履歴書にフリクション(消せるボールペン)を使うのはNGです。熱で文字が消え、改ざんも疑われるため、採用担当者に「正式な書類として扱えない」という印象を与えてしまいます。この記事では、フリクションがNGな理由から、すでに書いてしまった・提出してしまった場合の具体的な対処法、履歴書に適したボールペンの選び方までまとめて解説します。
【結論】履歴書にフリクション(消せるボールペン)は使えない
結論:フリクションはNG
履歴書はフリクションで書いてはいけません。こすると消えるボールペンは、正式な書類には不向きな性質を持っているためです。製造元のパイロット自身も、公式サイトのFAQで証書類・履歴書・宛名書きへの使用を推奨していません。
「書き直しの手間を減らしたい」「間違えても消せるから安心」という理由でつい使いたくなる気持ちは自然なものです。ただし、その便利さが履歴書ではそのままリスクに変わります。理由は大きく3つあります。
NGな理由は3つ
- 熱で文字が消える:フリクションのインキは60度以上で消え始め、65度で完全に無色になる特殊な仕組みです。夏場の車内や郵送中の高温、コピー機の熱でも文字が薄くなる可能性があります
- 改ざんを疑われる:消せるということは、提出後に本人以外が内容を書き換えられる状態でもあります。経歴を証明する正式書類として、記載内容の信頼性が揺らぎます
- 社会人としての信頼に関わる:消せるペンで重要書類を作る人は、入社後も請求書や契約書など消してはいけない書類に同じ感覚で臨むのではと見られやすくなります
採用担当者はここを見ている
- 筆記具の選び方に、正式書類への理解と配慮が表れる
- 薄い文字・かすれた文字は「消せるペンでは」と一目で疑われる
- 細部への配慮は、入社後の書類作成の姿勢と重ねて見られている
履歴書全体の書き方に不安がある場合は、志望動機なしの履歴書テンプレートを使って項目ごとに整えていくと、筆記具以外の減点ポイントも防ぎやすくなります。
すでにフリクションで書いてしまった・提出した場合の対処法
すでにフリクションで書いてしまった場合でも、提出前ならまだ立て直せます。提出後に気づいた場合も、やみくもに焦る必要はありません。状況ごとに動き方を確認しておきましょう。
提出前に気づいた場合
良い対応
油性またはゲルインクのボールペンで、一から書き直す。手間はかかるが、消える不安を残したまま提出するより書類全体の信頼性が上がる。時間がなければ厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートをパソコンで作成し直して印刷するほうが早いケースも多い。
NG対応
「消えるだけで、まだ読めるから」とそのまま提出する。コピー機を通した瞬間や郵送中の温度変化で氏名や志望動機が真っ白になる事故が起こり得るため、読めている今の状態を基準に判断してはいけない。
提出後に気づいた場合
すでに提出してしまった場合、こちらから「フリクションで書いてしまいました」とわざわざ申し出る必要は基本的にありません。過度な謝罪連絡は、かえって印象を複雑にすることがあります。
ただし、書類選考の結果が出る前で、書き直した正式版を渡せる機会がある場合は話が別です。次の面接時などに一言添えて差し替えを申し出れば、誠実な対応として受け止められやすくなります。
採用担当者はここを見ている
- 提出後に自己申告するかどうかより、その後の対応の丁寧さを見ている
- 面接時に正式版を持参する姿勢は、ミスへの向き合い方として好意的に受け取られやすい
履歴書に使う正しいボールペンの選び方
フリクションの代わりに選ぶべきは、黒の油性またはゲルインクボールペン(太さ0.5〜0.7mm)です。にじみにくく、はっきりした線で書けるものを基準にします。
| 項目 | 選ぶ基準 |
|---|---|
| インクの種類 | 油性、または水に強いゲルインク |
| 色 | 黒(青やブルーブラックは避ける) |
| 太さ | 0.5mm〜0.7mm(細字なら0.5、濃さを出したいなら0.7) |
| 避けるもの | フリクションなどの消せるペン、鉛筆、シャープペン |
水性インクは雨や汗でにじみやすいため、郵送や持ち運びのある履歴書には油性かゲルインクが安心です。ゲルインクは発色がよく書き心地も滑らかで、油性のかすれが苦手な人に向いています。
良い例
黒の油性ボールペン0.7mmで、氏名や志望動機をはっきりとした濃さで記入する。文字がかすれず、コピーを取っても鮮明に読める状態。
NG例
フリクションの黒で記入し、文字が薄く光の当たり方でかすれて見える状態。採用担当者に「消せるペンでは」と疑われ、内容以前で印象を落とす。
封筒の宛名書きも同じ考え方です。新卒用の履歴書テンプレートを使う場合も、本文と封筒で同じ油性・ゲルインクペンに揃えておくと迷いません。
フリクション以外に避けたいNGな筆記具・修正方法
「消せる」性質を持つのはフリクションだけではありません。同じ理由でNGになる筆記具や、修正に使いがちなアイテムも押さえておきましょう。
| NGアイテム | 理由 |
|---|---|
| フリクション・消せるボールペン全般 | 熱で消える・改ざんできる |
| 鉛筆・シャープペン | 消しゴムで消せる、こすれて薄くなる |
| 修正テープ・修正液 | 「隠して直した」印象になり、正式書類では不適切 |
| 青・カラーインク | ビジネス書類の基本色から外れる |
採用担当者はここを見ている
- 修正テープの跡がある履歴書は「書き直す手間を惜しんだ」と受け取られやすい
- 鉛筆書きは下書きの提出ミスと見なされ、志望度そのものを疑われる
修正テープを使うべきか迷う場合は、履歴書の修正テープはダメ|NGな理由と正しい直し方を徹底解説で判断基準を確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

