履歴書の「方呼出」は、自分名義の電話番号を書けるなら空欄のままで問題ありません。携帯電話番号が本人に直接つながる今の時代、この欄が選考の評価に影響することはほとんどないためです。この記事では、方呼出の意味と読み方、書く必要があるケースの見分け方、正しい記入例、空欄にする場合の対処法までまとめました。
結論|方呼出は書かなくていい場合がほとんど(意味と判断基準)
結論
方呼出は、自分名義の電話番号を電話番号欄に書けるなら記入不要です。使うのは、下宿や寮生活などで自分専用の電話を持たず、誰かの電話番号を借りて連絡を取り次いでもらう必要がある人に限られます。採用担当者がこの欄で見ているのは記入の有無ではなく確実に連絡がつくかどうかであり、空欄のまま提出する応募者は珍しくなく、それ自体で常識を疑われることはありません。
方呼出(かたよびだし)の意味
方呼出とは「かたよびだし」と読み、自分の電話がない人が第三者の家の電話番号を記入し、そこに電話をかけてもらったうえで本人を呼び出してもらうための欄です。たとえば履歴書に「山田方呼出」と書かれていれば、「山田さんの家に電話をかけて、本人を呼び出してください」という意味になります。
固定電話が連絡手段の中心だった時代の名残で、携帯電話を一人一台持つのが当たり前になった現代では使う機会がほとんどなくなりました。JIS規格や厚生労働省の様式など、そもそも方呼出欄自体が存在しない履歴書も増えています。
書く必要があるか|判断チェックリスト
方呼出が必要かどうかのチェックリスト
- 自分名義の携帯電話番号がある:記入不要(空欄または二重線)
- 下宿先・寮の共同電話しか使えない:記入が必要
- 実家に一時的に身を寄せていて、自分の携帯番号を書ける:記入不要
- 親戚・知人の家に居候中で、自分の電話を持っていない:記入が必要
方呼出を書く必要があるケース・不要なケース
書く必要があるケース(下宿・寮生活・居候中など)
進学や就職を機に実家を離れ、新卒用の履歴書テンプレートやアルバイト用の履歴書テンプレートで応募書類を作る学生に、方呼出欄で迷うケースが多く見られます。自分専用の電話を持たず、下宿先の大家さんや寮の管理人の電話番号しか使えない場合は、方呼出欄への記入が必要です。
良い例文
電話番号欄:03-XXXX-XXXX(鈴木方呼出)
下宿先の大家である鈴木さんの家に電話をかけ、本人(応募者)を呼び出してもらう、という意味になります。番号は大家さん本人に事前に一言伝えたうえで記入すると安心です。
書く必要がないケース(自分名義の携帯電話がある)
自分名義の携帯電話番号を電話番号欄に書ける場合は、方呼出欄は空欄で構いません。無理に別の連絡先を書き足すと、採用担当者がどちらに連絡すべきか迷う原因になります。
NG例
電話番号欄に自分の携帯番号を書いているのに、方呼出欄にも実家の親の名字で「(父の苗字)方呼出」と重ねて記入する。連絡先が2つ並ぶと、採用担当者はどちらにかけるべきか判断できません。方呼出欄は使わない番号がある場合のみ記入します。
採用担当者はここを見ている
- 見ているのは「確実に連絡がつくか」だけで、方呼出欄の有無で評価は変わらない
- 空欄のまま提出する応募者は多く、それ自体でマイナス評価にはならない
- 電話番号欄と方呼出欄の情報が矛盾していると、かえって連絡先が分かりにくくなる

