履歴書の高校欄は、正式名称の「〇〇高等学校」で学科名まで記載するのが正解です。「高校」と略したり「同上」で済ませたりすると、採用担当者に細かな注意力の欠如を疑われることがあります。新卒・転職・アルバイトそれぞれの書き始め方から、中退・転校・通信制など状況別の正しい記載例まで、採用担当者目線で解説します。
履歴書の高校の書き方【結論】学歴欄は中学校卒業から書くのが基本
履歴書の学歴欄は、「義務教育の終わり」である中学校卒業からすべてを書くのが基本です。ただし、応募者の状況によって「高校卒業から」でも問題ないケースがあります。まずは自分がどちらに当てはまるかを確認しましょう。
高校生・新卒の場合:中学校卒業から書く
高校生や新卒(大学・専門学校在学中)の場合は、「中学校卒業」から書き始めるのが基本です。職歴がほとんどないため学歴欄にスペースの余裕があり、中学から書いたほうが学歴の全体像が伝わります。
良い例文(高校生の場合)
- 2023年3月 〇〇市立〇〇中学校 卒業
- 2023年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
- 2026年3月 同校 卒業見込み
転職・社会人の場合:高校卒業からでOK
転職活動中の社会人の場合、職歴が多いときは「高校卒業」からの記載で問題ありません。職歴が複数ある方は、学歴欄のスペースを節約するためにも高校卒業からの記載が一般的です。最終学歴が高校卒業(高卒)でスペースに余裕があれば、中学校卒業から書いたほうが流れが明確になります。
バイト応募・在学中の場合:どう書く?
アルバイト応募の履歴書でも、学歴の書き方の基本は変わりません。高校在学中の場合は、「〇〇高等学校 〇〇科 在学中」と書くのが正しいです。「高校生」と書くだけではなく、正式な学校名と学科名を記入しましょう。
良い例文(バイト応募・高校在学中)
- 2023年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
- 現在 在学中
履歴書の高校名の正しい書き方【正式名称・学科・コース】
「高校名くらい適当でいいでしょ」と思っていませんか。採用担当者は意外とこの部分を細かく見ています。正式名称の書き方を知らずに略称を使ってしまうと、書類選考で「注意力が低い」と判断されることがあるので要注意です。
「高等学校」と正式名称で書く
履歴書では、高校の正式名称は必ず「〇〇高等学校」と書きます。日常会話では「〇〇高校」と略しますが、履歴書上の正式表記は「高等学校」です。これは学歴欄で最も見落とされやすいルールのひとつです。
| 間違い(NG) | 正しい書き方(OK) |
|---|---|
| 〇〇高校 | 〇〇高等学校 |
| 〇〇高専 | 〇〇工業高等専門学校 |
| 〇〇商業 | 〇〇商業高等学校 |
学科・コース名はどこまで書くべきか
高校の学科名は、履歴書に記載するのが基本です。「普通科」「商業科」「工業科」など学科がある場合は省略せず記載しましょう。コース(「特進コース」「理数コース」など)については、細かいコース名まで書く必要はなく、学科名だけで十分です。
- 普通科 → 「普通科」と記載
- 商業科 → 「商業科」と記載
- 工業科(電気・機械など) → 「工業科 電気専攻」のように記載
- コース(特進・理数など) → コース名は省略してOK(学科名のみ記載)
私立・公立・都道府県立の書き分け方
高校の設置区分は、学校名の前に「私立」「〇〇県立」「〇〇市立」などを付けるのが正式です。ただし、学校の正式名称に「私立」が含まれていないケースが多く、実務上は学校名だけで記載するのが一般的です。悩んだときは卒業証書や学校の公式サイトで正式名称を確認しましょう。公立校は「〇〇県立〇〇高等学校」「〇〇市立〇〇高等学校」と設置者を含むことが多いため、省略しないよう注意してください。
正式名称の調べ方【3ステップ】
「正式名称がわからない」「学校名が変わっていないか不安」という場合は、以下の順で確認すると確実です。
- ①卒業証書・成績証明書を確認する:最も信頼できる公式ドキュメント
- ②学校の公式ウェブサイトを確認する:現在の正式名称はここで確認できる
- ③文部科学省の学校基本調査などで検索する:廃校・合併・改称の有無を確認
手書きに不安がある場合は、あらかじめ厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートやJIS規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、学歴欄のスペース配分に迷わず記入できます。
採用担当者が履歴書の高校欄でチェックしていること
学歴欄のなかでも、実は「高校」の書き方だけが略式表記に流れやすい項目です。中学校や大学は多くの人が丁寧に書く一方、高校は日常会話でも「高校」で通じるため、履歴書でも同じ感覚のまま書いてしまう人が後を絶ちません。この油断が、書類選考の初速でつまずく原因になります。
正確に書いているかどうかで「誠実さ」が伝わる
採用担当者が履歴書の学歴欄で真っ先に確認するのは、「正確に書かれているか」という点です。学校名の略称・「同上」の多用・日付の不統一などは、書類全体の信頼性を損なう要因になります。
採用担当者はここを見ている
- 学校名が正式名称で書かれているか(略称を使っていないか)
- 入学・卒業の年月が正確に記載されているか
- 中退・転校など特殊な経歴を隠していないか(正直に書いているか)
- 西暦・和暦が書類全体で統一されているか
「高校名は誰も見ない」は本当か?
