英語履歴書の中退は学位名を書かず、在学期間とwithdrewで示すのが正しい記入です。和文は中途退学と書き、英文だけ学士に見せないことが前提です。Bachelor of Artsなど卒業を意味する肩書きは使いません。和文の中途退学と英文の対応、高校と大学の記載例、日本企業向け英文履歴書の書き方まで順に示します。

中退の英語履歴書の書き方と記載例
結論:学位は書かない。期間とwithdrewで示す
和文履歴書では学歴欄に中途退学と書きます。英語履歴書では、同じ事実を学位名に置き換えません。Bachelor of ArtsやB.A.は卒業して学士を得た人の表記です。卒業していない期間に学位を付けると、英文では卒業したように読めます。
- 在学した年月を先に置く
- 大学名・学部名は正式名称の英語表記にする
- 末尾は withdrew、または coursework toward B.A. のように未修了と分かる語にする
- Bachelor of 〜 を学位として書かない
和文を先に確定してから英訳すると、年月の食い違いが減ります。転職用に和文を整えるときは、転職用の履歴書テンプレートの学歴欄と、英文の期間を同じ入学・退学月にそろえます。
大学中退の日英対応
日本企業へ出す英文履歴書では、月まで書く書式が無難です。Apr. 2018 – Mar. 2020 のように、入学月と退学年月を先に置き、学校名と学部のあとに (withdrew) を添えます。
良い例文(和文)
平成30年 4月 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
令和2年 3月 〇〇大学 経済学部 経済学科 中途退学
良い例文(英文)
Apr. 2018 – Mar. 2020 XX University, Faculty of Economics (withdrew)
別解(学位を目指していたことだけ示したい場合)
2018–2020 XX University
Coursework toward B.A. in Economics(degree not completed)
NG例
Bachelor of Arts in Economics, XX University (2018–2020)
期間が2年でも、Bachelor of Arts が先頭にあると卒業した学士に読めます。B.A., B.S., Bachelor of 〜 を学位として置く書き方は使いません。
採用担当者はここを見ている
- 和文の中途退学と、英文の学位表記が食い違っていないか
- 2018–2020 の2年間を、4年制の卒業のように見せていないか
- 大学の英語正式名称が、公式サイトの表記と一致しているか
高校中退の日英対応
高校も同じです。High School Diploma や graduated は卒業した人の語です。中途退学なら、在学期間と withdrew を使います。最終学歴の説明が必要なときは、junior high school 卒業のあとに高校の在学期間を置きます。
良い例文(和文)
平成31年 3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
平成31年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
令和2年 3月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 中途退学
良い例文(英文)
Mar. 2019 XX Junior High School, Graduated
Apr. 2019 – Mar. 2020 XX Prefectural XX High School, General Course (withdrew)
NG例
XX High School, High School Diploma (2019–2020)
Diploma は卒業資格です。1年だけの在籍に付けると、卒業したように読めます。
専門学校・短大中退の英文
専門学校は Vocational School や College of Technology など、学校の公式英語に合わせます。短大は Junior College が一般的です。どちらも Associate や Diploma を、卒業していない期間に付けません。大学と同じく、期間と (withdrew) で足ります。
良い例文(専門学校)
和文:令和2年4月 〇〇専門学校 情報処理学科 入学/令和4年3月 中途退学
英文:Apr. 2020 – Mar. 2022 XX Vocational School, Department of Information Processing (withdrew)
良い例文(短大)
和文:令和2年4月 〇〇短期大学 現代ビジネス学科 入学/令和3年9月 中途退学
