大学の卒業式は、国立大学が3月25日前後、私立大学は3月中旬から下旬にかけて集中します。履歴書の学歴欄に書くのは式当日の日付ではなく、学校教育法で定められた卒業年月です。この記事では大学ごとの時期の目安と、内定先の入社日調整で迷いやすいポイントまで解説します。
大学の卒業式はいつ?履歴書に書く卒業年月との関係
結論:卒業式は3月中旬〜下旬、履歴書には「年月」だけでよい
大学の卒業式は、多くの大学で3月中旬から下旬にかけて行われます。国立大学は3月25日前後に集中する傾向があり、私立大学はキャンパスや学部ごとに3月中旬から下旬まで複数日へ分かれるのが一般的です。
ただし、履歴書の学歴欄に書くのは卒業式が行われた具体的な日付ではありません。多くの履歴書は「年・月」までの記入欄になっており、卒業年月さえ合っていれば式の日付が何日でも問題ありません。卒業式が3月20日でも3月25日でも、履歴書上は在籍している年度の3月として記載します。
記載例|大学卒業の学歴欄の書き方
入学と卒業をそれぞれ1行ずつ、学部・学科名まで省略せずに書くのが基本です。
良い例文
2023年4月 ○○大学 ○○学部○○学科 入学
2027年3月 ○○大学 ○○学部○○学科 卒業見込み
NG例
2027年3月25日 ○○大学 卒業
(卒業式当日の日付を書いている)卒業式の日付は公的な卒業日ではないため、卒業証明書の日付とずれて不整合の原因になります。
大学ごとの卒業式時期の目安(直近実績:国立3月25日前後・私立は分散)
直近(令和7年度・2026年3月)に実施された卒業式の実績を例に、大学ごとの時期の傾向を整理します。次回(令和8年度・2027年3月)の日程は多くの大学で公式発表がこれからのため、在籍校の公式サイトで最新情報を確認してください。
| 大学 | 2026年3月の卒業式実績 |
|---|---|
| 京都大学 | 3月23日(月) |
| 筑波大学 | 3月25日(水) |
| 日本大学 | 3月25日(水) |
| 近畿大学(東大阪キャンパス) | 3月21日(土) |
| 近畿大学(その他キャンパス) | 3月11日〜24日でキャンパス別に分散 |
出典:各大学公式サイトの令和7年度卒業式案内をもとに作成
近畿大学のように複数キャンパスを持つ私立大学では、学部ごとに開式日が1週間以上ずれることも珍しくありません。新卒用の履歴書テンプレートを使う場合も、まずは在籍校の学部・キャンパスの発表を確認してから学歴欄を埋めるとやり直しがありません。

履歴書に大学卒業を書くときの正しい年月の書き方
年月日まで求められたら「3月31日」が正解
公務員試験の申込書や一部の応募書式では、まれに「卒業年月日」まで記入を求められることがあります。この場合に書くのは卒業式当日ではなく「3月31日」です。学校教育法施行規則では学年の終わりが3月31日と定められており、卒業式が3月20日でも学籍上の卒業日は3月31日として扱われます。
- 年・月のみの記入欄 → 「2027年3月 卒業」でよい
- 年月日まで求められる記入欄 → 「2027年3月31日 卒業」と書く
- 入学日を書く欄がある場合 → 「4月1日」とするのが一般的

