バイトの履歴書では、1年以上の正規留学・交換留学は学歴欄、語学留学や短期留学は自己PR欄に書きます。留学予定がある人は、本人希望欄に「いつまで働けるか」を書いておくのが正解です。正直に書くと落とされるのでは、留学期間が空白に見えるのでは、と手が止まっている人に向けて、留学前・帰国後それぞれの記入例と、店長が履歴書のどこを見ているかを紹介します。
バイト履歴書での留学の書き方【結論と記入例】
結論:留学の種類と期間で書く欄が変わる
留学をどの欄に書くかは、「1年以上か」「学校に正規に在籍したか」の2点で決まります。一般的に、1年以上の正規留学・交換留学は学歴として扱われ、それ未満の語学留学や短期留学は学歴に含めません。
| 留学の種類 | 書く欄 | 書く内容 |
|---|---|---|
| 1年以上の正規留学(海外の大学・高校に入学) | 学歴欄 | 国名・学校名・学部・入学と卒業(修了) |
| 1年以上の交換留学(在籍校の制度) | 学歴欄 | 国名・学校名・期間 |
| 休学して留学 | 学歴欄 | 休学の期間と「留学のため」の一言 |
| 語学留学・短期留学(1年未満) | 自己PR欄・特技欄 | 期間・国名・身についたこと |
| これから留学する予定 | 本人希望欄 | 勤務できる期間・出発予定時期 |
バイトの履歴書は学歴欄・自己PR欄・本人希望欄がそろった一般的な用紙で足ります。手元にない場合はアルバイト用の履歴書テンプレートを使うと、欄の過不足で迷わずに済みます。
学歴欄に書く場合の記入例(休学留学・交換留学)
学歴欄には「留学先の国名+学校名+期間」を書きます。海外の学校名はカタカナや日本語訳で問題ありません。休学して留学した場合は、休学と復学をそれぞれ1行ずつ書くと、学年が1年ずれている理由がひと目で伝わります。
良い書き方(休学して留学した場合)
2023年 4月 〇〇大学 文学部 英米文学科 入学
2024年 9月 〇〇大学 休学(アメリカ △△大学へ留学のため)
2025年 8月 〇〇大学 復学
現在 〇〇大学 文学部 英米文学科 3年次在学中
「留学のため」と理由を添えるだけで、休学が病気や留年ではないと伝わります。
良い書き方(交換留学の場合)
2023年 4月 〇〇大学 経済学部 経済学科 入学
2024年 9月 カナダ △△大学へ交換留学(2025年8月まで)
現在 〇〇大学 経済学部 経済学科 3年次在学中
NG例
2024年 9月 留学
2023年 4月 〇〇語学スクール 入学
国名・学校名・期間がないと、どこで何をしていたのか読み取れません。国内外の語学スクールに通った経験も、学歴欄には書きません。
語学留学・短期留学は自己PR欄に書く
数週間〜数か月の語学留学は学歴欄に入れず、自己PR欄や特技欄で触れます。書くときは「留学しました」で終わらせず、現地で何をして、バイトでどう活かせるかまでつなげると、店長が採用後の姿をイメージしやすくなります。
良い例文(自己PR欄)
大学2年の夏に3か月間、オーストラリアの語学学校に通いました。ホームステイ先では買い物や道案内を英語でこなす必要があり、言葉が十分でなくても、身ぶりやメモを使って相手の用件を聞き取る習慣が身につきました。海外からのお客様が多い店舗でも、注文や質問に落ち着いて対応できます。
NG例
留学経験があり、英語が得意です。グローバルな視点を持っています。
期間も国も書かれておらず、バイトの仕事との接点が見えません。「グローバルな視点」のような抽象語は、店長にとって判断材料になりません。
【タイミング別】留学前・帰国後のバイト履歴書の記入例
同じ「留学」でも、これから行くのか、もう帰ってきたのかで、履歴書で伝えるべきことが変わります。自分の状況に近いものを選んでください。
留学前に短期で働きたい場合は本人希望欄に期間を書く
留学費用を貯めるために、出発までの数か月だけ働きたい人は多くいます。この場合に書くべきなのは留学の詳細ではなく、「何月まで、週何日入れるか」という勤務条件です。本人希望欄にはっきり書いておけば、短期歓迎の店舗と条件が合いやすくなり、面接で切り出しにくい話をする必要もなくなります。
良い例文(本人希望欄・留学前)
来年3月に語学留学で渡航予定のため、勤務は2月末までを希望します。期間中は週4日、平日17時以降と土日終日の勤務が可能です。年末年始も出勤できます。
