履歴書の名前を英語表記するときは、日本の履歴書なら「YAMADA Taro」のように姓→名、英文履歴書なら「Taro Yamada」のように名→姓で書くのが基本です。つづりはパスポートや在留カードと1文字も変えずにそろえます。順番や大文字の使い分けに加え、外国籍の方のミドルネーム・漢字名・フリガナの書き方まで、書類別の記載例で確認できます。
履歴書の名前の英語表記【結論】書類別の正しい書き方
結論:日本の履歴書は「姓→名」、英文履歴書は「名→姓」
名前の英語表記に迷ったら、まず「どの書類に書くのか」を確認してください。日本語の履歴書の中にローマ字で名前を書く場合は、漢字の氏名と同じ姓→名の順にそろえます。英文履歴書(レジュメ)は英語圏の慣習に合わせて名→姓で書くのが一般的です。
| 書類 | 順番 | 記載例 |
|---|---|---|
| 日本の履歴書(ローマ字欄・氏名の英字併記) | 姓→名(姓は全部大文字) | YAMADA Taro |
| 英文履歴書(レジュメ・CV) | 名→姓 | Taro Yamada |
| 外国籍の方の日本の履歴書 | 在留カードの記載どおり | 在留カードの順番・つづりをそのまま写す |
| 応募フォーム・指定様式 | 欄の指示どおり | 「Family Name」「Given Name」の欄に分けて入力 |
応募先から書式や入力欄の指定がある場合は、上の表よりも応募先の指示が優先です。「Family Name(姓)」「Given Name / First Name(名)」と欄が分かれていれば、順番の迷いは生じません。
書類別の記載例(良い例・NG例)
良い書き方(日本の履歴書に英字を併記する場合)
ふりがな やまだ たろう
氏名 山田 太郎
(ローマ字)YAMADA Taro
良い書き方(英文履歴書の場合)
Taro Yamada
Tokyo, Japan | +81-90-0000-0000 | taro.yamada@example.com
※英文履歴書では名前をページ上部に大きめの文字で書き、Mr. / Ms. などの敬称は付けません。
NG例
Mr. Yamada Taro
敬称が付いているうえ、すべて頭文字だけ大文字のため、どちらが姓か読み手に伝わりません。英文履歴書なら「Taro Yamada」、姓→名で書きたいなら「YAMADA Taro」と姓を大文字にします。
つづりはパスポート・在留カードと1文字もずらさない
名前のローマ字には「大野=ONO / OONO / OHNO」のように複数の書き方がありえます。履歴書では自分のパスポート(外国籍の方は在留カード)に印字されたつづりをそのまま使うのが正解です。パスポートを持っていない場合は、後述するヘボン式のルールでつづります。
採用担当者はここを見ている
- 本人確認書類との一致:内定後は雇用契約書・社会保険・給与振込口座などで同じ名前を使うため、履歴書の表記がそろっていないと照合の手間が増える
- 書類全体の統一感:履歴書・職務経歴書・メールの署名で名前のつづりが違うと、確認不足の印象につながる
- 姓と名の区別:面接の呼び出しや社内連絡で名前を間違えないよう、どちらが姓かすぐわかる書き方を好む
日本語の履歴書そのものを用意する場合は、転職向けの履歴書テンプレートを使うと氏名欄のレイアウトを崩さずに作成できます。

外国籍の方が日本の履歴書に名前を書く方法
氏名欄は在留カードどおりのアルファベットで書く
外国籍の方が日本の企業に応募する場合、氏名欄には在留カードに記載されたアルファベットを、順番・つづり・スペースまでそのまま書きます。在留カードの氏名はローマ字表記が原則で、入国前で在留カードがない場合はパスポートの表記に合わせます。
在留カードどおりに書く理由は、採用後の手続きにあります。企業は外国人を雇い入れると、ハローワークへ「外国人雇用状況の届出」を出します。この届出の様式では、氏名を在留カードどおりにローマ字で記載し、フリガナをカタカナで記載するよう定められています。
良い書き方(在留カードの表記が「NGUYEN VAN AN」の場合)
フリガナ グエン ヴァン アン
氏名 NGUYEN VAN AN
NG例
氏名 An Nguyen
普段の呼び名や英語圏の順番に並べ替えると、在留カードと照合できません。ミドルネームにあたる部分を省くのも避けてください。
フリガナ欄はカタカナで読み方を書く
アルファベットの名前は、読み方が一通りに決まらないことがよくあります。フリガナ欄には、自分が実際に呼ばれたい発音に近いカタカナを書きます。姓と名の区切りがわかるよう、カタカナでも氏名と同じ位置に1文字分のスペースを入れてください。
