GTECとTOEICに公式の直接換算表はなく、CEFRを基準にした早見表でおおよその目安を把握するのが正解です。換算スコアの具体的な目安表に加え、履歴書の資格欄への正しい書き方、換算スコアをそのまま書いてよいのかというNG例まで、採用担当者の視点を交えて詳しく整理します。
GTECとTOEICのスコア換算表|結論と早見表
結論:公式の直接換算表はなく、CEFRを基準にした目安になる
GTECを運営するベネッセコーポレーションと、TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、それぞれ独自にCEFR(外国語運用能力の国際指標)との対照表を公表していますが、GTECとTOEICを直接結びつける公式の換算表は存在しません。そのため、GTECのスコアをTOEICに置き換えたい場合は、CEFRという共通の物差しを介して目安をつかむのが最も実態に近い方法です。
- GTECとTOEICは運営元が別々で、換算表もそれぞれ独立して作成されている
- 大学入試などで見かける対照表も、各大学がCEFRを介して独自にまとめたものであり、統一の公式換算値ではない
- 換算はあくまで英語力の目安であり、履歴書に「TOEIC〇点相当」と断定的に書くのは避けたほうがよい
換算早見表(CEFR基準)
まずはTOEIC L&RとCEFRの公式対照表を確認します。
| CEFR | TOEIC Listening目安 | TOEIC Reading目安 | L&R合計目安 |
|---|---|---|---|
| C1 | 490〜495点 | 455〜495点 | 945〜990点 |
| B2 | 400〜485点 | 385〜450点 | 785〜935点 |
| B1 | 275〜395点 | 275〜380点 | 550〜775点 |
| A2 | 110〜270点 | 115〜270点 | 225〜540点 |
| A1 | 60〜105点 | 60〜110点 | 120〜215点 |
出典:ETS(TOEIC Programテスト開発機関)公表のCEFR対照表をもとに作成
GTEC側の目安として参考になるのが、大学の外部検定利用入試で使われる「新CEFR対照表」(旺文社教育情報センター、2025年3月版)です。この資料では、CEFR B1ラインの一例として英検2級(CSE1980)・TOEIC L&R+S&W合計790点・GTEC930点という数値が並んで示されています。TOEICで750〜790点前後、GTECで930点前後がCEFR B1の目安と考えてよいでしょう。C1やA1など他のレベルについては、GTEC・TOEICの運営元が共通の数値を公表していないため、正確な換算を知りたい場合は各公式サイトを確認してください。
採用担当者はここを見ている
- 換算スコアの正確さより、受験タイプ・スコア・受験時期がそろっているか
- 4技能(話す・書くを含む)の試験結果かどうか(TOEIC L&Rだけでは測れない部分)
- 「換算すると〇点」ではなく、CEFRレベルで説明できているか
履歴書にはGTECとTOEIC、どちらを書くべきか
両方受験している場合はどちらも書いて問題ありません。片方しか持っていない場合の考え方を整理します。
- GTECのみ持っている場合:正式名称・受験タイプ・スコア・受験年月をそろえて書けば十分評価対象になる
- TOEICも持っている場合:認知度の高いTOEICを主軸に書き、GTECは4技能の証明として併記する
- 求人票に「TOEIC〇点以上」の指定がある場合:換算スコアではなく実際のTOEICスコアを優先して書く
採用担当者はここを見ている
- GTECは4技能(スピーキング・ライティング含む)を測るため、実務での英語運用力を確認したい企業ほど評価しやすい
- TOEICは認知度が高い分、採用担当者が基準にしやすい
- 換算スコアだけを書いて実際のGTECの結果を書かないのは避けたい(根拠が伝わらないため)
資格欄の記入スペースやバランスに迷う場合は、転職用の履歴書テンプレートを使うと欄の形式を崩さずに記入できます。

GTEC換算スコアを履歴書の資格欄に書くときの例文
資格欄には「主催団体+GTEC+受験タイプ+スコア+受験年月」を1行にまとめるのが基本です。CEFRレベルを添えると、採用担当者が英語力を判断しやすくなります。
良い例文
2024年6月 ベネッセコーポレーション GTEC(Advanced) スコア1,180点(CEFR B1相当)取得
2023年11月 ベネッセコーポレーション GTEC(Business) スコア650点 取得
NG例
GTEC TOEIC750点相当
換算スコアを実際のTOEICスコアであるかのように書くと、経歴を誤解させるおそれがあります。
GTEC 1,180点(TOEIC900点レベル)
換算の幅を無視した一方的な高評価表示はNGです。CEFRレベルでの表記にとどめましょう。