「どうせ大学名しか見ない」という声は確かにあります。大卒以上を採用する企業では、高校名が選考の主な判断基準になることは少ないでしょう。しかし重要なのは「高校名の評価」ではなく、「書き方の正確さが仕事への姿勢として伝わる」という点です。特に高校卒業(高卒)での就職や、アルバイト応募の場合は学歴欄が採用判断に影響しやすい傾向があります。「どうせ見ない」という油断が命取りになることもあるため、常に丁寧に記載する習慣をつけましょう。
状況別|履歴書の高校の書き方パターン集
「中退した」「転校した」「通信制だった」など、特殊な経歴がある場合は書き方に迷いやすいもの。状況別に正しい記載方法を確認しておきましょう。
高校を中退した場合
高校を中退した場合も、履歴書には必ず記載しなければなりません。学歴の隠蔽は経歴詐称にあたるため、正直に書くことが必須です。記載する際は「中退」ではなく「中途退学」と正式に書き、できれば退学理由を一言添えると印象が改善されます。
良い例文(高校中退)
2021年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
2022年10月 同校 中途退学(一身上の都合により)
NG例(高校中退)
2022年 〇〇高校 中退 ←「高校」は略称、「中退」は略語としてNG
転校した場合
転校した場合は、前の学校の「入学」と「転学」、新しい学校の「転入学」と「卒業」をすべて記載します。転校の理由は記載不要ですが、事実を正確に書くことが重要です。
良い例文(転校あり)
2021年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
2022年3月 同校 転学
2022年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 転入学
2024年3月 同校 卒業
転校のケースは学歴欄の書式そのもので迷う人が多い項目です。校種をまたぐ転校(中学→高校の編入など)も含め、詳しい記載パターンはあわせて読みたい記事で確認できます。

通信制・定時制高校の場合
通信制・定時制高校の場合は、学校名に「通信制」「定時制」を含める必要はありません。正式名称の「〇〇高等学校」で記載するだけで問題ありません。ただし、卒業年が一般的な3年制より長い場合(4年制定時制など)は事実通りに記載しましょう。
良い例文(通信制高校)
2021年4月 〇〇高等学校 入学
2024年3月 同校 卒業
N高等学校・S高等学校のような広域通信制高校は、正式名称の記載ルールが独特です。詳しくはあわせて読みたい記事で解説しています。

高卒認定(旧大検)を取得した場合
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に合格した場合は、「高校卒業」ではなく「高等学校卒業程度認定試験合格」と記載します。高卒認定はあくまで「高校と同程度の学力を認定する資格」であり、高校を卒業したことにはならないため注意が必要です。
良い例文(高卒認定)
2022年11月 高等学校卒業程度認定試験 合格
履歴書の高校欄でやりがちなNG例と正しい書き方
履歴書の高校欄でよく見られるNG例を3つ紹介します。「知らなかった」では済まないミスなので、提出前に必ず確認してください。
NG例①:学校名を略称で書く
NG例(学校名を略称で書く)
2021年4月 〇〇高校 入学
→「高校」ではなく「高等学校」と書くこと
正しい書き方
2021年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
NG例②:「同上」「〃」で省略する
NG例(「同上」で省略)
2021年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
2024年3月 同上 卒業 ←「同上」「〃」は略式であり、正式書類ではNG
正しい書き方
2021年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学
2024年3月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業
NG例③:中退を「中退」と略す
NG例(「中退」と書く)
2022年3月 〇〇高等学校 中退 ←「中退」は略語。正式表記は「中途退学」
正しい書き方
2022年3月 〇〇県立〇〇高等学校 中途退学(一身上の都合により)
学科名の書き方だけをさらに詳しく知りたい場合は、あわせて読みたい記事も参考にしてください。新卒で就職活動をする方は新卒用の履歴書テンプレート、アルバイト応募の方はアルバイト用の履歴書テンプレートを使うと、学歴欄以外の項目もスムーズに埋められます。

高校入学・卒業年度の早見表(西暦・和暦対応)
