職務経歴書の編集・校正は、実績の数値化・文体の統一・表現の言い換えという3つの視点で見直すだけで仕上がりが大きく変わります。書き終えた文章を提出前にもう一段ブラッシュアップしたい方に向けて、添削サービスに頼らず自分で直せるBefore→After添削例と、採用担当者が見ているチェックポイントをあわせて紹介します。
職務経歴書の編集・校正のやり方【結論】|Before→After添削例
結論|校正は「数値化」「文体統一」「言い換え」の3軸で行う
職務経歴書の編集・校正でまず直すべきは、実績を数字で言い換えることです。次に文体(です・ます調)の統一、最後に退職理由など印象に関わる表現の言い換えを行います。この順番で見直すと、内容の骨格を崩さずに読みやすさと説得力を同時に高められます。
Before→After①|実績を数値化する
「頑張った」「貢献した」という言葉だけでは、採用担当者に業務の規模や再現性が伝わりません。担当した業務量や成果を、具体的な数字に置き換えて記載します。
良い例文
営業事務として、月間受発注データ300件の入力・チェックを担当。入力ミスによる出荷遅延を前任者比で月2件から0件に削減しました。
NG例
営業事務として、受発注データの入力業務を担当し、ミスが少なくなるよう心がけて業務にあたりました。件数や削減率が書かれていないため、貢献度が伝わりません。
Before→After②|文体・敬語を統一する
職務経歴書は「です・ます調」で統一するのが基本です。下書きの段階では「〜だ」「〜である」調が混ざったり、敬語のレベルがそろっていなかったりすることがよくあります。
良い例文
入社後は経理部に配属され、月次決算業務を担当しました。2年目からは年次決算のとりまとめも任され、「です・ます調」で一貫して記載しています。
NG例
入社後は経理部に配属され、月次決算業務を担当した。2年目からは年次決算のとりまとめも任されています。文末が「だ・である」と「です・ます」で混在しており、読み手に落ち着かない印象を与えます。
Before→After③|退職理由をポジティブに言い換える
退職理由や転職理由をそのままネガティブに書くと、印象を損ねてしまいます。事実を変えずに、次のキャリアへの前向きな動機として言い換えます。
良い例文
前職では店舗運営を幅広く経験しましたが、より専門性を高められる環境で経験を積みたいと考え、退職いたしました。
NG例
前職は人手不足で残業が多く、不満をそのまま記載して退職しました。事実であっても、書類上ではネガティブな印象だけが残ってしまいます。
採用担当者はここを見ている
- 数字がある文章とない文章では、業務の再現性への信頼度が大きく変わる
- 文体の乱れは「見直しをしていない」という印象につながりやすい
- 退職理由の書き方は、入社後のストレス耐性を推し量る材料にされている
校正前の下書きがまだ整っていない場合は、まず転職用の履歴書テンプレートで書式を整えてから、上記の3つの視点で見直すと効率的です。
なぜ編集・校正で通過率が変わるのか|採用担当者はここを見ている
採用担当者は、職務経歴書の内容だけでなく仕上げの丁寧さも見ています。誤字脱字や表現の粗さは、実務での品質管理能力を疑われる材料になりかねません。
校正不足が与えるマイナス印象
- 誤字脱字:注意力や仕事の丁寧さへの不安
- 実績が数字なし:業務の規模や成果が想像できない
- 文体不統一:見直しをしていない印象
- 専門用語のみ:異業種の採用担当者に伝わらない
逆に言えば、これらを一つずつ潰していくだけで、内容そのものを大きく書き直さなくても書類の印象は変わります。まずは自分の職務経歴書を、上記4つの観点で読み返してみましょう。
提出前に見直すべき7つのチェックポイント
編集・校正の作業は、思いつきで進めるとチェック漏れが起こります。以下の7項目を順番に確認すると、見落としを防げます。
| チェック項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 基本情報 | 氏名・連絡先・提出日に誤りがないか |
| 実績の数値化 | 「頑張った」で終わらず、件数・金額・割合で示しているか |
| 文体の統一 | 「です・ます調」で最後まで統一されているか |
| 用語の説明 | 社内用語や専門用語に補足があるか |
| 表現の言い換え | 退職理由などネガティブな表現が前向きに言い換えられているか |