NG例
貴社の規定に従います。
留学で辞める時期が決まっているのに書かないと、採用後に「聞いていない」と受け取られます。長期勤務を前提にした研修やシフトを組まれた後の申し出は、店側の負担が大きくなります。
短期での応募は、求人票に「短期OK」「〇か月以上」などの条件があるかを先に確認してください。「3か月以上勤務できる方」とある求人に2か月で応募しても、条件の段階で外れてしまいます。曜日や時間帯の書き方は、次の記事で学生バイト向けの例文をまとめています。

帰国後・復学後に応募する場合
帰国後は、学歴欄で留学期間を見せたうえで、自己PR欄で「帰国したので腰を据えて働ける」ことを伝えると効果的です。休学・留学の行があると、店長は「また海外に行くのでは」と考えることがあります。卒業まで継続して働ける見込みを一文添えると、その不安を先回りして消せます。
良い例文(自己PR欄・帰国後)
昨年9月から1年間、大学を休学してイギリスの大学に留学し、8月に帰国しました。現地では学費の足しにするため、学内カフェで週3日働き、注文の取り違えを防ぐために復唱を徹底していました。今後は卒業予定の2027年3月まで、週3〜4日継続して勤務できます。
海外の大学・語学学校を修了して帰国した場合
海外の大学を卒業した場合は、日本の学校と同じく入学・卒業を行分けして書きます。語学学校のみを修了した場合は学歴欄に入れず、最終学歴は日本で卒業した学校のままにします。
良い書き方(海外の大学を卒業した場合)
2021年 3月 〇〇県立△△高等学校 普通科 卒業
2021年 9月 アメリカ □□大学 心理学部 入学
2025年 5月 アメリカ □□大学 心理学部 卒業
海外の学校は9月入学・5月や6月卒業が多く、日本の4月入学・3月卒業とずれます。卒業証明書に書かれた年月をそのまま写してください。
バイトの採用担当者が留学経験者の履歴書で見ているポイント
留学経験を書くと「英語ができる人」として見られると考えがちです。ところが、バイトの採用で店長が先に確かめているのは、語学力よりも働き方の条件です。
採用担当者はここを見ている
- 勤務期間:いつから、いつまで働けるか。留学予定の有無
- シフトの安定性:週何日、どの時間帯に入れるか
- 学歴欄の一貫性:休学や学年のずれに説明があるか
- 留学経験の中身:接客や外国人のお客様対応に結びつくエピソードがあるか
英語力より先に「いつまで働けるか」を見ている
バイトの採用は、空いているシフトを埋める人を探す作業です。店長は採用後に教える時間も含めて計算しているため、勤務期間がはっきりしている応募者ほど判断しやすくなります。短期であること自体が不利なのではなく、期間が読めないことが不利になります。
帰国後に応募する人も同じです。留学の行を見た店長が気にするのは「次の長期休みにまた出国するか」。卒業までの勤務見込みや、長期休みにも入れるかを書いておくと、評価の材料が語学力や経験の話に移ります。
留学予定を隠して応募するとどうなるか
「正直に書くと落とされそう」と考えて、留学予定を伏せたまま応募する人もいます。採用されても、次のような形で後から困ることになりがちです。
- 出発前の退職の申し出で、店長や他のスタッフとの関係が気まずくなる
- シフト確定後の申し出になると、代わりの人が見つかるまで辞めにくい
- 帰国後に同じ店で働きたくなっても、戻りづらい
最初から期間を書いて採用された場合、店側も送り出す前提でシフトを組めます。帰国後に「また働きたい」と相談しやすいのも、正直に書いた人だけが得られる利点です。
留学経験が評価されやすいバイト
留学経験を自己PRとして生かしやすいのは、外国語を使う場面や、文化の違うお客様に接する場面がある職場です。
| バイトの種類 | 留学経験が生きる場面 |
|---|---|
| 観光地・駅周辺の飲食店 | 外国語メニューの説明、注文の聞き取り |
| ホテル・旅館 | チェックイン対応、周辺案内 |
| ドラッグストア・家電量販店 | 商品説明、免税手続きの案内 |
| 英会話教室・塾の事務 | 受付対応、海外生活の体験談 |
| 空港・観光案内所 | 道案内、乗り継ぎの説明 |
こうした職場では、志望動機に留学経験を書くと自己PRと内容がそろい、説得力が増します。逆に志望動機を書く欄がない求人なら、志望動機なしの履歴書テンプレートで自己PR欄を広く使う方法もあります。
