VBAエキスパートは、履歴書の資格欄に「VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得」のように、資格名と科目名をセットで書くのが公式の表記です。「VBA検定」などの通称や科目名の省略は、事務職の選考で減点につながります。この記事では、科目別の記載例とNG例、「書いても意味がない」と言われる理由、自己PR・職務経歴書で評価を引き上げる書き方を採用担当者の視点でまとめました。
VBAエキスパートの履歴書の書き方と記載例【公式表記】
結論:「VBAエキスパート+科目名+取得」で書く
試験を運営する株式会社オデッセイコミュニケーションズは、公式サイトのよくある質問で履歴書への記載例を示しています。日本語表記は「VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得」です。資格名だけでなく、どの科目に合格したのかまで書くのがポイントです。
VBAエキスパートは4科目に分かれており、科目ごとに難易度と評価が変わります。科目名がないと、採用担当者はスキルの水準を判断できません。
| 科目 | 履歴書の書き方 | 合格率(公式) |
|---|---|---|
| Excel VBA ベーシック | VBAエキスパート Excel VBA ベーシック 取得 | 81% |
| Excel VBA スタンダード | VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得 | 59% |
| Access VBA ベーシック | VBAエキスパート Access VBA ベーシック 取得 | 56% |
| Access VBA スタンダード | VBAエキスパート Access VBA スタンダード 取得 | 46% |
合格率は公式サイトの「試験に関するデータ」(2019年5月〜2025年12月の受験者データ)より
科目別の記載例
資格欄は「取得年月」「資格名」の2列で構成されているのが一般的です。年は和暦・西暦のどちらでも構いませんが、学歴・職歴欄と表記を揃えてください。
良い書き方(Excel VBAの場合)
2025年 6月 VBAエキスパート Excel VBA ベーシック 取得
2026年 2月 VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得
ベーシックとスタンダードの両方を持っている場合は、取得順に2行で書きます。段階的にスキルを伸ばしてきた経緯が伝わるため、上位科目だけにまとめるより評価されやすくなります。
良い書き方(スタンダードクラウンの場合)
2026年 5月 VBAエキスパート スタンダードクラウン 取得
スタンダードクラウンは、Excel VBA スタンダードとAccess VBA スタンダードの両方に合格した人の称号です。公式サイトでは、記入欄に余裕があれば2つのスタンダード科目名も併記するよう案内しています。
採用担当者に雑な印象を与えるNG例
VBAエキスパートは名称に「検定」が入らない資格のため、書き間違いが起きやすい資格です。よく見かける誤りを4つ挙げます。
NG例
- VBA検定 合格:「VBA検定」という正式名称の資格は存在しません。通称のまま書くと、資格を正確に把握していない印象になります
- VBAエキスパート 取得:科目名がなく、ベーシックかスタンダードか、ExcelかAccessかが判断できません
- エクセルVBA基礎 合格:科目名をカタカナや日本語に言い換えるのは誤りです。「Excel VBA ベーシック」と公式どおりに書きます
- VBAエキスパート Excel 2019 VBA ベーシック:公式の記載例にバージョン表記はありません。MOSと同じ感覚でバージョンを足さないようにしてください
英語表記・主催団体名が必要な場合
外資系企業への応募などで英文の履歴書を作る場合も、公式サイトに表記例があります。主催団体名を求められたときは、運営会社名を書きます。
良い書き方(英語表記・主催団体名)
【英語表記】VBA Expert Excel VBA Standard
【主催団体名】株式会社 オデッセイ コミュニケーションズ
公式サイトの英語表記例は「VBA Expert Excel VBA Standard 取得」です。英文の履歴書では、末尾の「取得」を英語の書式に合わせて調整してください。
取得年月の確認方法と資格欄の並べ方
取得年月は合格日で書く
取得年月には合格した試験日の年月を書きます。うろ覚えのまま書くのは避けてください。内定後に合格証明の提出を求められて日付が食い違うと、確認の手間をかけさせることになります。
紙の合格認定証は2022年11月30日までの受験分で発行が終了しており、それ以降の合格者にはデジタルのオープンバッジが発行されています。手元に認定証がない場合は、次の方法で確認できます。
- 試験結果レポート:受験直後に受け取るレポートに得点と合否が記載されています
- 合格者の照会(Odyssey CBTで受験した場合):結果レポート下部の「合格者番号」を公式サイトの照会ページに入力すると、合格日などが表示されます
- オープンバッジの案内メール:合格後2〜4週間以内に、受験時のIDに登録したメールアドレスへ届きます
「合格」ではなく「取得」で書く理由
一般的な検定は「合格」、免許は「取得」で締めると説明されることが多いですが、VBAエキスパートは公式の記載例が「取得」になっています。迷ったら公式の表記に合わせるのが確実です。
