就活で応募書類を郵送する際、添え状は企業からの指定がない限り同封するのがマナーです。そのまま使えるテンプレートと項目別の書き方、採用担当者が実際にチェックしているポイント、テンプレの丸写しで印象を落とすNG例、持参やメール提出・スカウト型サービス経由の場合の扱いまでまとめました。
就活の添え状は必要?結論とそのまま使える例文
結論|郵送するなら同封するのがマナー
添え状は、応募書類を郵送するときに一番上に重ねる挨拶状です。履歴書やエントリーシートを郵送する場合、添え状は同封するのが基本のマナーとされています。ビジネスの世界では書類を送付する際に添え状を添えるのが慣例のため、就活生が同封しておくと、社会人としての基礎ができている印象につながります。
一方で、面接や説明会に直接持参する場合、添え状は不要です。同封するかどうかの判断基準は、提出方法ごとにこの記事の後半で整理します。履歴書の様式に迷っている場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使うと安心です。
良い例文(新卒・郵送で使えるテンプレート)
良い例文
2026年9月28日
株式会社〇〇
人事部 採用ご担当者様
〇〇大学〇〇学部 〇〇 〇〇
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇1-2-3
電話:090-0000-0000
メール:xxxx@xxxx.com
応募書類ご送付の件
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。このたび貴社〇〇職の求人を拝見し、応募書類を送付いたします。大学で〇〇に取り組んだ経験を、貴社の〇〇の業務で活かしたいと考え志望いたしました。ご多用のところ恐れ入りますが、ご高覧のうえ面接の機会を頂戴できますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
記
・履歴書 1部
・エントリーシート 1部
以上
NG例(テンプレ丸写しで損するケース)
NG例
テンプレートをそのまま書き写し、志望動機の一文まで例文のままにしてしまうケースは典型的な失敗です。「大学で学んだことを活かしたい」のような抽象的な言い回しだけで終わる文章は、他の応募者の添え状と見分けがつかず、採用担当者には一目で使い回しと伝わります。前の応募先の社名が消し忘れで残っているケースも、確認不足の印象を与えるため注意が必要です。
採用担当者はここを見ている
採用担当者はここを見ている
- 宛名の会社名・部署名に誤字や略称がないか
- 志望動機の一文が自分の言葉で書かれているか
- 記書きの内容と実際に同封した書類が一致しているか
- 前の応募先の名残(社名・日付の消し忘れ)がないか
添え状に書く6項目の書き方
添え状に盛り込む要素は、日付・宛名・差出人・件名・本文・記書きの6つです。この順番で上から配置すれば、A4用紙1枚に自然に収まります。項目ごとのポイントを確認していきます。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 日付 | 投函日(作成日ではなく提出日に合わせる) |
| 宛名 | 会社名・部署名・担当者名 |
| 差出人 | 大学名・氏名・住所・電話・メール |
| 件名 | 「応募書類ご送付の件」など |
| 本文 | 頭語・あいさつ・応募の趣旨・結語 |
| 記書き | 同封した書類の名称と部数 |
①日付
日付は用紙の右上に書きます。書くのは作成日ではなく、実際にポストへ投函する日です。西暦か和暦かは履歴書・エントリーシートと表記をそろえ、書類ごとに片方だけ違う状態にしないよう気をつけてください。
②宛名(御中と様の使い分け)
宛名は左上に、会社名から書きます。担当者名がわかるかどうかで敬称が変わります。
| 宛先 | 正しい書き方 |
|---|---|
| 部署・組織あて | 株式会社〇〇 人事部 御中 |
| 担当者名がわかる | 株式会社〇〇 人事部 〇〇様 |
| 担当者名が不明 | 株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様 |
「御中」と「様」を同時に使うのは誤りです。「人事部御中 〇〇様」のように重ねて書かないよう注意してください。会社名は「(株)」と略さず、正式名称の「株式会社」で記載します。宛名の細かいルールは次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

③差出人
自分の情報は宛名の下、用紙の右側にまとめます。新卒の就活なら大学名・学部名を添え、氏名・郵便番号・住所・電話番号・メールアドレスを記載します。連絡先は書類到着後に採用担当者が使う情報のため、番号や表記に誤りがないか見直してください。
④件名
本文の前に、中央寄せで件名を入れます。「応募書類ご送付の件」「〇〇職 応募書類の送付につきまして」など、封を開けた担当者が一目で内容をつかめる一文にまとめます。
⑤本文(頭語・あいさつ・用件・結語)
本文は「拝啓」で始め、「敬具」で結びます。構成は頭語・あいさつ・用件・結びの順です。
- 頭語:拝啓(結語の「敬具」とセットで使う)
- あいさつ:時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
- 用件:応募の趣旨と志望動機を2〜3行で簡潔に
- 結び:面接のお願いと締めのあいさつ
志望動機を長く書く必要はありません。添え状の役割は「誰が・何を・何のために送ったか」を伝えることで、詳しいアピールは履歴書やエントリーシートに任せます。志望動機の重複が気になる場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートを使い、添え状の本文で志望動機を伝える方法もあります。
⑥記書き
