履歴書の短所は「事実→改善行動」の2ステップで書けば、マイナス評価にはなりません。むしろ自己分析力の高さとして評価されます。この記事では性格タイプ別の短所例文15選、職種とのミスマッチを避けるコツ、短所が思いつかないときの見つけ方までを、採用担当者が実際に見ているポイントとあわせて具体的に解説します。
履歴書の短所の書き方と定番例文15選
結論|短所は「事実→改善行動」の2ステップで書く
短所欄で採用担当者が見ているのは、欠点そのものではなく自分の弱みをどれだけ客観視できているかです。書き方の型は次の2ステップだけで十分です。
- 事実(1〜2文):短所と、それが表れた具体的な場面を書く
- 改善行動(1〜2文):現在どう対処しているかを具体的な行動で書く
良い例文
私の短所は心配性なところです。書類作成時に何度も確認してしまい、作業スピードが落ちることがあります。現在は「確認は最大3回まで」とルールを決め、チェックリストで漏れを防ぐ仕組みに切り替えることで、品質を保ちながら時間短縮ができるようになりました。
NG例
私の短所は心配性なところです。何度も確認してしまい、時間がかかることがあります。改善行動が書かれていないため、「入社後も同じ課題を抱えたままでは」と判断されます。
タイプ別 短所の例文15選
自分に近いタイプを選び、エピソード部分を自分の経験に差し替えて使ってください。
心配性・慎重すぎる系
例文1:慎重すぎる
私の短所は慎重すぎる点です。リスクを考えすぎて判断が遅れることがあります。対策として、判断に迷ったら「この場で決められることか、持ち帰るべきか」を先に切り分ける癖をつけ、即決できる案件のスピードを上げています。
例文2:大雑把
私の短所は、細部より全体の流れを優先してしまう大雑把なところです。以前、資料作成でレイアウトの細かい確認を後回しにし、提出直前に修正が必要になったことがあります。現在は作成の最初にチェック項目リストを作り、提出前に必ず照らし合わせる習慣をつけています。
頑固・こだわりが強い系
例文3:頑固
私の短所は、自分の考えにこだわりすぎるところです。以前、チームの方針と自分の意見が食い違った際にすぐ譲れず、進行が遅れたことがあります。それ以降、まず相手の意見を聞いて理由を理解してから自分の意見を伝えるようにしています。
例文4:完璧主義
私の短所は完璧主義な面があることです。細部にこだわるあまり、全体の進行が遅れてしまうことがありました。現在は「80点で出して改善する」を意識し、まず期限内に提出することを最優先にしています。
優柔不断・考えすぎる系
例文5:優柔不断
私の短所は、選択肢が多いと決断に時間がかかることです。前職では会議中に結論を出せず、持ち帰りが多くなった時期がありました。現在は「判断基準を3つに絞る」というルールを設け、迷う時間を短縮しています。
例文6:考えすぎる
私の短所は考えすぎてしまう点です。あらゆるパターンを想定するため動き出しが遅くなることがあります。対策として、期限を自分で前倒しに設定し、「考える時間」と「動く時間」を分けて管理するようにしています。
せっかち・スピード重視しすぎる系
例文7:せっかち
私の短所は、結果を急ぐあまり確認が甘くなることがある点です。以前、データ入力を急いでミスを出したことがあり、それ以来「提出前の5分チェック」を必ず行うルーティンを設けています。スピードと正確さの両立を意識しています。
例文8:結論を急ぐ
私の短所は、議論の最中に結論を急いでしまうことです。メンバーの意見を十分に聞く前に方針を決めようとして、反発を招いた経験があります。現在は会議の冒頭で「全員の意見を聞いてから結論を出す」と宣言し、傾聴の時間を確保しています。
人に頼るのが苦手・抱え込む系
例文9:人に頼れない
私の短所は、人に頼ることが苦手で一人で抱え込みやすい点です。前職で業務過多になった際、周囲に相談できず対応が遅れたことがあります。その反省から、現在は毎朝のミーティングで自分のタスク量を共有し、早めに助けを求める習慣をつけています。
例文10:断れない