書き間違えたときの正しい直し方
フリクションを使いたくなる一番の動機は「間違えたときに消したいから」です。しかし履歴書では、間違えたら消すのではなく新しい用紙に書き直すのが原則です。
二重線を引いて訂正印を押す方法は、すでに提出した書類の軽微な修正など限られた場面で使われるものであり、応募用の履歴書を作成する段階では基本的に避けます。訂正跡のある履歴書は、それだけで丁寧さの印象を下げてしまうためです。
良い例
いきなり本番用紙に書かず、鉛筆で薄く下書きしてから消し、油性ボールペンで清書する。用紙を複数枚用意しておき、間違えたら迷わず新しい用紙に切り替える。
NG例
間違えた箇所をフリクションで消して書き直す、または二重線と訂正印でその場をしのぐ。見た目の跡が残り、丁寧さの印象を下げるため応募用の履歴書には向かない。
訂正の可否や境界線をもう少し詳しく知りたい方は、履歴書を書き間違えた場合|採用担当者が見る訂正の正解とNGで確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

書き間違いが多くて手書きに不安がある場合は、履歴書は手書き・パソコンどっち?指定なしの正解を徹底解説もあわせて確認しておくと、無理に手書きにこだわらない選択肢が見えてきます。

まとめ
- 履歴書にフリクション(消せるボールペン)は使わない。熱で消え、改ざんも疑われる
- すでに書いたら、提出前なら書き直しかパソコン作成に切り替える
- 提出後に気づいても、自己申告は不要。正式版を渡せる機会があれば差し替えを申し出る
- 正しいのは黒の油性・ゲルインクボールペン、太さ0.5〜0.7mm
- 間違えたら消さずに書き直す。鉛筆下書き→清書の順で書き損じを減らす
筆記具は、履歴書の中身を書き始める前に整えられる数少ない準備のひとつです。フリクションを一度しまい、黒の油性ボールペンを手元に置くところから始めてください。
履歴書のフリクションに関するよくある質問
- 履歴書の下書きにフリクションを使うのは大丈夫ですか?
-
下書き自体は問題ありませんが、下書きには鉛筆をおすすめします。フリクションで下書きすると、清書後に消し忘れた線が熱で消えたり残ったりして扱いづらくなるためです。鉛筆なら清書後にきれいに消せます。
- フリクションで書いた履歴書はバレますか?
-
気づかれる可能性は高いです。消せるインクは通常のボールペンより色が薄く、光の当たり方でかすれて見えます。採用担当者は多くの履歴書を見ているため、筆致の違いから見抜かれることがあります。
- フリクションは何度くらいの熱で消えますか?
-
60度前後から消え始め、65度で完全に無色になります。夏場の車内や郵送中の高温、コピー機の熱でも文字が薄くなる可能性があるため、履歴書のような正式書類には向きません。
- エントリーシートや職務経歴書もフリクションはダメですか?
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ダメです。エントリーシートも職務経歴書も応募先に提出する正式書類のため、履歴書と同じく消せるボールペンは使いません。手書きの場合は黒の油性・ゲルインクボールペンを使ってください。