- 欄の見出しが「フリガナ」ならカタカナ、「ふりがな」ならひらがなで書くのが履歴書の基本ルール
- 外国の名前はカタカナのほうが読みやすいため、自分で様式を選べるなら「フリガナ」表記の履歴書を使うと書きやすい
- 同じ名前のカタカナ表記は、履歴書・職務経歴書・応募フォームで統一する

ミドルネームがある場合の書き方
在留カードやパスポートにミドルネームが載っている場合は、省略せずに記載の位置どおり書くのが原則です。「長いから」「普段使わないから」と削ると、本人確認書類と一致しなくなります。
良い書き方(ミドルネームがある場合)
フリガナ スミス ジョン マイケル
氏名 SMITH JOHN MICHAEL
※在留カードの記載順に合わせる。英文履歴書では「John Michael Smith」や「John M. Smith」と書く形もある
漢字圏(中国・韓国・台湾など)出身の方の書き方
本国で漢字の氏名を使っている方は、在留カードに漢字氏名を併記できる制度があります(出入国在留管理庁への申出が必要)。在留カードに漢字が載っている場合は、氏名欄に漢字、その下か横にアルファベットを添えると、読み手にも照合する側にもわかりやすくなります。
良い書き方(在留カードに漢字氏名が併記されている場合)
フリガナ リ メイ
氏名 李 明(LI MING)
日本の常用漢字にない字(簡体字・繁体字など)は、在留カードで使われている字体に合わせます。手書きで再現しにくい場合は、パソコンで作成すると字の誤りを防げます。
通称名を使っている場合の書き方
住民票に通称名を登録し、日常的にその名前で生活している方もいます。通称名で応募する場合は、通称名を書き、括弧で本名(在留カードの氏名)を添えると、入社手続きで混乱が起きません。
良い書き方(通称名を使う場合)
ふりがな かねだ みんじゅん
氏名 金田 珉俊(本名:KIM MINJUN)
名前が長くて氏名欄に収まらない場合
アルファベットの名前は、漢字より横幅をとります。氏名欄からはみ出しそうなときは、次の順に対処してください。
- 手書きなら文字を少し小さくし、1行に収める(途中で改行して姓と名を分断しない)
- パソコン作成ならフォントサイズを下げて1行に収める
- それでも収まらなければ、氏名欄が広い様式に変える
様式選びに迷う場合は、項目が標準的な厚生労働省の様式に沿った履歴書テンプレートを基準にすると、日本の企業にそのまま提出できます。
採用担当者はここを見ている
- 在留カードと氏名が一致しているか(内定後の届出や雇用契約で使うため)
- フリガナで呼び方がわかるか(面接で名前を正しく呼べるか)
- 漢字・アルファベット・カタカナの対応が書類全体でずれていないか

日本人が名前をローマ字・英語で書くときのルール
姓を大文字にして順番を明確にする
日本人の名前をローマ字で書く順番について、政府は2020年1月1日から、府省庁が作る公用文書では原則として「姓―名」の順で表記しています。姓と名をはっきり区別したい場合は、姓をすべて大文字にする(例:YAMADA Haruo)方法が示されています。
大学の教員公募や研究職の履歴書様式でも「姓は大文字、名は頭文字だけ大文字」と指定する例が見られます。順番を姓→名で書くなら、この大文字ルールを併用すると読み手が迷いません。
| 書き方 | 伝わり方 |
|---|---|
| YAMADA Taro | 姓が大文字なので、順番が逆でも「YAMADA」が姓だとわかる |
| Taro Yamada | 英文履歴書の一般的な形。英語圏の読み手には自然 |
| Yamada Taro | どちらが姓か判断しにくい。英語圏では「Taro」が姓と誤解されることもある |
| YAMADA TARO | パスポートと同じ形。指定がなければ大文字・小文字を使い分けたほうが読みやすい |
ヘボン式でつづる(長音・「ん」・促音の書き方)
パスポートの氏名はヘボン式ローマ字が原則です。2025年12月にはローマ字のつづり方を定める内閣告示も約70年ぶりに改定され、ヘボン式を基本とする内容になりました。名前のつづりで間違えやすいのは、次のポイントです。
| ルール | パスポートでの書き方の例 |
|---|---|
| 長音(オオ・オウ・ウウ)は原則書かない | おおの → ONO / さとう → SATO / ようこ → YOKO |
| 語末の「おお」で「お」と読む場合 | よこお → YOKOO |
