学生がバイトの履歴書の本人希望欄に書くのは、「入れる曜日・時間帯」と「テスト期間など出勤できない時期」の2つです。空欄や「特になし」で出すと、店側はシフトを組む材料がなく判断に迷います。この記事では、高校生・大学生・進学前で予定が未定の人など状況別の例文と、採用担当者がシフト面で見ているポイントをまとめました。
学生バイトの履歴書 本人希望欄の書き方と例文【結論】
結論:入れる曜日・時間帯と「入れない時期」を具体的に書く
正社員の応募では「貴社の規定に従います」が基本ですが、シフト制のアルバイトは事情が違います。店側が最初に知りたいのは「この人はいつ働けるのか」です。学生の本人希望欄には、次の3点を必要な分だけ書きます。
- 勤務できる曜日・時間帯・週の日数:「平日17時以降」「週3日程度」など数字で書く
- 出勤できない時期と理由:定期試験、部活の大会、学校行事など、あらかじめ分かっているもの
- 勤務開始可能日・連絡がつく時間帯:授業中で電話に出られない場合や、入学後から働きたい場合に添える
書式に迷う場合は、本人希望欄が広めに取られたアルバイト用の履歴書テンプレートを使うと、曜日と時間を書き分けやすくなります。
基本の例文(大学生の場合)
まずは平日の授業後と土曜日に入れる大学生を例に、良い書き方とNG例を比べます。
良い書き方(大学生の基本形)
大学に在学中のため、以下の勤務を希望いたします。
・月・水・金曜日:17時〜22時
・土曜日:終日勤務可能
・週3〜4日程度
7月下旬と1月下旬の定期試験期間(各2週間程度)は、出勤日数のご相談をさせてください。
NG例
授業があるので、空いている日に入りたいです。テストのときは休みます。
曜日も時間も書かれていないため、店側はシフトに入れられるか判断できません。「休みます」という言い切りも、相談の余地がない印象を与えます。
採用担当者はここを見ている
- 人手が足りない曜日・時間帯(夕方・土日など)に入れるか
- 試験期間を先に申告しているか。後から「テストなので休みます」と言われるより、最初に分かっているほうがシフトを組みやすい
- 「相談させてください」など、調整に応じる姿勢が文面から読み取れるか
シフトの希望が特にない場合
曜日や時間に制限がなく、店の都合に合わせられる場合は「貴社の規定に従います」で問題ありません。ただし学生の場合は、入れる日数の目安だけは添えておくと、採用後のシフトのすれ違いを防げます。
良い書き方(希望が特にない場合)
勤務日・勤務時間は貴社の規定に従います。週4日程度の勤務が可能です。
【状況別】学生バイトの本人希望欄の例文
同じ「学生」でも、高校生と大学生では働ける時間の条件が違います。自分に近い状況の例文を選び、曜日や時間を書き換えて使ってください。
高校生の場合
労働基準法第61条により、満18歳未満は原則として午後10時から午前5時までは働けません。店側も当然把握していますが、終了時刻を22時より前に設定して書いておくと、法律を理解していることが伝わります。
良い書き方(高校生の場合)
高校在学中のため、平日は16時30分〜21時30分、土日祝日は9時〜21時30分の勤務を希望いたします。週3日程度勤務可能です。
定期試験の前1週間は勤務日数を減らしていただけますと幸いです。
NG例(高校生)
平日17時〜23時希望。
18歳未満の22時以降の勤務は、店側が法律上させられない時間帯です。求人票の勤務時間をよく読まずに書いた印象になります。
大学生・専門学校生の場合
大学生は曜日ごとに授業の終わる時間が違うケースが多いため、曜日別に時間を書き分けるのが一番伝わります。専門学校生は授業や実習が詰まっている分、土日の勤務可否を明確に書くと評価されやすくなります。
良い書き方(曜日ごとに授業時間が違う大学生)
大学の授業の都合上、以下の時間帯で勤務を希望いたします。
・月・木曜日:13時以降
・火・金曜日:18時以降
・土・日曜日:終日可能
週3日以上の勤務が可能です。
良い書き方(実習がある専門学校生)
専門学校在学中のため、平日は18時〜22時、土日は終日勤務可能です。
〇月に約3週間の学外実習があり、その期間は土日のみの勤務となります。

テスト期間・長期休暇がある場合
テスト期間は「休みたい期間」ですが、夏休み・春休みは「多く入れる期間」です。2つをセットで書くと、休みの申告がそのままアピールに変わります。