英文:Apr. 2020 – Sep. 2021 XX Junior College, Department of Contemporary Business (withdrew)
和文は中途退学、英文は学位を暗示しない
和文と英文で、事実は同じでも語の重みが違います。日本語の「中退」をそのまま Dropout と大きく書く必要はありません。英文履歴書では、期間と学校名を先に置き、未修了は withdrew や attended で示します。感情の強い語より、年月の正確さのほうが先です。
| 和文 | 使ってよい英文 | 使わない英文 |
|---|---|---|
| 中途退学 | withdrew / withdrawn | graduated |
| 入学〜退学の期間 | Apr. 2018 – Mar. 2020 | Class of 2022 |
| 学士を取得していない | coursework toward B.A. / attended | Bachelor of Arts / B.A. |
| 高校を卒業していない | attended / withdrew | High School Diploma |
| 理由(任意) | 短い括弧は和文だけでも可 | 長い自己弁護の英文 |
理由を英文にまで書く必要は薄いです。和文でも理由は任意で、書くなら短い括弧です。英文で family reasons などと足す場合も、一行で終わる長さにします。単位不足や私生活の詳細は、和文でも英文でも学歴欄に置きません。
採用担当者はここを見ている
- 和文提出と英文提出で、入学月・退学月がずれていないか
- 英文だけ学位が付いていないか
- Dropout のような強い語で、事実以上に自己評価を下げていないか
日本企業向け英文履歴書での書き方
外資の1枚レジュメと、日本企業の英文履歴書ではレイアウトが違います。日本企業向けは、和文履歴書に近い時系列で、学歴を上から古い順、または新しい順に並べます。どちらにしても、中途退学は学位行ではなく在学期間の行です。既卒で新卒採用に出す場合も、学歴の事実は同じです。新卒用の履歴書テンプレートで和文を書いたあと、英文はその年月を写します。
日本企業向けの1ブロック例
良い例文
Education
Apr. 2015 – Mar. 2018 XX Prefectural XX High School, Graduated
Apr. 2018 – Mar. 2020 XX University, Faculty of Economics (withdrew)
NG例
Education
XX University, B.A. in Economics, 2018–2020
学校名の直後に B.A. が付くと、2年在籍でも学士取得に読めます。日本企業の人事でも、英文の学位略称は卒業と受け取る人が多いです。
海外本社指定のレジュメでは、Education を新しい順に置くことがあります。その場合も先頭に学位を置かず、学校名と期間、withdrew の順を守ります。GPAや専攻の詳細は、卒業していないなら無理に足しません。専攻を示したいときも Economics (coursework) のように、学位の外へ出します。
和文履歴書と英文履歴書を両方出すとき
日本企業の海外拠点や、英語面接がある採用では、和文と英文を同じ封筒や同じメールに付けることがあります。和文で中途退学、英文で Bachelor、という組み合わせは、読んだ人がどちらを信じればよいか分からなくなります。先に和文を正し、英文は写すだけにします。ファイル名を resume と rirekisho で分けても、中身の年月は同一です。

よくある誤訳と使ってはいけない学位表記
翻訳サイトに「大学中退」と入れると、Bachelor や Dropout が混ざることがあります。提出前に、学位を意味する語が残っていないかだけは目視します。JIS規格の和文を英訳する場合も、欄の順番より学位の有無を先に確認します。JIS規格の履歴書テンプレートで和文を確定してから英訳すると、行の対応が取りやすいです。
| 誤訳・NG | 問題 | 置き換え |
|---|---|---|
| Bachelor of Arts (2018–2020) | 学士取得に読める | XX University (withdrew) |
| Expected to graduate in 2022 | すでに退学しているのに卒業予定になる | withdrew in Mar. 2020 |
| Dropped out because I hated school | 理由が長く、印象だけが残る | 理由は和文面接用に残す |
| Some college | 曖昧で、日本企業には伝わりにくい | 学校名と期間を書く |
良い例文
Apr. 2018 – Mar. 2020 XX University, Faculty of Economics (withdrew)
和文:平成30年4月入学/令和2年3月中途退学
NG例
