CGデザイナーの職務経歴書は、担当工程・使用ツール・成果を具体的な数字で書くのが正解です。ポートフォリオが作品の完成度を見せる書類である一方、職務経歴書は制作フローのどこを任されてきたかを言語化する書類のため、書き方を混同すると通過率が下がります。NDAで作品名を出せない場合の書き方や、ゲーム・映像・広告など分野別の記載例も紹介します。
CGデザイナーの職務経歴書の書き方と例文【結論】
結論:担当工程・使用ツール・成果を数字で書く
「幅広い制作に対応」「多数のプロジェクトを担当」といった曖昧な表現では、採用担当者はスキルレベルも実務範囲も判断できません。モデリング・テクスチャ・ライティング・アニメーションのうち、自分がどの工程をどこまで担当したかを明確にし、使用ツールとあわせて記載することが、CGデザイナーの職務経歴書で最も重視されるポイントです。
制作会社によって担当範囲は分業型と一貫型に分かれます。応募先の募集要項に記載されている工程を確認し、求められている経験に合わせて実績の見せ方を調整してください。
CGデザイナーの職務経歴書 記載例
以下は、ゲーム会社でキャラクターモデリングを担当してきたCGデザイナーを想定した記載例です。応募先の業界・工程に合わせて数字や固有名詞を調整してください。
良い例文
「ゲーム開発会社にてキャラクターCGデザイナーとして4年間勤務。Maya・ZBrushを使用し、企画で決定したコンセプトをもとにハイポリモデリングからローポリ最適化、テクスチャ制作までを一貫して担当しました。年間平均12体のメインキャラクターを制作し、Unreal Engine上での実機確認・調整もディレクターと連携して実施しています。」
NG例
「ゲーム会社でCGデザイナーとしてキャラクター制作を担当しました。」担当工程・使用ツール・制作数がわからず、採用担当者はスキルレベルも実務範囲も判断できません。
採用担当者はここを見ている
- 担当工程がモデリング・テクスチャ・アニメーションのどこまでか明確か
- 使用ツール・ゲームエンジンが具体的に書かれているか
- 制作点数や期間など数字で実務量を示しているか
NDA(守秘義務)で作品名を出せないときの書き方
CG業界は取引先とNDA(秘密保持契約)を結んでいるケースが多く、プロジェクト名や企業名をそのまま書けない場合があります。その場合は「業界」「規模感」「役割」を具体的にし、固有名詞を伏せる形で実績を伝えます。
良い例文(NDA対応)
「大手ゲームパブリッシャー案件(据置機タイトル、開発チーム約30名)にて、メインキャラクター3体のモデリングからテクスチャ制作を担当。作品名は契約により非公開ですが、担当範囲・使用ツール・制作期間については面接時に具体的にお伝えできます。」
NG例
作品名や取引先名を「A社」「B案件」のように伏せ字だけで済ませ、業界や規模感の説明を省略する書き方。情報が抽象的すぎて、採用担当者は実務レベルを判断できません。
CGデザイナーの職務経歴書に必要な基本項目とフォーマット
CGデザイナーの職務経歴書は、以下の項目で構成するのが基本です。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 職務要約 | 経験年数・担当分野(ゲーム/映像/広告等)・得意工程を3〜4行で要約 |
| 職務経歴 | 在籍企業ごとに期間・担当プロジェクトの概要・担当工程・使用ツールを記載 |
| 活かせるスキル・使用ツール | Maya、3ds Max、ZBrush、Substance Painter、Unity、Unreal Engine等 |
| 自己PR | 得意な表現領域や制作フローでの強みを具体的なエピソードで補足 |
履歴書と職務経歴書はセットで提出を求められることが多いため、フォーマットを揃えておくと印象がまとまります。転職用の履歴書テンプレートを使えば、記載項目の抜け漏れを防げます。
ハローワーク経由で応募する場合は様式を指定されることもあるため、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートで項目を確認しておくと安心です。
採用担当者が通過させたくなる書き方3つのコツ
- 担当工程を「どこからどこまで」か明記する:企画・モデリング・テクスチャ・ライティングのうち自分の範囲を明確にする
- 使用ツールと対応範囲をセットで書く:ソフト名の羅列ではなく、どの作業に使えるかまで記載する
- 数字で実務量を示す:制作点数・納期・チーム人数を具体的に書く