良い書き方(テスト期間+長期休暇)
平日18時〜22時、土曜日終日の勤務を希望いたします。
7月・1月の定期試験期間(各2週間程度)は勤務日数を減らしていただきたいのですが、8〜9月と2〜3月の長期休暇中は週5日以上勤務できます。
NG例
テスト期間はすべて休みます。
時期も期間も分からないため、店側は「いつ・何日抜けるのか」を見積もれません。試験の時期は学校の年間予定表で確認し、月単位で書いてください。

部活・サークル・学校行事がある場合
部活の練習日や大会は、頻度と曜日まで書けば十分です。サークル活動のように調整がきくものは、無理に書かなくても構いません。「絶対に動かせない予定」だけを書くのが、条件を絞り込みすぎないコツです。
良い書き方(部活がある場合)
平日は部活動終了後の18時30分〜21時30分、日曜日は終日勤務可能です。
月2回程度、土曜日に部活動の試合があるため、その日は出勤できません。試合日程は決まり次第、早めにお伝えいたします。
進学・新学期前で予定が未定の場合
2〜3月に応募する高校3年生や、時間割が決まる前の新入生がもっとも迷うのがこのケースです。「4月から大学なので予定が分かりません」とだけ書くと、店側は採用してよいか判断できません。
ポイントは、「今わかっていること」「決まる時期」「決まった後の目安」の3つを書くことです。
良い書き方(4月から進学で時間割が未定)
3月中は平日・土日ともに終日勤務可能です。
4月から大学に進学するため、4月以降の勤務可能な曜日・時間は4月中旬の時間割確定後にご相談させてください。授業開始後も週3日程度、土日を中心に勤務を続けたいと考えております。
NG例
4月から大学なので、4月の予定は分かりません。
「春休みだけ働いて辞めるのでは」と受け取られやすい書き方です。続ける意思と目安の日数を添えるだけで印象が変わります。
扶養の範囲内で働きたい場合
親の扶養に入っている学生は、年収が一定額を超えると親の税金や健康保険に影響します。2025年の改正で基準が引き上げられているため、古い「103万円」の情報だけで判断しないよう注意してください。
| 区分 | 学生の年収の目安 | 適用時期 |
|---|---|---|
| 税金(親の扶養控除) | 123万円以下(改正前は103万円) | 2025年分の所得税から |
| 税金(19〜22歳の子の特定親族特別控除) | 150万円以下なら親は改正前の特定扶養控除と同額の控除を受けられる | 2025年分の所得税から |
| 健康保険(19歳以上23歳未満の被扶養者) | 150万円未満(改正前は130万円未満) | 2025年10月1日から |
出典:国税庁・厚生労働省の公表内容をもとに作成。実際の認定は加入している健康保険組合の基準を確認してください
本人希望欄には金額の根拠まで書く必要はありません。月にどれくらい働きたいかを伝えれば、店側がシフトで調整できます。
良い書き方(扶養の範囲内で働きたい場合)
親の扶養の範囲内で勤務したいため、月10万円程度を目安にシフトを調整していただけますと幸いです。平日17時〜22時、土日は終日勤務可能です。
採用担当者が学生の本人希望欄で見ているポイント
学生バイトの採用では、学力や経験よりも「シフトの穴を埋めてくれるか」「長く続けてくれるか」が重視されやすい傾向があります。本人希望欄は、その2点を判断する材料として読まれています。
採用担当者はここを見ている
- 人が足りない時間帯との一致:夕方・土日・長期休暇など、店が困っている時間に入れるか
- 希望と実態のズレがないか:「週5日可能」と書いたのに、採用後に試験やサークルで入れない日が続くのが一番困るケース
- 学業との両立を考えているか:試験期間を自分から申告できる学生は、無断欠勤や急な休みが少ないと見られやすい
「入れない日」より「入れる日」を先に書くと通りやすい
同じ条件でも、書く順番で印象が変わります。「火曜と木曜は出勤できません」から始めると、読み手の頭には制限が先に残ります。入れる曜日・時間を先に書き、入れない日は最後に1行で添えるだけで、条件の厳しさは同じでも前向きな応募者に見えます。
良い書き方(入れる日から書く)
月・水・金曜日の17時〜22時と、土日祝日の終日勤務が可能です。火・木曜日はゼミのため出勤できません。
