職務経歴書の作り方は、材料集め→骨組み→肉付け→仕上げの4ステップで進めると迷わず完成します。初めて転職活動をする方も、転職から数年が経ち作り方を忘れてしまった方も、この順番を守れば内容の抜け漏れやまとまりのなさを防げます。各ステップの具体的な進め方と、採用担当者が実際にチェックしているポイントを解説します。
職務経歴書の作り方は4ステップ|迷わず完成させる手順
職務経歴書は決まったフォーマットがなく、白紙から書き始めようとすると手が止まりやすい書類です。次の4ステップで進めれば、情報の抜け漏れなく、読みやすい構成に仕上がります。
結論:材料集め→骨組み→肉付け→仕上げの順で作る
多くの人は履歴書のように上から順に書こうとしますが、これが手の止まる原因です。先に材料(経歴・実績)を集め、次に骨組み(形式・見出し)を決め、それから中身を肉付けし、最後に仕上げる。この順番を守るだけで、経歴の一貫性が保ちやすくなります。
採用担当者はここを見ている
- 順番通りに作られた書類は、経歴の流れが一読で伝わります
- いきなり自己PRから書き始めた書類は、話の筋が飛びがちで読みにくい印象になります
ステップ1 材料を集める(キャリアの棚卸し)
最初に、これまでの職歴・実績・資格を紙やメモに書き出します。この段階では文章として整える必要はなく、事実を思い出せるだけ並べることが目的です。
- 在籍していた会社名・部署・役職・在籍期間
- 担当していた業務内容と役割
- 数字で示せる実績(売上、件数、削減率など)
- 取得資格・使用できるツールやスキル
- 応募先の求人票で求められている経験・スキル
ステップ2 骨組みを決める(形式を選ぶ)
材料が集まったら、どの形式で経歴を並べるかを決めます。代表的な3つの形式には、それぞれ向き不向きがあります。
| 形式 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 編年体形式 | 古い職歴から新しい順に記載 | 職歴に一貫性がある人 |
| 逆編年体形式 | 新しい職歴から古い順に記載 | 直近の経験を強くアピールしたい人 |
| キャリア形式 | 職務内容ごとにまとめて記載 | 転職回数が多い人・専門性を訴求したい人 |
ステップ3 各項目を肉付けする
骨組みが決まったら、職務要約・職務経歴・資格スキル・自己PRの順に中身を埋めていきます。ここで意識したいのは、事実の羅列で終わらせず、応募先に関連する実績を優先して書くことです。
良い例文(職務要約)
法人営業として5年間従事。既存顧客への提案営業を中心に担当し、前年比120%の売上を2期連続で達成。新規開拓では月平均3件の商談を創出しています。
NG例
営業として様々な業務に携わってきました。お客様対応やチームでの仕事をしっかりと行い、日々努力してまいりました。
採用担当者はここを見ている
- 「様々な」「しっかりと」のような抽象的な言葉だけの文章は、実際に何をしたのか伝わりません
- 数字や固有の業務内容が入っているだけで、読む側の理解度が大きく変わります
ステップ4 仕上げる(読み返し・チェック)
肉付けが終わったら、提出前に次の項目を見直します。
- 誤字脱字がないか(第三者に読んでもらうと精度が上がります)
- 応募先の求人票と実績の対応関係が伝わるか
- A4用紙1〜2枚に収まっているか
- 日付・氏名・提出形式(PDF/Word)が指定どおりか
職務経歴書と履歴書の作り方は何が違う?
職務経歴書と履歴書は、どちらも選考に必要な書類ですが、作り方の目的が異なります。履歴書は経歴の事実を簡潔に記録する書類である一方、職務経歴書は経歴の中身を詳しく伝え、実績をアピールするための書類です。

両者の役割を理解しないまま作り始めると、内容が重複したり、逆に必要な情報が抜け落ちたりします。職務経歴書がどのような書類なのかを先に押さえておくと、作成の迷いが減ります。

採用担当者が「作り方」のどこを見ているか
採用担当者は職務経歴書を通じて、経歴の事実だけでなく「情報を整理して伝える力」も見ています。以下は、多くの採用担当者が共通してチェックしている部分です。
採用担当者はここを見ている
- 経歴と応募職種の関連性が一目でわかるか
- 実績が数字や具体例で裏付けられているか
- 誤字脱字や体裁の乱れがないか(準備不足の印象につながります)
- 職務要約だけで経歴の全体像がつかめるか
状況別|職務経歴書の作り方のコツ
基本の4ステップに加えて、自分の状況に応じた工夫を加えると、より伝わる書類になります。
初めて転職する人の作り方
初めて転職する人が意識したいこと
- 在籍期間が短くても、担当業務と成果は具体的に書く
- 研修や自主的に取り組んだ工夫があれば、実績として記載する
転職回数が多い人の作り方
良い例文(キャリア形式で職種をまとめる)
営業職として3社で従事(合計8年)。新規開拓・既存顧客フォロー・チームマネジメントの3領域で一貫して成果を出してきました。
NG例
1社目、2社目、3社目と会社ごとに経歴を並べただけで、共通する強みが伝わらない書き方になっています。
未経験の職種に挑戦する人の作り方
未経験でも伝えられること
- 前職の経験の中で、応募職種に活かせるスキルを言い換えて記載する
- 「なぜこの職種に挑戦したいか」を職務要約や自己PRで簡潔に補足する
テンプレートを使えば作り方に迷わない
ゼロから書式を作るのが難しい場合は、職種に合わせたテンプレートを活用すると、迷う時間を減らせます。
- 事務職の場合は事務の職務経歴書テンプレートのように、担当業務欄が整理された形式が書きやすくなります
- 営業職の場合は営業の職務経歴書テンプレートで、実績を数字で示す欄が用意されています
- エンジニア職の場合はエンジニアの職務経歴書テンプレートで、使用技術やプロジェクト経験を整理しやすくなります
- ハローワーク経由での応募にはハローワーク用の職務経歴書テンプレートが使いやすい形式です
職務経歴書の作り方でよくある失敗
手順を守っていても、次のような失敗で内容が伝わりにくくなるケースがあります。
よくある失敗パターン
- 経歴を時系列でただ並べるだけで、実績や工夫が書かれていない
- 自己PRと職務要約の内容が重複し、同じことを繰り返し読ませる
- 応募先ごとに内容を調整せず、同じ書類を使い回している
特に自己PR欄は、職務経歴書と履歴書で同じ内容を書いてしまいがちな箇所です。

まとめ
- 職務経歴書の作り方は材料集め→骨組み→肉付け→仕上げの順で進める
- 形式は編年体・逆編年体・キャリア形式から自分の経歴に合うものを選ぶ
- 実績は数字と具体例で示し、抽象的な言葉だけで終わらせない
手順通りに進めれば、初めてでも要点を押さえた職務経歴書に仕上がります。
職務経歴書の作り方に関するよくある質問
- 職務経歴書の作り方に決まったフォーマットはありますか?
-
法律で定められた形式はなく、編年体・逆編年体・キャリア形式など複数の形式から、経歴に合うものを選べます。
- 職務経歴書はどのくらいの分量で作ればいいですか?
-
A4用紙1〜2枚に収まる分量が目安です。経歴が長い場合も、応募先に関連する内容を優先してまとめます。
- 職務経歴書と履歴書は同じ内容を書いてもいいですか?
-
履歴書は経歴の事実を簡潔に記録し、職務経歴書はその中身を詳しく伝える書類です。自己PRなど重複しやすい項目も、書類ごとに切り口を変えると効果的です。

