履歴書の資格欄に3級の資格は書いて問題ありません。ただし正式名称と「合格」の表記を間違えると、かえって印象を落とすことがあります。簿記3級・英検3級・秘書技能検定3級の記載例、複数の3級資格を持つ場合の優先順位、そして書かない方がよいケースまで、採用担当者の視点で整理しました。
履歴書の資格欄「3級」は書いてOK|正式名称の書き方と例文
結論:3級は書いてよい。ただし正式名称と「合格」表記が必須
資格欄に書ける級の下限は決まっていません。簿記3級・英検3級・秘書技能検定3級のような「3級」の資格も、正式名称で正しく記載すれば評価対象になります。採用担当者が見ているのは級の高さそのものより、正式名称と「合格」「取得」の使い分けが正確かどうかです。
- 資格欄の空白を避けられる:何も書かれていないより、3級でも記載がある方が向上心の印象につながる
- 基礎知識の証明になる:応募職種に関連する分野であれば、3級でも基礎を理解している根拠になる
- 上位資格への意欲を示せる:2級取得に向けて学習中であることを添えれば、成長過程として伝わる
転職活動で履歴書を作成する場合は、資格欄のレイアウトで迷わないよう転職用の履歴書テンプレートを使うと入力がスムーズです。
【資格別】3級の正式名称と記載例
「3級」と一口に言っても、資格ごとに正式名称と主催団体が異なります。略称のまま書くと、資格の正式な扱いを理解していない印象を与えることがあるため、以下の対応表で確認してください。
| 資格(通称) | 正式名称 | 資格欄の記載例 |
|---|---|---|
| 簿記3級 | 日本商工会議所簿記検定試験 | 令和〇年〇月 日本商工会議所簿記検定試験 3級 合格 |
| 英検3級 | 実用英語技能検定 | 令和〇年〇月 実用英語技能検定 3級 合格 |
| 秘書検定3級 | 文部科学省後援 秘書技能検定試験 | 令和〇年〇月 文部科学省後援 秘書技能検定試験 3級 合格 |
| 漢検3級 | 日本漢字能力検定 | 令和〇年〇月 日本漢字能力検定 3級 合格 |
良い例文
令和6年6月 日本商工会議所簿記検定試験 3級 合格
令和7年3月 日本商工会議所簿記検定試験 2級 取得に向け勉強中
NG例
令和6年6月 日商簿記3級 取得 → 「日商簿記」は略称、「取得」ではなく「合格」が正しい表記です。検定試験は合格証書が交付されるものなので「合格」を使います。
簿記3級・秘書検定3級それぞれの資格欄の書き方をさらに詳しく知りたい方は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。


採用担当者はここを見ている
- 正式名称で書かれているか:略称のままだと「調べていない」という印象になる
- 「合格」と「取得」を使い分けられているか:検定試験は合格、免許・国家資格は取得
- 級が明記されているか:「〇〇検定 合格」だけでは何級か伝わらない
「3級は恥ずかしい」は誤解?書くべきか迷ったときの判断基準
「3級では見劣りするかもしれない」という迷いは、応募先の業務内容を基準に考えると解消できます。判断基準は応募先との関連性と上位資格へのステップになっているかの2点です。
| 状況 | 判断の方向 |
|---|---|
| 応募先の業務に関連する分野の3級 | 記載する。基礎知識の証明として評価対象になる |
| 上位資格の取得に向けて学習中 | 記載する。「〇級取得に向け勉強中」を添えて成長性を示す |
| 応募職種と全く関係のない分野の3級 | 記載してもよいが、優先度は下がる。スペースが限られる場合は他の資格を優先 |
| 応募要件に「2級以上必須」と明記 | 3級のみの記載は避ける、または応募要件を満たす資格を優先して記載する |
「3級は恥ずかしい」という感覚が生まれやすいのは、経理や語学の専任職を前提にした場合です。事務・営業・接客など基礎知識があれば十分な職種では、3級でも学習意欲を示す材料になります。採用担当者もこの2つの基準で資格欄を読んでいるため、書くか迷った場合はまず関連性の有無で判断してください。
複数の「3級」資格を持っている場合の書き方と優先順位
簿記3級と英検3級のように、複数の「3級」資格を同時に持っているケースでは、どの順番で書くかで迷う方が多くいます。基本は取得日が古い順に記載し、応募先との関連性が高い資格を優先する形です。
| 状況 | 書き方の方針 |
|---|---|
| 分野の異なる3級が2つ以上ある | 取得日が古い順に1行ずつ記載する(例:簿記3級→英検3級) |
| 同分野で3級と2級の両方を保有 | 2級のみ記載してもよい。3級は省略可(上位資格が下位資格を包含するため) |
