履歴書の学歴・職歴欄にある「各別にまとめて書く」は、学歴と職歴を混在させず、学歴をすべて書き終えてから職歴に移るという指示です。時系列で交互に並べるのはNGで、学歴のブロックと職歴のブロックを完全に分けます。用紙にこの注記があって手が止まっている方に向けて、正しい記入例と、すでに混ぜて書いてしまった場合の対処法を採用担当者目線でまとめました。
「各別にまとめて書く」の意味と結論|今すぐ書ける記入例
結論:学歴と職歴を分け、それぞれ古い順に書くという指示
「各別」は「それぞれ別々に」という意味です。学歴・職歴欄では、1行目の中央に「学歴」と書いてから古い順に学校名を並べ、書き終えたら1行空けて中央に「職歴」と書いてから同じく古い順に会社名を並べます。学歴と職歴を1本の年表のように交互に並べるのは誤りです。
良い例文
学歴
20XX年4月 ○○高等学校 入学
20XX年3月 ○○高等学校 卒業
20XX年4月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 入学
20XX年3月 ○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業
職歴
20XX年4月 株式会社○○ 入社
現在に至る
(右寄せ)以上
NG例
20XX年3月 ○○高等学校 卒業
20XX年4月 株式会社○○ 入社(学歴の直後に職歴が続いている)
20XX年3月 ○○大学 卒業(学歴に戻っている)
学歴と職歴が入り混じっており、どこまでが学歴でどこからが職歴かが一目で分かりません。採用担当者は経歴を追い直す手間が生じ、最後まで目を通してもらえない原因になります。
「学歴」「職歴」の見出し行はどこに書くか
見出し行の位置を誤ると、各別に分けたつもりでも伝わりにくくなります。次の3点を押さえてください。
- 1行目:欄の最初の行の中央に「学歴」とだけ書く
- 切り替え:学歴を書き終えたら1行空けて、中央に「職歴」と書く
- 締め:「以上」は職歴の末尾だけに置き、学歴の直後には書かない
学歴・職歴欄全体の項目別ルールは厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートの記入見本と合わせて確認すると、書き漏れに気づきやすくなります。
なぜ学歴と職歴を分けて書く必要があるのか
学歴・職歴を分ける理由は、単なる書式の好みではありません。厚生労働省は採用選考について、応募者の基本的人権を尊重し、適性・能力に基づいて公正に行うことを求めています。学歴と職歴が入り混じっていると、採用担当者は経歴の事実確認に余計な時間を取られ、結果として学歴の印象だけで判断してしまうリスクが高まります。
各別にまとめることで、教育の経過と就業の経過が別々のブロックとして整理され、担当者は「今どこで何をしているか」「どんな教育を受けてきたか」を短時間で正確に把握できます。
採用担当者はここを見ている
- 学歴と職歴が時系列で混在していないか
- 「学歴」「職歴」の見出し行が中央に置かれているか
- 在職中なのに「以上」だけで終わり、現状が読み取れない状態になっていないか
基本ルールを踏まえた学歴・職歴欄全体の書き方は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

すでに学歴と職歴を混ぜて書いてしまった場合の対処法
書いている途中で「各別にまとめて書く」の意味に気づき、すでに交互に書き進めてしまった方もいるはずです。修正液・修正テープ・二重線での訂正は避け、新しい用紙に書き直すのが原則です。学歴・職歴欄は経歴の骨格にあたる部分のため、訂正跡が残ると事実確認の対象として目に留まりやすくなります。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 書き始めたばかりで気づいた | その用紙は使わず、新しい用紙に学歴からまとめ直す |
| ほぼ書き終えてから気づいた | 学歴・職歴欄だけでも書き直す必要があるため、用紙自体を差し替える |
| 他の欄は書き終えている | 学歴・職歴欄以外は下書きを見ながら書き写し、誤字を確認しながら書き直す |
誤字1文字程度なら二重線と訂正印で対応できる場合もありますが、学歴と職歴の並び順そのものの誤りは範囲が広く、部分修正では不自然さが残ります。訂正の可否や境界線の詳しい判断は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

状況別|学歴・職歴欄の書き方
各別に分ける原則は同じでも、応募状況によって「どこから学歴を書くか」「職歴をどこまで詳しく書くか」は変わります。状況別に確認してください。
転職の場合
転職では高校卒業から書き始めても欄が埋まることが多く、中学卒業から書く必要は薄れます。職歴は現職も含めて、正社員・契約社員・派遣などの雇用形態が分かる形で書きます。書き出しの型は転職用の履歴書テンプレートにまとまっているので、欄の位置関係を確認しながら書くと迷いません。
新卒の場合
新卒は中学卒業から書くのが基本です。学歴が長くなりやすいため、職歴欄には「なし」と記入し、その次行右寄せに「以上」と書きます。学歴欄と職歴欄それぞれの見出し行を忘れないようにしてください。フォーマットは新卒用の履歴書テンプレートで確認できます。
アルバイト・パートの場合
アルバイトやパートの応募でも、学歴と職歴を分ける原則は変わりません。学生時代のアルバイト経験は原則として学歴欄でなく職歴欄に書きます。用紙は市販の簡易フォーマットでも、学歴・職歴の見出し行が省略できない点は同じです。書式はアルバイト用の履歴書テンプレートを参考にしてください。
学歴と職歴の間を何行空けるかで迷う方は、次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

「各別にまとめて書く」の注記がない用紙はどうする?
「各別にまとめて書く」という注記は、JIS規格や厚生労働省の推奨様式に近い用紙で見られる表記です。注記がない用紙でも、学歴と職歴を分けて書く原則は変わりません。企業から指定されたオリジナル様式や、学歴・職歴欄が独立して用意されている用紙では、注記がなくても同じ考え方で書けば問題ありません。
迷ったときは、JIS規格に沿った用紙を1枚手元に置いておくと、欄の位置関係を確認しながら書き進められます。JIS規格に沿った履歴書テンプレートには学歴・職歴欄の見本が入っているので、他の用紙で書く際の参考にもなります。
まとめ
- 「各別にまとめて書く」は、学歴と職歴を混在させず、学歴を書き終えてから職歴に移るという指示
- 1行目中央に「学歴」、1行空けて中央に「職歴」と見出しを置く
- 混ぜて書いてしまった場合は、部分修正でなく新しい用紙への書き直しが基本
- 注記がない用紙でも、分けて書く原則は変わらない
学歴・職歴欄が整理できたら、氏名や日付など他の欄も合わせて見直すと、提出前の抜け漏れに気づきやすくなります。
「各別にまとめて書く」に関するよくある質問
- 学歴と職歴を1行ずつ交互に書いてはいけませんか。
-
交互に書くのは誤りです。学歴をすべて書き終えてから1行空けて職歴に移り、それぞれのブロック内で古い順に記載します。
- 「学歴」「職歴」の見出しは必ず書く必要がありますか。
-
必要です。見出し行がないと、欄のどこから職歴が始まるのか採用担当者に伝わりにくくなります。1行目中央に「学歴」、切り替え位置の中央に「職歴」と明記してください。
- 職歴がない場合も各別にまとめる必要がありますか。
-
必要です。学歴を書き終えたら1行空けて中央に「職歴」と書き、次の行に「なし」、その次行右寄せに「以上」と記入します。見出し行自体は省略しません。
- すでに混ぜて書いてしまった履歴書は部分的な訂正で直せますか。
-
並び順そのものの誤りは修正範囲が広く、二重線や訂正印では不自然さが残ります。学歴・職歴欄は新しい用紙に書き直すのが基本です。

