職務経歴書はA41枚でも、直近の経験を中心に情報を絞り込めば採用担当者の評価は下がりません。用紙・余白・フォントの整え方から、削ってよい経歴と残すべき経歴の判断基準、逆に文章が収まらないときの対処法、第二新卒や転職回数が多い場合の書き方まで、状況別にまとめて解説します。
職務経歴書をA41枚に収める書き方【結論】
結論:情報を絞ればA41枚でも評価は下がらない
職務経歴書の枚数は1〜2枚が一般的な目安ですが、社会人経験が浅い場合や、担当してきた業務にまとまりがある場合は、A41枚でまとめても選考上の不利にはなりません。採用担当者が見ているのは枚数そのものではなく、応募先の仕事に関係する経験を優先して並べられているかという点です。
逆に、経歴をすべて時系列で並べただけの職務経歴書は、2枚・3枚になったとしても「情報の取捨選択ができていない」と受け取られることがあります。まずはA41枚に収める前提で経歴を書き出し、そこから応募先に関係の薄い情報を削っていく順序で進めると、内容が薄くならずにまとまります。
A41枚に収まるレイアウトの見本
良い例文
【職務要約】
人材紹介会社にて法人営業を4年間担当。新規開拓から既存顧客のフォローまで一貫して対応し、入社2年目以降は売上目標を3期連続で達成しました。
【職務経歴】
2022年4月〜現在 株式会社〇〇 法人営業
新規開拓件数:月平均15件/既存顧客の契約継続率:92%
【自己PR】
課題をヒアリングしたうえで提案内容を組み立てる力を強みとし、担当替え後も半年以内に前任者の売上水準を上回りました。
上記のように、職務要約・職務経歴・自己PRの3項目に絞り、それぞれを数字を交えた短い文でまとめると、A41枚でも情報量が不足している印象にはなりません。より詳しい記入項目を確認したい場合は、ハローワーク用の職務経歴書テンプレートもあわせて参考にしてください。
NG例(文字を詰め込みすぎたレイアウト)
NG例
2020年4月に入社してから現在まで、営業事務として受発注管理、電話・メール対応、来客対応、資料作成、経費精算、備品管理、新人教育など幅広い業務を担当し、加えて月次の売上集計や部内会議の議事録作成なども兼務してまいりました。すべての業務を1つの段落に詰め込み、フォントを9ptまで縮小して余白を削っているのが、この例の問題点です。
業務内容を漏れなく書こうとするほど文章が長くなり、結果としてフォントを縮小し余白を詰めることになります。採用担当者は限られた時間で書類に目を通すため、読みにくいレイアウトは経歴の評価以前に読み飛ばされる原因になります。
採用担当者はここを見ている
採用担当者はここを見ている
- 枚数ではなく、応募職種に関連する経験が最初の数行に書かれているか
- 成果や実績が数字で示されているか(担当件数・達成率・期間など)
- 余白や改行があり、1画面で内容を把握できる見た目になっているか

A41枚に収まらないときの削り方3つのコツ
経歴を書き出した時点でA41枚に収まらない場合は、内容を丸ごと削るのではなく、次の3つの視点で整理すると、経歴の厚みを保ったまま分量を圧縮できます。
余白とフォントサイズを整える
まず確認すべきなのは、文章量そのものより先にフォントと余白の設定です。以下の基準から外れていると、内容を削る前に見た目だけで圧迫感を与えてしまいます。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 本文のフォントサイズ | 10.5〜11pt |
| 見出し・タイトル | 12〜14pt |
| 上下左右の余白 | 20mm前後 |
| 行間 | 1.2〜1.5行程度 |
フォントを9pt以下に縮小したり余白をほぼゼロにしたりすると、印刷時に文字が読みにくくなるだけでなく、内容を詰め込みすぎている印象を与えます。採用担当者は1件あたり数十秒で書類に目を通すため、見た目の圧迫感だけで読む優先度を下げられてしまうことがあります。表の数値を目安にレイアウトを整えたうえで、それでも収まらない場合に次の「職歴の絞り込み」に進みます。
職歴は直近を中心に絞り込む
職歴が多い場合は、すべての経験を同じ分量で書く必要はありません。応募職種との関連性が高い直近の経験に文字数を多く配分し、関連性が低い古い経歴は社名・在籍期間・担当業務を1〜2行に短縮します。
- 直近1〜2社の経験:具体的な業務内容・実績を数行で記載
- それ以前の経験:社名・在籍期間・担当業務のみを簡潔に記載
- 応募職種と関連が薄い業務:担当した事実のみ触れ、詳細は割愛
箇条書きで文章を圧縮する
業務内容を「〜を行い、〜も担当し、〜にも対応しました」という一文でつなげると、文字数のわりに内容が伝わりにくくなります。箇条書きに置き換えるだけで、同じ情報量でも行間に余白が生まれ、視覚的な圧迫感が下がります。
そもそも何枚が正解?1枚と2枚の使い分け
職務経歴書の枚数に法律上の決まりはありませんが、経験年数や転職回数によって適切な枚数は変わります。判断に迷う場合は、以下の基準を参考にしてください。
| 状況 | 目安の枚数 |
|---|---|
| 社会人経験3年未満、在籍企業1〜2社 | A41枚 |
| 在籍企業2〜4社、経験年数3〜10年程度 | A42枚 |
| 在籍企業5社以上、管理職・専門職の経験が長い | A42〜3枚 |
社会人経験が浅い人は1枚でOK
在籍企業が1〜2社で、担当してきた業務にまとまりがある場合は、無理に2枚に引き伸ばす必要はありません。空白を埋めるために業務内容を過度に詳しく書くと、かえって冗長になり読みにくくなります。
転職回数が多い・経験が長い人は2枚を検討
在籍企業が3社以上ある場合や、管理職・専門職としての実績を複数示したい場合は、A41枚に収めようとすると情報の取捨選択が難しくなります。この場合は無理に1枚へ圧縮せず、2枚構成にしたうえで各社の経験を簡潔にまとめる方が伝わりやすくなります。採用担当者は枚数の多さよりも、経験に見合った分量で書かれているかを見ているため、経験が長い人が1枚に無理やり圧縮すると、かえって内容が薄いと判断されることがあります。

