履歴書をメールで送るときは、件名に「用件+職種+氏名」、本文は宛名・挨拶・用件・締め・署名の5要素で簡潔にまとめるのが正解です。採用担当者はメール対応そのものをビジネスマナーとして見ています。件名・本文の例文、PDF化やファイル名・パスワードの判断軸、送信前のチェックまで、送信ボタンを押す前に確認したいポイントをまとめました。
【例文付き】履歴書をメールで送るときの件名・本文の書き方
迷ったときの結論はシンプルです。件名は「用件+応募職種+氏名」、本文は次の5要素を上から順に並べます。凝った文章は必要なく、用件が一目で伝わる形が最も評価されます。
- 宛名:会社名・部署名・担当者名(不明なら「採用ご担当者様」)
- 挨拶と名乗り:初回は「お世話になります。〇〇と申します。」
- 用件:応募職種と、履歴書を添付した旨
- 締め:確認のお願いと感謝の一文
- 署名:氏名・住所・電話番号・メールアドレス
件名の書き方と例文
採用担当者は1日に何十通ものメールを受け取ります。件名を見た瞬間に「誰の・何のメールか」が分からないと、後回しにされたり見落とされたりします。用件・職種・氏名の3点を入れておけば間違いありません。
良い例文
- 履歴書ご送付の件/営業職応募(山田太郎)
- 応募書類送付の件/〇〇職(山田太郎)
NG例
「応募の件」「はじめまして」だけの件名は、用件も名前も分からず埋もれます。スマートフォンから送るときは件名の入れ忘れも起こりやすいため要注意です。前の応募先の社名がコピーのまま残っているのも一発で見抜かれます。
本文の基本構成と例文
本文は先ほどの5要素を順番に並べるだけで整います。志望動機や自己PRを長々と書く場所ではありません。詳しい内容は添付の履歴書に譲り、メール本文は「添付書類を送りました」という連絡に徹します。
良い例文
株式会社〇〇
採用ご担当者様
お世話になります。山田太郎と申します。
貴社の求人を拝見し、営業職に応募させていただきたくご連絡いたしました。
履歴書を添付いたしましたので、ご査収のほどよろしくお願いいたします。お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認いただけますと幸いです。
――――――――――
山田太郎(やまだ たろう)
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇1-2-3
電話:090-0000-0000
メール:taro.yamada@example.com
――――――――――
署名の電話番号とメールアドレスは、最もつながりやすいものを選びます。使うメールアドレスの選び方に不安がある場合は、履歴書のメールアドレスの書き方もあわせて確認しておくと安心です。

採用担当者はここを見ている
- 件名だけで「誰が・何を送ってきたか」が分かるか
- 本文が簡潔で、用件がすぐ読み取れるか
- 添付忘れ・宛名の社名間違いといった基本的なミスがないか
状況別・履歴書メール本文の例文
基本の型は同じでも、応募ルートによって書き出しや触れるべき内容が少し変わります。自分の状況に近い例文を土台に、社名と氏名を差し替えて使ってください。
中途採用に直接応募する場合
求人サイトや企業の採用ページから直接応募したケースです。どの求人を見て応募したかを一言添えると、担当者が応募経路を把握しやすくなります。
良い例文
お世話になります。山田太郎と申します。
〇〇(求人媒体名)にて貴社の営業職の求人を拝見し、応募させていただきたくご連絡いたしました。履歴書を添付いたしましたので、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
転職エージェント経由の場合
担当のキャリアアドバイザーへ履歴書を送るケースです。企業ではなく担当者個人へ送ることが多いため、宛名は担当者名にします。誰の紹介の案件かが分かるよう、求人名や企業名を添えると行き違いを防げます。
良い例文
〇〇様
お世話になっております。山田太郎です。
ご紹介いただいた株式会社△△の営業職について、履歴書を添付いたします。ご確認のうえ、ご不明点がございましたらお知らせください。よろしくお願いいたします。
送付方法の指定がない場合
「履歴書を送ってください」とだけ言われ、形式の指定がないときは、PDFを添付したメールで送れば問題ありません。判断に迷って送付が遅れるほうが印象を損ねます。指示を受けたら早めに動くことが大切です。
NG例
本文に志望動機や自己PRを何百文字も書き込むのは逆効果です。アピールは履歴書本体で行うもので、メール本文が長いと用件が埋もれてしまいます。また、送付を求められてから数日放置するのも避けたい対応です。
郵送や持参を指定された場合は送り方が変わります。封筒の書き方や送付状の作法は履歴書の郵送マナーで確認してください。

