店長・店長候補の職務経歴書は、店舗の規模と担当した人数・売上をセットで数字化して書くのが正解です。実績の数字に自信がない方や、店長候補としてまだ肩書きのない状態で応募する方に向けて、採用担当者が実際に見ているポイントと、店長経験者・店長候補それぞれのケースでそのまま参考にできる具体的な例文をあわせて紹介します。
店長・店長候補の職務経歴書サンプル|結論と書き方
結論:店舗規模とマネジメント実績をセットで数字化する
店長・店長候補の職務経歴書で採用担当者が最初に確認するのは、応募者がどれくらいの規模の店舗を、何人のスタッフとともに運営してきたかという事実です。売上の数字がなくても、店舗の規模とマネジメントの範囲を具体的に示すだけで実績として伝わります。まずは以下の3点を必ず職務経歴書に含めてください。
- 店舗の規模(業態・面積・客席数・客単価など)
- マネジメントしたスタッフの人数と内訳(社員・アルバイトの比率)
- 任された業務範囲(発注・シフト作成・売上管理・採用など)
店長経験者の職務経歴書サンプル
すでに店長を務めた経験がある場合は、店舗の規模・マネジメント人数・成果の3点を一つの経歴の中に盛り込みます。
良い例文(店長経験者の場合)
◆株式会社〇〇(20XX年X月〜現在)
郊外型カフェ(客席30席、月商450万円)にて店長を務める。
- スタッフ8名(うちアルバイト6名)のシフト作成・育成・評価を担当
- 前年対比で客単価を8%改善し、月商を450万円まで引き上げ
- スタッフの定着に取り組み、離職率を30%から12%に改善
NG例
◆株式会社〇〇(20XX年X月〜現在)
店長として、日々の店舗運営、スタッフ管理、売上管理を担当しました。お客様に満足していただけるよう、日々努力しています。
採用担当者はここを見ている
- 店舗規模やスタッフ人数が書かれていないと、マネジメントの範囲が伝わらない
- 「努力しています」だけでは行動の中身が見えず、他の応募者と差がつかない
店長候補(店長未経験)の場合の職務経歴書サンプル
店長候補として応募する場合は、店長そのものの実績がなくても、副店長やリーダー職としてどこまで店長業務を代行してきたかを具体的に書くことがポイントです。
良い例文(店長候補の場合)
◆株式会社〇〇(20XX年X月〜現在)
アパレル路面店(スタッフ5名)にて副店長を務める。
- 店長不在時のシフト作成・発注業務・クレーム対応を代行
- 新人スタッフ2名の教育を担当し、独り立ちまでの期間を平均2ヶ月短縮
- 店長候補として本部主催の店舗運営研修を受講中
NG例
◆株式会社〇〇(20XX年X月〜現在)
副店長として店長のサポート業務全般を行っています。将来は店長を目指しています。
採用担当者はここを見ている
- 「店長を目指しています」という意欲だけでは、実務能力の判断材料にならない
- 店長業務をどこまで代行した経験があるかの具体性が、通過の分かれ目になる
職務経歴書と一緒に履歴書も用意する場合は、転職用の履歴書テンプレートから作成すると、書式のばらつきを防げます。
店長・店長候補の職務経歴書に書くべき5つの項目
店長・店長候補の職務経歴書は、次の5項目を押さえておけば、業態が変わっても書く内容に迷いません。フォーマットに迷ったら、まずハローワーク用の職務経歴書テンプレートのような汎用フォーマットに当てはめて考えると整理しやすくなります。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 店舗概要 | 業態・面積・客単価・スタッフ数 |
| マネジメント実績 | 育成人数・シフト管理・評価制度の運用 |
| 数字の実績 | 売上・予算達成率・客単価改善など |
| 業務改善の取り組み | 業務フロー改善・クレーム対応・在庫ロス削減など |
| 自己PR | 店長・店長候補としての強みを1〜2点に絞って記載 |
採用担当者はここを見ている
5項目すべてを均等に書く必要はありません。応募先の店舗規模や業態に近い項目を厚く書き、関係の薄い項目は簡潔にまとめるほうが、読み手に負担をかけずに強みが伝わります。
職務要約の書き方をさらに詳しく確認したい方は、こちらもあわせてご覧ください。

