エントリーシートの長所短所は「結論→エピソード→入社後の活かし方」の順で書くのが正解です。50字から400字までどの文字数指定でも同じ型を使い回せるため、枠のサイズに合わせて情報量を調整するだけで通過率が上がります。ガクチカや自己PRとの内容の被りに悩む人向けに、書き分け方や採用担当者が実際に見ているポイントも具体的に解説します。
エントリーシートの長所短所の書き方と例文【結論】
エントリーシートの長所短所欄は、企業ごとにフォーマットが異なり、書ける文字数も50字から400字までさまざまです。まずは基本の型を押さえたうえで、文字数ごとの例文を順に確認していきましょう。
結論:長所短所は「結論→エピソード→入社後の活かし方」で書く
長所短所は結論→エピソード→入社後の活かし方(または改善行動)という3ステップの型で書きます。長所は強みを裏付ける具体的な行動、短所は改善のために取っている行動をセットで示すことが欠かせません。
- 結論:「私の長所(短所)は〇〇です」で始める
- エピソード:具体的な場面・行動・数字を交える
- 活かし方/改善:入社後にどう活かすか、または改善のために取っている行動
【50字】枠が小さいときの長所短所の例文
50字前後の枠では、結論とエピソードの要点だけに絞り込みます。活かし方や改善行動は面接で聞かれることが多いため、省略しても問題ありません。
良い例文
長所:私の長所は行動力です。課題を見つけたらすぐに動き、前職の営業で新規契約を3件獲得しました。
短所:私の短所はせっかちな点です。提出前の見直しを習慣にし、確認漏れを防いでいます。
NG例
「私の長所は明るいところです。」場面や成果が書かれておらず、仕事のどこで活きるのかが伝わりません。
採用担当者はここを見ている
- 短い文字数でも結論とエピソードの両方が入っているか
- 抽象的な形容詞だけで終わっていないか
【100字】長所短所の例文
100字前後になると、エピソードに加えて活かし方や改善行動を1文添える余裕が生まれます。結論を最初に置く順序は崩さないようにしましょう。
良い例文
長所:私の長所は調整力です。5名のプロジェクトチームで進行管理を担当し、週次ミーティングで方向性のズレを早期に解消する仕組みを作りました。御社でも部署間連携の場面で活かせると考えています。
短所:私の短所は心配性な点です。確認を重ねて作業スピードが落ちることがあるため、確認回数を3回までと決め、時間短縮を図っています。
NG例
「私の短所は特にありません。」短所がない人はいないため、自分を客観視できていないと判断されます。
採用担当者はここを見ている
- 短所に対する改善行動が具体的に書かれているか
- 長所と短所の内容に矛盾がないか
【200字】長所短所の例文
200字あれば、エピソードの背景・行動・成果までを具体的に描けます。数字や固有名詞を入れると説得力が増します。
良い例文
長所:私の長所は課題を見つけたらすぐに動く行動力です。所属していたゼミで発表資料の準備が遅れがちだった際、自ら進行表を作成しメンバーに共有したところ、期限内提出が徹底されるようになりました。この経験から、指示を待たず自分で動くことの大切さを学びました。御社でも周囲を巻き込みながら課題解決に取り組みたいと考えています。
短所:私の短所は一人で抱え込みやすい点です。アルバイト先で業務量が増えた際、周囲に相談せず対応した結果、ミスが増えたことがあります。この反省から、現在は困ったときに早めに周囲へ相談することを意識し、状況を溜め込まないようにしています。
NG例
長所に「慎重」、短所に「せっかち」と書く。正反対の特性を並べると、どちらが本当の性格か疑われます。長所と短所は表裏一体になる組み合わせを選びましょう。
採用担当者はここを見ている
- エピソードの背景・行動・結果の流れが自然につながっているか
- 数字や固有名詞など、再現性を感じさせる具体性があるか
【400字】長所短所の例文
400字クラスの枠では、結論・エピソード・入社後の活かし方(改善行動)の3要素をフルに展開します。1つのエピソードに絞り、要素を詰め込みすぎないことがポイントです。
良い例文
長所:私の長所は、チーム内の意見をまとめる調整力です。大学の文化祭実行委員として20名の運営チームに所属していた際、準備の進め方をめぐって意見が対立し、作業が停滞する場面がありました。そこで各メンバーの意見を個別にヒアリングし、共通する優先事項を整理したうえで再度全体会議を開いたところ、方向性がまとまり、予定通り本番を迎えることができました。この経験から、対立が起きたときほど個々の意見を一人ずつ聞き取る工程を省かないことが結果につながると学びました。御社に入社後も、部署間の意見調整が必要な場面でこの力を発揮したいと考えています。
NG例
1つの回答に長所を2つ以上詰め込む書き方。400字あっても要素を欲張ると、それぞれのエピソードが浅くなり印象に残りません。1つの強みを深く掘り下げる方が評価されます。
採用担当者はここを見ている
- 1つのエピソードを深く掘り下げられているか
- 結論・エピソード・入社後の活かし方の3要素がバランスよく配分されているか
採用担当者がESの長所短所欄で見ている3つのポイント
長所短所欄でスキルや実績そのものを測っているわけではありません。採用担当者が本当に確認しているのは、次の3点です。
採用担当者はここを見ている
- 自己認知力:自分の性格を客観視できているか
- 文字数を守る力:指定された文字数に情報量を収められているか
- 一貫性:長所と短所が矛盾せず、同じ人物像として読めるか