| 「ん」はB・M・Pの前でM | なんば → NAMBA / ほんま → HOMMA |
| 促音「っ」は次の子音を重ねる | はっとり → HATTORI / きっかわ → KIKKAWA |
| 「し・ち・つ・ふ・じ」 | SHI / CHI / TSU / FU / JI |
パスポートを「OHNO」のような長音表記(非ヘボン式)で作っている方もいます。その場合は一般的なルールよりパスポートのつづりを優先してください。書類どうしで表記が一致していることのほうが、採用担当者にとっては大切な情報です。
英文履歴書の名前欄で避けたい書き方
NG例(英文履歴書)
Name: Mr. TARO YAMADA (Tom)
「Name:」の見出し、敬称、全部大文字、ニックネームの4点が不要です。ページ上部に「Taro Yamada」とだけ大きく書けば十分です。
新卒で外資系企業やインターンに応募する場合も、名前の書き方は同じです。日本語の履歴書を併せて求められたら、新卒向けの履歴書テンプレートで用意し、ローマ字のつづりを英文履歴書とそろえてください。
名前の英語表記でよくあるNG例と提出前チェック
名前の英語表記で落とされることはまれですが、表記のずれは「書類を見直さない人」という印象につながります。提出前に次の表で確認してください。
| NG例 | 正しい書き方 | 理由 |
|---|---|---|
| 履歴書は「ONO」、メール署名は「Ohno」 | すべてパスポートのつづりに統一 | 同一人物か確認する手間が生じる |
| Yamada Taro(大文字の区別なし) | YAMADA Taro または Taro Yamada | どちらが姓か伝わらない |
| ミドルネームを省略 | 在留カード・パスポートどおり記載 | 本人確認書類と一致しない |
| ニックネームや英語名だけを記載 | 正式な氏名を記載 | 入社手続きで照合できない |
| 応募フォームに全角英字で入力 | 半角英字で入力 | システムで文字化けや検索漏れが起きることがある |
書類選考で差がつくひと工夫
- 呼ばれ方にこだわりがある場合は、フリガナで発音を明確にしておく(面接で名前を正しく呼ばれるだけで会話が始めやすくなる)
- 履歴書・職務経歴書・メール署名・応募フォームの4か所で、つづりと順番をそろえる
- アルバイト応募でも在留カードの表記で書く。アルバイト用の履歴書テンプレートでも氏名欄の書き方は同じ
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まとめ
- 日本の履歴書:姓→名の順で、姓をすべて大文字にする(YAMADA Taro)
- 英文履歴書:名→姓の順で、敬称は付けない(Taro Yamada)
- つづり:パスポート・在留カードの表記を1文字も変えずに使う
- 外国籍の方:在留カードどおりのアルファベットにカタカナのフリガナを添え、ミドルネームも省略しない
- 応募先の指定があれば最優先:「Family Name」「Given Name」の欄があればそれに従う
名前は履歴書で最初に読まれる項目です。手元のパスポートか在留カードを横に置いて、1文字ずつ照らし合わせてから提出してください。
履歴書の名前の英語表記に関するよくある質問
- 外国人の場合、履歴書のふりがな欄には何を書けばいいですか?
-
名前の読み方を書きます。欄の見出しが「フリガナ」ならカタカナ、「ふりがな」ならひらがなで書くのが基本です。外国の名前はカタカナのほうが読みやすいため、様式を選べる場合は「フリガナ」表記の履歴書を使うと書きやすくなります。
- ミドルネームは省略してもいいですか?
-
在留カードやパスポートにミドルネームが記載されている場合は、省略せずに書いてください。本人確認書類と履歴書の氏名が一致していないと、内定後の手続きで照合に時間がかかります。応募フォームにミドルネームの欄がない場合は、応募先の案内に従って名の欄に続けて入力します。
- 英文履歴書に漢字の名前も書いたほうがいいですか?
-
英文履歴書は英語で読む人を想定しているため、漢字の併記は不要です。日本の企業から日本語の書類も求められた場合は、漢字の氏名を書いた日本の履歴書を別に用意し、ローマ字のつづりを英文履歴書とそろえてください。
- 普段使っている英語名やニックネームを履歴書に書いてもいいですか?
-
履歴書には正式な氏名を書いてください。英語名やニックネームだけを書くと、雇用契約や社会保険の手続きで本人確認書類と照合できません。呼ばれたい名前がある場合は、面接や入社後の自己紹介で伝えるとスムーズです。

