TOEICを受けたことがない場合、履歴書には何も書かなくて問題ありません。空欄や他の資格だけでも減点にはなりません。ただし英語力欄がある履歴書や、応募先で英語を使う求人では書き方に工夫が要ります。資格欄・英語力欄の記載例、受験予定・勉強中の書き方、今から受けて提出に間に合うかの判断、採用担当者が未受験より警戒するNG例まで紹介します。
TOEICを受けたことない人の履歴書の書き方【結論】
結論:受けていないTOEICは書かなくてよい
履歴書の免許・資格欄は、取得済みの資格や受験済みのスコアを書く欄です。TOEICを受けたことがないなら、TOEICの行そのものを作らないのが正解です。「TOEIC 未受験」と書く必要もありません。
採用担当者は資格欄を「持っているものを確認する欄」として読んでいます。持っていないものをわざわざ書くと、かえって英語力の低さを強調する結果になります。
資格欄の記載例(他の資格がある場合・何もない場合)
他の資格を持っている場合は、その資格だけを取得順に書きます。書ける資格がひとつもない場合は「特になし」と書いて、空欄のまま提出しないようにします。
良い書き方(他の資格がある場合)
令和〇年 〇月 普通自動車第一種運転免許 取得
令和〇年 〇月 日商簿記検定試験2級 合格
※TOEICの行は作らない。持っている資格だけで十分です
良い書き方(書ける資格が何もない場合)
特になし
※空欄のまま出すと「書き忘れ」と受け取られることがあります
NG例
令和〇年 〇月 TOEIC 未受験
資格欄は持っているものを書く欄です。「未受験」と書くと英語が苦手な印象だけが残ります。
新卒の方は、資格欄と自己PR欄のバランスが取りやすい新卒用の履歴書テンプレートを使うと、資格が少なくても全体が間延びしません。
英語力欄・語学欄がある場合の書き方
企業指定の履歴書やエントリーシートには「語学力」「英語力」の欄が設けられていることがあります。この場合は空欄にせず、スコアの代わりに「英語で何ができるか」を具体的に書くのが基本です。
良い書き方(英語力欄)
【英語を使った経験がある場合】
英語:TOEIC未受験。前職で海外取引先との英文メール対応(月20件程度)を担当
【英語を使った経験がない場合】
英語:特になし(中学・高校レベルの読解)
【受験予定がある場合】
英語:TOEIC Listening & Reading Test 令和〇年〇月受験予定
NG例(英語力欄)
英語:ビジネスレベル
スコアや実務経験の裏付けがない「ビジネスレベル」は、面接で英語の質問をされたときに崩れます。根拠を書けない表現は使わないでください。
TOEICを受けていないのは不利?採用担当者の本音
TOEICを受けたことがない人は珍しくない
マイナビニュースが2024年9月に10代〜60代の会員701名へ行ったアンケートでは、TOEICの受検経験がある人は39.1%でした。10人中6人ほどは一度も受けたことがない計算で、資格欄にTOEICがない履歴書は採用担当者にとって見慣れたものです。
「周りはみんな受けているのでは」と不安になりがちですが、未受験という事実だけで書類選考から外されるケースは、英語力を応募条件にしている求人を除けば多くありません。
採用担当者が資格欄で見ているのはスコアの有無ではない
採用担当者はここを見ている
- 仕事で必要な英語力があるか:英語を使わない職種なら、TOEICの有無はほぼ判断材料になりません
- 書かれた内容が事実か:スコアや英語力の表現に誇張がないかは、面接や公式認定証の提出で確認されます
- 書類全体の丁寧さ:資格欄が空欄のままか「特になし」と書かれているかで、記入の丁寧さを見ています
採用担当者が気にするのは「TOEICを受けたかどうか」よりも、低いスコアや根拠のない英語力アピールで評価を下げていないかという点です。受けていないことを後ろめたく思う必要はありません。
TOEIC未受験が不利になりやすい求人・なりにくい求人
不利になるかどうかは、応募先の仕事で英語を使うかどうかで決まります。求人票の応募条件・歓迎条件を先に確認してください。
| 求人のタイプ | 未受験の影響 | 取るべき対応 |
|---|---|---|
| 応募条件に「TOEIC〇点以上」と明記 | 大きい(書類で判断される) | 受験してスコアを用意するか、別の求人を検討 |
| 歓迎条件に「TOEIC〇点以上」 | 中程度 | 英語を使った経験や受験予定を書いて補う |
| 外資系・海外取引の多い職種 | 中〜大 | 英語の実務経験を職務経歴・自己PRで具体的に示す |
| 英語の記載がない国内向けの求人 | ほぼなし | 資格欄は持っている資格だけでよい |
受験予定・勉強中のTOEICを履歴書に書く方法
TOEICを受けたことがなくても、受験の申込みを済ませている場合や英語を勉強している場合は、その事実を書いて意欲を伝えられます。書くときはテストの正式名称「TOEIC Listening & Reading Test」を使ってください。
