自己PRで短所を聞かれたら、欠点をそのまま並べるのではなく「事実→改善行動→長所への言い換え」の順で答えるのが正解です。短所を自己PRとして前向きに伝える言い換え例文と、避けるべきNGパターン、採用担当者が実際に見ているポイントを、そのまま使える形でまとめました。
自己PRで短所を聞かれたときの答え方【結論】
結論|短所は「言い換え+改善行動」で自己PRに変える
自己PRの短所欄で採用担当者が見ているのは、欠点の内容そのものではありません。自分の弱みをどれだけ客観的に理解し、改善しようとしているかという姿勢です。短所と長所は表裏一体のため、視点を変えて言葉を選ぶだけで、同じ性格を強みとして伝えられます。
- 短所を一つ選ぶ:応募職種の必須スキルと致命的に衝突しないものを選ぶ
- 前向きな表現に言い換える:短所の裏側にある長所の視点を添える
- 改善行動をセットで伝える:現在どう対処しているかを具体的な行動で示す
定番の言い換え例文3選
せっかちな性格の場合
良い例文
私の短所は、結果を急ぐあまり確認が甘くなることがある点です。以前、資料作成を急いで誤字を残したまま提出したことがあります。それ以降は提出前に5分間の見直し時間を必ず確保するようにし、スピードと正確さの両立を意識しています。
NG例
私の短所はせっかちなところです。物事をすぐに終わらせたくなります。改善のための行動が書かれておらず、入社後も同じ課題を繰り返すのではと判断されます。
心配性な性格の場合
良い例文
私の短所は心配性なところです。書類作成時に何度も確認してしまい、作業に時間がかかることがあります。現在は「確認は3回まで」とルールを決め、チェックリストで漏れを防ぐ仕組みに切り替えたことで、品質を保ちながら時間短縮ができるようになりました。
NG例
私の短所は心配性で、何度も確認してしまうところです。エピソードが抽象的で、どの場面で何が起きるのか伝わりません。
頑固な性格の場合
良い例文
私の短所は、自分の考えにこだわりすぎるところです。以前、チームの方針と意見が食い違った際にすぐ譲れず、進行が遅れたことがあります。それ以降はまず相手の意見を聞いて理由を理解してから自分の考えを伝えるようにしています。
NG例
私の短所は頑固なところで、人の意見をあまり聞きません。改善する意思が感じられず、協調性のなさが強調されてしまいます。
採用担当者はここを見ている
- 短所の内容よりも、改善行動が具体的に書かれているかを重視している
- エピソードが「よくある一般論」ではなく本人の実体験になっているか
- 言い換えた表現と改善行動の内容が矛盾していないか
エントリーシートで長所と短所を同時に問われる場合の書き方は、文字数配分や落ちやすい組み合わせが異なるため、別途整理しておくと安心です。

短所を自己PRとして評価される書き方4ステップ
言い換えの型を覚えても、伝える順番が崩れると説得力が落ちます。以下の4ステップで組み立てると、短所から自己PRへ自然につながります。
- 結論を一文で伝える:「私の短所は〇〇なところです」と端的に述べる
- 具体的なエピソードを添える:短所が表れた場面を一つに絞って説明する
- 改善行動を伝える:現在どう対処しているかを行動レベルで説明する
- 仕事での活かし方を伝える:改善の過程で得た力を応募先でどう発揮するか述べる
良い例文(4ステップを踏んだ例)
私の短所は、一人で仕事を抱え込みやすいところです。前職で業務が重なった際、周囲に相談できず対応が遅れたことがあります。その反省から、現在は毎朝の共有時間に自分のタスク量を伝え、早めに助けを求める習慣をつけました。この経験から、周囲を巻き込みながら仕事を進める姿勢が身についたと感じています。
4ステップの流れを他の項目にも応用したい場合は、転職用の履歴書テンプレートで自己PR欄全体のバランスを確認しながら書き進めると迷いにくくなります。
短所→長所の言い換え一覧表
自分の短所がまだ言葉にできていない場合は、下の表から近い性格を探し、言い換え表現をそのまま自己PRの結論部分に使ってください。
| 短所 | 自己PRでの言い換え |
|---|---|
| せっかち | 行動力がある・決断が早い |
| 心配性 | 慎重・準備を怠らない |
| 頑固 | 芯が強い・粘り強い |
| 優柔不断 | 慎重に検討できる・多角的に考えられる |
| 飽きっぽい | 好奇心旺盛・切り替えが早い |
| マイペース | 周囲に流されない・冷静 |
| 人見知り | 物事を深く考える・観察力がある |
| 完璧主義 | 責任感が強い・仕事が丁寧 |
| 断れない | 協調性がある・頼られやすい |
| 緊張しやすい | 真面目・誠実に向き合う |
言い換えた表現をそのまま結論文にし、前章の4ステップに沿ってエピソードと改善行動を続ければ、自己PRとして違和感のない文章になります。より多くの言い換え例を確認したい場合は、性格タイプ別にまとめた記事もあわせて参考にしてください。

