履歴書の一行は、手書きなら20〜30字が目安です。5行の欄なら100〜150字、文字数の指定がない欄は200〜300字を、欄の8割ほど埋める量で書くのが基本になります。何文字書けばいいのか迷って手が止まる原因は、欄の大きさと字数の関係が見えていないことにあります。欄から文字数を逆算する手順、400字以内などの制限がある場合の割合、多すぎる・少なすぎるときの直し方を例文付きでまとめました。
履歴書の文字数は一行何文字?欄の大きさ別の目安【結論】
結論:手書きは一行20〜30字、欄の8割を目安に埋める
罫線のある市販の履歴書や、ダウンロードしたテンプレートの志望動機欄・自己PR欄は、一行に20〜30字ほど書くと読みやすいバランスになります。転職支援サービス各社の解説でも「1行25字程度」「25〜30字」といった目安が多く、欄の幅や字の大きさによって前後します。
量の目安は「欄の8割」です。最終行の途中で文章が終わり、右下に少し余白が残る状態がもっとも整って見えます。一行25字で計算した場合の目安は次のとおりです。
| 欄の行数 | 満杯の文字数(一行25字) | 目安(8割) |
|---|---|---|
| 3行 | 約75字 | 約60字 |
| 5行 | 約125字 | 約100〜120字 |
| 7行 | 約175字 | 約140〜160字 |
| 10行 | 約250字 | 約200〜230字 |
| 12行 | 約300字 | 約240〜280字 |
※一行の字数は欄の幅で変わります。実際の欄で数えた字数に置き換えて計算してください
欄の大きさから文字数を逆算する3ステップ
書き直しを減らすコツは、下書きの前に「この欄に何文字入るか」を決めておくことです。いきなり清書を始めると、最後の2行で字が小さくなったり、逆に半分で終わったりしがちです。
- 一行の字数を数える:コピー用紙に同じ幅の線を引き、無理のない大きさで一行書いて字数を数える
- 行数を掛けて上限を出す:「一行の字数×行数」がその欄の満杯の量。罫線がない欄は、高さを8mm程度で区切った行数で考える
- 上限の8割で下書きする:スマホのメモやパソコンで文字数を確認しながら下書きし、字数が決まってから清書する
この順番にすると、清書の途中で「入りきらない」と気づいて書き直す事態をほぼ防げます。応募先に合わせて転職用の履歴書テンプレートを使う場合も、欄の大きさを先に確認してから字数を決めてください。
5行の欄に書く文字数と記載例
アルバイト用や一部の市販履歴書に多い5行の欄なら、100〜120字前後が収まりのよい量です。志望理由・経験・入社後の貢献を1文ずつ書くと、ちょうどこの字数になります。
良い例文(5行・約120字)
貴社の「一件ずつ顧客に向き合う」受注体制に惹かれ、志望しました。前職では営業事務として3年間、月200件の受発注を担当し、ダブルチェックの手順を見直して入力ミスを前年比で半減させました。正確さと処理スピードを両立し、営業部門の負担軽減に貢献します。
NG例
貴社の事業内容に興味を持ち、志望しました。前職の経験を生かして頑張ります。
約40字で5行欄の2行分しか埋まりません。「どの事業に」「どんな経験を」が抜けているため、どの会社にも出せる文章に見えてしまいます。
採用担当者はここを見ている
- 採用担当者は字数を数えていません。見ているのは欄全体の埋まり具合と、最終行の終わり方です
- 短い欄ほど、数字や固有の言葉が1つ入っているかで「この会社のために書いたか」が判断されます
- 最終行の右端まで小さな字で詰め込んだ欄は、量が多くても「要点をまとめる力が弱い」と受け取られることがあります
履歴書の文字数は何割書く?指定あり・なし・文字数制限の目安
文字数の指定がない場合は200〜300字
文字数の指定がない転職用・新卒用の履歴書では、志望動機を200〜300字でまとめるのが一般的な目安です。マイナビエージェントやリクルートエージェントの解説でも、履歴書の志望動機は200〜300字程度が目安とされています。