| 資格欄のスペースが不足する | 応募先の業務に関連する資格を優先し、関連性の低い資格は省略する |
| すべて応募先に無関係な3級 | 取得数の多さより、自己PR欄で学習姿勢として触れる形に切り替える |
良い例文(複数資格を保有する場合)
令和5年11月 実用英語技能検定 3級 合格
令和6年6月 日本商工会議所簿記検定試験 3級 合格
採用担当者はここを見ている
資格を思いつくままに羅列すると、何をアピールしたいのかが伝わりにくくなります。取得日順で整理されているか、応募先に関連する資格が埋もれていないかは、書類の読みやすさを左右するポイントとして見られています。
新卒での就職活動で複数の3級資格を持っている場合も考え方は同じです。新卒用の履歴書テンプレートを使えば、資格欄のスペースに合わせて記載順を調整しやすくなります。
3級を書かない方がよいケース
すべての3級資格を書くべきとは限りません。以下に当てはまる場合は、記載しない、または他の情報を優先する判断が必要です。
- 応募条件に「簿記2級以上必須」など上位級が明記されている:3級の記載は要件未達成が目立つだけになりやすい
- 経理・語学など専任ポジションで即戦力が求められる:実務経験の記載を優先し、3級は自己PR欄での補足にとどめる
- 同分野の上位資格(2級以上)をすでに保有している:3級は省略しても評価に影響しない
- 社会人経験者が中学卒業程度の資格(漢検3級など)のみを強調しすぎている:関連性が薄いと「なぜこの資格しかないのか」という疑問につながることがある
採用担当者はここを見ている
採用担当者が引っかかるのは「3級であること」自体ではなく、応募要件との整合性です。要件を満たさない資格だけを並べるより、実務経験や応募先に関連する内容を優先したほうが、書類全体の説得力が上がります。
アルバイト・パートの応募では資格の有無より人柄や勤務条件が重視される場面も多いため、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使い、資格欄以外の項目も丁寧に埋めることをおすすめします。
採用担当者に響く自己PR欄への活かし方
資格欄に正式名称で記載するだけでは印象に残りにくいことがあります。3級の資格を自己PR欄と連動させ、実務でどう活かせるかまで書くことで、同じ資格を持つ他の応募者と差がつきます。
良い例文
日商簿記3級の学習を通じて、売上・費用・利益の関係や仕訳の基本を理解しました。現在は2級の取得を目指して学習を続けており、日々の経費処理や帳票の確認業務にも早期に対応できるよう準備しています。
NG例
簿記3級を持っています。数字に強い方だと思います。→ 資格と実務の結びつきがなく、資格欄の記載を繰り返しているだけになっています。
資格欄全体の書き方や順番についてさらに詳しく知りたい方は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

まとめ
- 3級の資格は履歴書に書いてよい。正式名称と「合格」表記を正確にすることが前提
- 判断基準は「応募先との関連性」と「上位資格へのステップになっているか」の2点
- 複数の3級資格は取得日が古い順に記載し、関連性の高いものを優先する
- 応募要件に上位級必須とある場合や即戦力が求められる求人では記載を見直す
- 自己PR欄で実務との結びつきまで書くと、資格欄の記載が生きる
正式名称と表記の正確さを押さえるだけで、資格欄全体の印象が変わります。
履歴書の資格欄「3級」に関するよくある質問
- 履歴書に3級の資格は書いても評価されますか?
-
正式名称と「合格」の表記が正確であれば評価対象になります。とくに資格欄が空欄になるより、3級でも記載がある方が学習意欲の印象につながります。応募先の業務に関連する分野であれば、基礎知識の証明としても有効です。
- 簿記3級と英検3級を両方持っている場合、どちらを先に書けばいいですか?
-
基本は取得日が古い順に記載します。応募先の業務に関連する資格がある場合は、そちらを先に書いても問題ありません。資格欄のスペースが限られる場合は、関連性の高い資格を優先してください。
- 「合格」と「取得」はどう使い分ければいいですか?
-
簿記・英検・秘書技能検定試験のような検定試験は合格証書が交付されるため「合格」と記載します。運転免許や国家資格のように免許証・資格証が発行されるものには「取得」を使います。
- 上位資格の取得に向けて勉強中の場合はどう書けばいいですか?
-
3級取得済みの実績を残したうえで「〇級取得に向け勉強中」と添えます。取得済みの実績と学習中である事実をセットで記載すると、着実に積み上げている印象につながります。

