パートの履歴書職歴欄は、正社員と同じく年月・会社名・雇用形態・入社/退社を時系列で書くのが正解です。空欄や省略は避け、パートである旨を明記する必要があります。この記事では基本の書き方から状況別の対処法、採用担当者が見ているポイントまで記入例付きで解説します。
パートの履歴書 職歴欄の書き方【結論】
結論
学歴欄の記入が終わったら、次の行の中央に「職歴」と見出しを書き、その下から年月・会社名(正式名称)・雇用形態・入社/退社を時系列で記載します。パートだからといって書式を変える必要はなく、正社員の職歴と同じ形式で書いて問題ありません。
「パートだから省略していい」という決まりはありません。面接で職歴を確認された際に食い違いが出ないよう、実際に勤務した先はすべて書くのが基本です。書き方に迷う場合は、あらかじめ職歴欄の枠が用意されたパート用の履歴書テンプレートを使うと入力ミスを防げます。
基本の記入例
良い例文
令和4年4月 株式会社〇〇スーパーマーケット 入社(パート)
令和6年3月 同社 退社(一身上の都合により退職)
NG例
令和4年4月 〇〇スーパーでパート開始
令和6年3月 パートを辞める
会社の正式名称や「入社・退社」の表記がなく、話し言葉のままの記載はNGです。採用担当者は書類の正確さから応募者の誠実さを判断しています。
採用担当者はここを見ている
- 会社名が正式名称(株式会社・有限会社等)で書かれているか
- 「入社」「退社」の表記が使われているか(「始めた」「辞めた」などの話し言葉はNG)
- 雇用形態として「(パート)」が明記されているか
パートの職歴欄で使う正しい表記ルール
職歴欄で最も誤解されやすいのが「パートだから入職と書く」という思い込みです。実際は雇用形態ではなく、勤務先の種類によって入社・退社の表記が変わります。
| 勤務先の種類 | 入社時の表記 | 退社時の表記 |
|---|---|---|
| 一般企業(株式会社・有限会社等) | 入社 | 退社 |
| 病院・医療機関 | 入職 | 退職 |
| 学校・教育機関 | 着任(採用) | 退職 |
| 官公庁・公的機関 | 入庁 | 退庁 |
パート・アルバイトという雇用形態は、この表記に影響しません。一般企業に勤務した場合は、パートであっても必ず「入社・退社」と書いてください。会社名の後ろに「(パート)」と添えることで、採用担当者に雇用形態が正しく伝わります。
「パートは入社と書いていいのか」という疑問への詳しい回答は、以下の記事でも解説しています。

採用担当者はここを見ている
- 雇用形態と勤務先の種類を混同していないか
- 「入社」「退社」の後に(パート)と補足があるか
- 派遣先で働いていた場合、派遣元・派遣先の両方が書かれているか
【状況別】パートの職歴欄の書き方
基本ルールを押さえたうえで、状況によって書き方の判断は変わります。つまずきやすい3つのケースを紹介します。
掛け持ち・複数のパート経験がある場合
同じ時期に複数のパートを掛け持ちしていた場合は、勤務先ごとに行を分けて記載します。一方をまとめて省略すると、在職期間の説明が食い違う原因になります。掛け持ちの職歴を1つの履歴書にどう整理するかは、以下の記事で例文付きに解説しています。

職歴が多くて書ききれない場合
- 入社・退社を1行にまとめて記載スペースを節約する
- 職歴欄の末尾に「詳細は別紙職務経歴書をご参照ください」と記載し、別紙で補足する
職歴が7社を超えるような場合は、別紙の職務経歴書を用意したほうが採用担当者にも伝わりやすくなります。別紙を用意する際はパート用の職務経歴書テンプレートを使うとスムーズです。職歴が多い場合の詳しいまとめ方は以下の記事で解説しています。