受験タイプ別(Advanced・CBT・Business)で換算の目安が変わる理由
換算で失敗しやすいのは、自分が受けたGTECの受験タイプを確認しないまま、ネット上の換算表をそのまま当てはめてしまうケースです。GTECには中高生向け(Advanced・CBT、1,400点満点)と大学生・社会人向け(Business、1,000点満点)があり、同じ「900点」でも意味する英語力はまったく異なります。
| 受験タイプ | 満点 | 主な対象 | スコア帯の目安 |
|---|---|---|---|
| Advanced・CBT | 1,400点 | 中高生(大学入試利用が中心) | 960〜1,189点:高校の授業についていける 1,190〜1,349点:大学の講義に参加できる 1,350〜1,400点:専門的な議論ができる |
| Business | 1,000点 | 大学生・社会人 | 560〜649点:海外出張ができる 650〜719点:海外駐在レベル 720〜1,000点:交渉・マネジメントができる |
出典:ベネッセコーポレーション公開資料をもとに作成(スコア帯は目安)
- Business版(1,000点満点)のスコアを、Advanced・CBT版向けの換算表に当てはめてしまう
- 受験から数年経ったスコアを、そのまま今の実力として換算してしまう
- 満点自体が違うことに気づかず、点数の高さだけで他の試験と比較してしまう
何点からアピール材料になる?書くか書かないかの判断基準
一般的にTOEICは600点前後、GTEC(Advanced・CBTタイプ)はCEFR B1にあたる930点前後が、履歴書でアピール材料になる一つの目安とされています。ただし応募する職種によって基準は変わります。
- 英語を使う業務・外資系企業:応募先の求人が指定するスコアを最優先で確認する
- 英語を必須としない職種:CEFR B1以上を一つの目安にし、それ未満は資格欄よりも自己PRで学習意欲として触れる方法もある
- スコアに自信がない場合:無理に換算して書かず、正式名称と実際のスコアのみを正確に書く
新卒でGTECのスコアしかない場合は、新卒用の履歴書テンプレートを使って資格欄の位置づけを確認しておくと記入がスムーズです。志望動機の記入が不要な応募先では志望動機なしの履歴書テンプレートも参考になります。

まとめ
- GTECとTOEICに公式の直接換算表はなく、CEFRを基準にした目安で判断する
- CEFR B1ラインの目安はTOEIC750〜790点前後、GTEC930点前後(Advanced・CBTタイプ)
- 履歴書には換算スコアではなく、実際のスコア・受験タイプ・受験年月を正確に書く
- 受験タイプ(Advanced・CBT・Business)で満点が異なるため、換算表を当てはめる前にタイプを確認する
正式名称・スコア・受験年月をそろえて書けば、GTECは資格欄で十分な評価材料になります。
GTECとTOEICの換算に関するよくある質問
- GTECとTOEICを換算すると、どのくらいの点数が目安になりますか?
-
公式の直接換算表はありませんが、CEFR B1ラインの目安として、TOEICなら750〜790点前後、GTEC(Advanced・CBTタイプ)なら930点前後という数値が大学入試の対照表で使われています。あくまで目安であり、正確な換算値ではない点に注意してください。
- 履歴書にはGTECの換算スコアをそのまま「TOEIC〇点相当」と書いてもいいですか?
-
おすすめできません。換算はCEFRを介した目安にすぎず、実際のTOEICスコアではないため、そのまま書くと経歴を誤解させるおそれがあります。資格欄にはGTECの実際のスコア・受験タイプ・受験年月を正確に書き、換算後のレベルは自己PRなどで補足する形が安全です。
- GTECは何点から履歴書に書く価値がありますか?
-
明確な基準はありませんが、CEFR B1(930点前後、Advanced・CBTタイプの場合)が一つの目安です。これを下回る場合は、応募職種で英語力が求められるかどうかを踏まえて記載を判断してください。
- GTECの受験タイプ(Advanced・CBT・Business)によって換算の目安は変わりますか?
-
変わります。Advanced・CBTタイプは1,400点満点、Businessタイプは1,000点満点と基準が異なるため、同じ点数でも意味するレベルはまったく違います。換算表を参照する際は、自分が受けたタイプの満点を必ず確認してください。