NG例(入れない日から書く)
火・木曜日はゼミがあるので出勤できません。平日は17時までは授業があるので無理です。
否定が続くと、働ける日が少ない人という印象だけが残ります。「無理です」のような話し言葉も避けてください。
長期休暇に多く入れることは強みになる
飲食店や小売店では、夏休みやお盆、年末年始に人手が不足しがちです。主婦(主夫)層や社会人のパートが休みを取りやすい時期でもあるため、学生がその期間に多く入れることは、それだけで採用理由になり得ます。普段のシフトが少なめでも、長期休暇の勤務可否は必ず書き添えてください。
学生がやりがちな本人希望欄のNG例
提出前に、次のような書き方になっていないか確認してください。
| NG例 | なぜNGか | 書き換え例 |
|---|---|---|
| 空欄・「特になし」 | 書き忘れや意欲不足と受け取られる | 勤務日・勤務時間は貴社の規定に従います。週3日程度勤務可能です。 |
| 時給1,200円以上希望 | 給与は求人票で提示済み。条件交渉と受け取られる | 書かない(求人票の条件で応募する) |
| いつでも入れます | 採用後に試験期間で休むと「話が違う」となる | 試験期間の時期を月単位で添える |
| なるべく土日は休みたい | 「なるべく」が出勤可なのか不可なのか判断できない | 土日はどちらか1日の勤務を希望します。 |
| 友達と旅行の予定があるので〇日は休みます | 私的な予定まで書くと、優先順位が低い印象になる | 単発の休みは書かず、シフト提出時に申請する |
| 理由を長文で説明する | 欄に収まらず、条件が複雑な人に見える | 理由は1文に絞り、詳細は面接で伝える |
書ききれない事情は面接で伝える
本人希望欄は数行しかありません。教育実習や留学の予定など、時期がまだ確定していないものは「〇月頃に教育実習の予定があります」と一言だけ書き、詳細は面接で質問されたときに説明するほうが伝わります。面接で「何か希望はありますか」と聞かれたときに、履歴書と同じ内容を言えるようにしておくと、話のズレも起きません。

スマホで最短3分!履歴書作成ツール【サクレキ】で今すぐ履歴書を作成
例文は決まったのに、手書きで清書する時間がない。そんなときは、スマホで項目を入力するだけで履歴書が完成するサクレキが使えます。授業の合間や移動中にも作れるため、応募したい求人を見つけたその日のうちに提出できます。
まとめ
- 書く内容は2つ:入れる曜日・時間帯と、テスト期間など出勤できない時期
- 入れる日から先に書く:入れない日は最後に1行で添えると前向きに見える
- 高校生は22時前まで:満18歳未満は午後10時〜午前5時に働けない
- 予定が未定なら3点セット:今わかっていること・決まる時期・決まった後の目安を書く
- 長期休暇の勤務可否は必ず書く:店が人手を必要とする時期と重なり、採用の決め手になりやすい
本人希望欄は、採用後のシフトの約束を先に交わす欄です。書いた内容どおりに働ける範囲で、具体的な曜日と時間を書いてください。
学生バイトの履歴書 本人希望欄に関するよくある質問
- 使っている履歴書に本人希望欄がない場合はどうすればいいですか?
-
備考欄や特記事項欄があればそこに書きます。どちらもない場合は、本人希望欄のある書式に替えるのが確実です。厚生労働省の様式例に沿った履歴書には本人希望記入欄が設けられています。
- 週何日・何時間と書けば採用されやすいですか?
-
決まった正解はなく、求人票に書かれた「週〇日〜」「1日〇時間〜」の条件を満たしているかが基準です。条件ぎりぎりより少し多めに書けると有利ですが、実際に入れない日数を書くと採用後に困るのは自分です。無理のない範囲で書いてください。
- テストの日程がまだ発表されていない場合はどう書けばいいですか?
-
学校の年間予定表や前年の時期をもとに「7月下旬・1月下旬の定期試験期間」のように月単位で書けば十分です。正確な日程は、決まり次第シフト提出時に伝えると添えておくと丁寧です。
- 手書きとパソコン作成のどちらがいいですか?
-
求人票に指定がなければどちらでも構いません。曜日別の時間を表のように整理して書きたい場合は、JIS規格に沿った履歴書テンプレートなどをパソコンやスマホで作成すると、読みやすく仕上がります。

