性格・長所・短所は役割が異なる欄で、性格は人柄そのもの、長所と短所はその人柄を仕事にどう活かすかを示すものと考えると書き分けやすくなります。3つの内容が重なって「使い回し」に見える失敗を防ぐ早見表と、採用担当者が実際に見ているポイントを性格タイプ別の例文つきで紹介します。
履歴書の性格・長所・短所の違いと書き分け方【結論】
結論:性格は人柄、長所・短所はその活かし方
性格欄には「自分がどんな人柄か」を、長所欄には「その人柄が仕事でどう強みになるか」を、短所欄には「その人柄が引き起こしやすい課題と改善策」を書くのが基本です。3つを別々の話として書くのではなく、1つの人柄を軸にした一貫したストーリーとしてまとめることが、書き分けの最大のポイントです。
性格・長所・短所の違い早見表
| 項目 | 書く内容 | 文字数目安 |
|---|---|---|
| 性格 | 自分の人柄・気質そのもの | 100〜150文字 |
| 長所 | その人柄が仕事でどう強みになるか(エピソード付き) | 150〜200文字 |
| 短所 | その人柄が引き起こしやすい課題と、改善のために取り組んでいること | 150〜200文字 |
書き分けの基本ルール(使い回し防止)
性格・長所・短所を書き分けるときは、次の3つのルールを意識すると内容の重複を防げます。
- 性格欄は人柄の説明に徹する:仕事での成果や実績には触れない
- 長所欄は成果に変換する:性格を仕事の強みに変えたエピソードを必ず添える
- 短所欄は矛盾しない裏返しを選ぶ:長所の性質から自然に生まれる課題を選び、改善策とセットで書く
採用担当者はこの3つの欄を別々に読むのではなく、通しで読んで人物像を組み立てています。3欄がバラバラな話に見えると、それだけで自己分析不足と判断されかねません。
採用担当者は性格・長所・短所欄のここを見ている
採用担当者は、性格・長所・短所の3項目を通して「自己分析力」「一貫性」「自社への適性」の3点を確認しています。特に見落とされがちなのが一貫性で、性格と長所・短所がちぐはぐな人物像に見えると、それだけで評価が下がることがあります。
採用担当者はここを見ている
- 自己分析力:抽象的な形容詞だけでなく、具体的なエピソードがあるか
- 一貫性:性格・長所・短所が同じ人物像として矛盾なくつながっているか
- 自社への適性:応募先の社風・業務内容と長所が噛み合っているか
良い例(一貫性がある書き方)
【性格】物事を最後までやり遂げないと気が済まない性格です。
【長所】この性格を「粘り強さ」という長所として仕事に活かしています。前職では〇〇の改善提案を、周囲が難しいと感じた後も検証を重ねて実現しました。
【短所】一方で、納得できるまで確認を重ねてしまい、作業に時間がかかることがあります。現在はタスクごとに期限を先に決めてから着手するようにしています。
NG例(矛盾している書き方)
【性格】社交的で人と話すことが好きです。
【短所】人前で話すのが苦手で、緊張してしまいます。
性格と短所が矛盾しており、自己分析ができていない印象を与えます。
自分の性格・長所・短所がわからないときの見つけ方
「性格・長所・短所のどれも思い浮かばない」という場合は、自分の内側だけで考えるのをやめて、次の3つの方法を試してみてください。
- 周囲の人に聞く(他己分析):家族・友人・同僚に「自分の性格」を聞くと、自覚していなかった一面が見つかる
- 過去の経験を書き出す:学生時代や前職でうまくいったこと・褒められたことを時系列で並べる
- 自己分析ツールを使う:診断ツールで客観的な傾向を把握し、自分の言葉に置き換える
採用担当者は、こうした方法を経ずに書かれた「なんとなくの自己PR」を見抜きます。診断結果や他人の言葉をそのまま書き写すのはNGで、必ず自分の経験に置き換えてから使ってください。特に、性格から長所への変換に迷う場合は、あらかじめタイプ別に整理された診断を使うと自分の言葉が見つかりやすくなります。

