エントリーシートの添削は、提出までに残された時間と自分の状況に合わせて依頼先を選ぶのが正解です。誰に見てもらうかで返ってくる指摘の質は大きく変わります。この記事では、状況別の添削依頼先の選び方から、採用担当者が実際にチェックしているポイント、提出前に自分でできるセルフチェックまで解説します。
【結論】エントリーシート添削は状況で使い分けるのが正解
結論:残り期間で添削先を決める
提出まで1週間以上あるなら、就活エージェントや大学のキャリアセンターへの依頼が向いています。提出前日など時間がない場合は、生成AIツールで文章の構成を整えたうえで、誤字脱字だけでも家族や友人にチェックしてもらう方法が現実的です。まずは自分に残された時間を確認してから、依頼先を決めてください。
| 状況 | おすすめの依頼先 | 理由 |
|---|---|---|
| 提出まで1週間以上ある | 就活エージェント・キャリアセンター | 企業目線での具体的な改善提案が受けられる |
| 提出まで2〜3日 | OB・OGや社会人の先輩 | 業界特有の評価基準を踏まえた助言が早く得られる |
| 提出まで1日以内 | 生成AIツール+家族・友人の誤字チェック | 短時間で文章の粗を減らせる |
| 複数社に同時提出中 | 就活エージェント | 企業ごとの使い回し可否まで相談できる |
新卒でエントリーシートと合わせて履歴書の提出を求められることもあります。書式で迷った場合は新卒用の履歴書テンプレートを使うと準備がスムーズです。
良い添削者・NG添削者の見分け方
誰に添削を頼むかによって、返ってくる指摘の質は大きく変わります。依頼相手を選ぶ段階で、次の観点を確認しておくと失敗しにくくなります。
良い添削者の特徴
- 「なぜ直すべきか」を理由つきで説明してくれる
- 応募先企業の業界や求める人物像を踏まえたコメントをくれる
- 書き換え案を提示する前に、エピソードの元の意図を確認する
NG例
「良い文章だと思います」で終わる感想だけの添削や、元のエピソードを別物に書き換えてしまう添削には注意してください。面接で「エントリーシートに書いた内容を詳しく教えてください」と聞かれたとき、自分の言葉で答えられなくなるおそれがあります。
採用担当者はエントリーシートのどこを見ているか
添削を受ける前に、採用担当者が実際にどこを見ているかを知っておくと、指摘の意図をつかみやすくなります。多くの担当者は一枚あたり数十秒から数分で目を通すため、細部よりも全体の伝わりやすさを優先しています。
採用担当者はここを見ている
- 冒頭1〜2文で結論が読み取れるか:前置きが長いと最後まで読まれないことがある
- 誤字脱字や「です・ます」調の不統一:内容以前に注意力への印象を左右する
- 他社にも使い回せる内容になっていないか:企業名を入れ替えても成立する文章は評価が下がりやすい
- エピソードと結論のつながり:経験の説明で終わらず、応募先でどう活きるかまで書かれているか
添削で指摘される内容の多くは、この4点のいずれかに関係しています。なぜ直されたのかが分からないまま修正するのではなく、どの観点に触れた指摘なのかを意識すると、次に応募する企業のエントリーシートにも活かせます。

添削前にできるセルフチェック7項目
添削を依頼する前に自分でチェックしておくと、添削者からより踏み込んだ指摘を引き出せます。誤字脱字のような基本的な点まで添削者に頼ってしまうと、内容面の相談に使える時間が減ってしまいます。
内容面のチェック
- 設問に対して最初の一文で結論を答えているか
- エピソードの内容が、応募先の仕事内容や求める人物像とつながっているか
- 他社の社名を入れ替えても成立する文章になっていないか
- 数字や具体的な行動で説明できている箇所があるか
形式面のチェック
- 指定文字数の8〜9割以上を埋めているか
- 「です・ます」調と「だ・である」調が混在していないか
- 提出前に、応募していない企業の名前が残っていないか
提出先が厚生労働省規格の書式を指定している場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートで記入項目の位置を確認しておくと、記入漏れに気づきやすくなります。