大学名は正式名称(学部・学科まで)で書く
学歴欄では略称を避け、正式名称で書くのが基本です。「○○大」ではなく「○○大学」、学部・学科・専攻がある場合はそこまで省略せずに記載します。国公立か私立かで名称が似ている大学もあるため、募集要項や学生証の表記と一致させて確認してください。
厚生労働省の様式やJIS規格の様式を使う場合も、学歴欄の書き方自体は変わりません。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートやJIS規格に沿った履歴書テンプレートのどちらを選んでも、学部・学科名まで正式名称で書く点は共通です。
NG例
「○○大」「○○学部」までしか書かず、学科名を省略してしまう。学生証や卒業証明書と表記が完全一致しないと、確認の連絡が入る場合があります。
採用担当者が大学卒業の学歴欄で本当に見ているポイント
卒業式の日付を気にする応募者は多いのですが、採用担当者は式の日など見ていません。担当者が確認しているのは、もっと基本的な「情報の整合性」です。
採用担当者はここを見ている
- 入学年と卒業年の間隔が4年制・6年制などの学制と合っているか
- 西暦か和暦かが履歴書全体で統一されているか
- 卒業証明書と照合したときに年月がずれないか
西暦・和暦は履歴書全体で統一する
学歴欄だけ和暦、日付欄だけ西暦といった混在は、読み手に年数の計算を強いる書き方になります。作成日・生年月日・学歴・職歴・資格欄まで、どちらかに揃えるのが原則です。履歴書に「西暦」「令和」と印字されている場合は、その表記に合わせます。
卒業年度と卒業年の混同に注意
「卒業年」と「卒業年度」は別物です。履歴書に書くのは基本的に「卒業年月」ですが、まれに「卒業年度」で問われる書式もあります。年度は4月始まりのため、2027年3月卒業は「2026年度卒業」となり、暦年から1年ずれる点に注意してください。
| 問われ方 | 2027年3月卒業の場合の記載 |
|---|---|
| 卒業年月 | 2027年3月 卒業 |
| 卒業年度 | 2026年度 卒業 |
内定先の入社日と卒業式が重なるときの対処法
大学の卒業式に関する相談で見落とされがちなのが、内定先の入社日と卒業式の日程調整です。多くの応募者が卒業式の書き方には注意を払う一方、入社日との兼ね合いまで確認しないまま内定承諾書を出してしまいます。
入社日を卒業式当日に設定してしまうケースの注意点
入社日は一般的に4月1日で提示されることが多いため、卒業式(3月中旬〜下旬)との間隔は通常2週間前後あります。ただし、入社前研修や配属先への引っ越しが3月中に予定されている場合、卒業式の日程と重なって出席が難しくなるケースがあります。
NG例
卒業式の日程を確認しないまま、内定先が指定した入社前研修の日程をそのまま承諾してしまう。後から卒業式と重なっていることに気づき、直前で調整を依頼すると、担当者への印象だけでなく研修計画にも影響します。
会社への相談の伝え方(例文)
卒業式が確定した時点で、早めに人事担当者へ日程を共有しておくと調整の余地が生まれます。
良い例文
「大学より卒業式の日程が3月〇日に決定いたしました。入社前研修と重なる可能性があるため、日程のご相談をさせていただけますでしょうか。」
卒業式の日程は大学からの発表が入社前研修の案内より遅れることも多く、確定次第すぐに伝えれば無理のない調整をしてもらいやすくなります。

状況別|大学卒業の書き方で迷いやすいケース
大学卒業をめぐる履歴書の書き方は、置かれた状況によって変わります。自分に近いケースを確認してください。
まだ卒業していない(卒業見込み)
卒業前に就職活動をしている場合は「卒業」ではなく「卒業見込み」と書きます。応募時点でまだ卒業していないのに「卒業」と書くと事実と異なり、採用担当者に確認される原因になります。
良い例文(在学中の場合)
2027年3月 ○○大学 ○○学部○○学科 卒業見込み
留年・休学で卒業が遅れた場合
留年や休学で標準年限より卒業が遅れた場合も、隠さず実際の卒業年月をそのまま記載します。学歴欄に空白期間の理由まで書く必要はありませんが、面接で聞かれた際に事実と食い違わないよう、卒業年月だけは正確に揃えておいてください。
大学院に進学する場合の書き方
大学卒業後に大学院へ進学する場合は、学部の「卒業」に続けて大学院の「入学」を1行加えます。修士課程・博士課程まで在籍する場合は、それぞれの入学・卒業(見込み)を分けて記載してください。すでに転職活動を進めながら学歴を整理し直す方は、転職用の履歴書テンプレートもあわせて確認しておくと安心です。
採用担当者はここを見ている
- 卒業見込みなのに「卒業」と書いていないか
- 留年・休学があっても学歴欄の年月をごまかしていないか
- 大学院に進学した場合、入学・卒業の行が抜けていないか
まとめ
- 大学の卒業式は国立が3月25日前後、私立は3月中旬〜下旬に集中するが、履歴書には式の日付ではなく卒業年月を書く
- 年月日まで求められたら「3月31日」が正解、大学名は学部・学科まで正式名称で書く
- 採用担当者が見ているのは式の日ではなく、学制との整合性と西暦・和暦の統一
卒業式の日程が確定したら、履歴書の卒業年月と入社日の調整を早めに済ませておくと、直前で慌てずに書類も準備を整えられます。
大学の卒業式と履歴書に関するよくある質問
- 履歴書に大学卒業式の日付を書く必要はありますか?
-
必要ありません。履歴書の学歴欄に書くのは卒業式の日付ではなく「卒業年月」です。多くの履歴書は年・月までの記入欄で、日付までは求められません。「2027年3月 ○○大学○○学部 卒業」のように書きます。
- 大学の卒業式は国立と私立でどちらが早いですか?
-
傾向として私立大学のほうが早く始まるケースが目立ちます。直近の実績では国立大学が3月下旬(25日前後)に集中する一方、私立大学は学部・キャンパスによって3月中旬から下旬まで分散して開催されています。
- 卒業年月日まで書く欄がある場合、卒業日は何日と書きますか?
-
「3月31日」と書きます。学校教育法施行規則上、学年の終わりは3月31日と定められているため、卒業式当日ではなく3月31日が学籍上の卒業日として扱われます。入学日を書く欄がある場合は「4月1日」とするのが一般的です。
- 内定先の入社日が卒業式と近い場合、どう対応すればよいですか?
-
卒業式の日程が確定した時点で、早めに人事担当者へ共有し、入社前研修や引っ越しの日程調整を相談してください。大学からの発表を待ってから連絡すると調整の余地が狭まるため、決まり次第すぐに伝えるのが安全です。