使用ツールを羅列するだけでは、採用担当者はスキルの深さを判断できません。「Maya:ハイポリモデリング・リギング対応可」のように、ツール名と対応できる作業範囲をセットで書くと伝わりやすくなります。スキルを項目ごとに整理する書き方は、エンジニアの職務経歴書テンプレートのスキル欄の構成が参考になります。
【分野別】CGデザイナーの職務経歴書の実績の書き方
CGデザイナーは活躍する業界によって重視されるアピールポイントが異なります。応募先の分野に合わせて実績の見せ方を調整してください。
ゲームCGデザイナーの場合
キャラクター・背景・エフェクトのうちどの領域を担当したかに加え、ゲームエンジン上での実装確認や軽量化対応の経験があれば必ず記載します。
良い例文(ゲーム分野)
「背景CGデザイナーとして、スマートフォン向けRPGのマップ制作を担当。3ds Maxでのモデリング後、Unityへのインポート・ポリゴン数調整まで一人で対応し、1タイトルあたり平均15エリアを制作しました。」
映像・VFXの場合
コンポジットやレンダリング設定など、映像の仕上がりに直結する工程での役割を具体的に書くと評価されやすくなります。映像・VFX業界は制作会社への常駐や派遣形態で働くケースも多く、契約が切り替わるたびに実績が分断されがちです。派遣の職務経歴書テンプレートを参考に、契約ごとの実績を時系列で整理すると伝わりやすくなります。
良い例文(映像・VFX分野)
「CM制作会社に常駐し、3DCGコンポジターとしてAfter Effects・Cinema 4Dを使用した合成作業を担当。月平均4本の納品スケジュールを守りながら、レンダリング設定の最適化で作業時間を約2割短縮しました。」
広告・Webの場合
クライアントとの折衝経験があれば、制作スキルだけでなく要望を形にする調整力としてアピールできます。
良い例文(広告・Web分野)
「広告制作会社にて商品広告用の3DCGビジュアル制作を担当。クライアントとの打ち合わせをもとにラフ提案から仕上げまで対応し、年間約40案件のビジュアル制作に携わりました。」



未経験からCGデザイナーを目指す場合の職務経歴書の書き方
実務経験がなくても、専門学校の課題やオンライン講座、自主制作で作った作品があれば実績として記載できます。「何を目的に、どのツールで、どれくらいの期間をかけて制作したか」を書くことで、業務経験に近い形で伝わります。
良い例文(未経験の場合)
「専門学校在学中にBlenderを独学で習得し、オリジナルキャラクターのモデリングからテクスチャ制作までを1体あたり約2週間で自主制作。制作した作品はポートフォリオサイトにて公開しており、面接時に制作過程も含めてご説明できます。」
採用担当者はここを見ている
- 自主制作の目的と工程が具体的に書かれているか
- 使用ツールと制作にかけた期間が明記されているか
- ポートフォリオへの導線があるか
まとめ
- 担当工程・使用ツール・成果を数字で書くことが、CGデザイナーの職務経歴書で最も重視される
- NDAで作品名を出せない場合は、業界・規模感・役割を具体的にして固有名詞を伏せる
- ゲーム・映像・広告など分野によって重視される実績の見せ方が異なる
- 未経験の場合は自主制作の工程と期間を業務経験に近い形で記載する
職務経歴書とポートフォリオは役割が異なる書類です。両方を応募先の求人内容に合わせて調整することが、書類選考の通過につながります。
CGデザイナーの職務経歴書に関するよくある質問
- CGデザイナーの職務経歴書に資格は書くべきですか?
-
CG検定やCGクリエイター検定などの資格は、基礎知識の証明として記載する価値があります。ただし資格よりも制作実績のほうが評価に直結するため、資格欄は簡潔にまとめ、実績の記載に文字数を割いてください。
- ポートフォリオと職務経歴書はどちらを先に見られますか?
-
企業や採用担当者によって順序は異なりますが、職務経歴書で経歴や実務範囲を確認したうえでポートフォリオを見るケースが多い傾向にあります。職務経歴書側にも「どの作品をどう制作したか」の言葉での説明を添えておくと、ポートフォリオの見方が伝わりやすくなります。
- 転職回数が多い場合はどう書けばいいですか?
-
在籍期間ごとに担当工程やツールが異なる場合、それぞれの経験で得たスキルを「習得の積み重ね」として書くと前向きな印象になります。短期の在籍が続いた理由を聞かれた際に答えられるよう、面接での説明も準備しておいてください。

