退職願を出すタイミングは、退職を希望する日の1〜3ヶ月前が基本です。ただし曜日や時間帯、繁忙期の見極めを誤ると、引き止めや気まずさを招くこともあります。早すぎる場合と遅すぎる場合それぞれのリスクから、引き止められたときの対処法まで、円満退職につながる出し方をまとめました。
退職願を出すタイミングの結論|退職希望日から逆算する
結論:退職希望日の1〜3ヶ月前、就業規則が最優先
退職願を出すタイミングは、退職を希望する日の1〜3ヶ月前が目安です。民法上は退職の意思表示から2週間で雇用契約を終了できますが、就業規則で「1ヶ月前」「3ヶ月前」など、法律より長い期間を定めている会社が多いためです。
迷ったときは、まず自社の就業規則を確認してください。就業規則の定めが法律の2週間より短い場合でも、法律が優先されるため2週間前の申し出で退職は可能です。ただし特別な事情がない限り、就業規則に沿って動いたほうがトラブルを避けやすくなります。
逆算スケジュール表
退職希望日が決まったら、以下のスケジュールで逆算すると準備の抜け漏れを防げます。
| 退職希望日までの目安 | やること |
|---|---|
| 3ヶ月前 | 直属の上司に口頭で退職の意思を伝え、退職日を相談する |
| 1〜2ヶ月前 | 退職願を提出し、後任・引き継ぎ計画を確定させる |
| 2週間〜1ヶ月前 | 業務の引き継ぎを進め、取引先へ挨拶する |
| 退職当日 | 私物の整理と貸与品の返却、社内への挨拶を行う |
上司はここを見ている
- 就業規則を確認したうえで逆算できているか
- 後任探しや引き継ぎの時間まで考慮した申し出になっているか
退職願を切り出すベストな曜日・時間帯
曜日は火〜木曜が無難な理由
退職の意思を伝える曜日に法的な決まりはありませんが、火曜日から木曜日が無難とされています。週の半ばであれば、上司がその週のうちに上層部や人事に相談し、対応を進めやすいためです。
月曜日は週の予定が詰まっていて時間を取りにくく、金曜日に切り出すと上司が週末ずっとモヤモヤを抱えることになり、翌週の対応が感情的になりやすい傾向があります。
時間帯は終業間際が話しやすい理由
時間帯についても厳密なマナーはありませんが、その日の業務が落ち着いた終業間際〜終業後が、上司も腰を据えて話を聞きやすい時間帯です。事前にメールなどで「本日17時以降に15分ほどお時間をいただけますか」とアポを取っておくと、切り出しやすくなります。
NG例
月曜日の朝一番、周囲に他の社員がいるタイミングで「話があります」と切り出すのは避けたい例です。上司が心の準備をする時間も、落ち着いて話せる場所もない状態で伝えると、その場しのぎの返事しか引き出せず、かえって話が長引くことがあります。
上司はここを見ている
- 周囲に配慮したタイミングを選べているか
- 事前にアポを取るなど、話し合いの場を整える姿勢があるか
早すぎるタイミング・遅すぎるタイミングのリスク
早すぎる場合に起こること
退職希望日よりかなり早く意思を伝えると、時間的な余裕がある分、配置転換や条件変更などの引き止めを受けやすくなります。退職の決意が固まっていない段階での早すぎる申し出は、迷いにつけ込まれる隙にもなります。
遅すぎる場合に起こること
逆に申し出が遅すぎると、業務の引き継ぎが不十分なまま退職日を迎えることになります。引き継ぎ不足によって業務に支障が出た場合、懲戒処分や損害賠償を請求されるリスクもゼロではありません。
| タイミング | 起こりやすいこと |
|---|---|
| 早すぎる | 引き止め・配置転換の提案を受けやすい |
| 遅すぎる | 引き継ぎ不足で同僚に負担がかかる、トラブルのリスク |
| 適切(1〜3ヶ月前) | 引き継ぎに余裕を持ちつつ、話し合いの時間も確保できる |
上司はここを見ている
- 退職の決意が固まった段階で申し出ているか
- 引き継ぎに必要な期間を見積もれているか
繁忙期・プロジェクトの区切りをどう見極めるか
繁忙期を避けるべき理由
可能であれば、部署やチームの繁忙期を外して退職を切り出すのが望ましいです。人手が最も必要な時期に人員が抜けると、周囲の負担が一気に増え、円満に送り出してもらいにくくなります。年度末の3月や年末の12月は退職者が増えるシーズンでもあり、後任探しや引き継ぎ体制も整いやすい時期といえます。
状況別の見極め方
立場によって、区切りとして意識すべきポイントは変わります。
- 新卒2〜3年目:担当プロジェクトが一段落する時期、または評価面談の直後を目安にする
- 中堅社員:抱えている案件の納期や、後任育成に必要な期間を逆算して申し出る
- 管理職:部下の評価・異動サイクルと重ならない時期を選び、引き継ぎ資料を早めに準備する
引き止められたときの対処法
就業規則に沿って早めに申し出ていても、上司から引き止められることはあります。ここで曖昧な返事をすると、退職の話がなし崩しになりかねません。
良い例文
「お気にかけていただきありがとうございます。ただ、十分に考えたうえでの決断ですので、退職の意思は変わりません。円満に引き継ぎができるよう、できる限り協力させてください」
NG例
「少し考えます」「そう言われると迷います」といったあいまいな返事は避けたい例です。決意が揺らいでいる印象を与えると、話し合いが長引き、退職時期そのものがずれ込む原因になります。
上司はここを見ている
- 退職の意思がどれだけ固いか(返事の一貫性)
- 引き継ぎに協力する姿勢があるかどうか
退職願と退職届でタイミングは変わるのか
退職願は会社に退職をお願いする書類、退職届は退職が決まったことを通知する書類です。一般的には、まず退職願で意思を伝えて上司との話し合いを経たあと、会社が承諾してから退職届を提出する流れになるため、タイミング自体は前述のスケジュールと変わりません。

