Webデザイナー・ディレクターのスキルチェックシートは、デザインとディレクションの担当領域を分けて記入するのが正解です。兼務の場合、どちらのスキルをどこまで、どちらを厚く書けばよいか迷いやすいため、この記事では状況別の記入例と、採用担当者・案件担当者が実際に確認しているチェックポイントをあわせて紹介します。
Webデザイナー・ディレクターのスキルチェックシートの書き方と記入例
結論:デザインとディレクションの担当領域を分けて書くのが正解
兼務のスキルチェックシートで案件担当者が知りたいのは、「両方できるかどうか」ではなくそれぞれの業務をどこまで自分ひとりで担当したかです。デザインとディレクションを1つの欄にまとめて書くと、どちらの実務レベルも曖昧になってしまいます。
- デザイン欄:使用ツール・担当した制作物・ページ数や規模
- ディレクション欄:担当した工程・体制人数・進行管理の範囲
- 共通欄:兼務した案件では「デザイン比率○割・ディレクション比率○割」のように配分を明記
デザインスキル欄の記入例
デザイン欄はツール名の羅列ではなく、どの制作物をどの範囲まで担当したかをセットで書きます。
良い例文
【デザイン:中級】Figma・Photoshop・Illustratorを使用し、アパレルECサイトのトップページ〜下層ページ約20ページのUIデザインを担当。ワイヤーフレーム作成からビジュアル制作、コーディング指示書の作成まで一貫して対応した経験あり。
NG例
【デザイン:中級】Figma、Photoshop、Illustratorが使えます。どの案件で何を制作したかが書かれていないため、実務レベルが伝わりません。
ディレクションスキル欄の記入例
ディレクション欄は、進行管理やクライアント対応を「何となくやっていた」で終わらせず、案件の規模とセットで書くと説得力が増します。
良い例文
【ディレクション:中級】制作会社にて、予算300万円規模・制作期間2カ月のコーポレートサイトリニューアルでプロジェクト進行を担当。要件定義、外部エンジニアとの進行管理、クライアントとの折衝までを一貫して対応した。
NG例
【ディレクション:中級】進行管理やクライアント対応の経験があります。担当した案件の規模や体制人数が書かれていないため、任せられる業務範囲が判断できません。
デザインの実務範囲だけを詳しく書きたい場合は、エンジニアの職務経歴書テンプレートの項目構成も参考になります。デザインとディレクション、どちらの実務経験も職務経歴書の書き方の参考にしてください。

採用担当者・案件担当者はスキルチェックシートのここを見ている
スキルチェックシートは、面談内容や職務経歴書とあわせて確認されます。デザインとディレクション、どちらの記載にも一貫性があるかが評価の分かれ目です。
採用担当者はここを見ている
- デザインとディレクション、どちらの記載も同じ熱量で具体的に書かれているか
- 担当した案件の規模(予算・体制人数・制作期間)が明記されているか
- ツール名の後ろに「何を制作・進行管理したか」が続いているか
面談では、シートの記載内容と口頭での説明が食い違っていないかも見られます。案件経歴の数字(ページ数・予算規模・期間)は、事前に整理してから記入すると安心です。
兼務ならではの記入の不安に答える
Webデザイナー・ディレクターを兼務している場合、書き方に迷いやすいポイントが3つあります。ここでは、よくある不安に順番に答えます。
デザインとディレクション、どちらを厚く書くべき?
直近の案件で担当時間が長かった方を厚く書くのが基本です。もう一方は「対応可能な範囲」として、担当した工程を簡潔に添える程度にとどめると、読み手が実務の中心を把握しやすくなります。デザイン寄りの実績を詳しく書きたい場合は、パート用の職務経歴書テンプレートのような項目分けの発想も参考になります。
ディレクション経験が浅い場合はどう書く?
ディレクション業務全体を任された経験が少なくても、進行管理の一部だけ担当した経験があれば書ける内容はあります。「制作スケジュールの管理のみ担当」「外部ライターとの連絡窓口を担当」のように、担当した工程を切り出して書くと、経験の浅さをカバーできます。
レベルを高めに書いても大丈夫?
実務で使ったことのないレベルまで「上級」に丸をつけると、案件参画後に対応できず信頼を落とす原因になります。レベルは実務で使った範囲を基準に正直に書くのが基本です。学習中のスキルがあれば「学習中」と添えると、前向きな印象につながります。