採用担当者は、言い換えた表現そのものよりも、エピソードや改善行動と矛盾していないかを必ず確認しています。表から選んだ言葉をそのまま貼り付けるのではなく、自分の経験と一致する範囲で使ってください。
なぜ自己PRで短所を聞かれるのか|採用担当者の意図
「正直に短所を書いたら評価が下がるのでは」という不安を持つ方は少なくありません。しかし採用担当者が短所を聞く目的は、欠点を理由に不合格にすることではなく、応募者の自己分析力と成長意欲を確認することにあります。
- 自己分析ができているか:自分を客観視できる人材かを確認したい
- 人柄や性格を知りたい:一緒に働くイメージが持てるかを見ている
- 短所への向き合い方を知りたい:課題にどう対処してきたかで成長性を判断する
- 求める人物像とのマッチ度を確認したい:業務に致命的な影響がないかを見ている
つまり短所を隠すよりも、改善行動とセットで正直に伝えたほうが評価は上がりやすくなります。「短所はありません」と答えると、自己分析が浅い印象を与えるため避けてください。
自己PRで避けるべきNGな短所5つ
言い換えが難しく、自己PRの説得力を下げてしまう短所もあります。以下に当てはまる場合は、別の短所を選ぶか、業務に影響しない場面に限定して伝えてください。
| 避けたい短所 | 理由 |
|---|---|
| 遅刻が多い・時間にルーズ | 社会人としての基本姿勢を疑われる |
| 嘘をつく・約束を守れない | 信頼に関わる致命的な短所と見なされる |
| 身体的な特徴 | 本人の努力で改善できる内容ではない |
| 応募職種の必須スキルと衝突する短所 | 業務適性そのものを疑われる |
| 「短所はありません」 | 自己分析が浅い印象を与える |
NG例(経理職志望の場合)
私の短所は大雑把で、数字の確認が苦手なところです。経理職の核となる正確性そのものを否定する短所のため、業務適性を疑われます。
短所が思いつかないときの見つけ方
短所が何も浮かばない場合でも、「短所はありません」と書くのは避けたほうが安全です。以下の3つの方法を試すと、自己PRに使える短所が具体的に見つかります。
- 周囲に聞く:家族・友人・同僚に「気をつけたほうがいい点」を質問する
- 過去の失敗から探す:うまくいかなかった場面を書き出し、共通する行動パターンを抜き出す
- 長所を裏返す:自覚している長所を「やりすぎるとどうなるか」で考える
長所と短所は表裏一体のため、すでに自己PRで使っている長所があれば、それを裏返すだけで短所が見つかることも多くあります。長所の整理から始めたい場合は、新卒用の履歴書テンプレートで長所・短所の欄を並べて確認すると整理しやすくなります。
採用担当者は、見つけた短所の内容よりも、自分で探し出そうとする姿勢そのものを自己分析力として評価しています。時間をかけてでも、実体験に基づく短所を選んでください。
長所と自己PRの内容が重複してしまう場合は、面接で深掘りされても崩れない書き方を参考にしながら、短所の言い換えと役割がかぶらないように整理してください。応募先の指定書式がある場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと安心です。

まとめ
- 短所は「言い換え+改善行動」の2つを揃えて自己PRに変える
- 結論→エピソード→改善行動→仕事での活かし方の4ステップで組み立てる
- 身体的特徴・致命的な短所・「短所はありません」は避ける
- 短所が浮かばないときは、周囲に聞く・失敗から探す・長所を裏返すの3方法を試す
短所欄は欠点を証明する場ではなく、自分を客観視できているかを伝える場です。例文をそのまま使わず、自分の経験に言葉を差し替えて仕上げてください。
自己PRの短所に関するよくある質問
- 自己PRで短所は必ず書かないといけませんか?
-
応募書類や設問で短所欄が設けられている場合は記載が必要です。設問がない場合でも、面接で聞かれることが多いため、事前に言い換え表現と改善行動を準備しておくと安心です。
- 短所を言い換えるのは嘘になりませんか?
-
短所と長所は同じ性格を別の角度から見たものであり、言い換えは事実を変えることではありません。ただし実際の自分とかけ離れた表現を選ぶと、面接で深掘りされた際に説明できなくなるため注意してください。
- 自己PRと短所の内容が矛盾しないか不安です。どう確認すればいいですか?
-
自己PRで伝えている長所と、短所欄の言い換え表現が正反対になっていないかを読み返してください。たとえば自己PRで「慎重さ」を強みにしているなら、短所は「せっかち」ではなく別の性格を選ぶと一貫性が保てます。
- 面接で短所を深掘りされたときはどう答えればいいですか?
-
結論は履歴書・自己PRと同じ内容で構いません。そのうえで、書ききれなかったエピソードの詳細や、質問に応じた補足を加えてください。履歴書と面接で内容が大きく違うと、一貫性がないと判断されるリスクがあります。

