WEBディレクターとデザイナーを兼務してきた場合、職務経歴書は案件ごとの役割配分と実績を数字で示すことが結論です。肩書が定まらず何から書けばいいか迷う方に向けて、ディレクション比率・デザイン比率が異なる案件別の良い例文とNG例、ポートフォリオを出せないNDA案件での書き方まで、サンプル形式で具体的に解説します。
WEBディレクター・デザイナーの職務経歴書サンプルと書き方【結論】
結論|役割配分(比率)と実績を数字で示す
ディレクションとデザインの両方を経験してきた人の職務経歴書では、肩書ではなく実際に担った作業の内訳を明確にすることが評価を左右します。「ディレクションもデザインもできます」だけで終わらせず、以下の3点を案件ごとに整理して書くと、採用担当者が実務レベルを判断しやすくなります。
- 案件ごとのディレクション比率・デザイン比率(例:ディレクション7割・デザイン3割)
- 体制(デザイナー〇名・エンジニア〇名などのチーム規模)
- 成果指標(納期遵守率、CVR改善、公開後の数値変化など)
基本フォーマットに迷う場合は、転職用の履歴書テンプレートを土台にすると、必要項目の抜け漏れを防ぎながら全体構成を整えられます。
良い例文(ディレクション比率が高い案件の場合)
良い例文
自社ECサイトのリニューアル案件(予算500万円・制作期間3ヶ月)でディレクションを主導。デザイナー2名・エンジニア2名の体制を管理しながら、ワイヤーフレーム設計とデザインチェックは自身で兼務した。要件定義から納品まで一度も後戻りなく進行し、公開後3ヶ月でサイトのCVRは1.4%から2.0%に改善した。
良い例文(デザイン比率が高い案件の場合)
良い例文
自社サービスのLPを月3〜5本制作する業務で、企画・ワイヤーフレーム作成からデザイン制作までを一貫して担当。A/Bテストの企画立案も兼務し、テスト実施後のCVRを平均1.3倍に改善した案件を複数経験した。
NG例|役割があいまいなまま書いた場合
NG例
Webサイトの企画・デザイン・ディレクション業務を担当した。「担当した」だけで比率や規模が一切わからず、採用担当者はディレクション寄りかデザイン寄りかを判断できない。
採用担当者はここを見ている
- 案件ごとの役割比率が数字や割合で示されているか
- ディレクションとデザインのどちらが得意なのか、志望職種に合わせて説明できているか
- 実績が制作物の完成度ではなく、進行や数値の変化で語られているか
採用担当者はハイブリッド人材のここを見ている
WEBディレクターとデザイナーを兼務できる人材は、限られた予算内で工程を巻き取れる存在として評価される場面が増えています。一人で企画からデザイン制作まで完結できるという特性は、特に予算規模の小さいプロジェクトや、スピード感を求める現場で重宝されます。
採用担当者はここを見ている
- 兼務によって削減できたコスト・工数(外注費、制作期間の短縮など)
- ディレクションとデザインを切り替える際の判断基準を言語化できているか
- どちらの業務に比重を置きたいか、志望動機と整合しているか
一方で、「何でもできます」とだけ書かれた職務経歴書は、専門性の薄さを疑われる原因になります。得意な工程と、今後伸ばしたい工程を分けて書くことで、器用貧乏という印象を避けられます。

ポートフォリオを出せないNDA案件の書き方
自社サービスやクライアントワークでは、契約上ポートフォリオとして作品を公開できないケースがあります。この場合も、業界・規模感・体制を具体的に書くことで、実績の信頼性を保てます。
良い例文(NDA案件の場合)
良い例文
大手アパレル企業のECサイト(月間流通額数千万円規模、守秘義務のため詳細非公開)のリニューアルをディレクション兼デザイン担当として推進。社内外8名のプロジェクトを4ヶ月で完遂し、公開後の直帰率を12ポイント改善した。
NG例(NDA案件の場合)
NG例
守秘義務があるため詳細は言えないが、大手企業のサイト制作を担当した。「言えない」で終わり、規模も役割も伝わらない書き方は、実績そのものを疑われるリスクがある。
書類のフォーマットに迷う場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートを土台にすると、項目の抜け漏れを防ぎながら書き進められます。
経歴パターン別の書き方(制作会社出身/自社サービス/フリーランス経由)
WEBディレクター・デザイナーは経歴のたどり方によってアピールすべき軸が変わります。自分がどのパターンに近いかを踏まえて、強調するポイントを選んでください。
| 経歴パターン | アピールすべき軸 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 制作会社出身 | 案件対応数・幅広い業界経験 | 担当した業界・案件数の幅を示す |
| 自社サービス出身 | 一つのサービスへの継続的な改善実績 | 施策の継続期間と数値の推移を示す |
| フリーランス経由 | 裁量の広さ・折衝力 | クライアントとの折衝から納品までの一貫対応を示す |
厚生労働省の様式に沿って体裁を整えたい場合は、厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートもあわせて確認しておくと安心です。

スキル欄・自己PRの書き方
スキル欄は、実務経験があるものと知識レベルのものを分けて書くと、実務レベルが正確に伝わります。
- デザインツール:Figma、Adobe XD(実務3年)
- ディレクション業務:進行管理、要件定義、簡易ワイヤーフレーム作成(実務4年)
- コーディング理解:HTML/CSSの簡易修正が可能(実務レベルではない)
自己PRでは、ディレクションとデザインのどちらを軸にキャリアを築きたいかを一文で示すと、採用担当者が配属先をイメージしやすくなります。「両方できます」で終わらせず、今後どちらを深めたいかまで書くことがポイントです。

まとめ
- 職務経歴書は肩書ではなく案件ごとの役割配分と実績の数字で書く
- NDA案件は業界・規模感・体制で実績の説得力を保つ
- 経歴パターンに応じてアピール軸を変える
兼務してきた経験は、書き方次第で強みにも弱みにも見えます。役割の内訳を数字で示すことから整理してみてください。
WEBディレクター・デザイナーの職務経歴書に関するよくある質問
- WEBディレクターとデザイナーの職務経歴書は分けて書くべきですか?
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1社で両方を兼任していた場合は分けずに、案件ごとの役割比率を明記する書き方で問題ありません。会社によって肩書が変わっていた場合は、職務要約で経験の幅を先に示しておくと、採用担当者に経歴を誤解されにくくなります。
- ポートフォリオが用意できない場合、実績はどう伝えればいいですか?
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業界・規模感・体制・成果の数字は、契約上問題になりにくい範囲で書けることがほとんどです。作品名を出せない場合でも、担当した工程と数値の変化を具体的に書くことで実務レベルは伝わります。
- ディレクション経験が浅い場合でも例文のような書き方はできますか?
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経験が浅い場合は、プロジェクト全体の成果ではなく自分が関わった範囲の変化を書けば問題ありません。担当した工程を明確にしたうえで、小さな改善実績を積み重ねて示すことが評価につながります。