ただし、資格欄の中で「合格」と「取得」が入り混じると統一感がなくなります。ほかの検定を「合格」で書いている場合でも、それぞれの公式表記に従っていれば問題ありません。転職用の履歴書テンプレートで資格欄の行数を確認してから書き始めると、行が足りなくなる失敗を防げます。
MOS・簿記など他の資格との並べ方
資格欄は、運転免許などの免許を先に書き、その後に資格を取得順に並べるのが基本です。最後の行の下に右寄せで「以上」と書いて締めます。
良い書き方(複数の資格を持っている場合)
2019年 8月 普通自動車第一種運転免許 取得
2023年 11月 日本商工会議所簿記検定試験2級 合格
2025年 6月 VBAエキスパート Excel VBA ベーシック 取得
2026年 2月 VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得
以上
採用担当者はここを見ている
- MOS(Excel)→VBAエキスパートの順に取得していると、操作から自動化へスキルを積み上げてきたことが一目でわかる
- 簿記とVBAの組み合わせは、経理実務と集計作業の効率化を両方こなせる人材として目に留まりやすい
- 行数が足りないからと応募職種に関係の薄い資格を優先し、VBAを削ってしまうのはもったいない

VBAエキスパートは履歴書で評価される?採用担当者の本音
「VBAエキスパートは書いても意味がない」という意見を目にして、書くかどうか迷う人もいます。書いて損になることはありません。ただし、資格欄に書くだけで評価が決まるわけでもありません。評価の大きさは応募する職種によって変わります。
評価されやすい職種・されにくい職種
| 職種 | 評価の傾向 | 理由 |
|---|---|---|
| 一般事務・営業事務 | 評価されやすい | 日々のExcel集計・帳票作成を自動化できる人は少なく、即戦力として見られやすい |
| 経理・財務 | 評価されやすい | 月次の集計や仕訳データの加工など、繰り返し作業の多い業務に直結する |
| データ集計・管理部門 | 評価されやすい | 複数ファイルの取りまとめやレポート作成の工数削減に使える |
| 社内SE・業務改善担当 | プラス材料になる | 現場のExcel業務を改善する場面で役立つが、ほかのITスキルと合わせて見られる |
| Web系エンジニア・プログラマー | 評価されにくい | 主に使う言語や開発実績のほうが重視される |
「書いても意味がない」と言われる3つの理由
否定的な意見には、それなりの理由があります。理由を知っておくと、どこを補えば評価につながるかが見えてきます。
- 「Excelが得意な人」程度に受け取られやすい:VBAになじみのない採用担当者には、PCスキルの延長と見られることがあります
- 資格を必須とする求人が少ない:民間資格で、応募条件にしている企業は多くありません
- 資格と実務力が結びつかない:試験に受かっても、職場のExcelファイルを自動化できるかは別問題だと考える担当者もいます
3つとも「資格欄の1行だけでは、何ができるのかが伝わらない」ことが原因です。資格欄は入口で、評価を決めるのは自己PRと職務経歴書だと考えてください。
採用担当者はここを見ている
- 資格名より「VBAで何を自動化し、どれだけ時間が減ったか」
- 自分の業務だけでなく、チームや部署の作業を楽にした経験があるか
- 作ったマクロを他の人が使えるよう、手順書や引き継ぎまで考えているか
ベーシックだけでも書くべきか
ベーシックだけでも書いてください。Excelのマクロ・VBAを体系的に学んだ証明になり、事務職の応募では資格欄が空いているより確実にプラスです。
一方で、Excel VBA ベーシックの合格率は81%と高めです。ベーシック単体で強くアピールするより、業務で使った具体例を自己PRに添えるほうが評価につながります。
VBAスキルが評価される伝え方|自己PR・職務経歴書の例文
VBAのスキルを履歴書で伝えるなら、資格欄・自己PR欄・職務経歴書の3か所で役割を分けます。資格欄には正式名称、自己PR欄には強みの要約、職務経歴書には具体的な実績を書きます。
自己PR欄の例文(事務職に応募する場合)
良い例文
私の強みは、Excel VBAを使って定型業務を効率化できることです。前職の営業事務では、毎週手作業で行っていた5拠点の売上データの集計をマクロで自動化し、1回あたり約2時間かかっていた作業を10分程度に短縮しました。体系的に学び直すためにVBAエキスパート Excel VBA スタンダードを取得し、エラー処理を加えて他のメンバーも安心して使えるツールに改善しています。貴社でも、繰り返し発生する集計・帳票作成の効率化に貢献したいと考えています。
NG例
VBAエキスパートを取得しており、Excelのマクロが得意です。パソコンスキルを活かして貴社に貢献したいです。
何をどれだけ効率化できるのかが書かれておらず、資格欄の繰り返しにしかなっていません。「Excelが得意な人」以上の評価を得にくい書き方です。
職務経歴書に書く業務改善実績の例文
職務経歴書では、「対象業務」「やったこと」「結果」の3点を数字入りで書きます。事務の職務経歴書テンプレートの職務内容欄に、次のような形で追記すると読みやすくまとまります。
良い書き方(職務経歴書の実績欄)
- 【対象業務】5拠点から届く週次売上ファイル(Excel)の集計・報告資料作成
- 【取り組み】ファイルの読み込みから集計表・グラフ作成までをVBAで自動化。入力ミスを検知するチェック機能を追加
- 【結果】作業時間を週約2時間から10分程度に短縮。転記ミスによる報告資料の差し戻しがゼロに
