スキルシートは、未経験でも提出を求められることがあります。経験欄が空欄でも、学習した内容や個人開発の経緯を定量的にまとめれば、選考の通過率は下がりません。この記事では、未経験者がそのまま使えるスキルシートのテンプレートと記入例、採用担当者が実際にチェックしているポイントを紹介します。
未経験でも使えるスキルシートのテンプレートと記入例
結論:未経験でもスキルシート提出を求められることがある
スキルシートは本来、実務経験を積んだエンジニアが技術力を証明するための書類です。しかし、SESやIT派遣、フリーランスエージェントに登録する際は、実務未経験の段階でもスキルシートの提出を案内されるケースが珍しくありません。「経験がないのに何を書けばいいのか」と手が止まっている方も、この記事のテンプレートに沿って埋めていけば、空欄だらけの書類にはなりません。
未経験用テンプレートの型(無料でそのまま使える構成)
未経験者向けのスキルシートは、実務プロジェクトの代わりに「学習・開発の実績」を同じフォーマットで記載するのが基本です。以下の項目をそのままテンプレートとして使用できます。
- 氏名・連絡先・稼働開始可能日
- 保有資格・学習中の資格
- 使用できる言語・ツール(習熟度の目安つき)
- 学習・開発実績(期間/取り組んだ内容/役割/成果)
- 自己PR(未経験からこの分野を選んだ理由)
記入例(学習中の言語・個人開発があるケース)
良い例文
【学習・開発実績】2025年10月〜2026年3月(6カ月)
オンラインスクールでJavaScript・Reactを学習し、個人開発として在庫管理アプリを製作。要件定義から実装、簡易的なテストまでを1人で担当し、GitHubで公開。学習時間は週20時間を継続。
NG例
【学習・開発実績】JavaScript、React、Node.jsを勉強しました。個人開発もやっています。期間や取り組んだ内容が具体的でなく、何をどこまでできるのか採用担当者に伝わりません。
採用担当者はここを見ている
- 期間・時間・成果物という3点セットで「どれくらい本気で取り組んだか」を判断している
- 技術用語の暗記より「自分の言葉で説明できているか」を重視している

スキルシートと職務経歴書の違い
職務経歴書は「どの会社で、どんな立場・役割を担ってきたか」という社歴を伝える書類です。一方でスキルシートは、「どの技術を使って、何ができるのか」という実務能力に絞って伝える書類です。エンジニア職やIT系の案件では、この2つを別々に用意するよう案内されることがあります。
| 書類 | 主な用途 | 記載の中心 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 新卒・一般的な転職 | 学歴・職歴・人柄 |
| 職務経歴書 | 転職全般 | 会社ごとの役割・実績 |
| スキルシート | IT派遣・SES・フリーランス案件 | 使用技術・プロジェクト単位の実務能力 |
なぜ未経験でもスキルシート提出を求められるのか
IT派遣やSES企業は、案件ごとに求められるスキルと候補者の技術を照合してマッチングする仕組みで動いています。そのため未経験者の登録段階から、スキルシートと同じフォーマットで学習状況を提出させる企業が一定数あります。一方で、新卒や第二新卒として一般的な応募をする場合は新卒用の履歴書テンプレートだけで足りることもあります。応募先の求人要項やエージェントからの案内を確認してから準備を進めると、二度手間を防げます。
未経験スキルシートに書く項目一覧
実務経験の有無にかかわらず、スキルシートの基本構成は同じです。未経験の場合は「プロジェクト経験」の欄を、学習・開発の実績に置き換えて記載します。
| 項目 | 未経験の場合の記載内容 |
|---|---|
| 基本情報 | 氏名・連絡先・稼働開始可能日 |
| 資格・スキル | 保有資格、学習中の資格、使用できる言語・ツール |
| 学習・開発実績 | 期間、取り組んだ内容、役割、成果物のURL |
| 自己PR | 未経験からこの分野を選んだ理由、学習への姿勢 |
「書くことがない」を埋める4つの方法
実務経験がなくても、プロジェクト経験の代わりになる材料は誰にでもあります。空欄のまま提出するのではなく、以下の4つの切り口で棚卸しをしてみてください。
書くことがないときの4つの代替材料
- 学習内容の言語化:オンライン教材での学習範囲を「〇〇言語の基礎文法・API連携までを学習」のように具体化する
- 個人開発:小規模でも自作アプリやツールがあれば、目的・使用技術・工夫した点を記載する
- 研修・スクール経験:職業訓練やプログラミングスクールのカリキュラム内容を、期間つきで記載する
- 資格取得の過程:取得済み・学習中の資格を、取り組んだ期間や学習方法とあわせて記載する
これまでアルバイトや接客業の経験しかない場合も、「マニュアルにない対応をどう工夫したか」「複数の業務を並行してどう管理したか」といった経験は、コミュニケーション能力やマネジメント適性としてアピール材料になります。応募先によってはアルバイト用の履歴書テンプレートとあわせて提出を求められることもあるため、両方を整えておくと安心です。
状況別の書き方と例文
未経験といっても、学習の進み方や応募先の業態によって書くべき内容は変わります。ここでは3つの状況別に、記入例をあわせて紹介します。
独学でプログラミングを学習中の場合
良い例文
2025年12月より独学でPython・SQLを学習。書籍とオンライン教材で基礎を習得後、公開APIを利用した天気情報表示アプリを個人開発。週15時間の学習を6カ月継続し、GitHubに成果物を公開。
職務経歴書と合わせて提出する場合、エンジニアの職務経歴書テンプレートのフォーマットに沿って学習実績を書き込むと、書類全体の統一感が出て読みやすくなります。

