職務経歴書は転職では、職務要約→職務経歴→活かせる知識・スキル→自己PRの順に書くのが基本です。見出しの並べ方と実績の数字化次第で、書類選考の通過率は大きく変わります。この記事では基本の書き方と記載例、採用担当者が実際にチェックしているポイント、転職回数が多い人や実績に自信がない人向けの書き方までまとめます。
職務経歴書は転職でこう書く|基本構成と記載例
結論:職務要約→職務経歴→活かせる知識・スキル→自己PRの順で書く
転職者向けの職務経歴書は、次の4項目をこの順番で並べるのが基本形です。冒頭で結論となる職務要約を示し、そのあとに詳細な職務経歴を続けることで、採用担当者が短時間でも要点を把握できます。
- 職務要約:これまでの経験を200〜300文字でまとめる
- 職務経歴:企業名・在籍期間・業務内容・実績を時系列またはキャリア式で記載する
- 活かせる知識・スキル:応募先の業務に直結する経験を絞って書く
- 自己PR:職務経歴の中から強みを1〜2点に絞って裏付けとともに書く
事務職への転職なら事務の職務経歴書テンプレート、営業職への転職なら営業の職務経歴書テンプレートのように、職種別のひな形から書き始めると項目の抜け漏れを防げます。
記載例(職務要約・実績の書き方)
良い例文
「営業事務として5年間、受発注管理と請求書処理を担当。Excel関数を活用した業務フローの見直しで月間処理件数を20%削減。前職での経験を活かし、貴社の事務効率化にも貢献したいと考えています。」
NG例
「営業事務として5年間勤務しました。受発注管理や請求書処理などを担当していました。」具体的な数字や成果がなく、他の応募者との違いが伝わらない点がNGです。
採用担当者はここを見ている
- 職務要約だけで「入社後の活躍イメージ」が持てるか
- 実績が「担当していました」で終わらず数字で示されているか
- 応募先の求人内容と経験がどう結びつくかが書かれているか

職務経歴書と履歴書は何が違う?
履歴書は氏名・学歴・職歴などの基本情報を証明する書類であるのに対し、職務経歴書は担当してきた業務内容や実績を詳しく伝えるための書類です。転職活動では応募書類として両方の提出を求められることがほとんどで、履歴書だけでは伝わらない実務能力を補う役割を職務経歴書が担っています。
- 履歴書:氏名・住所・学歴・職歴・資格などの基本情報を証明する書類
- 職務経歴書:担当業務・実績・スキルを詳しく伝えるための書類
用紙のフォーマットも異なり、履歴書は市販の様式に沿って書くのに対し、職務経歴書はA4用紙に自由形式で作成します。書式が決まっていないぶん、読みやすい構成を自分で組み立てる必要があります。

職務経歴書の3つのフォーマットと選び方
職務経歴書には主に3つのフォーマットがあり、これまでの転職回数や職種の変化によって向き不向きが分かれます。自分の経歴に合わないフォーマットを選ぶと、強みがかえって伝わりにくくなるため注意が必要です。
| フォーマット | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 編年体形式 | 過去から現在の順に職歴を記載する | 転職回数が少なく、経歴に一貫性がある人 |
| 逆編年体形式 | 直近の職歴から過去へさかのぼって記載する | 直近の実績を最初にアピールしたい人 |
| キャリア式 | 職務内容や分野ごとにまとめて記載する | 転職回数や職種転換が多い人 |
ハローワーク経由で応募する場合は指定様式を求められることもあるため、事前にハローワーク用の職務経歴書テンプレートで書式を確認しておくと安心です。
採用担当者は複数のフォーマットが混在した書類を見ると、それだけで整理力に欠ける印象を持ちます。選んだフォーマットは最後まで統一することも、通過率に関わる基本のポイントです。
採用担当者はここを見ている|書類選考を通過させる3つのポイント
採用担当者は1件あたり5〜10分程度で職務経歴書に目を通すといわれています。短時間で「会ってみたい」と思わせる書き方ができているかどうかで、通過率は大きく変わります。
採用担当者はここを見ている
- 提案書になっているか:職歴の記録ではなく、求人要件に対する回答として書けているか
- 実績が数字で示されているか:「頑張りました」ではなく、達成率や削減率などの数字で語られているか
- 転職理由が前向きか:不満から逃げた印象ではなく、キャリアの方向性として語られているか
反対に、経歴を時系列で羅列しただけで実績の数字がない書類や、フォーマットが自己流で見出しの区切りがわかりにくい書類は、内容が良くても読み飛ばされやすくなります。