私の短所は、頼まれると断れない性格です。依頼を全て引き受けた結果、自分の本来業務が遅れたことがあります。現在は「今日中に対応できるか」を基準に判断し、難しい場合は代替案を提示するようにしています。
感情・気配り系
例文11:感情が顔に出やすい
私の短所は、感情が表情に出やすいところです。忙しい時間帯に焦りが顔に出てしまい、周囲を不安にさせたことがあります。それ以降は、忙しいときほど意識的に深呼吸を挟み、一定のトーンで対応することを心がけています。
例文12:遠慮しがち
私の短所は、自分の意見を言うより周囲を優先してしまう遠慮しがちな性格です。会議で違和感を覚えても発言を控え、後から修正が必要になったことがあります。現在は「気づいた点はその場で一度だけ伝える」を意識し、早い段階での相談を心がけています。
人見知り・集中力系
例文13:人見知り
私の短所は、初対面の相手に対して人見知りをしてしまうことです。アルバイトを始めた当初は新しいお客様への声かけに時間がかかりました。現在は「まず自分から挨拶する」をルールにし、回数を重ねることで自然に話せる場面が増えています。
例文14:飽きっぽい
私の短所は、単調な作業が続くと集中力が落ちやすい飽きっぽさです。同じ入力作業が長時間続くとミスが増えることがありました。現在は作業を30分単位で区切り、都度小さな目標を設定することで集中力を保つようにしています。
例文15:せっかちで見切り発車しがち
私の短所は、準備が整いきる前に動き出してしまうところです。以前、確認不足のまま作業を進め、後工程でやり直しが発生したことがあります。現在は着手前に「必要な確認事項」を3つだけ書き出し、それを終えてから動く手順に変えています。
採用担当者はここを見ている
- 短所の内容よりも、改善行動が具体的に書かれているかを重視している
- エピソードが「よくある一般論」ではなく本人の実体験になっているか
- 応募職種の業務内容と致命的にぶつかる短所を選んでいないか
職種別に見る短所の伝え方とNGな組み合わせ
同じ短所でも、応募する職種によって受け取られ方は大きく変わります。短所欄は応募先の業務内容とセットで選ぶことが、書類通過率を左右する重要なポイントです。
| 職種 | 避けたい短所の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 営業職 | 人と話すのが苦手 | 主要業務に直結し致命的な印象を与える |
| 経理・事務職 | 数字や書類の確認が苦手 | 正確性が求められる業務と真っ向から矛盾する |
| 接客・サービス職 | 初対面の人と話すのが極端に苦手 | 顧客対応の中心スキルと矛盾する |
| エンジニア・製造職 | 細かい確認作業が苦手 | 不具合・ミスに直結するリスクと見なされる |
良い例文(営業職・せっかちを応用)
私の短所は、成果を急ぐあまり準備を後回しにしがちなことです。以前、商談前の情報収集が不十分なまま訪問し、その場で答えられない質問を受けたことがあります。現在は訪問前に想定質問を5つ書き出し、回答を用意してから臨むようにしています。
NG例(経理職志望)
「私の短所は大雑把で、数字の確認が苦手なところです。」経理職の核となる正確性そのものを否定する短所のため、業務適性を疑われます。
採用担当者はここを見ている
- 短所が応募職種の必須スキルと真正面から衝突していないか
- 「弱み」を業務外の場面に限定して説明できているか
短所が思いつかない人の見つけ方
「短所が何も思い浮かばない」という悩みも多いですが、「短所はありません」と書くのは避けたほうが安全です。自己分析が浅い印象につながるためです。以下の3つの方法を試すと、短所は具体的に見つかります。
- 周囲に聞く:家族・友人・同僚に「私が気をつけたほうがいいと思う点は?」と質問する
- 過去の失敗から探す:仕事や学業でうまくいかなかった場面を書き出し、共通する行動パターンを抜き出す
- 長所を裏返す:自覚している長所の「やりすぎるとどうなるか」を考える
長所と短所は表裏一体です。すでに思いついている長所があれば、下の表を参考に裏返して短所を探すこともできます。
