退職願は退職届と同じく、文字が書かれた面を内側にして三つ折りにし、書き出しが封筒裏の右上にくるように入れるのが正解です。退職願は撤回できる書類だからと折り方を崩してしまうと、かえって準備不足な印象を与えかねません。正しい手順と封筒への入れ方、避けたいNG例までまとめて解説します。
退職願の折り方【結論】三つ折りが基本、封筒への入れ方まで
結論:退職届と同じく、文字面を内側にした三つ折りが基本
退職願は、本文が書かれた面が内側にくるように三つ折りにします。退職届と退職願は「撤回できるかどうか」という性質は異なりますが、折り方に関するビジネスマナーに違いはありません。文字が外側に出ないため誰かに見られる心配がなく、封筒を開いた瞬間に文面がそのまま読める向きになるのが理由です。
迷ったらまず三つ折りを選べば間違いありません。用紙が大きく封筒に入らない場合の対処は、後述の「4つ折りにしてもいい?」で説明します。
三つ折りの手順
手順は次のとおりです。目分量ではなく、用紙の長さを3等分するイメージで折ると仕上がりが揃います。
- 文字が書かれた面を上にして、平らな机の上にまっすぐ置く
- 下から3分の1を、中央に向かって折り上げる
- 上から3分の1を、先に折った部分の上に重ねるように折り下げる
- 折り目の端を指か定規で軽く押さえ、角と角を合わせて真っすぐ揃える
NG例
- 折り目が斜めにずれたまま、または左右の幅が揃わないまま封筒に入れる
- 文字が書かれた面を外側にして折り、封を開けた瞬間に文面が見えてしまう
- 退職届と退職願の用紙・封筒を使い回し、修正跡やタイトルの書き換え跡が残ったまま提出する
封筒への入れ方
折った退職願は、封筒を裏側から見たときに書き出しの部分が右上にくる向きで入れます。この向きにしておくと、受け取った上司や総務担当者が封筒から出してそのまま読み始められます。
表書き・裏書きの書き方や封筒のサイズ選びまで含めて確認したい場合は、以下もあわせて参考にしてください。

退職願だからこそ丁寧に折るべき理由
退職願は、会社の承諾を得て初めて退職が成立する「お願い」の書類です。退職届のような一方的な意思表示ではないため、まだ引き返せる書類だから多少雑でも構わないと考えてしまう方もいますが、これは逆効果になりやすい考え方です。
折り目が乱れた状態で渡された退職願は、上司や総務担当者に「本当に辞める覚悟があるのか」「勢いだけで出したのではないか」という印象を与えかねません。撤回の余地がある書類だからこそ、丁寧に折って渡すことが、退職の意思を落ち着いて伝える一つの材料になります。
上司・総務はここを見ている
- 折り目がまっすぐ揃っているか(提出直前まで丁寧に扱われた書類かどうかが伝わる)
- 退職届と混同せず、正しい書類(退職願)が使われているか
- 封筒から出したときに、すぐ読み始められる向きで入っているか
4つ折りにしてもいい?サイズで選ぶ判断基準
原則は三つ折りですが、便箋が長かったり用紙自体が大きかったりして封筒に収まらない場合に限り、四つ折りにしても失礼にはあたりません。まずは手元の用紙と封筒のサイズを確認し、三つ折りで問題なく収まるなら無理に四つ折りにする必要はありません。
四つ折りの手順(用紙が大きい場合のみ)
- 文字が書かれた面を上にして机に置く
- 用紙の下半分を上へ折り返す
- さらに下半分を上に折り返し、書き出しが右上にくる向きで封筒に入れる
「四つ折りは失礼にあたる」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。これはビジネスマナーとして明確な根拠がある決まりではなく、多くのマナー解説でも三つ折りが基本というだけで、四つ折り自体を禁止する扱いにはなっていません。用紙のサイズに合わせて選べば問題ありません。
退職届と退職願は撤回できるかどうかで大きく性質が異なる書類です。折り方以外の違いも合わせて理解しておくと、どちらを提出すべきか判断に迷いません。

手渡し・郵送で折り方や封の仕方は変わる?
折り方自体は、手渡しでも郵送でも三つ折りが基本で変わりません。違うのは封をするかどうかです。
- 手渡しの場合:上司に口頭で退職の意向を伝えたあと、その場で渡すケースが多いため封をしなくても失礼にはあたらない。封をする場合は「〆」の一文字にとどめる
- 郵送の場合:折った退職願を封筒に入れたあと、一回り大きい封筒に入れて送る。添え状を一枚同封すると事情が伝わりやすい
退職願は口頭での相談を先に済ませてから提出する流れが一般的なため、封をしないまま手渡しする場面が退職届よりも多くなります。封をしていないからといって折り方まで雑にしてよいわけではなく、開いた瞬間に読みやすい向きで折っておくことは変わらず大切です。
折る前に確認しておきたい用紙・封筒の準備
折り方だけを整えても、用紙自体にシワや汚れがあると仕上がりの印象は変わりません。折る前に次の点をチェックしておきましょう。
- 用紙にシワ・折れ跡・汚れがついていないか
- 退職届用に用意した用紙・封筒を使い回していないか
- 下敷きや定規を用意し、平らな場所で折れる環境か
用紙サイズと封筒サイズの組み合わせは、以下を目安にすると三つ折りがきれいに収まります。
| 用紙サイズ | 推奨する封筒サイズ |
|---|---|
| A4(三つ折り) | 長形3号 |
| B5(三つ折り) | 長形4号 |
退職願提出後に進めておきたい次のステップ
退職願を提出したあとは、次の転職活動に向けた準備も並行して進めておくと慌てずに済みます。応募先が決まり次第すぐに動けるよう、転職用の履歴書テンプレートを用意しておきましょう。
応募書類の形式に迷う場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートのように公的な基準に沿ったものを選ぶと安心です。
企業によってはJIS規格に沿った履歴書テンプレートを指定される場合もあるため、複数の形式を手元に用意しておくと迷いません。
職務経歴書もあわせて必要になるケースでは、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートを使うと、記載項目の抜け漏れを防げます。退職願そのものの書き方や例文をまだ確認していない場合は、以下も先にチェックしておくと安心です。

まとめ
- 退職願も退職届と同じく、文字面を内側にした三つ折りが基本
- 封筒には書き出しが右上にくる向きで入れる
- 用紙が封筒に収まらないときのみ四つ折りでも問題ない
- 撤回できる書類だからこそ、折り方の丁寧さが本気度を伝える材料になる
退職願の折り方は、退職届と同じ手順さえ押さえてしまえば難しいものではありません。提出前に一度手順を確認しておけば、当日は落ち着いて渡すことに集中できます。
退職願の折り方に関するよくある質問
- 退職願も退職届と折り方は同じですか?
-
はい、同じです。撤回できるかどうかという書類の性質は異なりますが、文字面を内側にした三つ折りが基本という点に違いはありません。
- 退職願を四つ折りにしても大丈夫ですか?
-
用紙が大きく封筒に収まらない場合は四つ折りにしても失礼にはあたりません。三つ折りで収まるサイズなら、三つ折りを選んでおくと迷いがありません。
- 退職願は封をしなくても大丈夫ですか?
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上司に口頭で伝えたあとその場で手渡す場合は、封をしなくても問題ありません。封をする場合は「〆」の一文字を書き添える程度で十分です。
- 折り目が多少ずれてしまいました。書き直すべきですか?
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わずかなズレであれば書き直しは不要です。ただし折れ跡が何本も重なっている、用紙がヨレているといった状態であれば、清書し直したほうが丁寧な印象になります。