アルバイトの応募では欄が小さい履歴書も多く、100〜200字・3〜4行程度で収めるケースが中心です。アルバイト用の履歴書テンプレートのように欄がコンパクトな様式なら、字数より「欄の8割」を優先して考えてください。
文字数制限がある場合は8〜9割
応募フォームや企業指定の書類で「〇字以内」と文字数制限がある場合は、指定の8割を最低ライン、9割以上を理想と考えてください。制限は「この字数で考えをまとめられるか」を見る目的で設けられていることが多く、大幅に足りないと意欲が低いと読まれやすくなります。
| 指定 | 最低ライン(8割) | 理想(9割以上) |
|---|---|---|
| 200字以内 | 160字 | 180〜200字 |
| 300字以内 | 240字 | 270〜300字 |
| 400字以内 | 320字 | 360〜400字 |
| 500字以内 | 400字 | 450〜500字 |
| 800字以内 | 640字 | 720〜800字 |
文字数制限で注意すること
- 「以内」は1字でも超えない:Web入力では上限で自動的に切れるフォームもあり、文末が欠けたまま送信される場合があります
- 句読点・かっこも1字:文字カウントでは「、」「。」「」」も1字として数えるのが一般的です
- 「〇字程度」は前後1割まで:400字程度なら360〜440字の範囲に収めます
「400字以内」の書き方と例文
400字以内の指定は、志望理由・根拠となる経験・入社後の貢献の3つをすべて具体的に書ける分量です。配分は志望理由80〜100字、経験と成果200字前後、入社後の貢献80〜100字を目安にすると、中盤のエピソードが薄くなりません。
良い例文(400字以内・約380字)
貴社が地域の中小企業向けに、会計ソフトの導入から運用定着まで一貫して支援している点に魅力を感じ、志望しました。特に、導入後の訪問サポートまで自社で担う体制は、他社にはない強みだと考えています。前職では税理士事務所で5年間、顧問先約30社の記帳代行と決算補助を担当してきました。その中で、ソフトを導入しても使いこなせずに手作業へ戻ってしまう顧問先が多いことに課題を感じ、操作手順書の作成と月1回の個別説明会を自主的に始めました。結果として、担当先の約8割が自社で月次の入力を完結できるようになり、月末の確認作業も1社あたり約2時間短縮できました。貴社でも、会計の実務がわかる立場からお客様のつまずきやすいポイントを先回りして伝え、導入後の定着率向上に貢献したいと考えています。将来的には、事務所時代に培った税務知識を生かし、決算期のサポート体制づくりにも携わりたいです。
採用担当者はここを見ている
- 400字クラスの欄では、字数よりも「課題→行動→結果」が1本の流れになっているかを見ています
- 「約8割」「約2時間」のような数字が1〜2個あると、短い時間で読んでも成果が伝わります
- 企業の強みを書く部分は1〜2文で十分です。会社説明が長いと、自分の話が削られていると判断されます
履歴書の文字数が多い・書ききれないときの削り方
文字数が多い履歴書が読まれにくい理由
書きたいことが多い人ほど、欄に収めようとして字を小さくしたり、行間を詰めたりしがちです。しかし採用担当者は1通の書類にかけられる時間が限られているため、文字がびっしり詰まった欄は読み飛ばされやすくなります。
- 欄外や罫線の上にはみ出して書いている
- 一行に40字以上詰め込み、ほかの欄より字が極端に小さい
- 同じ内容を「志望動機」と「自己PR」の両方に繰り返している
どれか1つでも当てはまる場合は、字を小さくするのではなく内容を削って調整してください。
削る順番は「重複→企業説明→エピソードの経緯」
削る場所を迷うと、肝心の成果まで消してしまいます。次の順番で見直すと、伝えたい結論を残したまま字数を減らせます。
- 重複表現:「〜と考えております」「〜することができます」は「〜します」「〜できます」に短縮する
- 企業の説明:採用担当者は自社のことを知っています。業界での地位や沿革の説明は1文以下にする
- エピソードの経緯:「なぜその仕事をしたか」の前置きを削り、行動と結果だけを残す
