Microsoft Officeの履歴書テンプレートはそのまま使えますが、日本の応募書式に合わせた調整が必要です。Word内蔵の機能とMicrosoft Create公式サイトの2つの入手方法、日本仕様に直す具体的なポイントを採用担当者目線で解説します。
Microsoft Officeの履歴書テンプレートは使える?結論と入手方法
結論|そのまま使えるが「日本仕様」への調整が必須
Microsoft Word・ExcelにはA4サイズの履歴書テンプレートが標準で用意されており、規約上も就職・転職活動に利用して問題ありません。ただし、多くのテンプレートは英語表記のビジネス文書を前提にデザインされているため、証明写真欄や学歴・職歴欄の並びが日本の応募書式と異なる場合があります。
結論として、Microsoft公式テンプレートはレイアウトの土台として使い、項目を日本の履歴書仕様に組み替えてから提出するのが正解です。何も直さずに提出すると、採用担当者に違和感を与える可能性があります。
入手方法①|Word内蔵のテンプレート機能
すでにWordをインストールしている場合、新しいファイルを開く画面から履歴書テンプレートを直接呼び出せます。手順は次の通りです。
- Wordを起動し「ファイル」→「新規」を選択する
- 検索欄に「履歴書」または「resume」と入力する
- 候補の中から気に入ったデザインを選び「作成」をクリックする
- テンプレートが新規ファイルとして開くので、そのまま編集を始められる
入手方法②|Microsoft Create公式サイト
Word内蔵の候補だけでは物足りない場合、Microsoft公式のテンプレート配布サイト「Microsoft Create」から探す方法もあります。Web内蔵版よりデザインの選択肢が多く、Word形式でダウンロードしてから編集する流れになります。
- ブラウザでMicrosoft Createの履歴書テンプレートページにアクセスする
- 一覧からデザインを選び「ダウンロード」または「カスタマイズ」をクリックする
- Word形式のファイルが保存されるので、パソコン内のWordで開いて編集する
良い例文
Microsoft公式テンプレートのシンプルな罫線構造をベースに使い、証明写真欄・ふりがな欄・通勤時間欄など日本の履歴書に必要な項目を追加して編集する。見出しの英語表記は「学歴・職歴」「免許・資格」など日本語に置き換える。
NG例
ダウンロードしたテンプレートの「Objective」「Work Experience」などの英語見出しをそのまま残して提出する。証明写真欄が存在しないデザインをそのまま使うと、面接前に人物像が伝わりにくくなる。
採用担当者はここを見ている
- 見出しや項目名が日本語に統一されているか(英語表記の残存は「テンプレートを流用しただけ」という印象を与える)
- 証明写真の有無(写真欄がないまま提出すると、書類だけで人物像を判断しづらくなる)
- 学歴・職歴の記載スペースが自分の経歴量に合っているか
採用担当者はここを見ている|Microsoft公式テンプレートを使うときの注意点
Microsoft公式テンプレートはデザイン性が高い分、ビジネス文書としての体裁を整えるために作られており、日本特有の項目が省略されがちです。編集時に見落としやすい3つの落とし穴を確認しておきましょう。
- 日付形式のズレ:海外テンプレートは「Month Day, Year」形式が初期設定になっていることが多く、和暦・西暦のどちらかに統一しないまま提出すると読みにくくなる
- 旧様式の項目混在:市販テンプレートを流用した場合、2021年4月の厚生労働省改定で削除された配偶者欄・扶養家族欄が残っていることがある
- フォントの不統一:Microsoft公式テンプレートの初期フォントは英語向けの書体が使われていることが多く、日本語部分だけ游明朝やヒラギノ明朝に統一し直す必要がある
採用担当者は「どのソフトでテンプレートを入手したか」を気にすることはほとんどありません。それより、見出しや年号表記が日本の書類として統一されているかを最初の数秒で確認しています。
状況別|Microsoft Officeテンプレートの選び方
Microsoft公式テンプレートは応募先の状況によって適した使い方が変わります。自分の立場に合わせて、記載スペースの調整方針を確認しておきましょう。
転職活動中の方
転職では職歴の記載スペースを広めに確保することが基本です。Microsoft公式テンプレートは1ページ構成のものが多いため、職歴が複数社にわたる場合は表の行を追加するか、日本の転職向けフォーマットに切り替えたほうが記載しやすいケースもあります。すでに日本仕様で作られた転職用の履歴書テンプレートと組み合わせて検討すると、調整の手間を減らせます。
新卒・就活中の方
新卒の場合は職歴がほぼないため、志望動機・自己PR欄が広めのテンプレートを選ぶと書きやすくなります。Microsoft公式テンプレートの多くはビジネスパーソン向けの職歴欄が中心の構成なので、学歴やガクチカを厚めに書きたい場合は新卒用の履歴書テンプレートのほうが欄構成が合っていることがあります。
アルバイト・パートの方
アルバイト・パート応募では、A4用紙1枚に収まるシンプルな構成が使いやすい傾向にあります。Microsoft公式テンプレートの中でもシンプルなデザインを選び、本人希望欄(勤務可能日・シフト希望)を追加すると実用的です。最初から日本のアルバイト応募を想定したアルバイト用の履歴書テンプレートを使う方法もあります。
