職務経歴書を1枚に収める基準は、直近の経験を厚く書き、それ以前は要点だけに絞ることです。採用担当者は書類の情報量ではなく、要点を整理できているかを見ています。すでに書き終えた内容を削る作業では、実績が薄く見えないか迷う場面も出てきます。何を削り、何を残すべきかの判断基準を、余白やフォントの具体的な調整目安とあわせて解説します。
職務経歴書を1枚にまとめる書き方|結論と削る基準
結論:1枚に収める3つの基準
職務経歴書を1枚に収めるには、応募職種との関連性が低い実績を思い切って削り、経歴が複数社にまたがる場合は会社ごとではなく職務内容でまとめる書き方に切り替えます。これだけで、情報量を大きく減らさなくても1枚に収まりやすくなります。
- 直近優先の原則:直近1〜2社は具体的に書き、それ以前は会社名・在籍期間・役職のみの1〜2行にまとめる
- 関連性フィルター:応募職種と関わりの薄い業務内容は、項目ごと削除する
- まとめ方の選択:同じ職種を繰り返してきた人は、会社ごとの編年体式ではなく職務分野でまとめるキャリア式に切り替える
良い例文とNG例(削り方の違い)
良い例文
【営業職としての経験】3社・8年間、法人営業として新規開拓から既存顧客対応まで従事。直近2年は既存顧客深耕を担当し、契約更新率を92%まで改善。
NG例
A社(1年6ヶ月):営業職として新規開拓、既存顧客対応、資料作成、電話対応、社内会議参加を担当。B社(2年):営業職として同様の業務を担当。同じ職種の経歴を会社ごとに分けて書くと、内容が重複し枚数だけが増える。
職歴の多い人・少ない人で異なる収め方
- 職歴が多い人:キャリア式への切り替えを検討し、直近以外は要点のみに圧縮する
- 職歴が少ない人(第二新卒など):業務内容の中でどんな工夫をしたかを具体的に書き、余白があること自体を気にしすぎない
アルバイト経験が中心の場合はアルバイト用の職務経歴書テンプレート、パート勤務の経歴をまとめたい場合はパート用の職務経歴書テンプレートを土台にすると、必要な項目が最初から絞られているため1枚に収めやすくなります。
1枚にこだわりすぎるのは逆効果?採用担当者の本音
「職務経歴書は1枚にすべき」という情報だけが独り歩きしていますが、これは絶対のルールではありません。経歴が多い人が無理に1枚へ詰め込もうとすると、フォントを極端に小さくしたり行間を詰めすぎたりして、かえって読みにくい書類になってしまいます。
採用担当者はここを見ている
- 実績が読み取れないほど削られた1枚より、要点が整理された2枚のほうが評価される
- フォントを極端に小さくした1枚は、内容以前に「読みにくい」という印象で止まってしまう
- 枚数そのものより、情報の優先順位づけができているかどうかを判断材料にしている
目安として、職歴が1社であれば1枚、2〜3社程度でも整理すれば1〜2枚、転職回数が多くても3〜4枚までが許容範囲とされています。1枚という数字にとらわれすぎず、まずは削れる情報から見直すことが優先です。

余白・フォント・行間の調整目安
内容を削っても収まらない場合は、レイアウトの調整で読みやすさを保ったまま情報量を増やせます。以下の数値を下限の目安として調整してください。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 余白 | 上下左右20mm前後(狭めても15mm程度まで) |
| フォントサイズ | 10.5〜11pt(9pt以下は読みにくさが増す) |
| 行間 | 1.0〜1.15倍程度 |
| 文字数目安 | 職務要約150〜200字+職務経歴800〜1,000字程度 |
余白・フォントはWord/Googleドキュメントいずれも「ページ設定」または「余白」メニューから変更できます
すでに項目が整理されたハローワーク用の職務経歴書テンプレートを土台にすると、余白やフォントサイズがあらかじめ調整されているため、自分で一から設定し直す手間を省けます。余白を10mm未満にする、A4以外のサイズを使うのは避けましょう。
削ってよい情報と残すべき情報の見極め方
枚数を減らす作業で一番迷うのが、何を削って何を残すかの判断です。以下を基準にすると、削りすぎて実績が伝わらなくなる事態を避けられます。
削ってよい情報
- 応募職種と関連性の薄い資格・研修歴の詳細な説明
- 3年以上前のプロジェクトの細かい経緯
- 「電話対応」「資料作成」など、誰が書いても同じになる定型業務の単純な羅列
残すべき情報
- 売上・件数・改善率など、数字で示せる実績
- 応募職種に直結するスキル・経験
- 自分がどう考えて行動したかが伝わる、短い具体例
採用担当者はここを見ている
採用担当者は文章の量ではなく、数字と固有名詞が残っているかで内容の濃さを判断しています。一行に凝縮した表現でも、具体的な行動と成果が書いてあれば「薄い」とは受け取られません。
職歴が多くて収まらない場合の圧縮テクニック
キャリア式でまとめる
会社ごとに区切る編年体式では、同じ職種を繰り返してきた人ほど記載が重複し、枚数が増えます。職務分野やスキルごとにまとめるキャリア式に切り替えると、同じ経験をひとつにまとめられ、枚数を抑えながら実績を伝えられます。

直近の職歴を厚く、古い経歴は要点だけに
- 直近10年程度は具体的に、それより前は会社名・在籍期間・役職のみの1〜2行にする
- 応募職種と関連性の低い業務は、見出しだけ残し詳細は省く
- プロジェクト単位の実績は、代表的なものを3つ程度に絞る
派遣で複数の職場を経験している場合は派遣の職務経歴書テンプレートを使うと、就業先ごとの記載欄がコンパクトに設計されているため、複数職場の経歴でも1枚に収めやすくなります。
まとめ
- 1枚に収める基準は「直近を厚く、古い経歴は要点だけ」
- 1枚にこだわりすぎてフォントを極端に小さくするより、要点が整理された2枚のほうが評価される
- 削ってよいのは関連性の低い情報、残すべきは数字と固有名詞が入った実績
- 職歴が多い場合はキャリア式への切り替えで、重複を防ぎながら圧縮できる
枚数の数字だけを追いかけるのではなく、削る基準を決めてから手を動かすと、1枚でも実績の伝わる職務経歴書に仕上がります。

職務経歴書を1枚にまとめる際によくある質問
- 職務経歴書は1枚だと不利になりますか?
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職歴が浅い場合は不利になりません。量よりも、直近の経験が具体的に書かれているかどうかで評価されます。
- 2枚になってしまう場合はどうすればいいですか?
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応募職種との関連性が低い経歴を削り、古い経歴は会社名・在籍期間・役職のみに圧縮すると1枚に収まりやすくなります。それでも2枚になる場合は、無理に削らず情報を整理することを優先してください。
- フォントサイズはどこまで小さくしていいですか?
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10.5pt程度が下限の目安です。9pt以下になると読みにくさが増し、内容以前に「詰め込みすぎ」という印象を与えてしまいます。
- 職歴が多い場合、キャリア式にすれば必ず1枚に収まりますか?
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必ず収まるとは限りませんが、同じ職種の経験をまとめて書けるため、会社ごとに分けて書く編年体式より短くまとめやすくなります。

