はい作業主任者は、履歴書の資格欄に「〇年〇月 はい作業主任者技能講習 修了」と正式名称で書くのが基本です。「取得」という表記だけでは、技能講習の性質が正しく伝わらないことがあります。この記事では免許欄との使い分けや職歴欄との組み合わせ方、採用担当者が実際に見ているポイントを、記載例とあわせて解説します。
はい作業主任者の履歴書の書き方【結論】
結論:「技能講習 修了」と正式名称で書くのが基本
はい作業主任者は、都道府県労働局長登録教習機関の技能講習を修了することで得られる資格です。合否を競う試験に合格して交付される「免許」とは性質が異なるため、履歴書には「はい作業主任者技能講習 修了」という表記が実態に合っています。
- 資格の正式名称:はい作業主任者
- 記載する日付:技能講習の修了年月
- 記載する動詞:修了(「取得」より講習の実態に近い表現)
- 記載する欄:免許・資格欄(欄が1つのみの様式では運転免許等と同じ欄でよい)
良い例文とNG例
良い例文
令和7年6月 はい作業主任者技能講習 修了
NG例
はい作業主任者 合格
令和7年 はい主任者 取得
採用担当者はここを見ている
- 「はい主任者」など略した記載は、資格の理解度を疑われる原因になる
- 「合格」表記は試験制の資格と混同している印象を与えやすい
- 修了年月の記載漏れは、直近の資格かどうかを確認できず評価が保留になりやすい
免許欄・資格欄どちらに書く?
市販の履歴書やJIS規格の様式では「免許・資格」として1つの欄にまとめられていることが多く、その場合は運転免許などと同じ欄に時系列で書き並べます。JIS規格に沿った履歴書テンプレートを使う場合も、欄の名称に関わらず取得順に並べれば問題ありません。免許と資格が別欄に分かれている様式では、技能講習は「資格」欄に記載します。
なぜ「取得」ではなく「修了」と書くべきなのか
はい作業主任者は技能講習であり試験合格の資格ではない
はい作業主任者は、労働安全衛生法に基づき事業者が選任を義務づけられている作業主任者のひとつです。選任の条件になるのは、都道府県労働局長登録教習機関が実施する技能講習の修了で、講習時間は計12時間です。
| 講習科目 | 時間 |
|---|---|
| はいに関する知識 | 3時間 |
| 人力作業に関する知識 | 5時間 |
| 機械荷役に関する知識 | 3時間 |
| 関係法令 | 1時間 |
| 修了考査 | 別途実施 |
講習の最後に行われる修了考査は、講習内容を理解していれば通過できる水準とされています。合否を大きく分ける国家試験のような位置づけではなく、あくまで講習の理解度を確認する考査です。この点が、危険物取扱者のような「合格」で得る免状との違いです。
採用担当者はここを見ている
採用担当者はここを見ている
- 資格の名称と取得経緯を正しく書けているかで、現場ルールへの理解度を推し量る
- 技能講習と免許の違いを理解しているかは、安全管理業務への適性判断の材料になる
- フォークリフトや玉掛けなど関連資格との組み合わせから、現場での役割の広さを見ている
作業主任者の資格は種類が多く、表記に迷うケースが少なくありません。有機溶剤作業主任者についても同じ考え方で解説しているので、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

はい作業主任者とはどんな資格か
法的根拠と職務内容
「はい」とは、倉庫や上屋、土場に積み重ねられた荷の集団を指す用語です。高さ2メートル以上の荷の積み上げ・積み卸し作業を行う現場では、労働災害防止のためにはい作業主任者の選任が義務づけられています。
- 作業を行う箇所の安全確保
- 作業の方法・順序を決定し、作業を直接指揮すること
- 安全な作業条件を確認したうえで作業の着手を指示すること
- 床面から1.5メートル以上の高さで作業する労働者に保護帽を着用させ、使用状況を監視すること
- 器具・工具を点検し、不良品を取り除くこと
受講資格・講習時間・費用の目安
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講資格 | 満18歳以上で、はい付け又ははいくずしの作業に3年以上従事した経験者 |
| 講習時間 | 計12時間(学科講習+修了考査) |
| 費用の目安 | 1万3千円〜2万円程度(教習機関・地域により異なる) |
| 実施機関 | 都道府県労働局長登録教習機関 |
受講にあたっては、はい付け・はいくずし作業の実務経験を事業主に証明してもらう必要があります。つまり資格の記載だけで3年以上の現場経験が伝わるという点は、履歴書上の見えない強みです。書類提出用の様式は厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと、免許・資格欄の枠が広く使いやすくなります。
状況別の記載例|転職・職歴欄と組み合わせる書き方
転職で応募する場合の例文
良い例文(倉庫業への転職)
令和6年3月 はい作業主任者技能講習 修了
前職の倉庫内作業で培った安全管理の知識を、貴社の現場でも活かしたいと考えております。
実務経験を職歴欄に書く場合の例文
良い例文(職歴欄)
令和2年4月〜令和7年3月 株式会社〇〇物流 入社
倉庫内でのはい付け・はいくずし作業に従事。令和6年3月にはい作業主任者技能講習を修了し、以降は作業指揮も担当
よくあるNG例
NG例
資格:はい作業主任者
(修了年月・講習名の記載がなく、いつ取得したかが伝わらない)
荷役関連の資格は、フォークリフトなど他の技能講習と併記する機会も多くあります。表記の統一に迷った場合は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