添削を依頼するときのメールの書き方と例文
OB・OGや社会人の先輩に添削を依頼する場合、メールの書き方一つで返信の早さや指摘の丁寧さが変わります。件名で用件が分かるようにし、締切と特に見てほしい箇所を明記すると、相手も対応しやすくなります。
OB・OGへの依頼メール
良い例文
件名:エントリーシート添削のお願い(〇〇大学 山田太郎)
〇〇様
お世話になっております。〇〇大学の山田太郎と申します。貴社を志望しており、エントリーシートの添削をお願いできないでしょうか。提出期限は〇月〇日で、特に志望動機の部分についてご意見をいただけますと幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
NG例
「添削してください」とだけ書かれたメールでは、相手はどこを重点的に見ればよいか判断できません。締切や見てほしい箇所を書かないまま送ると、返信が遅れたり、当たり障りのない感想だけで終わったりすることがあります。
就活エージェントに依頼する場合
就活エージェントの場合は、メールではなく面談や登録フォームを通じて依頼する形が一般的です。事前に次の内容を伝えておくと、添削の質が上がります。
- 志望業界・企業(迷っている場合はその旨も伝える)
- エントリーシートの提出期限
- 特に不安な項目(志望動機・自己PR・ガクチカのどれか)
志望動機の内容がまだ固まっていない場合、無理に埋めようとせず志望動機なしの履歴書テンプレートのような書式を参考に、他の項目で熱意を補う方法もあります。
AI添削と人による添削、どちらを使うべきか
生成AIツールによる添削は、短時間で文章の構成や言い回しを整えられる点が便利です。ただし、AIが提案した表現をそのまま採用すると、実際にはしていない経験が加筆されることがあります。出力結果は必ず自分の記憶と照らし合わせて確認してください。
| 方法 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 生成AIツール | 短時間で構成や言い回しを整えたいとき | 事実と異なる内容が加筆されていないか要確認 |
| 人による添削 | 企業とのマッチ度や熱意の伝わり方を確認したいとき | 添削者によって指摘の質にばらつきがある |
採用担当者はここを見ている
文章表現が整っている一方でエピソードの具体性が薄いエントリーシートは、面接で深掘りされたときに答えに詰まりやすい傾向があります。添削で表現を整えるほど、面接で語る内容とのすり合わせを忘れないでください。
添削してもらった後にやるべきこと
添削を受けて文章を直したら、提出前にもう一段階の確認が必要です。直した文章を自分の言葉で説明できるかどうかを最後に確かめてください。
- 声に出して読み、不自然な言い回しが残っていないか確認する
- 指摘された内容を、面接で聞かれても答えられる状態にしておく
- 複数人から添削を受けた場合は、意見が矛盾していないか見直す

まとめ
- 添削先は提出までの残り期間で選ぶ。時間があるほど専門性の高い依頼先を選べる
- 採用担当者は結論の分かりやすさ・誤字脱字・企業とのマッチ度・エピソードの再現性を見ている
- 添削前のセルフチェックを済ませておくと、指摘の質が上がる
- 添削結果はすべて反映せず、面接で自分の言葉として語れる内容だけを取り入れる
添削は文章を他人任せにする作業ではなく、自分の経験を客観的な視点で磨き直す機会です。依頼先を状況に合わせて選び、指摘の意図を確認しながら仕上げてください。
エントリーシート添削に関するよくある質問
- エントリーシートの添削は何回受けるのが目安ですか?
-
一度の添削で満足せず、2〜3回受けるのが目安です。1回目で構成やエピソードの粗を直し、2回目以降で表現の細部や誤字脱字を詰めていくと、指摘のたびに文章が磨かれていきます。同じ相手に続けて頼むより、途中で別の視点を入れると新しい気づきが増えます。
- 添削してもらった内容は全部反映すべきですか?
-
反映するかどうかは自分で判断してください。添削者の意見が必ずしも正解とは限らず、複数の指摘が矛盾することもあります。自分の経験や志望理由と矛盾しない範囲で取り入れ、面接で聞かれても自分の言葉で説明できる状態を保つことを優先してください。
- 生成AIで添削したエントリーシートは提出してもばれませんか?
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文章全体をAI任せにすると、表現が画一的になり違和感を持たれることがあります。AIは構成や言い回しの整理に使い、経験の内容や結論は自分の言葉で書いたうえで活用すると、不自然さを抑えられます。
- エントリーシートの添削はいつから始めればいいですか?
-
提出締切の1〜2週間前には下書きを完成させ、添削に回すのが目安です。直前に依頼すると添削者の都合がつかないことがあり、指摘を反映する時間も取れなくなります。

