履歴書の趣味欄に「食べること」と書くのは問題ありません。落とされる原因は内容ではなく、4文字で終わらせてしまうことにあります。この記事では、転職・新卒・アルバイト別の例文、避けたいNG例、印象が変わる言い換え表現、面接で深掘りされたときの答え方までまとめました。
履歴書の趣味「食べること」は書いてOK|そのまま使える例文
結論:書いてOK。ただし「食べること」の4文字だけでは埋もれる
趣味欄に書いてはいけない内容というのは、ギャンブルや思想・宗教に関わるものなど、ごく一部に限られます。食に関する趣味はそこに当てはまりません。飲食店や食品メーカーはもちろん、業種を問わず書ける趣味です。
問題になるのは書く内容ではなく、情報量です。「食べること」という4文字は、応募者100人のうち何人でも書ける言葉です。採用担当者はそこから応募者の人物像を何ひとつ受け取れないまま、次の欄へ目を移します。
通る書き方の3ステップ
- 何が好きかを絞る:食べること全般ではなく「新規開拓」「郷土料理」など対象を狭める
- どう楽しんでいるかを数字で示す:月に何回、年に何軒、という頻度を入れる
- 仕事に通じる姿勢で締める:探究心・情報収集・記録癖など、行動の性質に言い換える
この3ステップを踏むと、同じ「食べること」でも文章の説得力がまったく変わります。以下、応募先ごとに例文を用意しました。使う欄の広さに応じて、2文または3文に調整してください。書式そのものに迷いがある方は、転職用の履歴書テンプレートで欄の大きさを確認してから文字数を決めると失敗しません。
【転職】食べることを趣味に書く例文
中途採用では、趣味からも「仕事の進め方」が透けて見えます。行き当たりばったりではなく、下調べをして動いている点を出すと効果的です。
良い例文
食べ歩きが趣味で、月に2〜3軒は行ったことのない個人店を開拓しています。気になった店は口コミと立地を事前に調べたうえで訪れ、味と接客を自分なりに記録に残しています。同僚への店選びを任されることが多く、相手の好みを聞き出す習慣がつきました。
NG例
食べることが趣味です。おいしいものを食べているときが一番幸せです。行動も頻度も書かれていないため、人物像が一切浮かびません。面接官が質問を作れず、そのまま素通りされます。
【新卒・就活】食べることを趣味に書く例文
新卒の場合、職務経験がないぶん趣味欄が人柄の判断材料になります。学生生活と結びつけると具体性が出ます。
良い例文
各地の郷土料理を食べ歩くことが趣味です。長期休暇を使ってこれまでに12県を訪れ、その土地の食材が使われる背景まで調べるようにしています。調べたことをゼミの発表で紹介したところ、地域経済の話題に広がったことが印象に残っています。
NG例
食べ放題に行くのが趣味です。友人と競い合って、何皿食べられるか記録に挑戦しています。量を競う話は自制心への疑問につながります。同じ食べ歩きでも、探究より消費の印象が前に出る書き方は避けてください。
新卒向けの欄割りは中途用と異なります。新卒用の履歴書テンプレートを先に開き、趣味欄が何行あるか確かめてから文章量を決めてください。
【アルバイト・パート】食べることを趣味に書く例文
アルバイトやパートの応募では、長文よりも「この人と一緒に働けそうか」が伝わる短さが有利に働きます。飲食店への応募なら、志望先の業態と重ねると強い材料になります。
良い例文(飲食店への応募)
カフェ巡りが趣味で、週に1回は新しい店を訪れ、メニュー構成や提供の流れを見るのが楽しみになっています。御社の店舗にも客として通っており、混雑時の声かけの丁寧さが印象に残りました。
採用担当者はここを見ている
- 好きなものを、どこまで自分の言葉で説明できるか
- 続けている期間・頻度から読み取れる継続力
- 面接で会話を広げられる余白が用意されているか
応募先に合わせた用紙はアルバイト用の履歴書テンプレート、扶養や勤務時間の記載欄が必要な方はパート用の履歴書テンプレートから選んでください。
評価される書き方と埋もれる書き方の分かれ目
採用担当者が趣味欄で見ている3つのこと
趣味欄は、応募者のスキルを測る欄ではありません。書類だけでは見えない人柄と、物事への向き合い方を読み取るために置かれています。
| 見ている点 | 読み取られる内容 |
|---|---|
| 行動の具体性 | 物事を自分で調べて動けるか。指示待ちではないか |
| 継続の期間・頻度 | 飽きずに積み上げられる人か |
| 話の広がりやすさ | 面接で会話が成立するか。緊張をほぐす糸口になるか |
3つ目は見落とされがちですが、実務上とても大きな役割を持ちます。面接官は序盤の空気をやわらげるために趣味欄を使います。質問しやすい情報が置かれている履歴書は、それだけで面接の入り口が広がります。「食べること」の4文字は、この糸口を自分から手放している状態です。
やりがちなNG3パターン
- 4文字で完結:「食べること」だけ。情報がゼロで印象に残らない
- 量の自慢:大食いや食べ放題の記録。自己管理への疑問を招く
- 店名の羅列:訪れた店を並べるだけ。行動の目的が見えず、単なる消費の記録に映る
3つに共通するのは、「なぜそれをしているのか」が抜けている点です。食べ歩きそのものに優劣はありません。目的を持って動いていることが1文でも伝われば、趣味欄は自己PRとして機能します。同じ食のジャンルでも、作る側の趣味は評価のされ方が少し変わります。