スクール・研修を修了した場合
良い例文
2026年1月〜3月、プログラミングスクールにてJava・SQLの研修を修了(総学習時間240時間)。チーム開発演習では4名のグループで在庫管理システムを製作し、進行管理と結合テストを担当。
NG例
プログラミングスクールを卒業しました。チーム開発も経験しました。研修期間や自分の役割が書かれておらず、実際にどこまでできるのか判断できません。
未経験可の派遣・SES案件に応募する場合
未経験可の求人であっても、応募先企業は「入社後どれくらいの期間で戦力化できるか」を見ています。研修制度の有無を確認したうえで、「入社後にどう学び続けたいか」まで書き添えると、意欲が伝わりやすくなります。派遣形態で働く場合の書類作成は派遣の職務経歴書テンプレートもあわせて確認しておくと準備がスムーズです。
採用担当者はここを見ている
未経験のスキルシートを見る採用担当者は、経験の量ではなく「今後どれだけ伸びそうか」を書類の書き方から判断しています。以下のポイントを押さえておくと、同じ内容でも印象が変わります。
採用担当者はここを見ている
- 学習・開発を「期間」「取り組んだ内容」「成果」の3点セットで書けているか
- 専門用語を並べるだけでなく、自分の言葉で言い換えられているか
- 今後の学習計画や意欲が具体的に書かれているか
未経験スキルシート作成でよくあるNGと対処法
未経験者がスキルシートを作成するときは、次のようなミスが起きやすくなります。事前に確認しておきましょう。
NG例
「意欲があります」「頑張ります」といった抽象的な言葉だけで自己PR欄を埋めてしまう。具体的な学習内容や行動が書かれていないと、意欲の裏づけが伝わりません。
- 抽象的な自己PRのみ → 学習時間・具体的な成果物に置き換える
- 専門用語の羅列のみ → 何ができるようになったかを一文添える
- 秘密保持契約中の企業名・案件名の記載 → 業種や規模感の表現にとどめる

まとめ
- スキルシートは未経験でも、SES・IT派遣・フリーランスエージェント登録時に提出を求められることがある
- プロジェクト経験の欄は、学習内容・個人開発・研修経験・資格取得の過程で代替できる
- 採用担当者が見ているのは経験量ではなく、期間・内容・成果を具体的に言語化できているか
空欄を埋められないまま提出するより、今回紹介したテンプレートに沿って学習・開発の実績を棚卸しすることが、選考通過への近道です。
スキルシート 未経験 テンプレートに関するよくある質問
- 未経験でもスキルシートは必要ですか?
-
応募先や活用するサービスによって異なります。新卒・一般的な転職では職務経歴書のみで足りることが多い一方、SESやIT派遣、フリーランスエージェントに登録する場合は、未経験の段階からスキルシートの提出を案内されることがあります。応募先の求人要項やエージェントの案内を確認しておくと安心です。
- プロジェクト経験が全くない場合はどう書けばいいですか?
-
プロジェクト経験の欄には、独学やスクールで取り組んだ学習内容、個人開発の実績を同じ形式で記載します。期間・取り組んだ内容・役割・成果物の4点をセットで書くと、実務未経験でも内容のある書類になります。
- スキルシートと職務経歴書は両方とも提出するのですか?
-
企業によって異なります。IT派遣やSES企業では両方の提出を求められることが多く、一般的な企業では職務経歴書のみで対応できる場合もあります。迷った場合は、両方を用意しておくと提出を求められたときにすぐ対応できます。