| 長所 | 裏返した短所の例 |
|---|---|
| 行動力がある | せっかち・見切り発車しがち |
| 慎重・正確 | 決断に時間がかかる |
| 協調性が高い | 自分の意見を主張しにくい |
| 責任感が強い | 人に頼るのが苦手 |
| 好奇心旺盛 | 飽きっぽい・興味が移りやすい |
短所を書く前に長所を整理しておくと一貫性が出しやすくなります。

履歴書の短所で落ちるNG例4つ
例文を参考にしても、以下のパターンに該当すると書類選考で落とされるリスクが高まります。提出前に必ず確認してください。
致命的な短所をそのまま書く
NG例
「私の短所は、遅刻が多いことです。」社会人としての基本姿勢に疑問を持たれます。遅刻・嘘をつく・約束を守れない等、業務遂行に致命的な短所は避けてください。
改善行動が書かれていない
NG例
「私の短所は、一人で抱え込みやすいところです。」短所を書くだけで終わると、「入社後も同じことを繰り返すのでは」と判断されます。
抽象的すぎて伝わらない
NG例
「私の短所は、だらしないところです。」どの場面で何が起きるのかが伝わりません。「持ち物の整理を後回しにして探し物に時間がかかる」のように、場面が浮かぶ具体性が必要です。
エピソードと短所が矛盾している
短所を「優柔不断」としながら、エピソードが「即断即決で失敗した話」になっているなど、短所と事例が一致していないケースも見られます。書き終えたら、短所の一文とエピソードが同じ内容を指しているか読み返してください。
自分の性格を短所欄以外でも言語化したい場合は、こちらの記事も参考になります。

まとめ
- 短所は「事実→改善行動」の2ステップで書く
- 短所欄は応募職種の業務内容とセットで選ぶ
- 「短所はありません」は避け、周囲に聞く・失敗から探す・長所を裏返すの3方法で見つける
- 致命的な短所・改善行動なし・抽象的すぎる表現はNG
短所欄は完璧さを証明する場ではなく、自分を客観視できているかを伝える場です。例文をそのまま使わず、自分の経験に差し替えて仕上げてください。
履歴書の短所に関するよくある質問
- 短所は何文字くらいで書けばいい?
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履歴書の枠サイズによりますが、一般的には100〜200文字が目安です。枠が小さい場合は50〜80文字で事実と改善行動のみに絞り、大きい枠なら200〜250文字で具体的なエピソードまで書いてください。
- 短所がないと書いたら落ちますか?
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短所がない人はいないため、「短所はありません」と書くと自己分析が浅い印象を与えます。小さな短所でも、改善のために取っている行動とセットで書けば、自己認知力の高さとして評価されます。
- 短所と弱みの違いは何ですか?
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履歴書の書類上では、ほぼ同じ意味で使われます。ただし面接では「弱み」という言葉で聞かれることも多く、その場合も履歴書の短所欄と同じ内容を軸に、具体的な改善行動を添えて答えてください。
- 面接で聞かれたときも履歴書と同じ内容でいい?
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結論は同じで構いません。ただし面接では、履歴書に書ききれなかったエピソードの詳細や、質問に応じた補足を加えてください。履歴書と面接で内容が大きく違うと、一貫性がないと判断されるリスクがあります。
短所欄を書き終えたら、あわせて転職用の履歴書テンプレートや新卒用の履歴書テンプレートを使うと、他の項目も含めた全体のバランスを確認しやすくなります。応募先の指定がある場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを選ぶと安心です。
短所とあわせて自己PRも見直しておくと、書類全体の説得力が高まります。


