一般事務・庶務の職務経歴書は、担当業務を「マルチタスク対応力」として書き換えると評価されます。庶務は業務範囲が広く雑用に見られがちですが、書き方次第で正確性や協調性の証明になります。この記事では数字にしにくい業務の言い換え例と、未経験・パートから正社員・ブランクありなど状況別のサンプルを紹介します。
一般事務・庶務の職務経歴書サンプル|そのまま使える見本
結論:庶務は「マルチタスク対応力」として書くと評価される
庶務は電話対応・来客対応・書類整理・備品管理など業務範囲が広く、ひとつずつの業務は地味に見えます。ただしその幅広さこそが強みです。複数業務を並行して正確にこなせる調整力として言い換えることで、採用担当者に伝わりやすくなります。
職務経歴書サンプル(一般事務・庶務/正社員転職の場合)
以下は一般事務・庶務の経験がある方を想定した職務経歴書のサンプルです。実際の業務内容や実績に置き換えて活用してください。
良い例文(一般事務・庶務のサンプル)
【職務要約】
短大卒業後、株式会社〇〇にて一般事務・庶務業務に3年間従事。電話・来客対応、書類作成、備品発注、経費精算のとりまとめを担当し、複数業務を並行して正確に処理する対応力を培いました。
【職務内容】
・電話対応(1日平均30件)、来客対応、部内スケジュール管理
・請求書・見積書の作成、ファイリング、備品発注(月間約50件)
・経費精算のとりまとめと勘定科目チェック
・入社手続き書類の管理と社内マニュアルの作成
【自己PR】
複数の業務を同時に抱える状況でも優先順位を整理し、期限内に処理する対応力があります。書類作成のミスを減らすため、記入例つきのチェックリストを作成し、部署内の入力ミスを削減しました。
サンプルをそのまま提出するのではなく、応募先に合わせてアレンジしてください。ハローワーク経由で応募する場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートもあわせて確認しておくと安心です。

サンプルを自分の状況に合わせる3つのポイント
- 担当業務を数字で補う:「電話対応」だけでなく「1日平均〇件」のように業務量を添える
- 庶務は「対応力」に言い換える:雑務の羅列ではなく、幅広い業務を回す調整力として書く
- 応募先の求人内容に合わせる:求人票にある「正確性」「コミュニケーション力」などの言葉を意識して該当エピソードを選ぶ
「庶務」は雑用ではない。採用担当者が本当に見ているポイント
庶務という言葉には「雑用」というイメージがつきまといますが、採用担当者は違う視点で見ています。正確に業務をこなせるか、自分から改善を提案できるかという2点が評価の軸です。
採用担当者はここを見ている
- 業務量や処理件数から、正確さとスピードを兼ね備えているかを判断している
- 「担当した」だけでなく、どんな工夫や改善をしたかで主体性を見ている
- 電話・来客対応の記載から、社外・他部署とのコミュニケーション力を推測している
一般事務と庶務は明確な線引きがなく、企業によって呼び方が異なります。応募先の求人票にどちらの表記があるかを確認し、その言葉に合わせて職務経歴書のタイトルや表現を統一すると、書類の一貫性が伝わります。
| 呼び方 | 業務の傾向 |
|---|---|
| 一般事務 | データ入力・書類作成・電話対応など特定部署に紐づく業務が中心 |
| 庶務 | 備品管理・郵便物対応・社内手続きなど部署を横断する業務が中心 |
数字にできない業務をどう書くか|庶務業務の言い換え例
庶務業務は数字で成果を示しにくい仕事が多く、書き方に悩む方が少なくありません。ここでは電話・来客対応と書類整理を例に、良い書き方とNG例を紹介します。
電話対応・来客対応の書き方
良い例文
電話対応・来客対応の一次窓口として、1日平均30件の問い合わせに対応。内容を整理して担当部署へ正確に引き継ぐことで、対応漏れゼロを継続しました。
NG例
電話対応、来客対応を行っていました。業務内容だけを羅列すると、対応の質や工夫が伝わりません。
書類整理・データ入力の書き方
良い例文
書類整理とデータ入力を担当し、ファイリングのルールを見直して検索時間を短縮しました。誰が見ても分かる分類方法に整理したことで、他のメンバーからの問い合わせ対応も減少しました。
NG例
書類整理、データ入力などを行いました。「など」でまとめると、具体的に何を担当したのか採用担当者に伝わりません。

