履歴書の名前のふりがなは、欄の表記が「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナで書くのが正解です。ひらがなかカタカナかに正誤はなく、見るのは「欄に合わせているか」だけです。この記事では、名前のふりがなの記入例とNG例、姓と名の間のスペース、名前がひらがな・カタカナの人や外国籍の人の書き方、2025年から始まった戸籍の振り仮名との関係まで、採用担当者の見方を交えて紹介します。
履歴書の名前のふりがなはひらがな?カタカナ?【結論】
結論:欄の表記に合わせて書く
名前のふりがなは、履歴書の氏名欄の上に印刷されている文字を見て決めます。ハローワークが公開している履歴書の書き方資料でも、「ふりがな」の場合はひらがなで、「フリガナ」の場合はカタカナで記入すると案内されています。
| 欄の表記 | 書く文字 | 記入例(山田 太郎の場合) |
|---|---|---|
| ふりがな | ひらがな | やまだ たろう |
| フリガナ | カタカナ | ヤマダ タロウ |
| 表記がない・読み仮名欄だけある | ひらがなが一般的 | やまだ たろう |
氏名欄だけでなく、住所欄・連絡先欄のふりがなも同じ欄表記になっているのが普通です。1枚の履歴書の中でひらがなとカタカナを混ぜないことも、あわせて守ってください。
名前のふりがなの記入例
欄が「ふりがな」の履歴書に、氏名「佐藤 美咲」を書く場合の例です。
良い書き方(欄が「ふりがな」の場合)
ふりがな さとう みさき
氏 名 佐藤 美咲
NG例
ふりがな サトウミサキ
氏 名 佐藤 美咲
欄が「ふりがな」なのにカタカナで書いている点と、姓と名の間をあけていない点がNGです。読めはしますが、「欄の指示を見ていない」という印象につながります。
厚労省・JIS様式の履歴書は「ふりがな」なのでひらがなで書く
厚生労働省が2021年4月に公表した履歴書様式例も、ハローワークのサイトで公開されているJIS様式の履歴書も、氏名欄の上は「ふりがな」とひらがな表記です。これらの様式を使う場合、名前のふりがなはひらがなで書きます。
これから用紙を用意する人は、厚生労働省の様式に沿った履歴書テンプレートを使えば、欄の表記で迷う場面そのものが減ります。
応募先が旧来の様式を指定している場合は、JIS規格の履歴書テンプレートも選択肢になります。市販の履歴書や企業独自の応募書類では「フリガナ」表記のものもあるため、書き始める前に欄の文字を一度確認する習慣をつけておくと失敗しません。
履歴書の名前のふりがなを書くときの基本ルール
ひらがなかカタカナかを決めたら、次の4点を押さえれば名前欄は完成します。
- 姓と名の間は1文字分あける
- 読みは戸籍に記載された振り仮名と同じにする
- 名前がひらがな・カタカナでもふりがなは省略しない
- 濁点や小さい文字(ゃ・ゅ・ょ・っ)を正確に書く
姓と名の間は1文字分あける
氏名欄で姓と名の間を1文字分あけたら、ふりがなも同じ位置で1文字分あけます。ふりがなが氏名の真上に来るようにそろえると、どこまでが姓なのかが一目で伝わります。
「長谷川」「小比類巻」のように姓が長い人や、「東」「林」のように1文字の人は、区切りがないと読み手が姓と名の境目を間違えやすくなります。スペースは見た目を整えるためだけでなく、名前を正しく呼んでもらうための区切りです。
読みは戸籍に記載された振り仮名と同じにする
2025年5月26日に改正戸籍法が施行され、戸籍に氏名の振り仮名が記載されるようになりました。本籍地の市区町村から「戸籍に記載される予定の振り仮名」の通知が届き、誤りがある場合の届出期限は2026年5月25日でした。届出がなかった場合は、通知された振り仮名がそのまま戸籍に記載されます。
戸籍の振り仮名と履歴書の関係
- 読み:戸籍に記載された振り仮名と同じ読みで書く
- 文字:戸籍の振り仮名はカタカナ表記だが、履歴書は欄の表記(ふりがな/フリガナ)に合わせる
- 確認方法:本籍地から届いた通知書で確認できる(戸籍への記載後は住民票にも振り仮名が反映される)
「戸籍がカタカナになったから履歴書もカタカナ」と考える必要はありません。戸籍に合わせるのは読み方で、文字の種類は履歴書の欄に合わせると覚えておけば迷いません。普段使っている読みと通知書の読みが違っていた人は、履歴書を書く前に一度確認しておくと、入社手続きで書類の読みが食い違う心配がなくなります。