Bachelor of Arts, XX University, 2018–2020 (withdrew)
末尾に withdrew があっても、先頭の Bachelor of Arts が学位に見えます。学位名は行から外します。
和文・英文・証明書の揃え方
英文だけ先に作ると、和文の中途退学と入学月がずれます。提出セットは、和文学歴欄、英文学歴欄、大学の英語正式名称、の3点を同じ机で見ます。留学経験がある場合も、学位未取得の期間に Bachelor を付けない点は同じです。
- 和文の入学月・退学年月を先に確定する
- 大学公式サイトの English 表記で学部名を写す
- 英文から Bachelor / Diploma / graduated を消す
- 最終学歴の申告は、大学中退のみなら高校卒業のままにする
採用担当者はここを見ている
- 和文履歴書と英文履歴書を並べたとき、年数が一致するか
- 英文だけ学歴が一段高く見えないか
- 面接の英語質問で、withdrew の時期をそのまま言えるか
面接で英語の学歴を聞かれたら、I attended XX University from 2018 to 2020 and withdrew. のように、期間と withdrew だけで足ります。I have a bachelor’s degree は使いません。
和暦を英文の月に直すとき
和文が和暦のままでも、英文は Apr. / Mar. などの月略と西暦年に直します。平成30年4月は Apr. 2018、令和2年3月は Mar. 2020 です。年号だけ西暦にして月を落とすと、入学と退学が同じ年に見えて空白が消えます。日本企業向けでも、月まで残す書き方のほうが和文と突き合わせやすいです。
| 和文の年月 | 英文 |
|---|---|
| 平成30年4月 | Apr. 2018 |
| 令和2年3月 | Mar. 2020 |
| 令和3年9月 | Sep. 2021 |
| 令和6年10月 | Oct. 2024 |
面接で使う短い英文
I enrolled in April 2018 and withdrew in March 2020.
I do not hold a bachelor’s degree.
My last completed education is high school.
理由を英語で聞かれたときも、長い物語は不要です。I changed my career path. / I needed to work. のように一句で止め、その後の職歴へ移します。単位の話や私生活の詳細は、和文面接でも英文面接でも学歴の説明には置きません。

提出セットで見る点
- 和文の中途退学と、英文の withdrew が同じ入学月・退学月か
- Bachelor / B.A. / Diploma / graduated が英文に残っていないか
- 大学の英語正式名称が公式サイトと一致しているか
- 最終学歴の英文説明が、高校卒業など実際の卒業校になっているか
英文だけ先に直すと、和文の中途退学と月がずれます。先に和文を確定し、月を西暦に直し、学位語を消す、の順が安全です。日本企業へ和文と英文を両方出すときは、同じ机で2枚を並べてから封をします。翻訳サイトの出力に Bachelor が残っていないか、提出の直前にもう一度検索します。
まとめ
- 和文は中途退学。英文は学位名を付けない
- 大学は Apr. 2018 – Mar. 2020 XX University, Faculty of Economics (withdrew) が基本形
- Bachelor of Arts (2018–2020) は卒業に読めるので使わない
- 高校も High School Diploma を付けない
- 日本企業向け英文履歴書は、和文の年月を写して withdrew を添える
- 最終学歴は、大学中退のみなら高校卒業のまま
和文の中途退学と、英文の withdrew が同じ年月を指していれば、学歴欄の英訳は提出できる状態です。
中退の英語履歴書に関するよくある質問
- 英語履歴書に Bachelor of Arts と書いてよいですか?
-
卒業して学士を得ていないなら書きません。在学期間と大学名、withdrew または coursework toward B.A. で示します。
- 和文の中途退学は英文で何と書きますか?
-
withdrew が分かりやすいです。日本企業向けなら Apr. 2018 – Mar. 2020 XX University, Faculty of Economics (withdrew) の形が読みやすいです。
- 高校中退も Diploma と書いてよいですか?
-
書きません。High School Diploma は卒業資格です。在学期間と (withdrew) を使います。
- 英文に中退理由は必要ですか?
-
必須ではありません。和文でも理由は任意です。英文に書くなら短い事実だけにし、単位不足などの詳細は置きません。

