履歴書の短所欄に「優柔不断」と書いても、伝え方さえ間違えなければ評価が下がることはありません。むしろ、決断を急がず多角的に考えられる特性として好意的に受け取られるケースも多くあります。ここでは、履歴書という文字数の限られた書面でマイナス評価を避けながら「優柔不断」を短所として書く方法と、状況別の例文8選を紹介します。
履歴書の短所「優柔不断」の書き方と例文|結論から解説
結論:優柔不断は言い換えと改善策があれば短所として書ける
優柔不断は「決断力がない」で終わらせず、慎重さや多角的な検討力として言い換えたうえで改善策まで書くことで、短所として問題なく通用します。単に「優柔不断です」とだけ書くと、説明不足な人物という印象を与えてしまいます。
履歴書の短所欄は100〜200字程度が目安とされることが多く、字数が限られる分、構成を「結論→エピソード→改善策」の3段でまとめる必要があります。エントリーシートや面接のように口頭で補足できないため、短い文章の中に具体性を詰め込む工夫が求められます。
採用担当者はここを見ている
- 短所そのものより、自己分析ができているかを見ている
- 「優柔不断です」で終わる説明不足な回答は評価を下げやすい
- 改善に向けた具体的な行動が書かれているかを重視する
【転職の場合】良い例文とNG例
転職者は前職での具体的な業務エピソードを盛り込むと説得力が増します。転職用の履歴書テンプレートを使う場合も、短所欄の書き方は共通です。
良い例文
私の短所は、複数の選択肢を比較し、慎重に判断しようとするあまり決定に時間がかかることです。前職では見積り作成の際、条件を比較しすぎて提出が遅れたことがありました。現在は判断基準を先に決めてから検討する方法を取り入れ、期限内に結論を出せるよう改善しています。
NG例
私の短所は優柔不断なところです。物事を決めるのに時間がかかってしまいます。直したいと思っています。
採用担当者はここを見ている
NG例は具体的なエピソードも改善行動も書かれていないため、自己分析不足という印象を与えます。「直したいと思っています」のような気持ちの表明だけでは、入社後の再現性が伝わりません。
【新卒・就活の場合】良い例文とNG例
社会人経験がない新卒は、サークルやアルバイト、ゼミ活動などのエピソードで代替します。新卒用の履歴書テンプレートを使う人も、以下の型を参考にしてください。
良い例文
私の短所は、周囲の意見を気にして自分の考えをすぐに決められないところです。サークルの企画会議で意見がまとまらず、決定が遅れたことがありました。現在は自分の意見を先に述べたうえで周囲の意見を取り入れる順序に変え、話し合いの停滞を防ぐようにしています。
NG例
私は優柔不断な性格です。友達と遊ぶ場所を決めるときもなかなか決められません。これからは早く決められるようにしたいです。
採用担当者はここを見ている
私生活のエピソードだけでは、仕事にどう影響するかが伝わりません。学業や課外活動など、社会人としての行動に近いエピソードを選ぶことで説得力が増します。
【アルバイト・パートの場合】良い例文とNG例
アルバイトやパートの応募では、接客や業務内の具体的な判断場面を挙げると伝わりやすくなります。アルバイト用の履歴書テンプレートやパート用の履歴書テンプレートを使う際も参考にしてください。
良い例文
私の短所は、お客様への対応で選択肢が複数あると迷ってしまうことです。以前のアルバイト先で、接客中に提案内容を決めきれず時間がかかったことがありました。現在は優先順位をあらかじめ決めておくことで、その場で判断できるよう改善しています。
NG例
短所は優柔不断なところです。仕事でも迷ってしまうことがあると思います。
採用担当者はここを見ている
「迷ってしまうことがあると思います」という推測形の表現は、実際の業務でも迷い続けるのではという不安を与えます。過去の具体例と改善策をセットで書くことが欠かせません。

優柔不断はどう言い換える?タイプ別の言い換え表
優柔不断とひとくちに言っても、原因はいくつかのタイプに分かれます。自分の傾向に近いものを選ぶと、言い換え表現に説得力が生まれます。
| タイプ | 特徴 | 言い換え表現の例 |
|---|---|---|
| 慎重型 | 失敗を避けたくて決断に時間がかかる | 慎重に検討する力、リスク管理を意識する力 |
| 多角検討型 | 複数の選択肢を比較し続けてしまう | 多角的な視点で判断する力、比較検討力 |
| 他者配慮型 | 周囲の意見や反応を気にして決めきれない | 周囲への配慮ができる力、協調性 |
