履歴書の封筒の締め方は、スティックのりで封をして、綴じ目に「〆」を書くのが正解です。セロテープやホチキスは避けます。この記事では、道具ごとの可否と〆マークの正しい位置、手渡しのときに封をしない理由、テープで貼ってしまった後・〆を書き忘れた後の対処までまとめます。
履歴書の封筒の締め方はスティックのりと「〆」が正解【結論】
封筒の締め方に迷ったら、次の3ステップで完了します。特別な道具は必要なく、コンビニで買えるスティックのりが1本あれば足ります。
- 封筒のフタの内側にスティックのりを塗る:端から端まで、塗り残しがないように一度で塗り切ります
- フタを折り、5秒ほど押さえる:折り目を指でなぞらず、手のひら全体で軽く押さえると波打ちません
- 綴じ目の中央に「〆」を書く:フタと封筒本体の両方にまたがるように書きます
郵送と手渡しで締め方の正解は変わる
ここを取り違えている応募者が少なくありません。手渡しの場合は封をしないのが正解です。同じ封筒でも、渡し方によって正解が真逆になります。
| 項目 | 郵送する場合 | 手渡しする場合 |
|---|---|---|
| のり付け | する(スティックのり) | しない |
| 「〆」マーク | 書く | 書かない |
| フタの扱い | しっかり接着する | 折り込むだけ |
| 宛名 | 会社住所・宛名を記入 | 住所不要、「履歴書在中」のみ |
手渡しで封をしない理由は後半の見出しで詳しく触れます。まずは郵送を前提に、道具選びから見ていきます。
のり・テープ・ホチキス|締め方に使ってよい道具と避ける道具
封筒を締める道具は、手元にあるもので済ませたくなります。ただし道具によって仕上がりの印象と「途中で開けられていないことを示す」という封の役割の果たし方が変わります。
| 道具 | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| スティックのり | ◎ 最適 | 水分が少なく紙が波打たない。手も汚れない |
| 両面テープ | ◯ 可 | 粘着力が強く均一に貼れる。のりが苦手なら代替になる |
| 液状のり・水のり | △ 条件付き | 水分で封筒がシワになりやすい。使うなら薄く均一に |
| セロハンテープ | × 避ける | 剥がして貼り直せるため封の意味をなさない。見た目も雑に映る |
| ホチキス | × 避ける | 開封時に採用担当者が指を切る危険がある |
| シール・マスキングテープ | × 避ける | ビジネス文書の封としてふさわしくない |
迷ったらスティックのり、のりの塗りムラが不安なら両面テープ。この2択で考えれば失敗しません。書類の準備自体からやり直したい方は、転職用の履歴書テンプレートをそのまま使うと、封筒サイズの選定まで含めて手戻りが減ります。
NG例
フタをセロハンテープで3か所留め、その上から「〆」を書く。テープは剥がして貼り直せるため、封字を書いても未開封の証明になりません。テープの上にインクが乗らず、〆がかすれる点も印象を落とします。
採用担当者はここを見ている
- 封筒は、書類を読む前に採用担当者が必ず手で触る唯一の箇所。第一印象がここで決まる
- ホチキス留めは、開封する側の安全への配慮が抜けていると受け取られる
- のりのはみ出し・波打ちは、締め方そのものより「見直さずに出す人」という印象につながる
封筒の「〆」マークの正しい書き方と位置
「〆」は「締」を簡略化した封字で、確かに封をしたという意思表示です。書く位置は封筒裏面、フタの綴じ目の中央。フタと本体の両方にまたがるように書くのがポイントで、割印と同じ発想です。フタの側だけに収まっていると、開封の有無が判別できず封字の役目を果たしません。
〆の書き方【良い例・NG例】
良い例
- のりが乾いてから、黒のペンで書く
- 綴じ目の中央に1つだけ、フタと本体をまたぐように書く
- 1画目を長く払い、2画目を短く交差させて「×」と区別する
- 封筒の大きさに対して1〜2cm程度。小さすぎず、主張しすぎない
NG例
- 走り書きで2画が同じ長さになり、「×」に見える
- フタの中央だけに書き、本体にかかっていない
- 赤ペンで書く(赤は「履歴書在中」など表面の表示に使う色)
- のりが乾く前に書いてインクがにじむ
- 〆を3つ4つと並べて書く
採用担当者はここを見ている
〆マークの有無だけで書類を落とす採用担当者はまずいません。ただし〆が「×」に見えていると、封筒を裏返した瞬間に違和感が残ります。丁寧に書けているかどうかは、履歴書本体の字の丁寧さの予告編として見られます。封筒の裏面全体の書き方は下の記事でまとめています。