転職回数が多い人・実績に自信がない人の書き方
求人企業は転職回数そのものよりも、応募先で求められる経験やスキルを持っているかどうかを重視します。経験社数が多い場合は年代順に書くと強みがぼやけやすいため、経験を職務分野ごとにまとめるキャリア式が向いています。
良い例文(転職回数が多い場合)
「営業職として3社で通算8年間従事。法人営業と個人営業の両方を経験し、業界の異なる顧客への提案力を強みとしています。応募先企業が求める新規開拓の即戦力として貢献します。」
NG例
「前職の人間関係が合わず退職しました。次はもっと長く続けられる会社を探しています。」退職理由がネガティブなまま書かれ、次も同じ理由でやめるのではと懸念される書き方です。
採用担当者はここを見ている
- 複数の経験を「弱み」ではなく「対応力」として言い換えられているか
- 職務要約で応募先に関連する2〜3社に絞って簡潔にまとめられているか
派遣社員として複数の職場を経験している場合は、派遣の職務経歴書テンプレートを使うと、派遣先ごとの業務を整理して書きやすくなります。
提出前の最終チェックリスト
書き終えたら提出前に、以下の項目を一つずつ確認してください。
- 誤字脱字や日付・社名の記載ミスがないか
- 実績に具体的な数字が入っているか
- A4用紙1〜2枚、多くても3枚以内に収まっているか
- 応募先の求人内容と関連する経験が前半に配置されているか
- ファイル名や印刷レイアウトが提出方法(郵送・メール・Web応募)に合っているか
採用担当者は誤字脱字や日付の記載ミスを「業務での注意力の低さ」として受け取ります。提出直前は音読するなど、自分の目以外でも確認する工程を挟むと見落としを減らせます。
まとめ
職務経歴書は転職では、職務要約→職務経歴→活かせる知識・スキル→自己PRの順に書き、実績を数字で示すことが通過率を左右します。転職回数が多い場合はキャリア式で経験を整理し、退職理由は前向きな表現に言い換えることが大切です。
- 基本構成は職務要約→職務経歴→活かせる知識・スキル→自己PR
- 実績は数字で示し、求人要件に応じた提案書として書く
- 転職回数が多い人はキャリア式フォーマットを検討する
職務経歴書の転職に関するよくある質問
- 職務経歴書はA4何枚にまとめればいいですか?
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A4用紙1〜2枚が目安です。経験社数が多い場合でも3枚程度に収め、応募先と関連性の高い経験から優先して記載してください。
- 転職回数が多い場合、職歴をすべて書く必要がありますか?
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すべてを詳細に書く必要はありません。職務要約では応募先に関連性の高い2〜3社に絞り、キャリア式で職務分野ごとにまとめると経験が整理されて伝わりやすくなります。
- 職務経歴書はパソコンで作成すべきですか?
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パソコンでの作成が一般的です。手書き指定がある場合を除き、修正のしやすさとレイアウトの整いやすさからパソコン作成が推奨されています。
- 職務経歴書に写真は必要ですか?
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職務経歴書に写真は原則不要です。写真は履歴書に貼付し、職務経歴書は業務内容と実績の記載に専念する書類として作成してください。