数字の実績が少ない・自信がない場合の書き方
売上や予算達成率の数字を持たない店長・店長候補も少なくありません。数字がなくても、行動とその結果をセットで書けば実績として成立します。
数字がなくてもアピールできる3つの視点
- 人に関する変化:スタッフの定着率、教育にかかった期間の短縮など
- 行動のプロセス:クレーム対応の改善、業務フローの見直しなど
- 任された役割の大きさ:上司や本部から任された業務範囲の拡大
良い例文
新人スタッフの離職が続いていた状況に対し、入店後1週間のフォロー面談を独自に導入。導入後半年で新人の早期離職をゼロに改善した。
NG例
スタッフの定着のために、できることに取り組んできました。
数字の実績が思いつかない場合は、こちらの記事も参考になります。

店長候補として応募するときならではの注意点
現職の立場・役割をどう伝えるか
店長候補として応募する場合、現在の肩書きが「副店長」「サブリーダー」「主任」など店長そのものでないことに引け目を感じる方もいます。重要なのは肩書きではなく、店長業務のうちどこまでを実際に任されていたかです。
- 店長不在時にどの業務を代行していたか(発注・シフト・クレーム対応など)
- アルバイトやパートの立場でも任されていたマネジメント業務があれば記載する
- 研修や資格取得など、店長を目指す姿勢を示す事実があれば添える
アルバイトやパートの立場から店長候補として応募する方は、アルバイト用の職務経歴書テンプレートやパート用の職務経歴書テンプレートをベースに、任されていた業務を書き足していく方法が書きやすいです。
良い例文
アルバイトリーダーとして、店長不在時のオープン・クローズ業務および新人指導を約1年間担当。店長候補としての昇格を打診されている。
NG例
アルバイトリーダーとして働いていました。店長になりたいと思い応募しました。
業態別に見る店長・店長候補の職務経歴書の違い
店長・店長候補の職務経歴書は、業態によって強調すべき数字が変わります。飲食業なら客席数や原価率、小売・アパレルなら在庫回転率や客単価が評価対象になりやすい傾向があります。
- 飲食業:客席数、月商、原価率、スタッフのシフト体制
- 小売・アパレル:坪あたり売上、在庫回転率、客単価
- サービス業:リピート率、顧客満足度、クレーム対応件数
飲食業態の店長として応募する方は、業態別のより詳しい書き方をこちらの記事で解説しています。

まとめ
- 店長・店長候補の職務経歴書は、店舗規模とマネジメント人数を数字でセットにして書く
- 売上の数字がなくても、人の変化や行動のプロセスを具体的に書けば実績になる
- 店長候補は肩書きより、店長業務をどこまで代行してきたかの具体性で伝える
自分の経験に近いサンプルを軸に、任されてきた業務範囲を一つずつ書き出していくと、無理なく職務経歴書を完成させられます。
店長・店長候補の職務経歴書に関するよくある質問
- 店長候補で店長経験がなくても、職務経歴書に「店長候補」と書いていいですか?
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現在の役職が副店長やリーダーであっても、店長業務をどこまで代行してきたかを具体的に書けば、店長候補としての応募は問題ありません。実際に任されていた業務範囲を正確に記載することが重要です。
- 店長の職務経歴書に数字の実績がない場合はどうすればいいですか?
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売上や利益の数字がなくても、スタッフの定着率や教育期間の短縮など、人に関する変化を数字で示すことで実績として伝えられます。行動のプロセスと結果をセットで書くことがポイントです。
- 店長・店長候補の職務経歴書は履歴書と何が違いますか?
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履歴書が学歴・職歴の事実を時系列で記載する書類であるのに対し、職務経歴書は店舗運営やマネジメントで担ってきた役割と成果を詳しく説明する書類です。店長職では特に職務経歴書の内容が選考の判断材料になります。
- アルバイトやパートから店長候補として応募する場合、職務経歴書はどう書けばいいですか?
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アルバイトやパートの立場でも、シフト管理や新人教育などを任されていた経験があれば、マネジメント業務として記載できます。任されていた業務の範囲を具体的に書くことで、店長候補としての適性を伝えられます。

