退職届の封筒はボールペンで書いても、マナー違反にはあたりません。黒の油性またはゲルインクのボールペンを選べば、上司や総務担当者に失礼な印象を与えることもありません。ただしインクの種類や太さを誤ると読みにくさや軽い印象につながるため、正しい選び方と表書き・裏書きの書き方をあわせて確認しておきましょう。
退職届の封筒はボールペンでOK|結論と正しい書き方
結論:黒の油性・ゲルインクボールペンなら失礼にならない
退職届の封筒に文字を書く際は、黒インクの油性ボールペンかゲルインクボールペンを使うのが結論です。万年筆も同様に使えますが、退職届のためだけに特別なペンを用意する必要はありません。普段使っているボールペンが黒色で、インクが消えにくいタイプであれば、そのまま使って問題ありません。
封筒の記入例(表面・裏面)
表面と裏面で書く内容が異なります。それぞれの書き方を例文で確認しておきましょう。
良い例文
表面
中央やや上に、黒ボールペンで大きく「退職届」とだけ書く(会社名や上司の宛名は不要)
裏面
左下に「営業部 山田太郎」のように、所属部署とフルネームを同じ黒ボールペンで書く
NG例
- 赤や青など、黒以外のカラーインクのボールペンで書いてしまう
- フリクションボールペンなど、摩擦熱で消えるタイプを使ってしまう
- 薄い水性インクで書き、時間が経ってから文字がかすれてしまう
総務・上司はここを見ている
- 表書きが崩し字や略字ではなく、正式名称「退職届」で書かれているか
- インクの色が黒で統一され、他の社内書類と並べても違和感がないか
- 文字がかすれず、部署名・氏名まではっきり読み取れるか
ボールペンを選ぶときの3つのポイント|色・インクの種類・太さ
手元にあるボールペンをそのまま使う前に、次の3点だけ確認してください。この3点さえ押さえれば、封筒選びで悩む時間を減らせます。
| ポイント | 推奨 | 避けるべきもの |
|---|---|---|
| 色 | 黒 | 青・赤などのカラーインク |
| インクの種類 | 油性・ゲルインク | 水性インク(にじみ・退色)、フリクション(消える) |
| 太さ | 0.7mm〜1.0mm | 0.3mm以下の極細(かすれやすい) |
太さは0.7mm〜1.0mm程度が読みやすく、バランスの取れた文字になります。0.3mm以下の極細タイプはインクが薄く見えやすいため、封筒の記入には不向きです。逆に太すぎるサインペンやマーカーは、次の見出しで解説するとおり避けたほうが無難です。
封筒に使ってはいけない筆記具とその理由
ボールペン以外にも、退職届の封筒に使える筆記具・使えない筆記具があります。あわせて確認しておきましょう。
- 鉛筆・シャープペンシル:消せてしまうため、正式な書類としては認められません
- フリクションボールペン:摩擦熱で文字が消える仕組みのため、書類の改ざんを疑われるリスクがあります
- マーカー・サインペン:文字が太く目立ちすぎるため、ビジネス文書には不向きです
- 筆ペン:慶弔用の封筒と誤解されやすく、退職届には向いていません
なお、封筒自体の色にも注意が必要です。茶封筒でも問題ないと考える方もいますが、退職届では白無地の封筒が基本とされています。理由と代用の考え方は、以下の記事で詳しく解説しています。

書き損じたときの対処法|修正液・修正テープはNG
急いで書いていると、部署名や氏名を書き間違えることもあります。そのときの対処法もあわせて押さえておきましょう。
NG例
修正液や修正テープで文字を消して書き直す。修正跡が残ると雑な印象を与えてしまい、正式な書類としてもふさわしくありません。
良い例文
書き損じた封筒は使わず、新しい白無地の封筒を用意して最初から書き直す。コンビニや100円ショップでも購入できるため、予備を1〜2枚多めに用意しておくと安心です。
退職届本体を書くペンも同じでいい?封筒との使い分け
封筒だけでなく、退職届本体にも同じ黒ボールペンを使って問題ありません。ただし本体は「退職届」の3〜4文字だけで済む封筒と違い、退職理由や日付など文字数が多くなるため、かすれ・にじみがより目立ちやすくなります。太さや筆圧に、封筒以上に気を配る必要があります。
「本体はサインペンでも大丈夫なのか」「黒ボールペンが正解とされる理由」については、以下の記事で詳しく解説しています。

封筒の表書き・裏書きをおさらい
最後に、封筒そのものの書き方を簡単におさらいします。封筒は白無地・郵便番号枠なしのものを選び、表面には中央やや上に「退職届」とだけ、裏面には左下に所属部署とフルネームを書きます。宛名を書く必要はありません。
封筒のサイズ選びや折り方、郵送する場合のマナーまで含めた詳しい解説は、以下の記事にまとめています。

退職届を提出したあとは、転職活動の書類準備も並行して進めることになります。応募先の指定形式に迷わないよう、早めにテンプレートを確認しておくと安心です。
すでに転職先が決まっている、または活動を始める予定がある方は転職用の履歴書テンプレートを、応募先が指定する形式に迷う場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを活用すると準備がスムーズです。
企業によってはJIS規格に沿った履歴書テンプレートを指定される場合もあります。あわせて職務経歴書が必要になるケースでは、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートを使うと記載項目の抜け漏れを防げます。
まとめ
- 退職届の封筒はボールペンで書いてよく、失礼にはあたらない
- 色は黒、インクは油性かゲルインク、太さは0.7〜1.0mmが目安
- フリクション・鉛筆・マーカー・筆ペンは避ける
- 書き損じたら修正液を使わず、新しい封筒に書き直す
ペン選びのポイントさえ押さえれば、封筒の準備で迷う時間はほとんどなくなります。
退職届の封筒・ボールペンに関するよくある質問
- 退職届の封筒はボールペンで書いても失礼になりませんか?
-
いいえ、失礼にはあたりません。黒の油性またはゲルインクのボールペンであれば問題なく使えます。万年筆でも構いませんが、退職届のために特別に用意する必要はありません。
- 封筒に使ってはいけないペンはありますか?
-
鉛筆やシャープペンシル、フリクションボールペンなど消せるタイプは避けてください。マーカーや筆ペンも文字が目立ちすぎるため不向きです。
- 水性ボールペンで書いてしまった場合はどうすればいいですか?
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水性インクは湿気で滲んだり薄れたりすることがあります。可能であれば油性かゲルインクのボールペンで、新しい封筒に書き直すことをおすすめします。
- 封筒への記入を間違えた場合、修正液で直してもいいですか?
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修正液や修正テープの使用は避けましょう。書き損じた場合は新しい封筒を用意し、最初から書き直すのが正解です。

