退職届の添え状は、日付・宛名・一筆の挨拶文だけで十分です。難しく考えず簡単に仕上げて問題なく、むしろ簡潔にまとめた方が印象は良くなります。退職届だけを封筒に入れて送ると素っ気なく見えるため、最低限の一言を添えるのが実務上のマナーです。この記事では、そのまま使える最短の例文と、添え状が必要なケース・省略してよいケースを整理します。
退職届の添え状は簡単な一筆で十分|そのまま使える例文
結論:添え状は3〜4行で足りる
添え状の役割は、退職届という重要書類を「誰が」「何のために」送ったのかを一目で伝えることです。手紙のような長文の挨拶は求められておらず、事務連絡として簡潔にまとめる方が自然です。日付・宛名・本文・自分の氏名の4要素がそろっていれば、それ以上文章を膨らませる必要はありません。
良い例文
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、一身上の都合により退職いたしたく、退職届を同封いたしましたのでご査収くださいますようお願い申し上げます。
敬具
令和8年8月19日
〇〇部〇〇課 山田太郎
頭語・結語を省いたさらに短い形も、社内向けであれば違和感なく使えます。同封物と差出人が特定できていれば、形式張った表現にこだわる必要はありません。
NG例
お世話になっております。突然のご連絡となり大変恐縮なのですが、長らく悩んだ末に退職を決意いたしました。至らない点も多々あったかと思いますが、〇〇部で過ごした日々は私にとって……(以下、感謝と経緯の説明が続く)
退職理由や感謝の言葉を書き連ねると、要件が埋もれて何が同封されているか伝わりにくくなります。感謝を伝えたい場合は、添え状ではなく退職の挨拶を別途口頭やメールで行うのが適切です。
採用担当者はここを見ている
- 日付・氏名・所属が抜けていないか(誰からの書類か特定できるか)
- 「同封いたしました」など、退職届が入っていることが一文で分かるか
- 長すぎる文章で要件が埋もれていないか
なぜシンプルでいいのか|添え状の役割と書きすぎが逆効果な理由
添え状はビジネス文書における「送り状」の一種で、本来の目的は同封物の説明です。退職の経緯や感情を詳しく書く場所ではありません。総務・人事担当者は日々多くの書類を処理しており、添え状に求めているのは「何が」「誰から」届いたかをすぐ把握できることです。
書きすぎると起こりやすいこと
- 退職理由の説明が長くなり、会社都合か自己都合かの誤解を招く
- 感情的な表現が入り、退職届本体との温度差が生まれる
- 要件がどこにあるか分かりにくくなり、担当者に確認の手間をかけさせる
簡潔な添え状は手を抜いているのではなく、ビジネス文書として適切な体裁を保っている状態です。丁寧さは文章の長さではなく、必要な情報が過不足なく整理されているかで判断されます。

添え状が必要なケース・省略できるケース
添え状の要不要は、退職届をどう渡すかによって変わります。郵送する場合は原則必要、手渡しする場合は原則不要と考えると判断に迷いません。
| 渡し方 | 添え状の要否 | 理由 |
|---|---|---|
| 郵送 | 必要 | 誰からの郵便物か、直接説明できないため |
| 上司に直接手渡し | 不要 | その場で口頭説明できるため |
| 総務窓口に提出 | 会社ルールによる | 受付方法が指定されている場合はそれに従う |
迷った場合は、添えておいても失礼にはあたりません。不要なケースで添えても減点対象にはならない一方、必要なケースで省くと不親切な印象を与えます。書類を受け取る総務担当者にとっても、郵送物に一言添えられているだけで確認の手間が減るため、判断に迷うときは同封しておくのが無難です。

状況別の添え状バリエーション
パート・アルバイトの場合
雇用形態が正社員でなくても、添え状の書き方は変わりません。「一身上の都合」で統一し、勤務先の呼び方に合わせて調整すれば十分です。
良い例文(パート・アルバイトの場合)
この度、一身上の都合により退職させていただきたく、退職届を同封いたします。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。
退職後に別のパート先へ応募する予定がある方は、パート用の履歴書テンプレートを先に確認しておくと、応募書類の準備がスムーズです。
急な退職・円満でない場合
退職までの経緯に事情がある場合でも、添え状に事情を書き込む必要はありません。事務的な一文にとどめることで、余計な行き違いを避けられます。
NG例(事情を説明しすぎる)
本来であれば直接ご報告すべきところ、諸事情により今回は書面での提出となりました点、何卒ご容赦いただけますと幸いです……
弁明が長くなるほど、受け取る側は対応に迷います。事情の説明は必要であれば別途口頭で行い、添え状は「同封いたしました」の一文で完結させます。
添え状を書くときに押さえる3つのポイント
文面をシンプルにする一方で、体裁面の3点だけは押さえておくと安心です。
- 用紙:退職届と同じA4またはB5の白い便箋・コピー用紙でそろえる
- 封入順:封筒を開けて最初に添え状が見えるよう、添え状→退職届の順に重ねる
- 言葉遣い:友人向けの表現は避け、「同封いたしました」「ご査収ください」など事務文書の定型表現を使う
この3点さえ守れていれば、文章量が少なくても失礼にはあたりません。体裁が整っていることの方が、文章の長さより印象を左右します。

まとめ
- 添え状は日付・宛名・本文・氏名の4要素がそろえば3〜4行で十分
- 退職理由や感謝の言葉を長く書き込むとかえって要件が伝わりにくくなる
- 郵送するなら添える、手渡しなら原則不要と考えれば判断に迷わない
退職届の提出が済んだら、次は転職活動の準備です。応募書類を作る段階になったら転職用の履歴書テンプレートを使うと、項目の抜け漏れを防げます。ハローワークで職業相談を受ける予定がある方はハローワーク用の職務経歴書テンプレートも参考になります。応募先の規定形式が分からない場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレート、あるいはJIS規格に沿った履歴書テンプレートを選んでおけば無難です。
退職届の添え状に関するよくある質問
- 添え状は手書きでないとダメですか?
-
手書きでなくても問題ありません。パソコンで作成し印刷したものでも、必要な情報が正しく記載されていれば失礼にはあたりません。署名部分だけ手書きにすると、より丁寧な印象になります。
- 添え状を省略したら評価が下がりますか?
-
手渡しであれば省略しても評価に影響することはほとんどありません。ただし郵送する場合は、書類の説明を代わりに担う役割があるため、同封しておく方が安心です。
- 添え状に退職理由を詳しく書くべきですか?
-
詳しく書く必要はありません。退職届本体に記載する「一身上の都合」で足りており、添え状では同封の事実を伝えることだけを目的にします。事情を伝えたい場合は口頭やメールなど別の手段を使う方が誤解を防げます。