意外と見落とされがちなのが2つ目の「文字数を守る力」です。エントリーシートは実務書類のひとつであり、指定された条件を守れるかどうかも評価の対象になっています。極端に短い、あるいは大幅にオーバーした文章は、それだけでマイナス評価につながることがあります。
長所・短所が思いつかないときの見つけ方
「短所はすぐ浮かぶのに長所が思いつかない」という悩みは多くの就活生に共通しています。以下の方法を試すと、意外なところから長所が見つかります。
短所を裏返す変換テーブル
最も簡単な方法は、すでに思いついている短所をポジティブに言い換えることです。長所と短所は表裏一体のため、短所がわかっているなら長所も自動的に見つかります。
| 短所 | 言い換えた長所 |
|---|---|
| 心配性 | 慎重・リスク管理ができる |
| せっかち | 行動力がある・スピード感がある |
| 優柔不断 | 慎重に判断できる・多角的に考える |
| 飽きっぽい | 好奇心旺盛・切り替えが早い |
周囲に聞く・過去の成功体験から逆算する
自分では気づきにくい長所は、周囲の人が知っていることがあります。家族・友人・ゼミやアルバイトの仲間に、次のような質問をしてみましょう。
- 「私のどこが頼りになると思う?」
- 「一緒に作業して助かったことは?」
- 「他の人と比べて得意そうなことは?」
複数人に同じ質問をして共通して出てくる言葉が、あなたの長所である可能性が高いです。エントリーシート以外にも履歴書を並行して準備する場合は、新卒用の履歴書テンプレートを使うと項目の抜け漏れを防げます。
ガクチカ・自己PRと内容が被らないようにするコツ
エントリーシートには長所短所のほか、ガクチカや自己PRの欄が別に用意されていることが多く、内容が重複しないか不安になる人も少なくありません。まずは、それぞれの役割の違いを整理しましょう。
| 項目 | 問われていること |
|---|---|
| 長所短所 | 性格・人柄と、それに対する自己理解の深さ |
| ガクチカ | 学生時代に力を入れた取り組みのプロセス |
| 自己PR | スキル・実績に基づく強みのアピール |
同じエピソードを使うこと自体は問題ありません。ただし、切り取る場面と結論を変えることがポイントです。たとえばゼミ活動の話を長所短所では「性格面での気づき」として、ガクチカでは「取り組んだプロセスと成果」として描き分けると、内容が重複している印象を避けられます。
志望動機欄が用意されていない募集の場合、履歴書側の書式で迷うこともあります。その際は志望動機なしの履歴書テンプレートを使うと、長所短所欄のスペースを広く取りやすくなります。
選考タイプ別の長所短所の選び方(インターン/本選考)
インターン選考と本選考では、企業が長所短所から見たいポイントがやや異なります。
- インターン選考:短期間で成果を出せるか、素直に学ぶ姿勢があるかが重視されやすい
- 本選考:長期的に活躍できるか、組織にどう適応するかが重視されやすい
Web提出ESと紙ESでの文字数調整のコツ
Web提出のエントリーシートは、入力フォームに文字数カウンターが表示されることが多く、指定の8割以上を埋めるのが基本です。空欄が目立つと熱意が伝わりにくくなります。
一方、紙のエントリーシートは手書きの場合が多く、下書き段階で文字数を数えてから清書する必要があります。修正液の使用を避けるため、下書きの時点で文字数を数え、枠の8割程度に収めることを意識しましょう。履歴書と同じ形式のフォーマットを使う企業もあるため、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートで練習しておくと、枠の感覚をつかみやすくなります。
エントリーシートの長所短所でよくあるNG例と改善ポイント
ここまでの例文パターンを踏まえても、以下のようなミスは起こりがちです。提出前に必ず確認しましょう。
NG例
- 業務に関係のない趣味・生活スキルを長所として書く
- 「遅刻が多い」「嘘をつく」など社会人としての基本姿勢に関わる短所を書く
- 抽象的な形容詞だけで、場面や成果が書かれていない
改善のポイントは、必ず「業務に活かせる場面」を想定して書くことです。趣味の話であっても、そこから得た性格的な強みに変換すれば長所として成立します。自己PR欄との書き分けに迷う場合は、以下の記事も参考にしてください。

まとめ
- 長所短所は「結論→エピソード→入社後の活かし方(改善行動)」の型で書く
- 50〜400字のどの文字数でも、型を保ったまま情報量を調整する
- 採用担当者は自己認知力・文字数を守る力・一貫性を見ている
- ガクチカ・自己PRとは「切り取る場面」を変えて書き分ける
例文をそのまま使うのではなく、自分の経験に差し替えて仕上げることで、他の応募者と差がつく内容になります。


エントリーシートの長所短所に関するよくある質問
- 長所短所は何文字くらいで書けばいいですか?
-
企業が指定した文字数の8割以上を目安に書きます。指定がない場合は100〜200字程度が一般的です。枠が小さい場合は結論とエピソードのみに絞り、大きい枠では活かし方や改善行動まで含めて具体的に書いてください。
- 短所を正直に書くと落とされますか?
-
正直に書くこと自体は問題ありません。ただし、遅刻や虚偽など社会人としての基本姿勢に関わる短所は避けてください。業務上の弱みを挙げたうえで、改善のために取っている行動をセットで書けば、むしろ自己認知力の高さとして評価されます。
- 長所短所とガクチカ・自己PRは同じ内容でもいいですか?
-
同じエピソードを使うこと自体は問題ありません。長所短所では「性格面での気づき」、ガクチカでは「取り組みのプロセス」、自己PRでは「スキル・実績」というように、切り取る場面と結論を変えることで内容の重複を避けられます。

