保育士の履歴書は、基本マナーと保育士特有の書き方ルールを押さえれば迷わず書けます。特に資格欄の正式名称や、職歴欄での「入職・入社」の使い分けは、多くの応募者が見落としがちなポイントです。この記事では、項目ごとの正しい書き方と例文を、採用担当者の視点から解説します。
保育士の履歴書の書き方【結論】まず押さえる5つの基本ルール
結論:基本マナーと保育士特有のルールを分けて覚える
保育士の履歴書は、社会人としての基本マナー(黒ペン・修正液不可・空欄なし等)と、保育士という職種ならではの書き方ルールの2つを押さえれば、迷う場面はほとんどなくなります。特に見落とされやすいのが、「保育士資格」は免許ではなく資格であるという基本の言い間違いと、園の運営母体によって「入職」か「入社」かが変わるという点です。
項目別の書き方 早見表
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 日付 | 提出日または郵送日を記入。西暦・元号はどちらかに統一する |
| 写真 | 3ヶ月以内撮影・スーツ着用が基本。清潔感のある髪型で撮影する |
| 学歴 | 高校以降を正式名称で記入。省略・通称は使わない |
| 職歴 | 運営母体(法人格)で「入職・退職」「入社・退社」を使い分ける |
| 資格 | 「保育士資格」が正式名称。「保育士免許」は誤り |
| 志望動機 | 「なぜこの園か」を園の特色と結びつけて書く |
| 本人希望欄 | 「貴社規定に従います」が基本。勤務条件がある場合のみ簡潔に記載 |
良い例文(全体の書き方イメージ)
令和8年3月 ○○短期大学 保育科 卒業
令和8年4月 社会福祉法人○○会 ○○保育園 入職
0・1歳児クラス補助として勤務
令和8年4月 現在に至る
以上
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参照記事:子どもと関わる仕事36選!資格なし・未経験OKの職種と年収・種類を一覧比較【2026年版】
保育士の履歴書 基本情報・学歴の書き方
日付・写真・学歴といった基本項目は、保育士に限らずすべての職種で共通するルールですが、保育という子どもの安全と信頼にかかわる仕事だからこそ、細部の丁寧さがそのまま評価につながります。
採用担当者はここを見ている
- 写真は3ヶ月以内に撮影したものか、表情に清潔感があるか
- 学歴欄の学校名・学科名が省略されずに正式名称で書かれているか
- 西暦と元号が混在していないか(統一されているか)
NG例
令和6年3月 ○○短大 卒業
→学校名の省略は不可です。「○○短期大学」のように正式名称で記載します。また証明写真がスナップ写真になっている場合も、第一印象を大きく損ないます。
保育士の履歴書 資格欄の書き方|「保育士免許」は間違い
保育士は「免許」ではなく「資格」です。資格欄に「保育士免許」と書いてしまう方は少なくありませんが、これは正式名称の誤りにあたります。医師や看護師が持つのは免許、保育士が持つのは国家資格という違いを押さえておきましょう。
良い例文
令和6年3月 保育士資格 取得
NG例
令和6年3月 保育士免許 取得
→正しくは「保育士資格」です。「免許」という表記は、資格の性質を正しく理解していない印象を与えてしまいます。

保育士の履歴書 職歴欄の書き方|入職・入社の使い分け
保育士の職歴欄で最も間違えやすいのが「入社」と「入職」の混在です。どちらを使うかは、園の運営母体(法人格)によって決まります。
| 運営母体 | 入るとき | 出るとき |
|---|---|---|
| 株式会社・有限会社 | 入社 | 退社 |
| 社会福祉法人・学校法人・公立 | 入職 | 退職 |
迷ったときは、雇用契約書に記載された園の正式名称を確認してください。「社会福祉法人○○会」なら入職、「株式会社○○」なら入社です。複数の園を経験している場合は、園ごとに正しい表記を使い分ける必要があります。