状況別|A41枚に収める書き方の応用例
第二新卒・未経験転職の場合
社会人経験が浅い第二新卒や未経験分野への転職では、職歴の分量そのものが少ないため、A41枚でも余白が目立ちやすくなります。この場合は、業務経験だけでなく「学んだこと」「応募職種に活かせる姿勢」を自己PR欄で補うと、内容の薄さを感じさせずに1枚へ収められます。事務職への転職を検討している場合は、事務の職務経歴書テンプレートの項目構成も参考になります。
転職回数が多い場合の圧縮例
転職回数が多く、それでもA41枚にまとめたい場合は、全社を均等に書くのではなく、応募職種に直結する1〜2社を詳しく書き、それ以外は「社名・在籍期間・担当業務」の1行形式にそろえる方法が有効です。採用担当者は転職回数そのものより、各社での在籍期間と、そこで何を担当していたかの一貫性を確認しているため、直近の経験を厚く書くほど流れが伝わりやすくなります。営業職の経歴を中心にまとめたい場合は、営業の職務経歴書テンプレートの書き方も参考にしてください。
A41枚の職務経歴書を作るときの注意点
A41枚にまとめることを優先するあまり、応募先企業が確認したい情報まで削ってしまうと、選考通過率はかえって下がります。以下の項目は、分量を圧縮する際も削らずに残してください。
- 在籍期間と雇用形態(正社員・契約社員・派遣など)
- 担当業務に関連する具体的な実績・数字
- 保有資格のうち応募職種に関連するもの
経理職の経験を職務経歴書に反映したい場合は、項目の立て方に迷うことが多いため、経理の職務経歴書テンプレートの構成を確認しておくと迷いにくくなります。また、履歴書と職務経歴書を両方提出する求人では、そもそも職務経歴書が必要かどうかで判断に迷う場合もあります。次の記事で確認できるので気になった方は是非ご覧ください。

まとめ
- A41枚でも、直近の経験を中心に情報を絞り込めば評価は下がらない
- 収まらないときは、余白・フォントの調整→職歴の絞り込み→箇条書き圧縮の順で整理する
- 在籍企業が3社以上ある場合や実績を複数示したい場合は、無理に1枚にせず2枚構成も検討する
枚数を基準にするのではなく、応募先に伝えるべき情報を優先順位づけしたうえで、結果としてA41枚に収まる形を目指すことが、読みやすい職務経歴書につながります。
職務経歴書のA41枚に関するよくある質問
- 職務経歴書はA41枚だと不利になりますか?
-
枚数だけを理由に不利になることはありません。応募職種に関連する経験が簡潔に整理されていれば、A41枚でも評価に影響しません。逆に情報量だけを優先して2枚・3枚に引き伸ばすと、要点がぼやけて読みにくくなることがあります。
- 文字を小さくすればA41枚に収まりますが問題ないですか?
-
フォントを10.5pt未満まで縮小すると、印刷時に読みにくくなるため避けてください。文字サイズを保った状態で収まらない場合は、業務内容を箇条書きに変えるか、古い経歴の記載を簡潔にする方法で分量を調整してください。
- A41枚とA42枚、どちらで提出しても選考に影響しませんか?
-
どちらの枚数でも、内容が経歴に見合っていれば選考への影響はありません。経験年数や在籍企業数に対して枚数が極端に少ない、または多い場合に「情報の整理ができていない」と受け取られることがあるため、目安の表を参考に枚数を選んでください。