名前がひらがな・カタカナでもふりがなは省略しない
「さくら」「エマ」のように名前そのものが仮名の人も、ふりがな欄は空けずに書きます。読めるから不要と考えがちですが、空欄は採用担当者から見ると記入漏れと区別がつきません。具体的な書き方は後半の「ケース別」で紹介します。
濁点や小さい文字を正確に書く
ふりがなで間違いが起きやすいのは、濁点と小さい文字です。手書きの場合、小さい「ゃ・ゅ・ょ・っ」が普通の大きさに見えると、別の読みに受け取られてしまいます。
| 間違えやすい例 | 正しい例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 都築 → つずき | つづき | 「ず」と「づ」は戸籍の振り仮名どおりに |
| 京子 → きようこ | きょうこ | 小さい「ょ」は半分ほどの大きさで右下に |
| 一平 → いつぺい | いっぺい | 小さい「っ」が普通の大きさにならないように |
| 中島 → なかじま(本人は「なかしま」) | なかしま | 濁るかどうかは思い込みで書かず通知書で確認 |
採用担当者はここを見ている
- 面接で名前を呼ぶとき:受付や面接の呼び出しでは、ふりがなを見て名前を読み上げる
- 応募者情報の登録:採用管理システムや入社手続きの書類に、ふりがなをそのまま転記することがある
- 書類全体の正確さ:最初に目に入る氏名欄の表記がそろっているかで、ほかの欄も正確に書かれているかの見当をつける
名前を読み間違えられるのは、応募者にとっても気分のよいものではありません。ふりがなは面接で自分の名前を正しく呼んでもらうための情報と考えると、1文字ずつ確認する理由が見えてきます。

【ケース別】履歴書の名前のふりがなで迷いやすい書き方
名前がひらがな・カタカナの場合
名前が仮名でも、ふりがな欄のルールは変わりません。欄が「ふりがな」なら、カタカナの名前もひらがなに直して書きます。逆に欄が「フリガナ」なら、ひらがなの名前をカタカナにします。
良い書き方(欄が「ふりがな」の場合)
【名前がひらがな】
ふりがな やまもと さくら
氏 名 山本 さくら
【名前がカタカナ】
ふりがな たなか えま
氏 名 田中 エマ
NG例
ふりがな やまもと
氏 名 山本 さくら
名がひらがなだからといって、名のふりがなを省略するのはNGです。姓だけ書いて名を空けると、書きかけの印象を与えます。
外国籍の場合
外国籍の人は、氏名欄に在留カードやパスポートと同じ表記で名前を書き、ふりがな欄には日本語での読みを書きます。文字の種類は日本人の場合と同じく、欄の表記に合わせるのが基本です。
良い書き方(外国籍・欄が「フリガナ」の場合)
フリガナ スミス ジョン
氏 名 SMITH JOHN
- ミドルネームがある場合は、在留カードの表記どおりに省略せず書く
- 在留カードに漢字の氏名が併記されている場合は、その漢字表記を使う
- 応募先から「カタカナで」「アルファベットも併記」などの指定があれば、指定を優先する
結婚などで姓が変わった・旧姓で働きたい場合
履歴書の氏名は、応募時点の戸籍上の氏名で書き、ふりがなも現在の姓の読みで書きます。結婚して間もない時期は旧姓の読みを書いてしまうミスが起きやすいため、書き終えたら姓のふりがなだけでも見直してください。
入社後に旧姓を通称として使いたい場合は、氏名欄ではなく本人希望記入欄に「業務上は旧姓(〇〇)の使用を希望します」と書くか、面接で相談するのが確実です。
パソコン・スマホで作成する場合
パソコンやスマホで作る場合も、欄の表記に合わせるルールは同じです。Wordのルビ機能で漢字の上に読みを振るのではなく、テンプレートに用意されたふりがな欄に入力してください。ルビで振ると文字が小さくなり、印刷すると読みにくくなります。
転職活動で使う場合は、ふりがな欄があらかじめ用意された転職用の履歴書テンプレートに入力すれば、レイアウトを崩さずに作れます。
アルバイトの応募なら、アルバイト用の履歴書テンプレートが使えます。Webの応募フォームで「全角カタカナで入力」と指定されている場合は、履歴書の欄とは別にフォームの指定どおりに入力します。
履歴書の名前のふりがなでよくあるNG例と対処法