本文のあとに中央寄せで「記」と書き、同封した書類を箇条書きで並べます。最後は右下に「以上」で締めます。実際に入れた書類・部数と記載が一致しているかを、封をする直前に必ず照らし合わせてください。新卒で履歴書を用意する場合は、新卒用の履歴書テンプレートを使うと様式で迷わずに済みます。
状況別|添え状が不要なケースと対応
添え状は郵送のときのマナーであり、すべての提出方法で必要になるわけではありません。提出方法ごとの扱いを整理します。
| 提出方法 | 添え状 |
|---|---|
| 郵送 | 同封するのがマナー |
| 手渡し・持参 | 不要(指示があれば従う) |
| メール添付 | 紙は不要(メール本文が代わり) |
| スカウト型サービス・Webフォーム応募 | 入力欄自体がない場合が多く不要 |
- 持参・手渡し:説明会や面接でその場に渡す場合、あいさつを交わすため添え状は不要です。ただし企業から同封の指示があれば従います。
- メール提出:紙の添え状は不要です。メール本文があいさつと用件を伝える役割を果たします。
- スカウト型サービス・応募フォーム:フォーム上に添え状を入力する欄がない場合は、無理に作成して別送する必要はありません。
メールで送る場合は、件名で用件と氏名がわかるようにし、本文で応募の趣旨・添付書類・氏名と連絡先を簡潔に書きます。迷ったときは、応募先の募集要項や案内メールに指示がないか先に確認してください。指示があれば、提出方法にかかわらずその指示が優先されます。
添え状の送り方マナー(重ねる順番・クリアファイル・封筒)
添え状は書いて終わりではなく、封筒に入れるまでがマナーの範囲です。重ねる順番と入れ方を押さえておきましょう。
書類を重ねる順番
封筒から取り出したとき、最初に添え状が目に入る順番で重ねます。上から「添え状→履歴書→エントリーシート→その他書類」の順が基本です。担当者が同封物を確認してから中身に進める流れを作れます。
クリアファイルにまとめる
重ねた書類は透明なクリアファイルにまとめて入れます。折れや雨での濡れを防げるうえ、担当者が扱いやすくなります。色や柄付きは避け、無色透明のものを選んでください。
封筒と切手
A4サイズの書類を折らずに入れられる角形2号(角2)の封筒を使います。表面には「応募書類在中」と赤字で書き添えると親切です。切手は、履歴書・エントリーシート・添え状をまとめた重さに応じて選びます。角2封筒に数枚同封する程度の重さであれば、100gまでの定形外郵便(規格内)として180円分を貼れば足ります。重さに不安があるときは、郵便局の窓口で計量してもらうと確実です。
封筒の書き方や郵送全体の流れをまとめて確認したい場合は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。


添え状づくりでやりがちな失敗と防ぎ方
添え状は書式さえ守れば失敗しない、と思われがちです。実際に多いのは、書式ではなく細部の詰めの甘さがそのまま伝わってしまうケースです。
志望動機の丸写しがバレる理由
検索して見つけたテンプレートの志望動機を、そのまま書き写す人は少なくありません。複数の応募書類に日常的に目を通している採用担当者は、定型文の言い回しに敏感です。同じ表現を何十通も見ているため、自分の言葉で書かれた一文かどうかは数秒で判別されます。テンプレートの型は使ってかまいませんが、志望動機の2〜3行だけは、自分が応募先を選んだ理由に書き換えてください。
御中と様の併用ミス
宛名で「〇〇部御中 〇〇様」のように敬称を重ねてしまうミスは、急いで作成したときに起こりがちです。御中は組織・部署あて、様は個人あての敬称で、どちらか一方だけを使います。担当者名がわからない場合は「採用ご担当者様」を使えば、御中との併用を避けられます。
前の会社名が残る使い回し事故
NG例
以前応募した企業の添え状をコピーして使い回し、宛名や本文中の社名を書き換え忘れるケースがあります。誤った社名がひとつ残っているだけで、他社への使い回しが伝わってしまいます。応募先ごとに、宛名・本文・件名の3か所すべてに正しい社名が入っているかを送付直前に見直してください。
まとめ
- 就活の添え状は必須ではないが、郵送時は同封するのが基本のマナー
- 日付・宛名・差出人・件名・本文・記書きの6項目で構成する
- 志望動機の2〜3行だけは自分の言葉に書き換える
- 持参は不要、メール提出は本文が添え状の代わりになる
- 御中と様の併用、前の会社名の消し忘れなど細部のミスに注意する
テンプレートの型を守りつつ、宛名と志望動機の2か所を自分の言葉で整えれば、添え状で損をすることはありません。封をする前に、宛名の誤字と同封書類の一致を最終チェックしてから投函してください。
添え状 就活に関するよくある質問
- 添え状がないと選考で不利になりますか?
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添え状がないだけで不採用になることはほとんどありません。ただし郵送では同封するのがビジネスマナーとされており、同封しておくと丁寧な印象につながります。企業から同封の指示がある場合は必ず従ってください。
- 添え状は手書きとパソコンのどちらがよいですか?
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ビジネス文書のためパソコンで作成するのが一般的です。修正や応募先ごとの書き換えがしやすく、誤字も見直しやすいためです。手書きを指定された場合はその指示に従ってください。
- 添え状は使い回してもよいですか?
-
型を使い回すこと自体は問題ありませんが、宛名と志望動機は応募先ごとに書き換える必要があります。前の応募先の社名が残っていると、使い回しが伝わり印象を落とします。
- メールで応募する場合も添え状は必要ですか?
-
紙の添え状は不要です。メール本文があいさつと用件を伝える役割を果たすため、件名で用件と氏名がわかるようにし、本文で応募の趣旨・添付書類・連絡先を簡潔に記載してください。