| 使い回しの確認 | 志望動機・自己PRが応募先企業に合っているか |
| 書式・ファイル形式 | フォント・余白が崩れていないか、PDFで保存したか |
提出先がハローワーク経由の求人であればハローワーク用の職務経歴書テンプレート、フォーマットに迷う場合は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、書式面での見直しの手間を減らせます。
よくあるNG例と直し方【状況別】
経験を羅列しただけの職歴(NG→良い例)
業務内容を時系列で並べただけの職歴欄は、担当者に「何をどれだけ成し遂げたか」が伝わりません。
NG例
受注対応、在庫管理、電話応対、クレーム対応を行いました。
良い例文
受注対応から在庫管理まで一貫して担当し、欠品率を前年比15%削減しました。クレーム対応では、再発防止策の提案により月間クレーム件数を半減させています。
志望動機・自己PRの使い回し感(NG→良い例)
複数社へ応募していると、志望動機が汎用的な内容のまま使い回されがちです。応募先企業の名前や事業内容が一切登場しない志望動機は、熱意が伝わりにくくなります。
NG例
貴社の事業内容に魅力を感じ、これまでの経験を活かして貢献したいと考え志望しました。
良い例文
貴社が展開する法人向けサービスは、前職で培った法人営業の経験を直接活かせる領域だと考え、志望いたしました。

資格やスキルの記載順に迷った場合は、JIS規格に沿った履歴書テンプレートのフォーマットを参考にすると整理しやすくなります。
自分で校正しきれないときの選択肢|添削サービスとの違い
ここまでの視点で見直せば、自分だけでも編集・校正の大部分は完了できます。ただし、応募企業に合わせた志望動機の調整や、業界特有の実績の見せ方は、第三者の目が入るとさらに精度が上がります。
自己添削とプロ添削の違い
- 自己添削:誤字脱字・文体統一・数値化など、本記事のチェック項目で対応できる範囲
- プロ添削:業界内での実績の伝え方、企業ごとの志望動機の調整など、客観的な視点が必要な部分に強い
まずは本記事のチェックポイントで自分で見直し、それでも不安が残る部分だけプロの添削を検討すると、無駄なく完成度を高められます。


まとめ
- 編集・校正は「数値化」「文体統一」「言い換え」の3軸で見直す
- 誤字脱字や文体の乱れは、実務での丁寧さへの不安につながる
- 7つのチェックポイントを順番に確認すれば見落としを防げる
- 自分での校正で難しい部分だけ、プロの添削を検討する
今回紹介した3つの視点で読み返すだけでも、職務経歴書の伝わりやすさは大きく変わります。提出前の最終チェックとして役立ててください。
職務経歴書の編集・校正に関するよくある質問
- 職務経歴書の校正は誰かに見てもらった方がいいですか?
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本記事のチェックポイントで自分自身の見直しを済ませたうえで、可能であれば家族や友人など第三者に読んでもらうと、専門用語の伝わりにくさや文脈の飛躍に気づきやすくなります。より踏み込んだ調整が必要な場合は、転職エージェントの添削を利用する方法もあります。
- 誤字脱字のチェックはどのように行えばいいですか?
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画面上で読むだけでなく、印刷して声に出して読み返すと誤変換や助詞の抜けに気づきやすくなります。一晩置いてから読み直すことで、書いた直後には見えなかったミスも見つけやすくなります。
- 応募企業ごとに志望動機を書き分ける必要はありますか?
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企業名や事業内容が入っていない汎用的な志望動機は、使い回しだと伝わりやすくなります。冒頭の1〜2文だけでも応募先企業に合わせて調整すると、印象が変わります。
- 校正後はどの形式で提出すればいいですか?
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メールでの提出はレイアウト崩れを防ぐためPDF形式が基本です。ファイル名には氏名を入れ、応募先企業がわかりやすいように管理してください。