提出前のチェックに使える、名前のふりがなのNG例をまとめました。どれも1分あれば防げるミスです。
| NG例 | 正しい書き方 | 採用担当者の受け取り方 |
|---|---|---|
| 「ふりがな」欄にカタカナ | 欄の表記に合わせてひらがな | 欄の指示を見ていない |
| 氏名はひらがな、住所はカタカナ | 1枚の中でどちらかに統一 | 確認が足りない |
| 姓と名の間をあけない | 氏名と同じ位置で1文字分あける | 姓と名の境目がわからない |
| 仮名の名前のふりがなを空欄 | 欄に合わせて読みを書く | 記入漏れに見える |
| ふりがなが小さすぎて読めない | 欄の高さに合う大きさで書く | 読み間違いの原因になる |
住所のふりがなとも表記をそろえる
名前をひらがなで書いたら、現住所・連絡先のふりがなもひらがなで書きます。住所のふりがなは書く範囲にもルールがあるため、氏名欄と続けて確認しておくと手戻りがありません。

ふりがなを書き間違えたときの対処法
- 手書きで提出前に気づいた場合:修正テープや二重線は使わず、新しい用紙に書き直す
- パソコンで作成した場合:データを直して印刷し直す(PDFで送る場合はファイルを作り直す)
- 提出後に気づいた場合:名前の読みの誤りは面接の呼び出しや入社手続きに関わるため、メールか電話で正しい読みを伝える
手書きの場合は、氏名欄を最初に書くと失敗したときの書き直しが少なくて済みます。ふりがな→氏名の順に鉛筆で薄く下書きしてから清書すると、スペースの位置もそろえやすくなります。
名前のふりがなで迷わない履歴書作成ツール【サクレキ】
欄の表記を確かめて、ひらがなとカタカナを書き分けて、住所欄ともそろえて……と細かい確認が続いて手が止まっているなら、入力欄に沿って埋めていくだけで履歴書が仕上がるサクレキを使うのが近道です。書き直しの手間がないので、ふりがなを間違えてもその場で直せます。
まとめ
- ひらがなかカタカナかは欄で決める:「ふりがな」ならひらがな、「フリガナ」ならカタカナ
- 厚労省・JIS様式は「ふりがな」:これらの様式ではひらがなで書く
- 姓と名の間は1文字分あける:氏名欄と同じ位置で区切る
- 読みは戸籍と同じに:戸籍の振り仮名はカタカナでも、文字の種類は履歴書の欄に合わせる
- 仮名の名前でも省略しない:カタカナの名前も「ふりがな」欄ならひらがなに直して書く
氏名欄は採用担当者が最初に目にする欄です。書き始める前に欄の文字を確認するだけで、名前のふりがなのミスはほぼ防げます。

履歴書の名前のふりがなに関するよくある質問
- 「ふりがな」欄にカタカナで書いてしまいました。書き直すべきですか?
-
提出前であれば書き直すことをおすすめします。読みが正しければ不採用の決め手になることは考えにくいものの、欄の指示に合っていない点は目に付きます。手書きの場合は修正テープを使わず、新しい用紙に書き直してください。
- 名前がひらがなでも、ふりがなは書く必要がありますか?
-
書く必要があります。空欄にすると記入漏れと区別がつかないためです。欄が「ふりがな」なら氏名と同じひらがなを、「フリガナ」ならカタカナに直して書きます。
- 戸籍の振り仮名はカタカナなので、履歴書もカタカナで書くべきですか?
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文字の種類は履歴書の欄の表記に合わせます。欄が「ふりがな」ならひらがなで書いて問題ありません。戸籍に合わせるのは読み方で、本籍地から届いた通知書に記載された読みと同じになっているかを確認してください。
- ふりがなも姓と名の間をあけますか?
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あけます。氏名欄で姓と名の間を1文字分あけ、ふりがなも同じ位置で1文字分あけると、どこまでが姓かが伝わりやすくなります。
- 欄に「ふりがな」「フリガナ」の表記がない場合はどうすればいいですか?
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ひらがなで書くのが一般的です。応募先から指定がある場合は指定に従い、住所など他の欄の読み仮名も同じ文字にそろえてください。