削る前と削った後の例文
NG例(約200字・5行欄に入らない)
私が貴社を志望した理由は、貴社が業界で高いシェアを持ち、成長を続けている企業であることに大変魅力を感じたからです。また、前職では営業事務として受発注業務を担当しており、日々多くの書類を扱う中で、正確に処理することの大切さを学んできました。その経験を貴社でも生かすことができると考えております。入社後は、前職で学んだ正確さを生かして、貴社の営業部門に貢献できるよう精一杯努力していきたいと考えております。
企業の説明と「正確さ」の繰り返しで字数を使い、具体的な成果が1つもありません。
良い例文(約95字に圧縮)
前職の営業事務で月200件の受発注を担当し、ダブルチェックの手順を見直して入力ミスを半減させました。この正確さを生かし、取扱商品の多い貴社の営業部門を事務面から支えたいと考え、志望しました。
半分以下の字数になっても、伝わる情報はむしろ増えています。書ききれない内容は職務経歴書に回し、履歴書には結論と代表的な成果1つだけを残すのが、限られた欄を生かす書き方です。
履歴書の文字数が少ない・欄が埋まらないときの足し方
欄の半分以下は「志望度が低い」と見られやすい
文字数が少ない履歴書でもっとも損をするのは、内容以前に「この会社への関心が薄い」と受け取られる点です。欄の半分以下しか埋まっていない場合は、書き足しを検討してください。
ただし、字数を稼ぐために「大変」「非常に」などの修飾語を増やしたり、同じ意味の文を言い換えて並べたりすると、かえって中身の薄さが目立ちます。足すべきなのは言葉ではなく情報です。
足すなら「数字」「行動」「入社後」の3つ
| 足す要素 | 書き足し方 | 増える字数の目安 |
|---|---|---|
| 数字 | 件数・期間・人数・改善幅を1つ入れる | 10〜20字 |
| 行動 | 成果のために自分が工夫したことを1文で書く | 30〜50字 |
| 入社後 | 応募先のどの業務で経験を使うかを書く | 40〜60字 |
| 応募先の特徴 | 求人票やサイトで見た具体的な取り組みを1つ挙げる | 20〜40字 |
良い例文(約40字から約155字へ書き足し)
貴社の法人向け備品通販は、翌日配送の対象地域を広げている点に魅力を感じ、志望しました。前職のコールセンターでは1日平均60件の注文・問い合わせに対応し、応対品質評価で3期連続A評価を得ています。入社後は受注対応の正確さを武器に、配送遅延などのトラブル時もお客様を待たせない対応で、リピート率の向上に貢献します。
採用担当者はここを見ている
- 書き足した部分に、その会社でしか書けない言葉(事業名・サービスの特徴)が入っているか
- 数字が「盛った」印象にならず、面接で聞かれても説明できる内容か
一行の書き方で差がつく履歴書の読みやすさのルール
手書きは字の大きさと行頭をそろえる
手書きの場合、一行の字数よりも先に目に入るのが「字の大きさのばらつき」です。最初の行は大きく、最後の行は小さくなっている履歴書は、計画せずに書き始めたことが一目で伝わります。
- 行の高さの7〜8割を目安に、すべての行を同じ大きさで書く
- 行頭は左端の罫線から書き始め、毎行そろえる
- 話題が変わるところで改行し、段落の頭は1字下げる
パソコンは10.5〜11ptで改行を入れる
パソコンで作る場合、Wordなら10.5〜11ptが読みやすい文字サイズの目安です。欄に入りきらないからといって9pt以下に下げると、印刷したときに読みにくくなります。書いた文章の字数はWordの文字カウント機能で確認できるため、欄の8割に届いているかを印刷前に判断できます。
パソコン作成は1行に入る字数が手書きより多くなりやすいため、一文を60〜80字程度で区切り、2〜3文ごとに改行を入れると、かたまりで読める欄になります。
学歴・職歴欄は「1行に1項目」が基本
「一行」で迷いやすいもう1つの欄が学歴・職歴欄です。こちらは文字数ではなく1行に1つの出来事(入学・卒業・入社・退職)を書くのがルールです。学校名や会社名が長くて1行に収まらない場合は、無理に詰めずに2行に分けて書いても問題ありません。