「食べること」の言い換え表現一覧|1語変えるだけで印象が動く
書く内容が同じでも、冒頭に置く言葉を変えるだけで受け取られ方は変わります。「食べること」は範囲が広すぎるため、応募先に合わせて具体的な語へ置き換えてください。
言い換え表現と与える印象
| 言い換え | 与える印象 | 相性のよい応募先 |
|---|---|---|
| 食べ歩き | 行動的・フットワークが軽い | 営業・接客・販売 |
| グルメ巡り | 質へのこだわり・情報感度 | 飲食・小売・企画 |
| 新規開拓 | 好奇心・行動量 | 営業・マーケティング |
| 郷土料理の食べ歩き | 探究心・文化への関心 | 観光・地域系・食品メーカー |
| カフェ巡り | 親しみやすさ・観察眼 | カフェ・アパレル・サービス業 |
| 食文化を知ること | 知的関心・落ち着き | 教育・出版・食品開発 |
応募先による使い分けの考え方
迷ったときは「食べ歩き」を選んでおけば大きく外しません。行動が伴う語であり、業種を選ばず読み手に伝わります。一方で食品や飲食業界への応募なら、味や店づくりへの関心が出る「グルメ巡り」のほうが志望との一貫性が出ます。
言い換えるときの注意点
- 本文と語がずれないこと。「グルメ巡り」と書いて中身が食べ放題の話では逆効果
- 「食通」「美食家」は自称すると鼻につきやすいため避ける
- カタカナ語を重ねすぎない。1つに絞って残りは平易な言葉で書く
言い換えの候補として「グルメ」を選ぶ方は多いため、この語をどう書き切るかで差がつきます。

面接で深掘りされたときの答え方
趣味欄に書いた内容は、そのまま面接の質問になります。書いた本人が答えに詰まると、書類の印象まで下がります。想定される質問には事前に答えを用意しておいてください。
よくある質問と回答例
| 質問 | 答え方の軸 |
|---|---|
| 最近行ったお店は? | 店名+選んだ理由をセットで。理由が主役 |
| お店はどうやって探しますか? | 情報収集の手順を具体的に。仕事の段取りと重なる |
| その趣味は仕事にどう活きますか? | 味の話ではなく、下調べ・記録・人に薦める力へ接続 |
良い回答例(「どうやって探しますか?」への答え)
口コミサイトの評価は参考程度にとどめ、投稿されている写真の枚数と更新の新しさを重視して選んでいます。評価の数字だけでは実態がつかめないことが多く、自分なりの判断基準を持つようにしました。
落ちる回答パターン
NG回答
特に決めていないのですが、友人に誘われるまま行くことが多いです。受け身の姿勢がそのまま仕事への向き合い方として読まれます。履歴書に書いた趣味は、必ず自分の判断や工夫を1つ添えられる形で用意してください。
「食べること」が強みとして働く業界・職種
すべての応募先で有利になるわけではありませんが、業種によっては志望動機を裏から支える材料になります。
- 飲食・食品メーカー:他店の観察経験がそのまま業務理解につながる
- 小売・販売:商品を人に薦めた経験として語り直せる
- 企画・広報・SNS運用:発信を続けている場合は継続力の実績になる
- 観光・地域振興:土地ごとの食文化への関心が志望動機と噛み合う
これらに当てはまらない業界でも不利にはなりません。その場合は食の内容より、下調べの習慣や記録を続けている点を前に出してください。旅行と組み合わせて書く方も多く、その場合の見せ方は少し変わります。

まとめ
- 趣味欄に「食べること」と書くこと自体に問題はない
- 4文字で終えると人物像が伝わらず、面接の話題にもならない
- 対象を絞る・頻度を数字で書く・行動の姿勢で締める、の3ステップで書く
- 応募先に合わせて「食べ歩き」「グルメ巡り」などへ言い換える
- 書いた内容は面接で必ず聞かれるため、自分の判断や工夫を1つ用意しておく
手が止まっているなら、まず「月に何回、どんな店へ行っているか」を書き出してください。そこから1文にまとめれば、趣味欄は十分に埋まります。
履歴書の趣味「食べること」に関するよくある質問
- 趣味欄に「食べること」だけ書くのは本当にダメですか?
-
不合格の直接的な理由にはなりません。ただし人物像が伝わらず、面接での質問材料にもならないため、機会を1つ失うことになります。頻度や好きなジャンルを1文添えるだけで印象は変わります。
- 「食べること」と「食べ歩き」はどちらが良いですか?
-
迷う場合は「食べ歩き」を選んでください。自分から出向いて店を探すという行動が語に含まれているため、受け身の印象になりにくくなります。
- 趣味欄と特技欄の両方が食べ物の話でも構いませんか?
-
内容が重複すると情報量が減るため避けたほうが無難です。趣味を食べ歩きにしたなら、特技は資格や作業スキルなど別の系統から選ぶと、伝えられる面が増えます。
- 飲食業以外への応募でも書いて問題ありませんか?
-
問題ありません。業種を問わず書ける趣味です。その場合は味の話に寄せず、店を調べる手順や記録を続けている点など、仕事の進め方に通じる部分を中心に書いてください。

