履歴書の別の言い方として最も無難なのは「応募書類」です。職務経歴書とまとめて呼べるうえ、メール・電話・封筒のどこで使っても失礼になりません。一方で「レジュメ」「CV」「経歴書」「身上書」は、文脈によって指す書類が変わります。言い換え一覧と場面別の例文、求人票にこれらの言葉が出てきたときに何を出せばよいかを、採用担当者の目線でまとめました。
履歴書の別の言い方一覧【結論】
結論:日本語の文章なら「応募書類」が最も無難
応募メールや送付状で「履歴書」という言葉が何度も続くときは、「応募書類」に置き換えるのが最も無難です。履歴書だけを送る場合にも、職務経歴書と一緒に送る場合にも使えます。
ただし、どの書類を送ったのかが相手に伝わらないと、採用担当者が添付ファイルを一つずつ開いて確認することになります。初めて触れる箇所では「応募書類(履歴書・職務経歴書)」のように、中身を括弧で添えておくと確実です。
履歴書の言い換え・類語一覧
「履歴書の別の言い方」として挙がる言葉の中には、そもそも別の書類を指すものが含まれています。使える場面と合わせて確認してください。
| 言い方 | 意味・指す範囲 | 履歴書の言い換えに使えるか |
|---|---|---|
| 応募書類 | 履歴書・職務経歴書など、応募時に提出する書類の総称 | 使える(最も無難) |
| 書類一式 | 応募に必要な書類すべて | 使える(複数送るとき) |
| レジュメ | フランス語の「要約」が語源。日本の転職では応募書類や職務経歴をまとめた書類を指すことが多い | 相手が使っている場合のみ |
| CV(カリキュラム・バイテ) | ラテン語で「人生の歩み」。英語圏の経歴書で、学歴・研究実績まで詳しく書く | 外資系・海外応募のみ |
| 英文履歴書 | 英語で作成する経歴書(CV・レジュメの総称) | 英語で応募する場合のみ |
| 職務経歴書 | 仕事内容・実績・スキルを詳しく書く自由形式の書類 | 使えない(別の書類) |
| エントリーシート | 企業が独自に設問を作る応募書類。主に新卒採用 | 使えない(別の書類) |
| 身上書 | 氏名や家族構成、経歴などを書いた書類 | 使えない(別の書類) |
出典:コトバンク(デジタル大辞泉「身上書」)、各語の語源は英語辞書・転職支援サイトの解説をもとに作成
言い換えてはいけない言葉もある
表の下半分にある「職務経歴書」「エントリーシート」「身上書」は、履歴書とは記入項目も目的も違う書類です。言い換えのつもりで使うと、相手は「別の書類が届いた」と受け取ります。
採用担当者はここを見ている
- 求人票と同じ言葉を使っているか:採用担当者は募集要項に書いた書類名で受け取り状況を管理しています。指定どおりの名前で送られてくると、確認の手間が減ります
- 書類名と中身が一致しているか:メールに「職務経歴書を送ります」と書いて履歴書だけ添付されていると、書類の不足を疑われます
- カタカナ語を使いすぎていないか:日系企業あての文面に「CV」「レジュメ」が並ぶと、伝わりにくいうえに相手の会社の言葉に合わせていない印象になります
【場面別】履歴書の別の言い方と例文
言い換えが必要になるのは、多くの場合「同じ言葉が続いて文章がくどくなる」ときです。場面ごとに使い分けの例を紹介します。
応募メールで「履歴書」の繰り返しを避けたいとき
件名と本文の最初で一度だけ「履歴書」と具体的に書き、2回目以降は「応募書類」「添付の書類」に置き換えると読みやすくなります。
良い例文(応募メール)
件名:応募書類送付の件(山田太郎)
株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様
貴社の営業職の求人に応募いたしました山田太郎と申します。
応募書類(履歴書・職務経歴書)をPDF形式で添付いたしましたので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
なお、添付の書類について不備がございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。
