履歴書の帰省先欄は、現住所と同じ場合「同上」と記入すれば問題ありません。「〃」の記号や空欄のままの提出は、マナーを知らない印象につながることがあります。この記事では帰省先欄が設けられている理由と、状況別の正しい書き方、記入時の注意点を採用担当者の視点から解説します。
履歴書の帰省先は現住所と同じなら「同上」でOK【結論】
結論:帰省先が現住所と同じなら「同上」でよい
履歴書の帰省先欄に書く住所が、現住所とまったく同じであれば、「同上」と一言だけ記入すれば十分です。同じ住所をもう一度フルで書き写す必要はありません。むしろ、欄を圧迫して読みにくくなるため避けたほうが自然です。
ふりがな欄がある場合も、「同上」にふりがなをつける必要はありません。転職用の履歴書テンプレートなど、フォーマットが異なっても基本の考え方は共通です。具体的な記入例を次で確認しましょう。
帰省先欄の記入例
良い例文
帰省先:同上
現住所と帰省先の住所欄が離れている場合は「現住所に同じ」と書いても構いません。どちらも意味は同じなので、欄のレイアウトに合わせて選んで問題ありません。
NG例
帰省先:〃
「〃」は伝票やメモで使う略式の記号で、履歴書のような正式な書類には不向きです。同じ意味でも「同上」または「現住所に同じ」と、言葉で書くようにしてください。
帰省先欄がそもそもない履歴書の場合
厚生労働省が公開している厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートのように、帰省先欄自体が存在しないフォーマットも増えています。この場合は無理に帰省先を書き足す必要はなく、様式に沿ってそのまま提出して問題ありません。欄がないことが不利になることはないので安心してください。
そもそも履歴書の「帰省先」欄とは?現住所と別にある理由
帰省先欄は、主にJIS規格に沿った履歴書テンプレートなど旧来のフォーマットや、大学・専門学校が独自に用意する履歴書用紙に多く見られる項目です。一人暮らしをしている学生が、長期休暇中は実家に戻ることを想定して設けられています。
2020年にJIS規格の様式例から履歴書が削除されて以降、企業によって使用するフォーマットはさまざまです。帰省先欄のある用紙を使う場合も、ない用紙を使う場合も、どちらも正式な履歴書として扱われます。
採用担当者はここを見ている
- 年末年始やお盆など、本人に連絡が取りづらい時期の予備的な連絡先として確認している
- Uターン就職を希望する応募者かどうかを判断する材料の一つにしている場合がある
- 欄の意味を理解したうえで一貫した書き方ができているか、空欄放置や記号の誤用がないかを見ている
【状況別】履歴書の帰省先の書き方
帰省先の書き方は、現住所との関係によって3パターンに分かれます。自分の状況に近いものを確認してください。
現住所と帰省先が同じ場合(実家暮らし・新卒)
実家から通学・通勤していて、現住所がそのまま実家の住所である場合は、帰省先欄に「同上」と記入します。新卒用の履歴書テンプレートを使う方の多くは、このパターンに当てはまります。
現住所と帰省先が異なる場合(一人暮らし・下宿)
進学や就職を機に一人暮らしを始めていて、実家に帰る先がある場合は、「同上」は使えません。帰省先の郵便番号・都道府県から番地まで省略せずに記入しましょう。
NG例
帰省先:東京都在住
「〇〇都道府県在住」のような省略表記では、緊急時に実際の連絡先として機能しません。都道府県から番地・建物名まで正確に記入してください。
帰省先がそもそもない場合(実家を離れて久しい・海外在住など)
実家が引っ越して連絡が取りにくい、家族が海外にいるなど、帰省先と呼べる場所がない場合は、無理に架空の住所を書く必要はありません。現住所と同じ内容を記入するか、欄の但し書きに従って空欄のまま提出しても問題ないケースがほとんどです。判断に迷う場合は、現住所を「同上」として記入しておくと無難です。
帰省先欄を書くときの注意点【NGパターン】
帰省先欄は小さな項目ですが、書き方一つで印象が変わります。次のポイントを確認してから提出しましょう。
よくあるNGパターン
- 「〃」記号の使用:正式な書類では「同上」と言葉で書く
- 空欄のまま放置:帰省先がある場合は必ず記入する。ない場合も理由に応じた対応をする
- ふりがな欄への記入:「同上」にふりがなをつける必要はない
- 左詰めで書く:「同上」「現住所に同じ」は欄の中央あたりにバランスよく書く
帰省先以外にも使える「同上」表記のルール
「同上」は帰省先欄だけでなく、緊急連絡先欄など住所が重複する項目でも使える表記です。一方で、学歴・資格欄のように文脈が変わる項目では使えないため注意が必要です。
特に緊急連絡先は、実家暮らしか一人暮らしかで「同上」が使えるかどうかが変わる、帰省先欄と似た構造を持つ項目です。次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

現住所欄そのものの書き方に不安がある方は、番地やふりがな、同上の使い方を整理した記事もあわせて参考にしてください。

住民票を移していない状態で現住所欄をどう書けばいいか迷っている場合は、こちらの記事も参考になります。

まとめ
- 帰省先が現住所と同じ場合は「同上」または「現住所に同じ」と記入すればよい
- 「〃」の記号は使わず、必ず言葉で書く
- 帰省先欄がない履歴書はそのまま提出して問題ない
- 現住所と異なる場合は、都道府県から番地まで省略せずに記入する
帰省先欄は小さな項目ですが、正しい書き方を押さえておけば迷う時間を減らせます。状況に合わせて記入し、次の書類作成に進みましょう。
履歴書の帰省先に関するよくある質問
- 帰省先欄に「現住所に同じ」と書いても失礼になりませんか?
-
失礼にはあたりません。「同上」と同じ意味で使える表現なので、欄のレイアウトに合わせてどちらを使っても問題ありません。
- 帰省先が実家ではなく親戚の家の場合はどう書けばいいですか?
-
長期休暇中に実際に滞在する場所を記入して問題ありません。親戚宅であれば、その住所に「〇〇方」と添えると分かりやすくなります。
- 帰省先の電話番号も書く必要がありますか?
-
欄に電話番号の記入スペースがある場合は記入しましょう。住所欄のみの場合は、住所を正確に書けば問題ありません。