「〆」以外の封字|締・封・緘の使い分け
封字は「〆」だけではありません。応募書類ではどれを選んでも間違いではありませんが、それぞれ格式と使いどころが違います。
| 封字 | 読み | 使いどころ |
|---|---|---|
| 〆 | しめ | 最も一般的。応募書類はこれで十分 |
| 締 | しめ | 簡略化せず書く形。役員宛てなど丁寧さを出したいとき |
| 封 | ふう | 〆と同格。改まった文書全般に使える |
| 緘 | かん | 最も格式が高い。スタンプで押される場合が多い |
| 賀・寿 | が・ことぶき | 慶事専用。応募書類では使わない |
迷ったら「〆」で構いません。格式の高い封字を選んだからといって評価が上がることはなく、慶事用の「寿」を選んでしまう事故のほうがはるかに痛手です。
手渡しのときに封筒を締めてはいけない理由
面接で履歴書を持参する場合、封筒はのり付けせず、フタを折り込むだけにします。受け取った採用担当者がその場で中身を取り出して確認するためです。目の前で封を破らせる状況は、丁寧どころか手間をかけさせる結果になります。当然、〆マークも不要です。
手渡しのときの封筒の扱い
- のり付け・〆はしない。フタを折り込むだけ
- 宛先住所は不要。表面に赤で「履歴書在中」、裏面に自分の住所・氏名
- 渡すときは封筒から出さず、相手が読める向きにして両手で差し出す
- 持ち運び中に中身が出ないよう、クリアファイルに挟んでおく
郵送するつもりで封をしたあとに「持参してください」と連絡が来た場合は、無理に開けず新しい封筒に入れ直します。一度封をした封筒を破って持参すると、その跡がそのまま目に入ります。渡す場面の所作までは新卒用の履歴書テンプレートと合わせて下の記事で確認できます。

封筒を締める前に必ず確認したい5つのポイント
のりを塗った瞬間から、やり直しのコストは跳ね上がります。封をする直前に、次の5点を指差しで確認してください。
| 確認項目 | 正解 |
|---|---|
| 書類の順番 | 上から添え状 → 履歴書 → 職務経歴書 |
| クリアファイル | 書類をまとめて挟む。新品の透明なものを使う |
| 書類の向き | 封筒の表面と書類の表面をそろえ、取り出してすぐ読める向きに |
| 切手 | 普通の記念切手・キャラクター切手は避け、通常切手を1〜2枚で貼る |
| 郵便料金 | 角形2号は定形外郵便(規格内)。50g以内140円、100g以内180円が目安 |
料金は2024年10月の改定後の水準です。書類一式なら100g以内に収まることがほとんどで180円が目安になりますが、不安であれば郵便局の窓口で計量してもらうのが確実です。料金不足は差出人に返送され、応募期限に間に合わなくなるという、締め方のマナー以上に致命的な事故につながります。
アルバイト応募でも封の締め方は同じです。書類そのものはアルバイト用の履歴書テンプレートで用意すると、記入漏れのまま封をする失敗を防げます。

締め方でよくある失敗と、貼付後・投函後の対処法
ここが最も検索される場面です。すでに閉じてしまった、もう投函した。その状態からできることを整理します。
| 失敗 | 投函前の対処 | 投函後の対処 |
|---|---|---|
| セロテープで閉じた | 新しい封筒に入れ直す | 何もしない(連絡は不要) |
| 〆を書き忘れた | 今から綴じ目に書き足す | 何もしない |
| 〆が×に見える | 封筒を替える | 何もしない |
| のりで波打った | そのまま出して問題なし | 何もしない |
| 切手が足りない | 窓口で計量し不足分を貼る | 返送を待ち、封筒ごと作り直す |
採用担当者はここを見ている
投函後に「〆を書き忘れました」と企業へ連絡する必要はありません。封字の書き忘れで書類選考に落ちることは、まずありません。むしろその連絡が、判断力への疑問として記録に残ります。取り返しがつく段階では手を打ち、つかない段階では次の応募に活かす。この切り替えが実務的な正解です。
ひとつだけ例外が、切手の料金不足です。返送されると応募自体が成立しないため、封筒と切手を用意し直して送り直します。この場合は「郵便の不備で到着が遅れます」と一報を入れる価値があります。指定様式がない企業へ送り直すなら、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使えば様式の不安が残りません。
まとめ
- 郵送はスティックのりで封をし、綴じ目の中央にフタと本体をまたぐ「〆」を書く
- セロテープとホチキスは避ける。両面テープは代替として使える
- 手渡しは封をせず、〆も書かない。その場で中身を確認してもらうため
- 封字は〆・締・封・緘のいずれでもよい。慶事用の「寿」「賀」だけは使わない
- 〆の書き忘れは投函後に連絡不要。ただし料金不足だけは送り直す
封の締め方は、書類の中身に比べれば小さな要素です。それでも封筒は採用担当者が最初に手に取る一点なので、のり1本と〆ひとつで整えておいてください。
履歴書の封筒の締め方に関するよくある質問
- 「〆」マークを書かないと選考で不利になりますか?
-
不利にはなりません。封字は封をしたことを示す慣習的な印であり、記載がなくても書類選考の結果を左右する要素ではありません。ただし書ける状況なら書いておくほうが、細部まで確認して送っている印象につながります。
- セロハンテープで封をしてしまいました。貼り直すべきですか?
-
投函前であれば、新しい封筒に入れ直すことをおすすめします。テープを剥がした跡が残った封筒をそのまま使うと、かえって見栄えが悪くなります。すでに投函した後であれば、企業へ連絡する必要はありません。
- 「〆」は赤ペンで書いてもよいですか?
-
黒で書きます。赤は封筒表面の「履歴書在中」など、内容物を示す表示に使う色です。裏面の封字を赤で書くと表面の赤字と役割が混ざり、意図が伝わりにくくなります。
- 手渡しでも封をして「〆」を書いたほうが丁寧ですか?
-
逆効果になります。手渡しでは採用担当者がその場で書類を取り出すため、封をしていると開封の手間をかけさせます。フタを折り込むだけにして、〆も書かないのが正解です。
- 〆を書き間違えて×のようになりました。書き直せますか?
-
二重線での訂正や上書きは避けてください。修正跡が残った封筒より、新しい封筒に書き直すほうが確実です。封筒はコンビニでも購入できるため、時間に余裕があれば替えることをおすすめします。