NG例(応募メール)
履歴書を送ります。履歴書と職務経歴書を添付しました。履歴書の内容をご確認ください。
3文続けて「履歴書」が出てくるうえ、「送ります」は敬語として不十分です。2回目以降は「応募書類」「添付の書類」に置き換えます。
件名や本文の型をもっと詳しく知りたい場合は、メール専用の解説もあわせて確認してください。

電話で書類の提出方法を確認するとき
電話は耳で聞くだけなので、カタカナ語や略語は聞き取りにくくなります。「応募書類」か「履歴書」とそのまま言うのが確実です。
良い例文(電話)
「〇〇の求人に応募を希望しております、山田と申します。応募書類は、郵送とメールのどちらでお送りすればよろしいでしょうか。」
NG例(電話)
「CVはどちらに送ればいいですか?」
日系企業の電話口では「CV」が何を指すのか伝わらない可能性があります。「いいですか」も「よろしいでしょうか」に直します。
送付状・封筒に書くとき
封筒の表面には「履歴書在中」または「応募書類在中」と書きます。職務経歴書なども同封するなら「応募書類在中」のほうが中身と一致します。送付状の書類一覧では言い換えずに、書類名を正確に並べてください。
良い書き方(送付状の記書き)
記
・履歴書 1部
・職務経歴書 1部
以上
※同封物の一覧は「応募書類 一式」とまとめず、1通ずつ書くと受け取った側が確認しやすくなります
求人票の「レジュメ」「CV」「経歴書」は何を出せばいい?
自分で言い換えるときより悩みやすいのが、求人票や採用担当者からの連絡に、履歴書以外の呼び方が出てきたときです。指定と違う書類を出すと、出し直しの手間がかかるうえに「募集要項を読んでいない」と見られかねません。言葉ごとに判断の目安をまとめます。
レジュメ:日本の転職では応募書類一式を指すことが多い
レジュメはフランス語の「résumé(要約)」が語源です。会議の要約資料という意味でも使われますが、日本の転職活動では履歴書と職務経歴書をまとめた応募書類、または職務経歴をまとめた書類を指すことが多い言葉です。
- 転職サイトの「レジュメ登録」:サイト上の経歴入力欄を指すことが多い
- 企業から「レジュメを送ってください」と言われた:履歴書と職務経歴書の両方を送れば足りないことはない

CV・英文履歴書:外資系・海外の応募で使われる
CVはラテン語の「curriculum vitae(人生の歩み)」の略です。英語圏の経歴書を指し、日本の履歴書の書式をそのまま英訳したものではありません。
| 項目 | CV | レジュメ(英文) |
|---|---|---|
| 主に使われる地域 | イギリス・ヨーロッパなど | アメリカなど |
| 分量の目安 | 複数ページになることが多い | 1ページ程度にまとめることが多い |
| 中身 | 学歴・職歴に加え、研究実績・論文・受賞歴まで詳しく書く | 応募職種に関係する職歴・スキルを簡潔に書く |
国や業界によって呼び方の使い分けは変わります。外資系企業から「CVを提出してください」と言われたら、英語で作るのか、日本語の履歴書でよいのかを先に確認してください。
経歴書・職歴書:どちらを指すかは企業によって違う
「経歴書」は辞書に独立した項目がない言葉で、企業によって「職務経歴書」の略として使われる場合も、履歴書と職務経歴書の総称として使われる場合もあります。判断がつかないときは、両方を用意して送るか、採用担当者に「履歴書と職務経歴書のどちらをお送りすればよろしいでしょうか」と確認するのが確実です。
エントリーシート:新卒採用で企業が独自に作る書類
エントリーシートは、企業が自社で知りたいことを設問にした応募書類です。履歴書が氏名・学歴などの基本情報を伝えるのに対し、エントリーシートは志望動機や学生時代の経験を深く問う形式になっています。両方の提出を求められることもあるため、片方で代用しないでください。
新卒の場合は、学生向けの欄構成になった新卒用の履歴書テンプレートを使うと、エントリーシートと内容を書き分けやすくなります。
身上書:家族構成なども書く別の書類
