退職届に書く日付や勤続年数の数字は、手書きで縦書きにする場合は漢数字、パソコンで横書きにする場合は算用数字を使うのが正解です。提出直前になって「漢数字にすべきか、そのままの数字でいいか」で手が止まる方は少なくありません。この記事では縦書き・横書き別の書き方から、西暦と和暦の使い分け、大字(壱・弐・参)の要否まで、退職届に登場する数字のルールを例文付きでまとめます。
退職届の数字の書き方|結論は「縦書き=漢数字」「横書き=算用数字」
結論
退職届に書く日付や勤続年数などの数字は、手書きで縦書きにする場合は漢数字、パソコンで横書きにする場合は算用数字を使うのが基本ルールです。西暦・和暦のどちらを使ってもかまいませんが、1枚の書面の中で表記を統一することが欠かせません。
- 縦書き:一、二、三のような漢数字で統一する
- 横書き:1、2、3のような算用数字で統一する
- 西暦・和暦はどちらでもよいが、書面内で混在させない
縦書きの場合の書き方
便箋に手書きする場合は縦書きが一般的です。日付・提出日はすべて漢数字で記載します。
良い例文(縦書き)
退職届
私儀
この度、一身上の都合により、令和八年三月三十一日をもって退職いたします。
在職中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
令和八年二月十日
〇〇株式会社
代表取締役 〇〇 〇〇様
〇〇部 氏名 〇〇 〇〇 印
NG例
「令和8年3月31日をもって退職いたします」のように、縦書きの本文に算用数字を混ぜて書くのはNGです。数字だけ横向きになると行の流れが崩れ、書類として仕上がりが粗く見えてしまいます。
横書きの場合の書き方
パソコンで作成し会社指定のフォーマットに入力する場合など、横書きで仕上げるケースも増えています。この場合は日付を算用数字で統一します。
良い例文(横書き)
退職届
私儀
この度、一身上の都合により、2026年3月31日をもって退職いたします。
在職中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
2026年2月10日
〇〇株式会社
代表取締役 〇〇 〇〇様
〇〇部 氏名 〇〇 〇〇 印
NG例
横書きの退職届で「二〇二六年三月三十一日」のように漢数字を使うと不自然な印象を与えます。横書きは算用数字、縦書きは漢数字と、書式に合わせてどちらかに揃えてください。
なぜ縦書きの退職届は漢数字を使うのか
縦書きの文書に算用数字を入れると、数字の部分だけ向きが横倒しになり、視線の流れが不自然に途切れます。日本語の縦書き文化はもともと漢数字を前提に組まれてきた表記であり、退職届のような正式書類でも漢数字を使うのが長年の慣習です。
採用担当者はここを見ている
- 数字の書式が統一されているかで、書類作成に慣れているかどうかが伝わる
- 細部への配慮は、退職後も丁寧に仕事を引き継ぐ人かどうかの印象につながる
- 日付表記が崩れていると、退職日の認識違いなど事務手続きのトラブルにつながりやすい
退職届に登場する数字はここだけ|項目別の書き方一覧
退職届で数字を使う箇所は、日付だけではありません。項目ごとに書き方をまとめました。
| 項目 | 縦書きの場合 | 横書きの場合 |
|---|---|---|
| 提出日 | 令和八年二月十日 | 2026年2月10日 |
| 退職日(退職希望日) | 令和八年三月三十一日 | 2026年3月31日 |
| 勤続年数・在籍期間 | 三年七ヶ月 | 3年7ヶ月 |
| 部署名・役職に含まれる数字 | 第一営業部 | 第1営業部 |
| 封筒の郵便番号・電話番号 | 算用数字のまま記載 | 算用数字のまま記載 |
封筒に書く郵便番号や電話番号は、縦書きの退職届本文であっても算用数字のまま書いて問題ありません。漢数字にすべきなのは、本文中の日付や年数のように「文章として読む数字」だけと覚えておくと迷いにくくなります。
NG例
本文は漢数字にしたのに、宛名の会社住所や電話番号まで無理に漢数字へ揃えるのは避けてください。住所や電話番号は算用数字のままで自然です。文章として読む数字だけを漢数字にすれば十分です。
大字(壱・弐・参)は必要?よくある勘違いとNG例
