営業事務・営業アシスタントの職務経歴書は、担当業務の羅列ではなく「営業チームにどう貢献したか」を数字で示すのが正解です。補助的な仕事に見えて実績が書きにくいと感じる方に向けて、未経験・経験者・派遣出身別のサンプルと、採用担当者が実際に見ているポイントをまとめました。
営業事務・営業アシスタントの職務経歴書サンプル|結論と基本の型
結論:担当業務ではなく「サポートした成果」を数字で示す
営業事務・営業アシスタントの選考で採用担当者が知りたいのは、見積書の作成枚数そのものではありません。その業務によって営業チームがどれだけ動きやすくなったかという部分です。「受発注業務を担当」だけで終わる書類と、「月間120件の受発注を1人でミスなく処理し、営業担当5名の外回り時間を確保」まで書いた書類では、伝わる情報量がまったく違います。
職務要約は最初の3〜4行で読み手の印象が決まります。次の3点を軸にまとめてください。
- 担当していた業務の範囲(受発注・見積・請求・電話対応など)と規模感
- サポートした営業担当者の人数、または処理件数
- 業務のなかで工夫した点(ミス削減・時短につながった行動)
職務要約サンプル(未経験の場合)
営業事務・営業アシスタントの求人は未経験可のものも多く、前職の業務からいかに共通点を見つけるかが評価の分かれ目になります。
良い例文
飲食店にてホールスタッフを3年経験し、直近1年は新人3名の教育を担当しました。1日平均80名分のオーダー管理とレジ締め作業を、ミスゼロで継続してきた正確性が強みです。複数の業務を同時に進める段取り力を、営業事務・営業アシスタント職の受発注管理やスケジュール調整の場面でも活かしたいと考えています。
NG例
接客業を3年間経験しました。人と接するのが好きで、コミュニケーション能力には自信があります。未経験ですが一生懸命頑張りますので、よろしくお願いいたします。具体的な業務内容も数字もなく、意欲だけで終わっているため、何ができる人なのかが伝わりません。
職務要約サンプル(経験者の場合)
経験者の場合は、担当していた営業担当者の人数や業務範囲の広さを具体的に書くことで、即戦力としての印象を与えられます。
良い例文
製造業向け商社にて営業事務を4年間担当し、営業担当6名分の受発注・見積作成・納期調整をサポートしてきました。専用の進捗管理表を作成して情報共有を仕組み化し、納期遅延の問い合わせ対応件数を月20件から6件に削減しています。現在は新人事務2名の指導も担当しています。
NG例
営業事務として4年間、受発注業務、見積書作成、電話対応、来客対応などを担当してまいりました。業務名を並べただけで、規模感や成果が一切書かれていないため、経験4年分の価値が採用担当者に伝わりません。
状況別|営業事務・営業アシスタントの職務経歴書サンプル
営業事務・営業アシスタントは経歴の背景が幅広い職種です。自分の状況に近いサンプルを土台に、数字とエピソードを置き換えて使ってください。
未経験から営業事務を目指す場合の例文
良い例文
【業務内容】アパレル店舗にて販売スタッフとして3年間勤務。接客のほか、月1回の棚卸業務(在庫約2,000点)と発注データの入力を担当。
【実績】発注データの入力ミスを防ぐため、入力前のダブルチェック手順を自主的に導入し、発注ミスによる欠品を年間12件から2件に削減しました。
採用担当者はここを見ている
- 異業種の経験でも、数値管理や事務作業に通じる要素があるか
- 「一生懸命」ではなく、具体的な工夫や改善行動が書かれているか
派遣・契約社員から正社員を目指す場合の例文
派遣・契約社員としての経験は、正社員経験がなくても十分な実績として書けます。雇用形態を隠さず、担当した業務の幅を具体的に示してください。フォーマットに迷う場合は派遣の職務経歴書テンプレートも参考にしてみてください。
良い例文
派遣社員として商社の営業部に2年間従事し、営業担当4名分の見積書・請求書作成、来客・電話応対を担当。契約更新のたびに担当業務の幅が広がり、現在は新規取引先の与信確認業務も任されています。
NG例
派遣社員として営業部で2年間勤務しました。雇用形態を意識しすぎて業務内容を控えめに書きすぎ、任されていた業務範囲の広さが伝わらない書き方になっています。
複数の営業担当者をサポートしてきた場合の例文
良い例文
営業担当8名分のスケジュール調整・出張手配・経費精算を1人で担当。担当者ごとに異なる報告フォーマットをExcelで統一テンプレート化し、月次報告の作成時間を1人あたり40分から10分に短縮しました。繁忙期には他部署からの応援要請にも柔軟に対応しています。
採用担当者はここを見ている
- 何人分の業務を同時に回していたか(対応力の目安になる)
- 属人的な作業を仕組み化した経験があるか(再現性の証明になる)
採用担当者はここを見ている|営業事務・営業アシスタントで差がつくポイント
業務の「量」と「正確性」を数字にする方法
営業事務・営業アシスタントは売上のような分かりやすい数字がない分、業務量・正確性・対応スピードを自分で数値化する意識が差を生みます。日々の業務のなかで、以下のような数字は意外と拾えます。
| 業務内容 | 数値化できる項目 | 記載例 |
|---|---|---|
| 受発注管理 | 1日・月間の処理件数 | 月間120件の受発注をミスなく処理 |
| 電話・来客対応 | 1日の対応件数 | 1日平均30件の電話対応と取次 |
| 資料作成 | 作成本数・時間短縮率 | 提案資料の作成時間を1件30分短縮 |
| スケジュール調整 | サポート人数 | 営業担当6名分の日程管理を担当 |
営業チームへの貢献をどう書くか
営業事務・営業アシスタントの実績は、営業担当者の成果と切り離して書く必要があります。「担当営業の売上が伸びた」ことをそのまま自分の実績にしてしまうと、面接で深掘りされたときに説明ができなくなるためです。自分が変えた業務プロセスと、その結果できるようになったことを分けて書いてください。
採用担当者はここを見ている
- 営業チームの実績と、自分自身の実績が区別されて書かれているか
- 「サポートしました」で終わらず、変えた行動と結果まで書かれているか
- PCスキルが「使えます」ではなく、具体的な操作レベルで書かれているか