履歴書に年号を書くとき、西暦と和暦のどちらを使うかで迷うことがあります。書類内で西暦・和暦を統一するのが鉄則です。以下の早見表を参考に、正確な年号を確認しましょう(高校は3年制を基準)。
| 入学年(西暦) | 入学年(和暦) | 卒業年(西暦) | 卒業年(和暦) |
|---|---|---|---|
| 2026年4月 | 令和8年4月 | 2029年3月 | 令和11年3月 |
| 2025年4月 | 令和7年4月 | 2028年3月 | 令和10年3月 |
| 2024年4月 | 令和6年4月 | 2027年3月 | 令和9年3月 |
| 2023年4月 | 令和5年4月 | 2026年3月 | 令和8年3月 |
| 2022年4月 | 令和4年4月 | 2025年3月 | 令和7年3月 |
| 2021年4月 | 令和3年4月 | 2024年3月 | 令和6年3月 |
| 2020年4月 | 令和2年4月 | 2023年3月 | 令和5年3月 |
| 2019年4月 | 令和元年4月 | 2022年3月 | 令和4年3月 |
| 2018年4月 | 平成30年4月 | 2021年3月 | 令和3年3月 |
| 2017年4月 | 平成29年4月 | 2020年3月 | 令和2年3月 |
| 2016年4月 | 平成28年4月 | 2019年3月 | 令和元年3月 |
| 2015年4月 | 平成27年4月 | 2018年3月 | 平成30年3月 |
| 2014年4月 | 平成26年4月 | 2017年3月 | 平成29年3月 |
| 2013年4月 | 平成25年4月 | 2016年3月 | 平成28年3月 |
| 2012年4月 | 平成24年4月 | 2015年3月 | 平成27年3月 |
| 2011年4月 | 平成23年4月 | 2014年3月 | 平成26年3月 |
| 2010年4月 | 平成22年4月 | 2013年3月 | 平成25年3月 |
| 2009年4月 | 平成21年4月 | 2012年3月 | 平成24年3月 |
| 2008年4月 | 平成20年4月 | 2011年3月 | 平成23年3月 |
| 2007年4月 | 平成19年4月 | 2010年3月 | 平成22年3月 |
| 2006年4月 | 平成18年4月 | 2009年3月 | 平成21年3月 |
| 2005年4月 | 平成17年4月 | 2008年3月 | 平成20年3月 |
| 2004年4月 | 平成16年4月 | 2007年3月 | 平成19年3月 |
| 2003年4月 | 平成15年4月 | 2006年3月 | 平成18年3月 |
| 2002年4月 | 平成14年4月 | 2005年3月 | 平成17年3月 |
| 2001年4月 | 平成13年4月 | 2004年3月 | 平成16年3月 |
| 2000年4月 | 平成12年4月 | 2003年3月 | 平成15年3月 |
※3年制高校を基準とした早見表です。4年制(定時制)の場合は卒業年が1年後ろにずれます。
まとめ
- 転職・社会人は「高校卒業から」、高校生・新卒は「中学校卒業から」書き始める
- 学校名は必ず「〇〇高等学校」と正式名称で記載(「高校」は略称でNG)
- 学科・コース名はできる限り記載する(普通科・商業科・工業科など)
- 「同上」「〃」「中退」などの略式表記はすべてNG
- 中退・転校・通信制など特殊な経歴も正直に、正確に記載する
- 西暦・和暦は書類全体で統一する
履歴書の学歴欄は「誠実さ」が伝わる重要な欄です。正確に丁寧に記載することで、採用担当者に好印象を与えられます。
履歴書の高校の書き方に関するよくある質問
- 高校名が変わった場合はどう書けばいい?
-
卒業時の名称で記載し、現在の名称を括弧書きで補足するのが基本です。例:「〇〇県立〇〇高等学校(現 〇〇県立〇〇高等学校)」のように書きます。卒業証書に記載された名称を基準にしてください。
- 高校は「入学」と「卒業」どちらも書く必要がある?
-
はい、どちらも書くのが基本です。「入学」と「卒業」を別の行に分けて記載します。在学中の場合は「入学」の行のみ書き、次の行に「現在 在学中」と記載します。
- バイト応募の履歴書に高校の学科名まで書く必要がある?
-
記載することを推奨します。学科名を省略しても不採用になることはほとんどありませんが、「〇〇高等学校 普通科」のように書くことで、より丁寧な印象を与えられます。スペースに余裕があれば必ず書きましょう。
- 私立高校は「私立」と書くべき?
-
学校の公式名称に「私立」が含まれていなければ省略して構いません。ただし、公立校は「〇〇県立」「〇〇市立」を含むことが多いため、卒業証書や学校の公式サイトで正式名称を必ず確認してから記載してください。