契約書や領収書では、金額の改ざんを防ぐために「壱」「弐」「参」といった大字が使われることがあります。しかし退職届は金銭のやり取りを記録する書類ではないため、大字を使う必要はありません。
NG例
「大字を使わないと失礼にあたるのでは」と身構えて壱・弐・参で書き直す必要はありません。通常の漢数字(一・二・三)で十分に丁寧な書類として通用します。無理に大字を使うと、かえって不慣れな印象を与えることもあります。
西暦と和暦、どちらで書く?数字の統一ルール
退職届の年表記は、西暦・和暦のどちらを使ってもマナー違反にはなりません。ただし、会社の就業規則や過去に提出された書類の慣例に合わせるほうが無難です。
| 表記 | 縦書きの書き方 | 横書きの書き方 |
|---|---|---|
| 和暦 | 令和八年 | 令和8年 |
| 西暦 | 二〇二六年 | 2026年 |
迷ったときは、会社から配布されているひな形や過去の辞令などで使われている表記に合わせるのが確実です。指定がない場合は、和暦・西暦のどちらでもよいので、提出日と退職日で表記を揃えることだけ守ってください。
採用担当者はここを見ている
- 提出日は和暦、退職日は西暦のように表記が混在していないかを最初に確認する
- 社内文書の慣例に合わせられているかで、周囲への気配りが伝わる
【状況別】退職届の数字の書き方 例文
有給消化を挟み、最終出社日と退職日が異なる場合
最終出社日と退職日がずれる場合、退職届に書くのは雇用契約が終了する退職日のみです。最終出社日は書かず、必要であれば口頭や引き継ぎ資料で別途伝えます。
良い例文
私儀
この度、一身上の都合により、有給休暇を消化のうえ令和八年三月三十一日をもって退職いたします。
勤続年数を書き添える場合
退職届の本文に勤続年数を書く決まりはありませんが、感謝の一文に添えたい場合は次のように記載します。縦書きなら漢数字、横書きなら算用数字で揃えることを忘れないようにしてください。
良い例文
私儀
この度、一身上の都合により、令和八年三月三十一日をもって退職いたします。
三年間、大変お世話になり誠にありがとうございました。
退職届を提出したあとは、次の職場に向けた準備も並行して進めることになります。応募書類の基本フォーマットに迷う場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレート、企業によって指定形式が異なる場合はJIS規格に沿った履歴書テンプレートを使うと項目の抜け漏れを防げます。
転職活動として書類を整える場合は転職用の履歴書テンプレート、卒業後すぐの応募であれば新卒用の履歴書テンプレートを活用すると、退職後の準備をスムーズに進められます。



まとめ
- 縦書きは漢数字、横書きは算用数字で統一する
- 西暦・和暦はどちらでもよいが、書面内で表記を揃える
- 大字(壱・弐・参)は不要で、通常の漢数字で十分
数字のルールさえ押さえれば、退職届の書き方で迷う場面はぐっと減ります。会社の慣例に合わせながら、落ち着いて仕上げてください。
退職届の数字に関するよくある質問
- 縦書きの退職届で、うっかり算用数字で書いてしまいました。書き直すべきですか?
-
算用数字のままでも書類として無効になるわけではありませんが、体裁を整えたい場合は書き直すのが望ましいです。1枚だけの書類なので、便箋を用意し直して漢数字で清書すれば、提出までに大きな手間はかかりません。
- 和暦と西暦、会社から指定がない場合はどちらを選べばいいですか?
-
どちらを選んでも問題ありません。判断に迷う場合は、社内で回覧される辞令や過去の公式文書の表記に合わせると、社風になじんだ書類として仕上がります。
- 退職届に勤続年数を数字で書く必要はありますか?
-
必須ではありません。退職届の本来の役割は退職の意思と退職日を伝えることなので、勤続年数を省いても書類としては十分に成立します。感謝の気持ちを添えたい場合のみ、一文として加えれば十分です。
- パソコンで作成して、日付だけ手書きにしてもいいですか?
-
本文と日付で書式が分かれると不自然に見えるため、避けたほうが無難です。パソコンで作成する場合は横書き・算用数字、手書きにする場合は縦書き・漢数字と、最初から書式をひとつに決めて仕上げてください。