| 完璧志向型 | 最善の答えを求めすぎて結論を先延ばしにする | 物事を突き詰めて考える力、探究心 |
言い換え表現だけを使うと、話の一貫性がないと見抜かれることもあります。自分がどのタイプに近いかを先に把握したうえで、そのタイプに合ったエピソードを選ぶことが重要です。
採用担当者は履歴書の短所欄のここを見ている
採用担当者が短所を確認する目的は、業務を進めるうえで留意すべき点がないかを把握し、応募者の自己分析力を見極めるためです。優柔不断という言葉自体がマイナス評価につながるわけではありません。
通過しやすい短所欄の共通点
- 具体的なエピソード:いつ、どんな場面で優柔不断さが出たかが明確
- 改善のための行動:気持ちの表明ではなく、実際に取り入れている方法を書く
- 長所との一貫性:長所欄と矛盾しない性格として書かれている
特に長所と短所の一貫性は見落とされがちです。長所欄で「行動力がある」と書きながら短所で「優柔不断」と書くと、矛盾した印象を与えることがあります。長所欄との整合性も確認したうえで短所欄を仕上げましょう。


優柔不断を短所として書くときの注意点
優柔不断を短所として書く際、避けたほうがよい表現があります。以下のNG表現は、改善の意思が伝わりにくく、印象を下げやすいため注意してください。
- 「決断力がない」:能力そのものの否定に読めてしまう
- 「流されやすい」:主体性のなさを強調してしまう
- 「気をつけます」で終わる文:改善の具体性がなく説得力に欠ける
- 応募職種の核心業務に関わる短所:即断即決が求められる職種では特に慎重に書く
また、面接では短所欄の内容について深掘りされることがあります。履歴書に書いたエピソードと面接での回答に食い違いがないよう、事前に自分の言葉で説明できる状態にしておきましょう。
職種・状況別でもっと使える例文
ここまでの3パターンに加えて、状況別にすぐ使える例文を4つ紹介します。自分の職種や立場に近いものを参考にしてください。
- 事務職の場合:私の短所は、書類の処理方法を複数比較し、判断に時間をかけすぎることです。現在はマニュアルに沿って優先順位を先に決め、判断のスピードを上げるよう意識しています。
- 営業職の場合:私の短所は、提案内容を決める際に選択肢を絞りきれないことです。以前は資料作成に時間がかかっていましたが、判断基準を事前に整理することで改善に取り組んでいます。
- 公務員試験の場合:私の短所は、複数の意見を尊重しようとするあまり結論を出すまでに時間がかかることです。現在は期限を自分で設定し、その範囲内で判断する習慣をつけています。
- エンジニア職の場合:私の短所は、実装方法の選択肢を比較しすぎて着手が遅れることです。現在は先に仮の方針を決めて動きながら修正する進め方に切り替えています。
まとめ
- 優柔不断は言い換えと改善策があれば履歴書の短所として書ける
- 結論→エピソード→改善策の3段構成で100〜200字程度にまとめる
- 言い換えだけに頼らず、具体的なエピソードと長所との一貫性を確認する
自分のタイプに近い言い換えとエピソードを組み合わせれば、優柔不断は誠実さの伝わる短所として仕上げられます。
優柔不断の短所に関するよくある質問
- 優柔不断は短所として書いても不利になりませんか?
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不利にはなりません。優柔不断そのものより、エピソードと改善策が書かれているかどうかで評価が決まります。言い換え表現だけに頼らず、具体的な行動を添えることが大切です。
- 短所欄は何文字くらい書けばよいですか?
-
100〜200字程度が目安とされることが多く、結論・エピソード・改善策をそれぞれ簡潔にまとめる必要があります。長く書きすぎるとかえって要点が伝わりにくくなります。
- 長所欄と矛盾しないか不安です。どう確認すればよいですか?
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長所欄に書いた性格と、短所欄の優柔不断の言い換えが対立していないかを見直してください。たとえば長所で「行動力」を強調している場合は、短所側のエピソードも慎重さと行動力が両立する内容にすると一貫性を保てます。
- 面接で優柔不断について深掘りされたらどう答えればよいですか?
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履歴書に書いたエピソードをもとに、当時どう感じてどう行動を変えたのかを具体的に話せるよう準備しておきましょう。履歴書の内容と面接での回答が食い違わないようにすることが重要です。