数字にできない業務はどう書く?よくある悩みと対処法
電話対応・データ入力は「件数」「時間」で表現する
「電話対応や書類整理は数字にできない」と感じる方は多いですが、実際には件数・時間・頻度に置き換えられる業務がほとんどです。営業寄りの業務が多い方は営業の職務経歴書テンプレートに沿って埋めていくと、抜け漏れなく整理できます。
事務処理の比重が大きい方は事務の職務経歴書テンプレートの項目立てのほうが書きやすい場合もあります。
- 「電話対応」→「1日平均〇件の受電・取次対応」
- 「書類作成」→「見積書・請求書を月〇件作成(フォーマット統一で1件あたり〇分短縮)」
- 「データ入力」→「顧客データ〇件を入力、入力ミス率〇%以下を維持」
気配り・調整力を実績エピソードで伝える
気配りやコミュニケーション力は、性格の説明だけで終わらせず、具体的な場面とセットで書くことで初めて評価対象になります。
良い例文
複数の営業担当者から同時に急ぎの依頼が重なった際は、納期の近いものから優先順位を確認し合う声かけを徹底することで、対応漏れをゼロに保ってきました。担当者間の情報共有ミスを防ぐため、共有シートへの入力ルールも自ら整備しています。
NG例
周囲への気配りには自信があり、コミュニケーション能力を活かして円滑な職場づくりに貢献してきました。具体的な場面が一切なく、誰にでも当てはまる説明で終わっています。

職務経歴書と一緒に準備するもの・注意点
履歴書との書き分け
履歴書は氏名・学歴・資格などの基本情報を証明する書類で、職務経歴書は仕事の実績とスキルをアピールする書類です。営業事務・営業アシスタントの応募では、履歴書の志望動機で「なぜこの職種か」を伝え、職務経歴書で「どう貢献できるか」を数字で裏付ける役割分担を意識してください。ハローワーク経由で応募する場合は指定様式を求められることがあるため、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートを事前に確認しておくと安心です。
提出前のチェックリスト
提出前に確認する項目
- A4で1〜2枚に収まっているか
- 担当業務に「件数」「人数」「時間」のいずれかの数字が添えられているか
- 営業チームの実績と自分自身の実績が区別されているか
- PCスキルが「使用可」の一言で終わっていないか
- 履歴書の職歴欄と社名・在籍期間が一致しているか

まとめ
- 営業事務・営業アシスタントの職務経歴書は、担当業務の羅列でなく「サポートした成果」を数字で示す
- 未経験・経験者・派遣出身でも、業務の規模感と工夫した行動を書けば実績になる
- 電話対応やデータ入力は件数・時間に置き換えれば数値化できる
- 営業チームの実績と自分の実績を混同しないことが、面接での説明力にもつながる
手が止まっているなら、まず直近担当していた業務のなかで「毎日・毎月繰り返していた作業」を一つ書き出してみてください。そこに件数や人数を添えるだけで、職務経歴書の骨格ができあがります。
営業事務・営業アシスタントの職務経歴書に関するよくある質問
- 営業事務と営業アシスタントの職務経歴書は書き方を変える必要がありますか?
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基本の構成は共通です。営業事務は受発注・見積・請求などの事務処理業務、営業アシスタントは営業担当者の同行準備・資料作成・スケジュール管理など「人のサポート」に比重が寄る傾向があります。求人票に記載された業務範囲を確認し、比重が大きい方の実績を厚めに書くと伝わりやすくなります。
- 売上のような数字の実績が一つもない場合はどうすればいいですか?
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売上以外にも、処理件数・対応スピード・ミス削減率・サポートした人数など、業務量や正確性を示す数字は必ず見つかります。数字がまったく出せない場合でも、「どんな課題に対してどう工夫したか」という行動を具体的に書けば、採用担当者は実績として評価します。
- サンプルの文章をそのまま使ってもいいですか?
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項目の順序や分量配分は参考にして構いませんが、文章表現をそのまま流用するのは避けてください。採用担当者は多くの書類に目を通しているため、定型文の言い回しにはすぐ気づきます。数字・業務内容・エピソードは必ず自分の実際の経験に置き換えて使ってください。
- 未経験から営業事務・営業アシスタントに応募する場合、何をアピールすればいいですか?
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これまでの職種で培った正確性・段取り力・複数業務を同時に進める力をアピールしてください。接客業であればレジ締めや在庫管理、事務未経験でも学生時代のアルバイトでの数値管理などが応用できます。意欲だけで終わらせず、具体的な業務内容とセットで書くことが重要です。