他の作業主任者・技能講習と併記する場合の書き方
複数資格がある場合の記載順
免許・資格欄は、取得年月が古い順に並べるのが基本です。応募先の業務と関連が深い資格を目立たせたい場合でも、年月の並びを崩すと読みにくくなるため、時系列は保ったまま記載します。
- 普通自動車第一種運転免許(取得順が早ければ先頭)
- フォークリフト運転技能講習 修了
- はい作業主任者技能講習 修了
欄が足りない場合の対処法
荷役・建設系の資格を複数取得していると、市販の履歴書では欄が不足しがちです。業務に直結しない古い資格は省略し、応募先で活かせる資格を優先して書くと欄内に収まりやすくなります。欄そのものを広く取りたい場合は志望動機なしの履歴書テンプレートのように、資格欄のスペースが広い様式を選ぶ方法もあります。
はい作業主任者を活かせる転職先と評価のされ方
倉庫業・運送業・建設業での評価
| 業種 | 評価されやすいポイント |
|---|---|
| 倉庫業 | 荷役作業全体の安全管理を任せられる人材として評価されやすい |
| 運送業 | 積み下ろし現場を含めた作業指揮ができる点が評価対象になる |
| 建設・土木工事業 | 資材の積み上げ管理を担当できる資格として重視される |
資格手当の目安
資格手当の有無や金額は企業ごとに異なりますが、作業主任者資格に対して月数千円程度の手当を設定している企業は珍しくありません。応募先が手当制度を公開していない場合は、面接や求人票の確認事項として問い合わせておくと、入社後の認識のずれを避けられます。
倉庫や物流の現場では、酸素欠乏や有害ガスへの対応が必要になる作業もあります。関連する資格の書き方は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

まとめ
- はい作業主任者は「〇年〇月 はい作業主任者技能講習 修了」と正式名称で書く
- 「取得」より「修了」の方が、技能講習という資格の性質を正確に伝えられる
- 受講資格に3年以上の実務経験が含まれるため、資格の記載自体が経験の証明になる
- 他の作業主任者・技能講習と併記する際は取得年月順を崩さない
正式名称と修了年月を明記するだけで、書類の見え方は大きく変わります。転職先の業種に合わせて職歴欄の書き方も調整してください。
はい作業主任者の履歴書に関するよくある質問
- はい作業主任者は履歴書にどう書けばいいですか?
-
資格欄に「〇年〇月 はい作業主任者技能講習 修了」と正式名称で記載します。「はい主任者」のような略称や、講習名を省いた「取得」だけの表記は避けてください。
- 「取得」と「修了」はどちらが正しいですか?
-
はい作業主任者は技能講習を修了することで得られる資格のため「修了」の方が実態に合っています。「取得」でも意味は通じますが、講習名とあわせて「技能講習 修了」と書くと採用担当者に誤解なく伝わります。
- はい作業主任者は履歴書の免許欄・資格欄どちらに書きますか?
-
免許と資格の欄が分かれている様式では資格欄に書きます。1つの欄しかない履歴書では、運転免許などと同じ欄に取得年月順でまとめて記載して問題ありません。
- はい作業主任者だけでは実務経験のアピールになりませんか?
-
受講資格自体に3年以上の実務経験が必要なため、資格の記載だけで一定の経験年数が伝わります。あわせて職歴欄で担当した作業内容を書くと、より具体的な評価につながります。

