志望動機の語尾は、基本的に「ですます調」で統一するのが正解です。ただし「〜と思います」ばかりの単調な言い回しでは、丁寧でも本気度が伝わりません。この記事では、である調との使い分けや採用担当者に響く結びの言葉、避けたいNGパターンを状況別の例文とあわせて解説します。
志望動機の語尾は「ですます調」で統一するのが結論
結論:迷ったら「ですます調」で統一する
志望動機の語尾に迷ったら、「ですます調」を選んでおけば大きな失敗はありません。理由はシンプルで、採用担当者はほとんどの場合、応募者より年上か、少なくとも社会人経験が長い立場にあるからです。柔らかく丁寧な語尾は、年齢や立場を問わず読み手にストレスを与えません。
大切なのは「ですます調」か「である調」かという選択そのものより、一つの文章の中で語尾を統一することです。混在した文章は、それだけで見直し不足という印象を与えてしまいます。
良い例文とNG例で見る語尾の違い
良い例文
貴社の〇〇事業に将来性を感じ、これまでの接客経験を活かして貢献したいと考え、志望いたしました。前職で培った提案力を活かし、お客様満足度の向上に尽力してまいります。
NG例
貴社の〇〇事業に将来性を感じました。前職で培った提案力を活かせると思います。お客様満足度の向上に貢献できると思います。「〜と思います」が3文連続で単調な印象を与えています。
「である調」が許容されるケース
「である調」が完全にNGというわけではありません。文字数が限られた記入欄で意思を簡潔に伝えたい場合や、専門性・自立性を重視するクリエイティブ職・技術職では、言い切り型の「である調」が意欲的な印象につながることもあります。
- 記入欄が狭く、文字数をできるだけ削りたい場合
- デザイナー・エンジニアなど専門性の強さを見せたい職種
- 企業の社風が体育会系・実力主義など、簡潔な物言いが好まれる場合
迷った場合は、履歴書全体の他の欄と語尾のトーンを揃えることを優先してください。志望動機だけ「である調」で浮いてしまうと、かえって不自然に見えます。書き込む前に用紙を用意したい方は、志望動機なしの履歴書テンプレートをベースに志望動機欄だけ書き足す方法もあります。
「〜と思います」の連発で単調になる人が見落としているポイント
「ですます調で統一しているのに、なぜか印象が薄い」と感じる志望動機の多くは、語尾がすべて「〜と思います」で終わる思考停止型になっています。丁寧さと熱意の欠如はまったく別の問題です。
言い切り・決意表明の語尾フレーズ集
同じ「ですます調」でも、語尾の動詞を変えるだけで意欲の伝わり方は大きく変わります。以下のフレーズを状況に応じて使い分けてください。
| 弱く見える語尾 | 言い切り・決意表明の語尾 |
|---|---|
| 〜と思います | 〜と考えております/〜してまいります |
| 〜できると思います | 〜できると確信しております |
| 頑張りたいと思います | 尽力いたします/全力で取り組みます |
| 貢献できればと思います | 貢献してまいります |
良い例文とNG例
良い例文
前職で培った在庫管理の知識を活かし、貴社の物流効率化に貢献してまいります。入社後は現場の課題を自ら見つけ、改善提案を続ける姿勢で業務に取り組みます。
NG例
前職で培った在庫管理の知識を活かせると思います。貴社の物流効率化に貢献できると思います。業務にも真面目に取り組みたいと思います。同じ語尾の反復で意欲よりも自信のなさが伝わってしまいます。
採用担当者は語尾の丁寧さより「本気度」を見ている
採用担当者は、語尾が「ですます調」か「である調」かという形式そのものより、文末の動詞に本気度が表れているかを見ています。「〜したいと思います」と「〜してまいります」では、同じ内容でも自信の伝わり方がまったく違います。
評価を下げるNGパターン
- 語尾の混在:同じ段落内で「〜です」と「〜だ」が混ざっている
- 二重敬語:「拝見させていただきました」「伺わせていただきます」など過剰な敬語表現
- 曖昧な意欲表現:「頑張りたいと思います」「貢献できればと思います」など決意の弱い言い回し
採用担当者はここを見ている
- 語尾が文章全体で統一されているか
- 結びの文が言い切り・決意表明になっているか
- 過剰な敬語や回りくどい言い回しになっていないか
状況・職種別|志望動機の語尾の使い分けと例文
語尾の選び方は、応募する状況や職種によっても変わります。ここでは新卒・転職・専門職の3パターンで、実際に使える例文を紹介します。
新卒の場合
新卒採用では、社会人としての基本的な言葉遣いができているかも見られています。「ですます調」で丁寧に統一し、学生時代の経験を将来の貢献につなげる結び方が基本です。
良い例文(新卒)
学生時代のアルバイトで培った傾聴力を活かし、貴社の営業職として顧客の課題解決に貢献してまいりたく、志望いたしました。一日も早く戦力となれるよう努力いたします。
これから履歴書全体を作成する新卒の方は、新卒用の履歴書テンプレートを使うと、志望動機以外の項目も迷わず埋められます。
転職・中途の場合
転職では、これまでの実績を根拠にした具体性のある結び方が有効です。「〜だと思います」ではなく、実績に基づいた言い切りで説得力を持たせましょう。
良い例文(転職)
前職で3年間培った法人営業のノウハウを活かし、貴社の新規開拓を加速させる存在として貢献してまいります。
NG例(転職)
前職の経験を活かせると思います。貴社に貢献できたらいいなと思います。実績を根拠にしない曖昧な言い回しでは、中途採用で求められる即戦力感が伝わりません。
転職活動で履歴書のフォーマットに迷っている場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと職歴欄とのバランスも整えやすくなります。
専門職・クリエイティブ職の場合(である調許容ケース)
デザイナーやエンジニアなど、専門性や個性が評価される職種では、要点を絞った「である調」が自立した印象を与えることもあります。ただし全文を「である調」にせず、結論部分など一部に絞るのが安全です。
良い例文(である調)
貴社の〇〇プロダクトのUI設計に強い関心を持ち、応募した。前職で担当したアプリ改善の経験を活かし、ユーザー起点の設計で成果を出す。
まとめ
- 志望動機の語尾は「ですます調」で統一するのが基本
- 「〜と思います」の連発を避け、言い切り・決意表明の語尾を使う
- である調は文字数制限や専門職など限られた場面のみ許容される
- 二重敬語や語尾の混在は評価を下げる要因になる
清書の際に体裁から見直したい方は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと欄のバランスも整いやすくなります。



志望動機の語尾に関するよくある質問
- 志望動機の語尾はですます調とである調どちらでもいいですか?
-
基本的には「ですます調」で統一することをおすすめします。「である調」も間違いではありませんが、専門職など一部の職種を除き、丁寧な印象を与える「ですます調」の方が無難です。どちらを選ぶ場合も、文章内で語尾を統一することが大切です。
- 「〜と思います」を使いすぎるとどうなりますか?
-
断定を避ける曖昧な表現が続くと、丁寧さよりも自信のなさや意欲の低さが伝わってしまいます。「〜してまいります」「〜に取り組みます」など言い切りの語尾を混ぜることで、同じ内容でも意欲的な印象に変わります。
- 履歴書とエントリーシートで語尾のルールは違いますか?
-
基本的な考え方は同じです。ですます調で統一し、結びは言い切りで書くという原則はどちらにも共通します。文字数制限が厳しいエントリーシートでは、である調を部分的に使って簡潔にまとめる工夫が有効な場合もあります。