履歴書の添付ファイルのマナー|PDF・ファイル名・パスワード
本文と同じくらい見られているのが、添付ファイルの扱いです。ファイル形式・ファイル名・パスワードの3点を押さえれば、開いた瞬間の印象で損をすることはありません。
ファイル形式はPDFが基本
WordやExcelで作った履歴書は、そのまま送るとレイアウトが崩れたり、相手側で内容を書き換えられたりするおそれがあります。提出前にPDFへ変換しておけば、どの環境で開いても見た目が保たれます。
- Word・Excel:「ファイル」→「名前を付けて保存」→ファイル形式で「PDF」を選択
- スマートフォン:書類作成アプリの共有・エクスポートからPDF形式を選択
そもそもどのフォーマットで作るか迷っている場合は、電子履歴書のフォーマットの選び方を先に読んでおくと、変換の手間を減らせます。

ファイル名は「履歴書_氏名_日付」
「無題.pdf」「新規ドキュメント.pdf」のままだと、担当者が保存したときにどのファイルか分からなくなります。中身が一目で分かるファイル名を付けましょう。
| 評価 | ファイル名の例 |
|---|---|
| 良い | 履歴書_山田太郎_20260716.pdf |
| 惜しい | 履歴書.pdf(氏名がなく他の応募者と区別できない) |
| NG | 無題.pdf / 202607.pdf(中身が分からない) |
パスワードは必要?採用担当者の本音
添付ファイルにパスワードをかけ、別メールでパスワードを送る方法は、近年では効果が薄いとされています。同じ経路で送るパスワードは、メールを盗み見られた時点で一緒に読まれてしまうためです。企業や大手企業ではこの方式を廃止する動きも広がっています。
採用担当者はここを見ている
- 企業からパスワードの指定があれば、その指示に従う
- 指定がなければ無理に設定せず、そのまま添付して問題ない
- 設定する場合は、推測されにくい英数字の組み合わせにする
送信前に確認したいマナーとチェックリスト
文面と添付が整ったら、最後に送信のタイミングと抜け漏れを確認します。ここでのひと手間が、余計な減点を防ぎます。
送るのは応募先の営業時間内が基本
深夜や早朝の送信は「生活リズムが不規則なのでは」と受け取られることがあります。急ぎでなければ、平日の日中に送るのが無難です。夜のうちに書き終えたなら、送信予約機能を使って翌朝に届くようにする方法もあります。
送信前チェックリスト
送信ボタンを押す前に
- 宛先のメールアドレスと会社名・担当者名は正しいか
- 件名に用件・職種・氏名が入っているか
- 履歴書ファイルを添付し忘れていないか
- ファイル形式はPDF、ファイル名は「履歴書_氏名_日付」か
- 前の応募先の社名がコピーのまま残っていないか
送信後・返信が来たときの対応
送信後に相手から受領や日程調整の連絡が来たら、当日中を目安になるべく早く返信します。返信が遅くなるほど、他の候補者との調整で不利になりやすいためです。数日たっても連絡がない場合は、失礼のない範囲で確認の連絡を入れても問題ありません。より詳しい送り方の作法は履歴書をメールで送るときのマナーでも解説しています。

まとめ
- 件名は「用件+職種+氏名」、本文は宛名・挨拶・用件・締め・署名の5要素で簡潔に
- 状況(中途・エージェント経由・指定なし)に合わせて書き出しを調整する
- 添付はPDF、ファイル名は「履歴書_氏名_日付」、パスワードは企業指定があるときのみ
- 送信は営業時間内、送信前チェックと送信後の早めの返信で印象を上げる
メール本文は華やかさより正確さが評価されます。型どおりに整え、添付と件名を確認してから送れば、書類選考の入り口でつまずくことはありません。
履歴書をメールで送る際のよくある質問
- 履歴書はメールに直接貼り付けてもいいですか?
-
本文に貼り付けるのは避け、PDFファイルとして添付します。本文に直接書くと体裁が崩れ、印刷や保存もしにくくなるため、採用担当者にとって扱いづらくなります。
- 担当者の名前が分からないときの宛名はどうすればいいですか?
-
「採用ご担当者様」と書けば失礼になりません。部署名まで分かる場合は「〇〇部 採用ご担当者様」とすると、より丁寧な印象になります。
- 添付を忘れて送ってしまったら、どう対応すればいいですか?
-
気づいた時点で、お詫びの一文を添えて履歴書を添付し直したメールを送ります。「先ほどのメールに添付漏れがございました。改めてお送りいたします」と簡潔に伝えれば問題ありません。
- 履歴書と職務経歴書は同じメールで送っていいですか?
-
2つのファイルを1通のメールにまとめて添付して問題ありません。本文に「履歴書と職務経歴書を添付いたしました」と、送った書類を明記しておくと親切です。