初めてパートで働く・職歴が少ない場合
正社員としての勤務経験がなく、学生時代のアルバイト歴しかない場合は、そのアルバイト歴を職歴欄に書いて問題ありません。勤務経験が一切ない場合は、空欄のままにせず中央に「なし」と明記してください。空欄は記入漏れと誤解される可能性があります。
採用担当者はここを見ている
- 掛け持ち先を1社にまとめて書いていないか(在職期間の食い違いにつながる)
- 職歴が多い場合、省略せずに1行まとめや別紙で誠実に対応しているか
学歴欄との違いと書き始めの位置
「学歴と職歴をどこで区切ればいいのかわからない」という声もよく聞かれます。職歴欄は学歴欄と続けて1つの欄に記載しますが、書き方のルールは異なります。
学歴欄との書き分けポイント
- 学歴の最終行の次の行に、1行空けず中央に「職歴」と見出しを書く
- 学歴は「卒業」、職歴は「入社・退社」と結びの言葉が異なる
- 職歴欄の最後は、在職中なら「現在に至る」、退職済みなら最終行の下に「以上」と右寄せで書く
厚生労働省の様式に沿った履歴書は、学歴・職歴欄のスペース配分があらかじめ調整されているため、書き分けに迷いにくくなります。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うのも一つの方法です。
採用担当者はここを見ている
- 学歴と職歴の境目に不要な空欄を作っていないか
- 職歴欄の最後に「以上」または「現在に至る」が正しく書かれているか
採用担当者はパートの職歴欄をこう見ている
採用担当者は職歴欄の「内容」だけでなく「書き方」からも応募者の姿勢を読み取っています。パートの求人であっても、職歴欄が雑に書かれていると、実務でも同じように雑になるのではと不安を感じさせてしまいます。
逆に言えば、職歴の内容そのものより、正確さと一貫性が整っているかどうかで印象は大きく変わります。短期間の勤務が多くても、表記のルールが統一されていれば、それだけで事務処理を任せても安心という印象につながります。
思わず通過させたくなるポイント
- 年号(西暦・和暦)が職歴欄の中で統一されている
- 会社名・雇用形態・入社/退社の表記ルールが最後まで揃っている
- 職歴が多い・ブランクがあるなど不利に見える点にも、別紙や本人希望欄で補足の姿勢がある
まとめ
- パートの職歴欄も正社員と同じ書式で、年月・会社名・雇用形態・入社/退社を時系列で書く
- 入社・退社の表記は雇用形態ではなく勤務先の種類(一般企業・医療機関・教育機関など)で決まる
- 掛け持ちや職歴が多い場合は、行を分ける・1行にまとめる・別紙添付などの方法で対応する
- 採用担当者は職歴の内容以上に、表記の正確さと一貫性を見ている
職歴欄の書き方に迷ったときは、正式名称・年号・入社/退社の表記の3点だけでも揃えておくと、採用担当者に安定した印象を与えられます。
パートの履歴書 職歴欄に関するよくある質問
- パートの職歴欄に「なし」と書いてもいいですか?
-
勤務経験が一切ない場合は、空欄のまま提出せず「なし」と明記してください。空欄は記入漏れと誤解されることがあります。アルバイト経験があれば、それを職歴として記載しても問題ありません。
- パートの職歴は全部書かないといけませんか?
-
原則としてすべて記載します。健康保険・雇用保険に加入していた職歴は公的な記録として残っているため、省略すると後から発覚するリスクがあります。書ききれない場合は1行にまとめる、別紙を添付するなどの方法で対応してください。
- 学歴と職歴の間は空欄にしてもいいですか?
-
1行空けずに、学歴の最終行の次の行に中央揃えで「職歴」と見出しを書きます。空欄を挟むとスペースを無駄に使うだけでなく、記載漏れのように見える場合があります。
- 派遣で働いていたパート経験はどう書けばいいですか?
-
派遣元の会社名と派遣先の両方を明記するのが基本です。「株式会社〇〇(派遣元) △△株式会社に派遣(パート)」のように、どちらの立場かがわかるように書いてください。

