グラフィックデザイナー・CGデザイナーの職務経歴書は、職務要約・実績・スキル欄を記入済みのサンプルに沿って自分の経歴へ置き換えるのが最短です。ポートフォリオがあるから文章は簡潔でいい、と考えている方ほど、作品名の羅列だけで書類選考から外れがちです。この記事では両職種の記入済みサンプルと、採用担当者が実際に確認しているポイントを解説します。
グラフィックデザイナー・CGデザイナーの職務経歴書サンプル【結論】
結論|サンプルはこの型で書けば伝わる
グラフィックデザイナー・CGデザイナーの職務経歴書は、「職務要約」「職務経歴」「使用スキル」「自己PR」の4項目を、それぞれ数値と具体的な役割つきで埋めることが基本形です。
サンプルを使うときの3つのポイント
- 職務要約は「経験年数・専門領域・制作規模」を3〜5文に凝縮する
- 職務経歴は「担当した作品名」より「制作本数・チーム規模・納期対応力」を数値で示す
- 使用スキルはソフト名だけでなく習熟度・用途を1行添える
この型に沿って、グラフィックデザイナーとCGデザイナーそれぞれの記入済みサンプルを見ていきます。ハローワーク用の職務経歴書テンプレートの書式に当てはめる場合も、以下の内容構成はそのまま活用できます。採用担当者は最終的に、この4項目がどれだけ具体的に埋まっているかで「面接に進めても大丈夫か」を判断しています。
グラフィックデザイナーの職務経歴書サンプル(記入済み見本)
広告・パッケージデザインを中心に経験を積んだグラフィックデザイナーを想定したサンプルです。数値と役割を具体的に記載している点に注目してください。
良い例文(職務要約)
グラフィックデザイナーとして5年間、広告代理店にて紙媒体からWeb広告まで幅広い制作物のデザインを担当してまいりました。食品・化粧品ブランドを中心に年間100件以上の案件に携わり、Illustrator・Photoshopを用いた企画立案から入稿データ作成まで一貫して対応しています。貴社ではこれまでの経験を活かし、ブランド戦略により深く関わるデザイン業務に挑戦したいと考えております。
良い例文(職務経歴)
【株式会社〇〇 デザイン部 グラフィックデザイナー 2019年4月〜現在】
食品・化粧品メーカー向けの広告・パッケージデザインを担当。Illustrator・Photoshopでの制作から印刷入稿まで一貫対応。月平均12本の制作を担当し、担当クライアントのリピート受注率は85%。2023年より新人デザイナー2名の指導も担当。
良い例文(使用スキル・自己PR)
- Illustrator CC(業務レベル/印刷入稿対応)
- Photoshop CC(業務レベル/写真補正・合成)
- InDesign(中級/カタログ組版)
クライアントの意図を汲み取ったヒアリングを重視しており、初稿の修正回数は社内平均より少ない水準を維持しています。納期が重なる繁忙期でも優先順位を明確にし、遅延なく対応してきました。
職務要約・職務経歴の項目ごとの詳しい書き方は、下記の記事もあわせて参考にしてください。

CGデザイナーの職務経歴書サンプル(記入済み見本)
ゲーム業界でモデリング・エフェクト制作を担当してきたCGデザイナーを想定したサンプルです。NDA(守秘義務)で作品名を出せない前提で書いています。
良い例文(職務要約)
CGデザイナーとしてゲーム業界で4年間、キャラクターモデリングおよびエフェクト制作を担当してまいりました。コンシューマー向けタイトルを中心に、複数プロジェクトでのアセット制作からチーム内レビュー対応まで携わっています。守秘義務のある案件が多いため、担当領域と実績は数値で提示いたします。
良い例文(職務経歴)
【株式会社〇〇 開発部 CGデザイナー 2020年6月〜現在】
コンシューマー向けタイトル3本の開発に参加し、キャラクターモデリングおよびエフェクト制作を担当。担当アセット数は月平均20点、レビュー指摘の再修正率を前年比で20%削減。Maya・ZBrushを用いた制作フローを主導。
良い例文(使用スキル・自己PR)
- Maya(業務レベル/キャラクターモデリング)
- ZBrush(業務レベル/ハイポリスカルプト)
- Substance Painter(中級/テクスチャ制作)
作品名を開示できない案件が多いため、担当工程・制作数・チーム内での役割を具体的な数値で説明することを徹底しています。レビューでの指摘事項は次の制作物に反映し、修正回数を継続的に減らしてきました。