【性格タイプ別】性格・長所・短所の書き方と例文
代表的な性格タイプ別に、性格・長所・短所を一貫して書いた例と、矛盾してしまいがちなNG例を紹介します。
社交的なタイプの場合
良い例文
【性格】初対面の人ともすぐに打ち解けられる社交的な性格です。
【長所】この性格を活かし、前職の接客業務では常連のお客様を担当ごとの目標より多く獲得しました。
【短所】一方で、話し込んでしまい作業が後回しになることがあります。現在は会話の切り上げどきを先に決めてから対応するようにしています。
NG例
【短所】人と話すのが苦手で、集団行動が得意ではありません。
社交的という性格と真逆の短所で、読み手が混乱します。
慎重な性格タイプの場合
良い例文
【性格】物事を進める前に確認を重ねる慎重な性格です。
【長所】この性格を活かし、経理業務では入力ミスをほぼゼロに抑えています。
【短所】一方で判断に時間がかかることがあり、現在は確認の回数をあらかじめ決めておくことで改善しています。
採用担当者はここを見ている
- 「確認を重ねる」という性質が、長所(正確さ)と短所(スピード)の両方に自然につながっているか
- 改善策が「気をつける」で終わらず、具体的な行動になっているか
負けず嫌いタイプの場合
良い例文
【性格】一度決めた目標は最後までやり抜きたい負けず嫌いな性格です。
【長所】この性格を活かし、営業職では目標達成率を前年より高めることができました。
【短所】一方で一人で抱え込みやすく、現在は進捗を早い段階で周囲に共有するようにしています。
NG例
【長所】負けず嫌いです。
性格の説明だけで終わり、仕事にどう活きたかのエピソードがありません。これでは長所として評価されにくくなります。

職種別に見る性格・長所・短所の書き方のコツ
応募する職種や自分の立場によっても、性格・長所・短所の伝え方は変わります。応募先の求める人物像に合わせて、書く順序や強調するエピソードを調整しましょう。
営業・接客職の場合
営業・接客職では、コミュニケーションに関わる性格を軸にすると伝わりやすくなります。社交性や粘り強さを長所につなげ、短所は「人に頼られすぎて抱え込みやすい」など対人面の課題を選ぶと一貫性が保てます。
事務・経理職の場合
事務・経理職では、正確さや慎重さを軸にすると評価されやすくなります。長所は「ミスの少なさ」、短所は「判断に時間がかかること」など、業務のスピードに関する課題を選ぶと自然です。
転職活動で性格・長所・短所欄を書く場合は、これまでの職務経験との一貫性が特に重視されます。書式に迷ったときは転職用の履歴書テンプレートを使うと、書くべき項目が整理されているため迷いにくくなります。
新卒の場合は、仕事の実績がまだないため学生時代のエピソードで代用します。新卒用の履歴書テンプレートを活用すると、学業やサークル活動から性格・長所・短所につなげる項目立てがしやすくなります。
アルバイトの応募でも、性格・長所・短所は簡潔にまとめるのが基本です。アルバイト用の履歴書テンプレートなら、必要な項目だけがコンパクトにまとまっているため書きやすい形式です。
パート応募の場合も基本的な考え方は同じで、家庭との両立を長所につなげる書き方も好印象です。パート用の履歴書テンプレートを使うと、記入項目に迷わず作成できます。
エントリーシートのように文字数が指定されている場合は、性格・長所・短所を1つの欄にまとめて書く形式もあります。

まとめ
- 性格は人柄、長所・短所はその活かし方:3つを1つの人物像でつなげて書く
- 使い回しを避ける:性格欄は人柄の説明に徹し、成果はまとめて長所欄に書く
- 矛盾を避ける:短所は長所の裏返しになる性質を選び、改善策とセットで書く
- 職種に合わせる:応募先が求める人物像に合わせて強調するエピソードを調整する
性格・長所・短所は別々の項目に見えて、実は1つの人柄を伝えるための3つの切り口です。早見表とルールを参考に、一貫性のある内容にまとめてください。
性格・長所・短所に関するよくある質問
- 性格欄と長所欄が同じ内容になってしまいます。どう書き分ければいいですか?
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性格欄は「自分がどんな人柄か」を説明するだけにとどめ、仕事での成果やエピソードには触れないようにしてください。成果やエピソードは長所欄に集約すると、内容が重複せず書き分けられます。
- 長所と短所は必ず矛盾しないようにする必要がありますか?
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必須ではありませんが、矛盾しない方が自己分析ができている印象を与えられます。短所は、長所と同じ性質から生まれる裏返しの特徴を選ぶと、一貫した人物像として伝わりやすくなります。
- 性格・長所・短所をすべて同じ文字数で書く必要はありますか?
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同じ文字数にそろえる必要はありません。目安として性格は100〜150文字、長所と短所はエピソードを含めるためそれぞれ150〜200文字程度が書きやすい分量です。応募先の指定文字数がある場合はそちらを優先してください。
- 性格・長所・短所が思いつかないときはどうすればいいですか?
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周囲の人に聞く他己分析、過去の経験を時系列で書き出す方法、自己分析ツールを使う方法の3つを試してみてください。特に他己分析は、自分では気づいていない一面を見つけやすい方法です。