身上書は「その人の氏名や家族構成、経歴などを書いた書類」(デジタル大辞泉)です。縁談で使うものは釣書(つりがき)とも呼ばれます。就職の場面で提出を求められた場合は、指定の様式があるかを確認し、履歴書とは別に作成してください。
採用担当者はここを見ている
- 指定した書類がそろっているか:「レジュメ」「経歴書」と書いた側は、何が届くかを想定しています。足りない書類があると、選考に回す前に催促の連絡が必要になります
- 分からない言葉を確認できる人か:意味があいまいなまま推測で送るより、一度確認してから送るほうが仕事の進め方として信頼されます
履歴書の言い方で損をするNG例と注意点
言い換えそのものよりも、「相手に伝わるか」「書類の中身と合っているか」で印象が決まります。提出前のチェックに使ってください。
| NG例 | 言い換え | 理由 |
|---|---|---|
| 履歴を送ります | 履歴書をお送りいたします | 「履歴」は経歴そのものを指し、書類名にならない |
| プロフィールを添付しました | 応募書類を添付いたしました | カジュアルで、何の書類か伝わらない |
| 書類を送ります | 応募書類(履歴書)をお送りいたします | 「書類」だけでは中身が分からない |
| 職務経歴書を送付します(履歴書のみ添付) | 履歴書をお送りいたします | 書類名と中身が一致しない |
| CV・レジュメ(日系企業あて) | 応募書類・履歴書 | 相手の会社で使わない言葉は伝わりにくい |
呼び方以前に、書類の種類や様式を取り違えているケースもあります。転職なら職歴欄の広い転職用の履歴書テンプレートを使うと、職務経歴書との役割分担がはっきりします。
様式に迷う場合は、令和3年4月に公表された厚生労働省の様式例に沿った履歴書を選ぶと、性別欄が任意記載になるなど公正な採用選考に配慮した書式になります。
従来の書式に慣れている企業へ出すなら、JIS規格に沿った履歴書テンプレートも選択肢になります。

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呼び方が分かっても、肝心の書類が手元になければ応募は進みません。言葉の確認で手が止まっていたなら、先に履歴書そのものを仕上げてしまうのが近道です。
まとめ
- 最も無難な言い換えは「応募書類」:初出では「応募書類(履歴書・職務経歴書)」と中身を添える
- 職務経歴書・エントリーシート・身上書は別の書類:言い換えには使わない
- レジュメ・CVは相手が使ったときだけ:日系企業あての文面や電話では避ける
- 求人票の「経歴書」「レジュメ」は確認してから送る:迷ったら履歴書と職務経歴書の両方を用意する
- 送付状の書類一覧は言い換えない:書類名を1通ずつ正確に書く
言い方に迷ったら、求人票に書かれている言葉にそろえてください。それが採用担当者に最も伝わる呼び方です。
履歴書の別の言い方に関するよくある質問
- 履歴書をメールで送るとき、件名は「履歴書」と「応募書類」のどちらがよいですか?
-
企業から件名の指定があればそれに従います。指定がなければ、職務経歴書も送る場合は「応募書類送付の件(氏名)」、履歴書だけなら「履歴書送付の件(氏名)」のように、中身と一致する言葉を選んでください。
- 「レジュメを送ってください」と言われたら、履歴書だけでよいですか?
-
日本の転職ではレジュメが応募書類一式や職務経歴をまとめた書類を指すことが多いため、履歴書だけでは足りない可能性があります。履歴書と職務経歴書の両方を送るか、どちらが必要か採用担当者に確認してください。
- 履歴書を英語で言うと何ですか?
-
英語では「résumé(レジュメ)」や「CV(curriculum vitae)」が使われます。アメリカでは1ページ程度のレジュメ、イギリスやヨーロッパでは学歴や実績を詳しく書くCVが一般的とされますが、国や業界によって使い分けは異なります。
- 封筒には「履歴書在中」と「応募書類在中」のどちらを書けばよいですか?
-
履歴書だけを送るなら「履歴書在中」、職務経歴書や送付状なども同封するなら「応募書類在中」とすると中身と一致します。どちらを書いても失礼にはあたりません。