保育士の履歴書 志望動機の書き方と例文【新卒・転職・ブランク別】
保育士の志望動機で採用担当者が最も多く目にする表現は「子どもが好きだから」です。この一文だけでは他の応募者と差がつきません。「なぜこの園なのか」を園の保育方針と結びつけて書くことが、通過率を左右します。
新卒(未経験)の場合
良い例文
実習で伺った際、先生方が子ども一人ひとりのペースに合わせて関わる姿に感銘を受けました。貴園の「見守る保育」の方針に共感し、子どもの自主性を大切にする保育士を目指したいと考え志望しました。
転職の場合
良い例文
前職の○○保育園では0〜2歳児クラスを3年間担当し、保護者との連携を大切にした保育に取り組んできました。貴園が力を入れている食育活動に、これまでの経験を活かして貢献したいと考えています。
ブランクがある場合
良い例文
育児のため3年間現場を離れておりましたが、その間に自身の子育て経験を通じて、保護者の気持ちに寄り添う視点を得ることができました。この経験を保育の現場で活かしたいと考え、復職を志望しました。
NG例
子どもが好きで、保育士として働きたいと思ったからです。
→「なぜこの園か」「経験をどう活かすか」がなく、どの園にも当てはまる内容になっています。応募先固有の情報を必ず盛り込みましょう。
新卒で初めて履歴書を作成する場合は新卒用の履歴書テンプレート、転職での応募には転職用の履歴書テンプレートを使うと、項目の抜け漏れを防ぎやすくなります。
保育士の履歴書 自己PRの書き方と例文
自己PRは「保育士として何が得意か」を具体的に伝える場所です。「コミュニケーション力がある」だけでは印象に残りません。担当クラスの年齢や人数、保育計画の立案経験など、数字と実績で語ることが差別化につながります。
良い例文
前職では3歳児クラス(園児20名)の担任として、年間指導計画の立案から保護者対応まで一貫して担当しました。子ども一人ひとりの成長段階を記録し、保育日誌をもとに個別の関わり方を工夫することを強みとしています。
NG例
子どもとのコミュニケーションが得意です。
→担当クラスの年齢・人数・具体的な取り組みがなく、誰にでも当てはまる表現になっています。実際のエピソードを添えましょう。
公的機関の書式で提出したい場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、様式の指定がある求人にもそのまま対応できます。
本人希望欄・封筒・提出前の最終チェック
本人希望欄は、特別な事情がなければ「貴社規定に従います」と記載するのが基本です。勤務日数や時間に条件がある場合のみ、簡潔に希望を添えます。
良い例文(パート希望の場合)
勤務時間について、週4日・1日6時間程度を希望いたします。詳細はご相談させてください。
パート・非常勤としての応募にはパート用の履歴書テンプレートを使うと、勤務条件欄が書きやすい構成になっています。
書き終えたら、提出前に封筒の書き方も確認しておきましょう。手渡し・郵送で書き方が異なるため、事前の確認漏れが第一印象を下げる原因になります。

まとめ
- 保育士資格の正式名称は「保育士資格」。「保育士免許」は誤り
- 職歴欄の「入職・入社」は園の運営母体(法人格)で使い分ける
- 志望動機は「子どもが好き」だけでなく、園の特色と自分の経験を結びつける
- 自己PRは担当クラスの年齢・人数など数字を交えて具体的に書く
- 提出前は写真・日付・封筒の書き方まで通しで確認する
履歴書は、園に対する丁寧さを最初に伝える書類です。項目ごとのルールを押さえて、自分の経験を過不足なく伝えられる一枚に仕上げてください。
保育士の履歴書に関するよくある質問
- 保育士は履歴書に「入社」と「入職」どちらを書けばいいですか?
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園の運営母体(法人格)で判断します。株式会社などの会社法人が運営する施設は「入社・退社」、社会福祉法人・学校法人・公立の施設は「入職・退職」が正しい表記です。迷ったときは雇用契約書や園の正式名称を確認してください。
- 保育士資格の取得見込みはどう書けばいいですか?
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養成校在学中で卒業と同時に取得予定の場合は「令和○年3月 保育士資格 取得見込み」と記載します。国家試験合格後で保育士証を申請中の場合も同様に「取得見込み」で問題ありません。まだ試験を受けていない段階は「取得予定」とするのが正確です。
- パートや非常勤の経験は職歴欄に書くべきですか?
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3ヶ月以上継続して勤務した場合は職歴欄に記載します。「○○保育園 入職(パート勤務)」のように勤務形態を明記し、勤務日数や時間も添えると採用担当者が実態をイメージしやすくなります。