良い書き方(職歴欄)
令和〇年 4月 株式会社〇〇 入社
営業部にて法人向け受発注業務を担当
令和〇年 3月 一身上の都合により退職
厚労省様式は志望動機・特技・アピールが同じ欄
厚生労働省が令和3年に示した履歴書様式例では、「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」が1つの欄にまとめられています。厚生労働省の規格に沿った履歴書テンプレートを使う場合は、1つの欄の中で文字数を配分する必要があります。
| 書く内容 | 配分の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 志望動機 | 欄の6割 | 応募先を選んだ理由と生かせる経験 |
| 自己PR・アピールポイント | 欄の3割 | 志望動機と重ならない強みを1つ |
| 特技・好きな学科 | 欄の1割 | 1行程度。応募職種と関係があれば優先 |
内容ごとに【志望動機】【自己PR】のような見出しを付けて区切ると、採用担当者が探したい情報にすぐたどり着けます。様式による欄の違いは、JIS規格に沿った履歴書テンプレートと見比べると把握しやすくなります。
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スマホで最短3分!履歴書作成ツール【サクレキ】で今すぐ履歴書を作成
手書きで欄の大きさと字数を合わせるのに何度も書き直しているなら、フォームに入力するだけで欄に合わせて整う作成ツールを使うと、書き直しの手間がなくなります。
まとめ
- 一行の字数:手書きは20〜30字が目安。実際の欄で一行書いて数えると確実
- 5行の欄:100〜120字前後。志望理由・経験・貢献を1文ずつ
- 何割書くか:指定なしは欄の8割(200〜300字)、文字数制限ありは8割が最低・9割以上が理想
- 400字以内:360〜400字。1字でも超えない
- 多い・少ないとき:字の大きさではなく内容で調整。削るのは重複と企業説明、足すのは数字・行動・入社後
清書の前に「一行の字数×行数×8割」で字数を決めておけば、書き直しの回数は大きく減ります。
履歴書の文字数に関するよくある質問
- 履歴書の一行に収まらないとき、行をはみ出して書いてもいいですか?
-
欄外や罫線をはみ出して書くのは避けてください。一行に収まらない場合は次の行に送り、全体の字数を削って欄の中に収めます。学歴・職歴欄で学校名や会社名が長い場合は、2行に分けて書いて問題ありません。
- 文字数を数えるとき、句読点や改行は含めますか?
-
句読点やかっこは1字として数えるのが一般的です。改行や空白の扱いは応募フォームによって異なるため、Web入力の場合は入力画面の文字数カウンターに従ってください。手書きの場合は、マス目や行に入る字数で考えれば十分です。
- 「400字以内」の指定で300字しか書けません。このまま提出しても大丈夫ですか?
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300字は指定の7割台にあたり、最低ラインの8割(320字)を下回っています。経験の成果に数字を1つ加える、応募先のどの業務で経験を生かすかを1文足すなどして、360字以上を目指してください。
- 文字数が多いのと少ないのでは、どちらが印象が悪いですか?
-
どちらも評価を下げる原因になりますが、欄の半分以下しか埋まっていない場合は志望度の低さとして受け取られやすくなります。一方、字を小さくして詰め込んだ欄は読まれにくくなります。どちらの場合も、欄の8割を目安に内容を足し引きするのが確実です。
- 罫線のない欄は一行に何文字書けばいいですか?
-
罫線がない欄は、鉛筆で薄く線を引いてから書き、清書後に消しゴムで消す方法がおすすめです。行の高さを8mm程度にすると、一行20〜30字のバランスで書きやすくなります。線を消し忘れないよう、インクが乾いてから消してください。