受験予定の書き方
受験日が決まっているなら、資格欄の最後に受験予定として1行加えます。年月は他の資格と同じく和暦か西暦に揃えます。
良い書き方(受験予定)
令和〇年 〇月 TOEIC Listening & Reading Test 受験予定
【目標点を添える場合】
令和〇年 〇月 TOEIC Listening & Reading Test 受験予定(700点取得を目標に学習中)
NG例(受験予定)
TOEIC 近日受験予定
受験年月がなく、略称のままなので本当に申し込んでいるのか判断できません。申込みを済ませてから書くのが原則です。
勉強中の書き方
受験日が決まっていない場合、資格欄に「勉強中」と書くのはおすすめしません。資格欄は事実を並べる欄なので、学習状況は本人希望欄や自己PR欄に回すほうが自然です。
良い書き方(自己PR欄に勉強中と書く例)
海外の取引先が増えている貴社の業務に備え、現在は毎朝30分の英語学習を続けています。令和〇年〇月のTOEIC Listening & Reading Testで650点以上を取ることを目標にしており、入社後も学習を継続します。
NG例(勉強中)
英語を勉強中です。
期間・方法・目標がないと、熱意ではなく「とりあえず書いた」と受け取られます。
受験予定・勉強中を書いてよいのは英語を使う仕事に応募するとき
受験予定や勉強中の記載は、どの応募先にも書けばよいわけではありません。書く前に次の3点を確認してください。
- 応募先の仕事や求人票に、英語を使う場面・英語力の歓迎条件がある
- 受験の申込みを済ませている、または受験月を決めている
- 面接で「結果はどうでしたか」と聞かれても答えられるよう、実際に受験する
英語を使わない仕事なら、受験予定を書いても評価はほとんど変わりません。資格欄の行数を埋めるためだけに書くのは避けたほうが無難です。

TOEIC以外で英語力を履歴書に書く方法
英検・TOEFL・IELTSを持っているなら正式名称で書く
TOEICは受けたことがなくても、英検など他の英語資格を持っている方は少なくありません。英語力の証明はTOEICに限らないので、持っている資格を正式名称で書いてください。
| 通称 | 履歴書に書く正式名称の例 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 英検 | 実用英語技能検定2級 合格 | 「取得」ではなく「合格」。級は上位のものだけ書く |
| TOEFL | TOEFL iBT 〇〇点 取得 | 受験した形式(iBTなど)まで書く |
| IELTS | IELTS(アカデミック・モジュール)オーバーオール・バンドスコア〇.〇 取得 | モジュールの種類とスコアをセットで書く |
英検は3級でも書いてよいか迷う方が多い資格です。級ごとの判断は下の記事で詳しく扱っています。

留学・海外経験・仕事で英語を使った経験は自己PRに書く
試験を受けていなくても、英語を実際に使った経験はスコア以上の材料になります。「どんな場面で・どのくらいの頻度で・何をしたか」まで書くと、採用担当者が入社後の働き方を想像しやすくなります。
良い例文(転職・仕事で英語を使った経験)
前職の貿易事務では、TOEICの受験経験はないものの、海外の仕入れ先とのメール対応を週10件ほど英語で担当していました。翻訳ツールに頼りきらず定型文を自作して返信時間を短縮した経験を、貴社の海外営業サポートで生かしたいと考えています。
良い例文(新卒・アルバイトで英語を使った経験)
観光地のカフェでのアルバイトで、外国人のお客様への注文対応を2年間担当しました。メニューの英語表記を店長に提案して作り直し、注文時の聞き返しを減らした経験があります。
転職活動中の方は、職歴欄と資格欄のスペース配分がちょうどよい転職用の履歴書テンプレートを使うと、英語の実務経験を自己PR欄に収めやすくなります。
今からTOEICを受けるなら履歴書の提出に間に合うか確認する
受験料と結果が出るまでの目安
応募先が英語力を求めていて「今から受けたい」と考えた場合は、結果が出る時期から逆算します。一般の方が受ける公開テストの基本情報は次のとおりです(2026年10月時点のIIBC公式情報)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | TOEIC Listening & Reading Test(公開テスト) |
| 受験料(税込) | 7,810円(紙の公式認定証あり)/7,700円(紙の公式認定証なし) |
| 試験時間 | 2時間 |
| 結果の受け取り | 受験者全員にデジタル公式認定証を発行。発行予定日は試験日ごとに年間テスト日程で公表 |
| 公式認定証の再発行 | 受験日から2年以内 |
出典:国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)公式サイト。最新の日程・料金は申込前に公式サイトで確認してください