状況別の例文|未経験・パートから正社員・ブランクありの場合
一般事務・庶務は応募者の状況によってアピールすべき内容が変わります。ここでは3つの状況別に例文を紹介します。
未経験から一般事務・庶務に挑戦する場合
良い例文
前職では接客業として来客対応やクレーム対応を担当し、状況を整理して優先順位をつける力を培いました。一般事務・庶務の業務でも、複数の依頼を同時に受けた際に落ち着いて対応できる強みとして活かせると考えています。
職務経歴書に志望動機を書かない形式で応募したい場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートもあわせて確認しておくと準備がスムーズです。
パート・派遣から正社員を目指す場合
良い例文
パート勤務では庶務業務全般を担当し、繁忙期には正社員の指示のもと請求書処理やスケジュール調整も任されるようになりました。責任の範囲が広がったことを踏まえ、正社員としてより主体的に業務改善に取り組みたいと考えています。
パートでの就業経験を職務経歴書に整理したい場合は、パート用の職務経歴書テンプレートも参考にしてください。
ブランクがある場合
良い例文
出産・育児のため2年間のブランクがありますが、その間も家庭の家計管理や地域の役員活動で書類のとりまとめや連絡調整を経験しました。ブランク前に培った一般事務・庶務の経験と合わせて、業務にすぐ対応できると考えています。
一般事務・庶務でアピールすべきスキル・資格の書き方
一般事務・庶務では特別な資格がなくても応募できますが、PCスキルや事務系資格を具体的に書くことで実務対応力が伝わりやすくなります。
| 種類 | 記載例 |
|---|---|
| PCスキル | Excel(関数・ピボットテーブル)、Word(文書作成・差し込み印刷)、PowerPoint(資料作成) |
| 資格 | 日商簿記検定、MOS(Microsoft Office Specialist)、秘書検定 |
| その他 | 電話応対の実務経験、ビジネスマナー研修の受講歴 |
- PCスキルは「使える」ではなく、具体的な機能名や使用頻度まで書く
- 資格は取得年月と、実務でどう活かしたかをセットで書く
- 資格がない場合は、実務経験の年数や対応件数で補う
事務職向けのフォーマットから作成したい場合は、事務の職務経歴書テンプレートも活用してください。

まとめ
- 庶務は「マルチタスク対応力」として言い換えると採用担当者に伝わりやすい
- 数字にしにくい業務は、業務量や工夫した点を添えて具体的に書く
- 未経験・パート・ブランクなど自分の状況に合わせてサンプルをアレンジする
庶務の経験は、書き方次第で「対応力」や「改善提案力」として伝わります。応募先の求人内容に合わせて、今回のサンプルをアレンジしてみてください。
一般事務・庶務の職務経歴書に関するよくある質問
- 庶務の経験しかなくても一般事務に応募できますか?
-
庶務で培った電話対応や書類管理のスキルは一般事務でも評価されます。共通する業務を整理して職務経歴書に反映してください。
- 職務経歴書に業務をすべて書く必要はありますか?
-
すべてを羅列する必要はありません。応募先の求人内容に近い業務を優先し、具体的な工夫や実績を添えて記載してください。
- 実績を数字で出せない場合はどうすればいいですか?
-
処理件数や対応時間など把握できる範囲の数字を補うか、業務の工夫・改善内容を具体的に書くことで実績の代わりになります。