現地で働いていたワーキングホリデーの経験は、留学とは書く欄が異なります。職歴欄への書き方は次の記事で扱っています。

留学をバイト履歴書に書くときのNG例と注意点
留学の書き方で多い間違いをまとめました。提出前のチェックに使ってください。
| NG例 | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| 「留学」とだけ書く | 国名・学校名・期間を書く | 何をしていた期間か伝わらない |
| 3か月の語学留学を学歴欄に書く | 自己PR欄・特技欄に書く | 1年未満の語学留学は学歴に含めない |
| 休学の理由を書かない | 「(〇〇へ留学のため)」を添える | 病気や留年と区別がつかない |
| 和暦と西暦が混在 | どちらかに統一する | 海外の年月を西暦で書く場合は全体を西暦に |
| 「英語が話せます」だけ | 試験名とスコア、または使った場面を書く | どの程度話せるか判断できない |
| 留学予定を書かない | 本人希望欄に勤務できる期間を書く | 採用後のトラブルにつながる |
和暦・西暦の統一や欄の並び順など、用紙ごとの基本ルールは厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートで見本を見ながら確認できます。
語学スコアは資格欄に正式名称で書く
留学中や帰国後に受けた語学試験のスコアは、自己PR欄ではなく資格欄に書きます。「TOEIC」「英検」のような略称ではなく、正式名称で書くのがルールです。
良い書き方(資格欄)
2025年 6月 TOEIC Listening & Reading Test 750点 取得
2024年 1月 実用英語技能検定2級 合格
資格欄がない用紙や、学歴・職歴欄を広く取りたい場合は、JIS規格に沿った履歴書テンプレートのように「免許・資格」欄が独立した様式を選ぶと書き分けやすくなります。
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留学の種類ごとの書き分けや、就活・転職で使う場合の書き方は次の記事で詳しく扱っています。

まとめ
- 1年以上の正規留学・交換留学:学歴欄に国名・学校名・期間を書く
- 休学して留学:休学と復学を1行ずつ書き、「留学のため」と理由を添える
- 語学留学・短期留学:自己PR欄で、身についたこととバイトでの活かし方まで書く
- 留学前の応募:本人希望欄に「何月まで・週何日」を明記する
- 帰国後の応募:卒業までの勤務見込みを一文添える
店長が知りたいのは、留学の立派さより「いつまで一緒に働けるか」です。期間を先に書いておけば、留学経験はそのまま評価の材料になります。
バイト履歴書の留学に関するよくある質問
- 留学予定があることを履歴書に書くと不採用になりますか?
-
短期歓迎の求人であれば、勤務できる期間を書いても不利になりにくいです。不採用につながりやすいのは、求人の「〇か月以上」といった条件を満たしていない場合です。応募前に求人票の勤務期間の条件を確認し、本人希望欄に「〇月末まで勤務可能」と書いてください。
- 1か月の語学留学は履歴書に書いてもいいですか?
-
学歴欄には書きませんが、自己PR欄や特技欄で触れるのは問題ありません。期間の長さより、現地でどんな体験をし、バイトでどう活かせるかを具体的に書くほうが評価につながります。
- 留学先の学校名は英語で書くべきですか?
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カタカナや日本語訳で書いて問題ありません。「アメリカ △△大学」のように国名を前に付けると、どこの学校か伝わりやすくなります。正式名称を残したい場合は、カタカナ表記の後に括弧で英語名を添える方法もあります。
- 留学中に現地でしていたアルバイトは職歴欄に書けますか?
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学生のバイト応募では、アルバイト経験を職歴欄に書いても問題ありません。国名と店名・業種、期間を書いてください。職歴欄に書かない場合も、自己PR欄で「現地のカフェで週3日働いた」と触れると、接客経験として伝わります。