大学などの案内では、2026年5月17日実施回のデジタル公式認定証の発行予定日が6月4日とされていました。試験日から結果が出るまで3週間弱かかると見ておくと、提出スケジュールを組みやすくなります。
提出直前の受験で失敗する人が多い理由
「来週受けるから、スコアを書いて出そう」と考える方がいますが、結果が出る前にスコアは書けません。実際には次のようなつまずきが起こりがちです。
- 申込締切が試験日より前にあり、希望の回に申し込めない
- 結果の発行が書類の提出期限に間に合わず、結局「受験予定」としか書けない
- 初回で思ったより低いスコアが出て、書くかどうか迷い直す
提出期限が1か月を切っているなら、スコアを無理に間に合わせるより、受験予定の記載と英語を使った経験の具体例で補うほうが確実です。なお、学校や会社で受ける団体特別受験制度(IPテスト)は公式認定証が発行されず、スコアレポートでの通知になります。応募先が公式認定証の提出を求める場合は公開テストを選んでください。
TOEICを受けたことない人がやりがちなNG例
採用担当者が警戒するのは、未受験そのものよりも次のような書き方です。提出前のチェックに使ってください。
| NG例 | 正しい対応 | 理由 |
|---|---|---|
| 受けていないのに推定スコアを書く | 書かない | 公式認定証の提出で虚偽が発覚し、内定取消につながるおそれがある |
| 「TOEIC 未受験」と資格欄に書く | 行を作らない | 持っていない資格を書く必要はない |
| 根拠なく「ビジネスレベル」と書く | 経験した業務を具体的に書く | 面接で英語の質問をされると矛盾が出る |
| 申込みをしていないのに「受験予定」 | 申込後に記載する | 面接で結果を聞かれて答えられない |
| 略称「TOEIC」だけで書く | TOEIC Listening & Reading Test | テストの種類が判断できない |
| 資格欄を空欄で提出 | 「特になし」と書く | 書き忘れと区別がつかない |
なかでも推定スコアの記載は、TOEICを受けていないことよりはるかに評価を下げる行為です。資格欄に書けることが少なくても、事実だけを書いてください。

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資格欄に何を書くか決まったら、あとは清書するだけです。アルバイト応募ならアルバイト用の履歴書テンプレート、様式に迷うなら厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートも使えます。スマホで入力したい方は、手が止まっている今のうちにサクレキで下書きまで進めておくと、提出直前に慌てずに済みます。
まとめ
- 受けていないTOEICは書かない:「未受験」とも書かず、持っている資格だけを並べる
- 資格がひとつもなければ「特になし」:空欄のまま提出しない
- 英語力欄はできることを具体的に:根拠のない「ビジネスレベル」は避ける
- 受験予定は申込後に正式名称で:英語を使う仕事に応募するときに書く
- 今から受けるなら結果発行日を確認:試験日から3週間弱かかる前提で逆算する
TOEICがない履歴書は珍しくありません。採用担当者が見るのは、書かれた内容が事実で、仕事に結びついているかどうかです。
TOEICを受けたことない人の履歴書に関するよくある質問
- TOEICを受けたことがないと就活や転職で落とされますか?
-
応募条件に「TOEIC〇点以上」と明記された求人を除けば、未受験だけを理由に書類で落とされるケースは多くありません。マイナビニュースの2024年の調査でもTOEICの受検経験がある人は39.1%で、受けていない人のほうが多数派です。英語を使う仕事なら、実務での英語経験や受験予定を書いて補ってください。
- TOEICの点数が低い場合は書かないほうがいいですか?
-
英語を使わない仕事であれば、低いスコアを無理に書く必要はありません。一般的には600点前後がアピールの目安とされることが多く、それを下回るスコアは書かない判断をする人もいます。ただし応募先が英語力を重視している場合は、現在のスコアと目標点を併記すると学習意欲が伝わります。
- 履歴書にTOEICの受験予定を書いたら必ず受けないといけませんか?
-
はい、受験予定と書いた以上は受験してください。面接で結果を聞かれることがあり、受けていないと書類の信用性が下がります。申込みを済ませてから記載するのが原則です。
- 大学や会社で受けたTOEIC IPテストのスコアは履歴書に書けますか?
-
書けます。その場合は「TOEIC Listening & Reading IPテスト」のように団体受験であることがわかる形で書くと誤解がありません。IPテストは公式認定証が発行されずスコアレポートでの通知になるため、応募先が公式認定証の提出を求める場合は公開テストのスコアを用意してください。