経理職に応募する場合は、月次決算の集計や仕訳データの整形など、経理業務での活用例に置き換えてください。経理の職務経歴書テンプレートを使うと、実績を書く位置で迷わずに済みます。
実務でVBAを使った経験がない場合の書き方
独学で資格を取り、まだ業務で使ったことがない人もいます。その場合は、学習の過程で作ったものと、入社後にどう活かすかを具体的に書きます。実績がないことを隠す必要はありません。
良い例文(実務経験がない場合)
販売職として働きながら、事務職への転職に向けてExcel VBAを学び、VBAエキスパート Excel VBA ベーシックを取得しました。学習の一環として、自分の勤務シフト表から月の勤務時間を自動集計するマクロを作成し、毎月の確認作業を短縮しています。入社後は、まず担当業務の手順を正確に覚えたうえで、繰り返し発生する作業の効率化に取り組みたいと考えています。
システムエンジニアやプログラマーを目指す場合、VBAは「プログラミングの基礎を学んだ証明」として扱われます。主に使う言語の学習状況とあわせて、エンジニアの職務経歴書テンプレートのスキル欄に整理しておくと、技術の幅が伝わります。

VBAエキスパートを勉強中・受験予定の場合の書き方
勉強中の資格は「勉強中」「受験予定」と明記する
まだ合格していない資格を「取得」と書くのは経歴詐称にあたります。勉強中であることを書く場合は、資格欄の最後か本人希望欄の手前に、受験予定の時期とあわせて記載してください。
良い書き方(勉強中の場合)
VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得に向けて勉強中(2027年1月受験予定)
NG例
VBAエキスパート 勉強中
科目名と受験予定時期がないため、本気で取り組んでいるのかが伝わりません。面接で進み具合を聞かれたときに答えられるよう、学習中の範囲も整理しておいてください。
2027年4月にExcel VBAの試験がリニューアル予定
公式サイトでは、Excel VBA ベーシックとExcel VBA スタンダードを2027年4月1日からリニューアルする予定と発表されています。これから受験する人は、時期によって試験内容が変わる点に注意してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象科目 | Excel VBA ベーシック/Excel VBA スタンダード(Access VBAは変更なし) |
| 現行試験の受験期限 | 2027年3月31日まで |
| 新試験の開始 | 2027年4月1日(予定) |
| 新試験の対応バージョン | Microsoft 365 |
| 既存合格者の扱い | 合格済みの認定はリニューアル後も有効 |
すでに合格している人は、リニューアル後も書き方を変える必要はありません。「古い試験だから書けない」ということはないため、取得年月どおりに記載してください。

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まとめ
- 書き方は公式表記どおり:「VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得」のように資格名と科目名をセットで書く
- 通称・バージョン表記はNG:「VBA検定」「Excel 2019」などは書かない
- 取得年月は合格日で確認:紙の認定証がなくても結果レポートや合格者照会で確認できる
- 評価を決めるのは実績:自己PRと職務経歴書に「何を自動化し、何時間減ったか」を数字で書く
- 勉強中は正直に:科目名と受験予定時期を添えて「勉強中」と書く
資格欄の1行を正確に書き、自己PRで実績を1つ具体的に示すだけで、「Excelが得意な人」から「業務を任せられる人」へと見え方が変わります。
VBAエキスパートの履歴書に関するよくある質問
- VBAエキスパートに有効期限はありますか?
-
公式サイトに有効期限や更新の定めは記載されていません。2027年4月のExcel VBA試験リニューアルについても、合格済みの認定はリニューアル後も有効と案内されています。何年前に取得した場合でも、取得年月どおりに履歴書へ書いて問題ありません。
- ベーシックとスタンダードの両方を持っている場合、スタンダードだけ書けばいいですか?
-
行数に余裕があれば、取得順に両方書くのがおすすめです。段階的にスキルを伸ばしてきた経緯が伝わります。資格欄の行が足りない場合は、上位のスタンダードを優先して書いてください。
- MOSのようにExcelのバージョンも書く必要がありますか?
-
必要ありません。公式サイトの履歴書記載例は「VBAエキスパート Excel VBA スタンダード 取得」で、バージョンは含まれていません。科目名まで正確に書けば十分です。
- 紙の合格認定証がありません。履歴書に書いても大丈夫ですか?
-
問題ありません。紙の合格認定証は2022年11月30日までの受験分で発行が終了しており、それ以降の合格者にはオープンバッジが発行されています。応募先から証明を求められた場合は、オープンバッジや試験結果レポートを提示してください。
- Access VBAの科目も同じ書き方でいいですか?
-
同じ書き方です。「VBAエキスパート Access VBA ベーシック 取得」「VBAエキスパート Access VBA スタンダード 取得」と科目名を入れて書きます。データベースを扱う事務・管理部門への応募では、Excelとは別の強みとして伝わります。