採用担当者はサンプルのどこを見て通過させているのか
作品名の羅列で落ちる理由
「〇〇のパッケージデザインを担当」「〇〇というタイトルのキャラクターを制作」とだけ書いた場合、採用担当者には次のことが伝わりません。
- 1ヶ月・1プロジェクトあたりどれくらいの量をこなせるのか
- 1人で完結する業務か、チームでの役割分担があったか
- クライアントやディレクターとのやり取りをどこまで担っていたか
採用担当者が知りたいのは「作った物の名前」ではなく、「採用したらどんな規模の仕事をどのスピードでこなせるか」です。作品名だけを並べた職務経歴書は、実力があってもポートフォリオを開いてもらう前に選考が終わるリスクを持っています。
採用担当者が最初に確認する3つのポイント
採用担当者はここを見ている
- どの制作領域(広告・パッケージ・ゲーム・映像など)で何年経験があるか
- 制作物の種類・規模・本数が具体的に記載されているか
- 使用ソフトと習熟度が用途つきで明示されているか
ポートフォリオは「どのレベルで作れるか」を証明する材料であり、職務経歴書は「採用して大丈夫か」を判断する材料です。この役割の違いを理解しないまま書くと、どちらも中身の薄い書類になってしまいます。
グラフィックデザイナーとCGデザイナーで書き方はどう違うのか
表現媒体・案件粒度の違いが職務要約に出る
同じデザイン職でも、グラフィックデザイナーとCGデザイナーでは職務要約に盛り込むべき情報の粒度が異なります。
| 項目 | グラフィックデザイナー | CGデザイナー |
|---|---|---|
| 主な制作物 | 広告・パッケージ・Webバナーなど平面デザイン | 3Dモデル・エフェクト・アニメーションなど立体表現 |
| 実績の示し方 | 制作本数・媒体の種類・クライアント業種 | 担当アセット数・工程(モデリング/テクスチャ/エフェクト) |
| 使用ツール | Illustrator・Photoshop・InDesign | Maya・ZBrush・Substance Painter・Unreal Engine等 |
職務要約は「何を作れるか」ではなく「どの粒度の仕事をどれだけの量こなせるか」を示す欄です。自分の職種に合わせて、上の表の観点で情報を組み立ててください。
CGデザイナーはNDAで作品名を出せないケースが多い
CGデザイナーはゲームや映像案件に携わることが多く、契約上タイトル名や作品名を職務経歴書に記載できないケースが少なくありません。採用担当者もこの事情は把握していますが、担当工程や数量まで書かれていないと実務レベルを判断できず、選考が進みにくくなります。
NG例
いくつかのゲームタイトルのキャラクター制作に携わりました。チームで作業を進め、いろいろなツールを使ってきました。「いくつかの」「いろいろな」では実務レベルが判断できません。守秘義務があっても、担当工程・数量・役割は具体的に書けます。
良い例文
コンシューマー向けタイトル3本(ジャンル:アクション、RPG)の開発に参加し、キャラクターモデリングを担当。1タイトルあたり平均15体のキャラクターアセット制作を、3〜5名のチーム内で分担して対応しました。
作品名の代わりに「ジャンル」「担当本数」「チーム規模」「工程」を具体的に書くことで、守秘義務を守りながら実務レベルを伝えられます。
職務要約・スキル欄の書き方と例文
職務要約の良い例・NG例
職務要約は職務経歴書の冒頭に置く3〜5文の紹介文です。採用担当者が最初に読む部分のため、この数行が第一印象を決めます。
NG例
デザイナーとして5年間働いてきました。Illustrator・Photoshop・Mayaが使えます。さまざまな案件に携わり、幅広い経験を積んできました。「さまざまな」「幅広い」は具体性がなく、採用担当者には何も伝わりません。
経験年数・専門領域・制作規模の3点を数値で示すだけで、同じ経歴でも伝わり方が大きく変わります。ゼロから組み立てるのが不安な場合は、転職用の履歴書テンプレートとあわせて、職務経歴書の書式を統一しておくと書類全体の完成度が上がります。
スキル・使用ツール欄の書き方
スキル欄は「使えるかどうか」ではなく「どこまで使えるか」を伝える場所です。ソフト名だけを並べると、独学レベルと業務レベルの区別がつきません。
| ツール | 習熟度・用途の書き方例 |
|---|---|
| Illustrator | 業務レベル(印刷入稿・アウトライン化まで対応) |
| Photoshop | 業務レベル(写真補正・合成・Web用書き出し) |
| Maya | 業務レベル(キャラクターモデリング・リギング) |
| ZBrush | 中級(ハイポリスカルプト・ディテール追加) |
使用したことのあるソフトすべてを並べるより、業務で確実に使えるものに絞り、習熟度を添える方が採用担当者の信頼を得やすくなります。スキルシート形式で提出を求められる場合の詳しい書き方は下記の記事もあわせてご覧ください。

まとめ
- 職務要約:経験年数・専門領域・制作規模を3〜5文で凝縮する
- 職務経歴:作品名より「制作本数・チーム規模・納期対応力」を数値で示す
- 使用スキル:ソフト名だけでなく習熟度・用途を1行添える
- CGデザイナー:作品名の代わりにジャンル・担当本数・チーム規模で実績を示す
サンプルの型に自分の経歴を当てはめたら、履歴書の書式もあわせて整えておくと選考準備がスムーズに進みます。IT系ツールでの実績を含む場合はエンジニアの職務経歴書テンプレートの項目立ても参考になります。
グラフィックデザイナー・CGデザイナーの職務経歴書に関するよくある質問
- グラフィックデザイナーとCGデザイナーで職務経歴書の書き方は変えるべきですか?
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基本の構成(職務要約・職務経歴・使用スキル・自己PR)は共通です。ただし実績の示し方は異なり、グラフィックデザイナーは制作本数・媒体の種類で、CGデザイナーは担当アセット数・工程で示すのが伝わりやすい書き方です。
- CGデザイナーの職務経歴書で作品名を出せない場合はどうすればいいですか?
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作品名の代わりに「ジャンル」「担当本数」「チーム規模」「担当工程」を具体的に記載してください。守秘義務を守りながらも、実務レベルを数値で伝えることは可能です。
- 記事内のサンプルはそのままコピーして使ってもいいですか?
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文章の型として活用いただけますが、経験年数・実績の数値・使用ツールは必ず自分の経歴に置き換えてください。実態と異なる数値を記載すると、面接時の質問に答えられず不利になります。
- ポートフォリオがあれば職務経歴書は簡潔でよいですか?
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簡略化はおすすめしません。採用担当者はポートフォリオを開く前に、職務経歴書で実務経験の規模・役割・スキルを確認します。職務経歴書が薄いと、ポートフォリオを確認してもらえないまま選考が終わることがあります。