方呼出の正しい書き方【記入例】
基本ルール(敬称をつけない)
方呼出欄に記入するときの基本ルールはひとつだけです。取り次いでくれる相手の苗字に、敬称をつけずに「〇〇方呼出」と書きます。方呼出は電話番号の持ち主を示すための表記であり、相手への敬称ではないため、「様」を付けると不自然な表記になります。
良い例文
鈴木方呼出
NG例
鈴木様方呼出(敬称は不要。方呼出は名字だけを添えるのが正しい書き方です)
状況別の記入例(下宿先の大家さん/親戚宅/実家で名字が異なる場合)
取り次いでくれる相手が誰かによって、方呼出欄に書く苗字が変わります。状況別の記入例を表にまとめました。
| 状況 | 記入例 |
|---|---|
| 下宿先の大家さんの電話を借りる場合 | 03-XXXX-XXXX(大家の苗字)方呼出 |
| 親戚宅に身を寄せている場合 | 090-XXXX-XXXX(親戚の苗字)方呼出 |
| 実家に戻っているが結婚等で名字が異なる場合 | 03-XXXX-XXXX(実家の苗字)方呼出 |
厚生労働省の様式やJIS規格の履歴書には、方呼出欄自体がないものも多くあります。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートやJIS規格に沿った履歴書テンプレートを使えば、この欄自体で悩む必要がなくなります。
不要な場合の対処法|空欄と二重線どちらが正解?
方呼出を使わない場合、処理の仕方は2通りあります。どちらも間違いではありませんが、印象の違いを知っておくと迷わずに済みます。
| 処理方法 | 特徴 |
|---|---|
| 空欄のまま | 手軽。多くの応募者がこの対応で提出している |
| 二重線で消す | 定規を使って丁寧に引くと、意図的に空けていることが伝わりやすい |
採用担当者はここを見ている
- 空欄と二重線、どちらの処理方法でも評価が変わることはない
- 気をつけたいのは、二重線を斜めに雑に引いて欄全体が汚く見えるケース
- 迷ったときは、無理に線を引かず空欄のまま提出して問題ない

方呼出欄で失敗しやすいNGパターンと採用担当者の本音
方呼出欄そのものは、選考の合否にほとんど関わりません。むしろ多くの人が、この欄の扱いを気にしすぎるあまり、もっと重要な記入ミスへの注意がおろそかになりがちです。実際に見落とされやすいポイントを整理します。
- 方呼出欄の空欄を気にするあまり、消し忘れた下書きの文字や余計なメモが残っている
- 電話番号のハイフンの入れ忘れや桁の間違いなど、方呼出よりも致命的なミスに気づいていない
- 古い履歴書用紙を使い続け、そもそも今の自分の状況に合わない欄が残っていることに気づいていない
採用担当者が実際に見ているのは、方呼出欄の有無ではなく、電話番号欄全体が正確で読みやすく書かれているかどうかです。方呼出で迷う時間があれば、番号の桁や記入欄全体の見直しに使うほうが選考通過に直結します。

まとめ
- 方呼出は自分名義の電話番号があれば空欄で問題ない
- 使うのは下宿・寮生活など、自分専用の電話がない場合のみ
- 記入時は敬称なしで「〇〇方呼出」と書く
- 不要な場合は空欄または二重線(定規使用)で対応する
方呼出欄に迷ったときは、まず自分名義の電話番号が電話番号欄に書けるかどうかを確認してください。それだけで判断がつきます。
方呼出に関するよくある質問
- 方呼出はどう読みますか?
-
「かたよびだし」と読みます。固定電話が連絡手段の中心だった時代に、自分の電話を持たない人が第三者の電話番号を借りて連絡を取り次いでもらうための表記です。
- 携帯電話を持っていれば方呼出欄は空欄でいいですか?
-
空欄で問題ありません。採用担当者が重視するのは確実に連絡がつく番号があるかどうかで、方呼出欄の有無は選考結果に影響しません。
- 「〇〇様方呼出」と敬称をつけて書いてもいいですか?
-
敬称は付けません。方呼出は電話番号の持ち主を示す表記であり、「〇〇方呼出」のように苗字のみを記入するのが正しい書き方です。
- 空欄にする場合、線で消した方がいいですか?
-
どちらでも評価は変わりませんが、気になる場合は定規を使って二重線を引くと、意図的に空けていることが伝わりやすくなります。