封筒への入れ方や表書きで迷う場合は、退職願の封筒の書き方も参考にしてください。

会社の承諾後に退職届を提出する段階になったら、以下のテンプレートを使うとスムーズです。

退職後の転職活動に向けて
退職願が受理できる見込みが立ったら、次の職場探しの準備も並行して進めておくと、退職後の空白期間を短くできます。応募先や雇用形態に合わせて、履歴書のテンプレートを活用してください。
- 正社員として転職する場合は転職用の履歴書テンプレートが使えます
- 次の応募先が決まっていない段階では志望動機なしの履歴書テンプレートで先に骨組みだけ作っておく方法もあります
- アルバイトに切り替える場合はアルバイト用の履歴書テンプレートを参考にしてください
- パートを検討している場合はパート用の履歴書テンプレートが対応しています
- 提出先の形式に迷ったときは厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを選べば安心です
まとめ
- 退職願を出すタイミングは退職希望日の1〜3ヶ月前が目安、就業規則の確認が最優先
- 曜日は火〜木曜、時間帯は終業間際が伝えやすい
- 早すぎると引き止め、遅すぎると引き継ぎ不足のリスクがある
逆算スケジュールと自社の就業規則を照らし合わせながら、余裕を持って準備を進めてください。
退職願を出すタイミングに関するよくある質問
- 退職願は何日前までに出せば法律的に問題ないですか?
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民法上は退職の意思表示から2週間で雇用契約を終了できます。ただし就業規則でより長い期間が定められている場合は、トラブルを避けるためにも就業規則に沿うことをおすすめします。
- 退職願を出すのに向いていない時期はありますか?
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部署やチームの繁忙期は避けたほうが円満に進みやすいです。年度末や年末は退職者が増えるシーズンで、後任探しや引き継ぎ体制も整いやすい時期といえます。
- 引き止められたらどう対応すればいいですか?
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感謝を伝えたうえで、退職の意思が変わらないことをはっきり伝えるのがポイントです。あいまいな返事をすると話し合いが長引き、退職時期がずれ込む原因になります。
- 退職願を出す時間帯に決まりはありますか?
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厳密なマナーはありませんが、その日の業務が落ち着いた終業間際〜終業後が、上司も落ち着いて話を聞きやすい時間帯とされています。