日本仕様に直す3つのポイント
Microsoft公式テンプレートを日本の応募書類として通用する形に整えるには、次の3点を確認して調整します。
| 調整ポイント | Microsoft公式テンプレートの初期状態 | 直し方 |
|---|---|---|
| 証明写真欄 | 写真欄がない、または小さいアイコン枠のみ | 縦4cm×横3cmの写真欄を挿入し、テキストボックスや表を使って位置を固定する |
| 学歴・職歴欄 | 「Work Experience」の職歴欄のみで学歴欄がない | 中学・高校卒業から時系列で書ける学歴欄を追加し、「学歴」「職歴」の見出しを分ける |
| 様式の新しさ | 性別欄・配偶者欄が入っている場合がある | 2021年4月の厚生労働省改定に沿い、性別欄は任意記載にするか削除する |
特に証明写真欄と学歴欄は、日本の履歴書で採用担当者が最初に確認する項目です。この2つが抜けたまま提出すると、内容を読む前の段階で「フォーマットが整っていない」という印象につながります。迷った場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートやJIS規格に沿った履歴書テンプレートの項目構成をそのまま参考にすると、抜け漏れなく調整できます。
Wordでの編集手順とレイアウト崩れを防ぐコツ
Microsoft公式テンプレートは表とテキストボックスを組み合わせて作られているため、項目を追加・削除する際にレイアウトが崩れやすい構造です。編集時は次の順番で進めると崩れを防げます。
- 編集記号(段落記号)を表示し、不要な空行や余分なスペースを削除する
- 証明写真欄・学歴欄など足りない項目を、既存の表の行をコピーして追加する
- 見出しを日本語に置き換え、フォントを本文全体で明朝体に統一する
- 文章量が多い欄は改行を減らすか、文字サイズを0.5pt単位で調整して枠内に収める
- 印刷プレビューで用紙サイズが「A4」・倍率が「100%」になっているかを確認する
NG例
表の枠線を直接ドラッグして幅を変更したり、行を無理に増やしたりする操作。テンプレート内部の表計算がずれ、別の欄まで連動して崩れてしまうことがある。行を増やす場合は、既存の行を選択してコピー&挿入するのが安全。
「海外っぽいデザインは手抜きに見えない?」という不安への回答
Microsoft公式テンプレートを使うことに対して「デザインが凝りすぎていて、逆に軽い印象を与えるのでは」と不安に感じる方もいます。結論から言うと、デザイン自体を気にする採用担当者はほとんどいません。見ているのは、日本の応募書類として必要な項目が揃っているかどうかです。
むしろ注意すべきなのは「テンプレートを選んだだけで満足してしまう」ことです。項目の入れ替えを終えたら、志望動機や自己PRの中身を自分の経験に沿って具体的に書き込むことが、書類選考を通過するうえでの本質的な差になります。フォーマットはあくまで土台であり、採用担当者が最終的に評価するのは記載内容の具体性です。
あわせて読みたい



まとめ
- Microsoft Officeの履歴書テンプレートは使ってよいが、日本の応募書式への調整が前提
- 入手方法はWord内蔵のテンプレート機能とMicrosoft Create公式サイトの2通り
- 証明写真欄・学歴欄の追加、見出しの日本語化、2021年改定様式への準拠が最低限必要
- 状況(転職・新卒・アルバイト)に応じて、日本仕様のテンプレートと組み合わせるのも有効
- 提出前は必ずPDFに変換し、印刷プレビューでレイアウト崩れを確認する
テンプレート選びは書類作成の入口にすぎません。項目を日本仕様に整えたら、志望動機や自己PRの中身を自分の経験に沿って書き込むことが、書類選考を通過する近道です。
Microsoft Officeの履歴書テンプレートに関するよくある質問
- Microsoft Officeの履歴書テンプレートは無料で使えますか?
-
はい、無料で使えます。WordやExcelがインストールされていれば、追加費用なくテンプレート機能とMicrosoft Create公式サイトの両方から入手できます。Microsoft 365の契約有無にかかわらず利用可能です。
- Microsoft公式テンプレートに証明写真欄がない場合はどうすればいいですか?
-
テキストボックスや表を使って縦4cm×横3cmの写真欄を自分で追加してください。既存の枠線を利用して四角形を作り、その中に画像を挿入する方法が崩れにくく安定します。
- Microsoft公式テンプレートで作った履歴書はそのままメールで送ってもいいですか?
-
Wordファイル(.docx)のままの送付はおすすめしません。受信側の環境によってフォントやレイアウトが崩れることがあるため、提出前に必ずPDFへ変換してから送付してください。
- Microsoft公式テンプレートと日本の転職サイトのテンプレート、どちらを使うべきですか?
-
デザインにこだわりがなければ、最初から日本の応募書式に対応した転職サイトのテンプレートのほうが調整の手間は少なくなります。Microsoft公式テンプレートは、デザインを重視したい場合や、Word操作に慣れている場合に向いています。