スキルチェックシートに記載すべき項目一覧
Webデザイナー・ディレクターのスキルチェックシートに盛り込む項目は、大きく4つに分かれます。抜け漏れがあると、案件担当者が実務範囲を判断する材料が不足してしまいます。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 基本情報 | 氏名(またはイニシャル)、稼働可能日、希望条件 |
| デザインスキル | Photoshop・Illustrator・Figma・XDなどの使用ツールと習熟度、Web/UIデザインの経験年数 |
| ディレクションスキル | 要件定義・ワイヤーフレーム作成・進行管理・予算管理・ベンダー折衝の経験範囲 |
| 案件経歴 | 案件名(差し支えない範囲)、期間、規模、担当工程、役割、成果 |
このうち案件経歴の欄がもっとも重視されます。1案件につき、期間・規模・担当工程・役割をセットで書くと、案件担当者が短時間で実務範囲を把握できます。

デザイン・ディレクションスキルのレベルを判断する目安
レベル欄の判断に迷う場合は、以下の目安を参考にしてください。実務で使った経験がある範囲を基準に選ぶのが基本です。
| スキル | 初級 | 中級 | 上級 |
|---|---|---|---|
| デザイン制作 | テンプレートを使った簡単なバナー・LPが作れる | ワイヤーフレームからビジュアル制作まで独力で対応できる | ブランディングを含む設計・複数案件の並行管理ができる |
| コーディング | HTML・CSSで簡単な修正ができる | レスポンシブ対応のコーディングが独力でできる | JavaScriptを含む実装・パフォーマンス改善ができる |
| ディレクション・進行管理 | タスクの進捗確認・簡単な連絡調整ができる | 要件定義からスケジュール管理まで一人で担当できる | 複数案件・複数チームを横断して統括できる |
| クライアント対応 | 指示された内容の報告・連絡ができる | 提案資料の作成・打ち合わせの主担当ができる | 要件の合意形成・予算交渉まで対応できる |
フリーランスや派遣として案件に参画する場合は、稼働条件の記載もあわせて求められることが多くあります。案件ごとの記載形式を整理したい場合は派遣の職務経歴書テンプレートも参考にしてください。
Webデザイナー・ディレクターのスキルチェックシートでやりがちなNG記入例
記載内容そのもの以外にも、シート全体の書き方で評価を下げてしまうケースがあります。提出前に次の4点を確認してください。
- デザインとディレクションを1つの欄にまとめて書き、それぞれの実務レベルが曖昧になっている
- ツール名だけを羅列し、担当した制作物や工程が書かれていない
- 兼務の実態を隠し、どちらか一方の経験だけを強調しすぎる
- 案件の規模(予算・体制人数・制作期間)の記載を忘れる
転職活動として書類を整える場合は、スキルチェックシートと職務経歴書で表現がずれないよう、転職用の履歴書テンプレートとあわせて内容を見直しておくと安心です。
まとめ
- Webデザイナー・ディレクターのスキルチェックシートは、デザインとディレクションの担当領域を分けて書く
- 案件経歴は期間・規模・担当工程・役割をセットで記載する
- 兼務の場合は直近で担当時間が長い方を厚く書き、もう一方は対応可能な範囲を添える
- レベルは背伸びせず、実務で使った範囲を基準に正直に書く
デザインとディレクション、それぞれの担当範囲を思い出しながら整理すると、兼務の実務経験がより正確に伝わるスキルチェックシートに仕上がります。
Webデザイナー・ディレクターのスキルチェックシートに関するよくある質問
- Webデザイナーとディレクター、両方の経験がある場合はどう書けばいいですか?
-
デザイン欄とディレクション欄を分けて記載し、直近の案件で担当時間が長かった方を厚く書いてください。兼務した案件では「デザイン比率○割・ディレクション比率○割」のように配分を添えると、実務のバランスが伝わりやすくなります。
- スキルチェックシートとポートフォリオは両方必要ですか?
-
制作会社に常駐する場合やフリーランスとして案件に参画する場合は、両方の提出を求められることが一般的です。スキルチェックシートで担当範囲を伝え、ポートフォリオで作品そのものを確認してもらう構成になります。
- ディレクション経験が浅い場合でも提出したほうがいいですか?
-
経験が浅い場合も、進行管理の一部だけを担当した経験があれば記載する価値はあります。担当した工程を切り出して具体的に書くことで、実務の理解度が伝わります。
- レベル表記は◎○△などの記号でもいいですか?
-
記号のみでも記入は可能ですが、記号の横に使用したツール名や担当した業務内容を添えると、同じレベル表記でも実務の伝わり方が大きく変わります。

